ちょっとお見苦しい画角で申し訳ありませんが、こちらは横浜みなとみらいの赤レンガ倉庫です。

赤レンガ倉庫

本当はもっと全体を映したかったのですが、この日はオクトーバーフェストが開かれていた上に、シルバーウイーク唯一の快晴とあって大混雑していてこれが精いっぱいでした。
(真ん中下に警備棒が写っているので大体想像できると思います)


もっとも私はといえば、赤レンガ倉庫に用があったわけではないんですけどね。

この日は学生時代の友人と会うために横浜を訪れていたのですが、せっかく来たのだからと早めに到着してみなとみらいを観光してました。

観光ルートは、山下町で下車して元町通りと代官坂を散歩し、そこから山下公園へ足を伸ばして氷川丸を見学し、さらに北上して赤レンガ倉庫を横目に見ながら日本丸メモリアルパークを目指し、日本丸と汽車道を撮影して、桜木町駅から横浜駅へ戻るという道のりです。


平たく言うと、艦艇巡りと名探偵プリキュアの聖地巡礼ですね。


赤レンガ倉庫もいい場所なのでスルーしてしまったのは残念でしたが、横浜は何度でも行きたいくらい魅力的な街ですからきっと今後も機会はあるでしょう。その暁には時間を取ってしっかり見学したいものです。


ところで赤レンガ倉庫の何がいいのかと言いますと、レトロな外観もそうですが、何よりも当時の技術の粋を結集した建造物だという点です。

ご存じの通り横浜は我が国の玄関口として重要な港ですから、明治の開国時は日本の顔ともいえる場所でした。そのため諸外国に引けを取らないよう最先端の建物を建てたんですよね。

加えて、倉庫という物資を大量に保管する施設故に、セキュリティ対策も万全である必要があったため、ありったけの設備が備え付けられました。

それらの詳細は「横浜赤レンガ倉庫1号館について」に譲りますが、避雷針やエレベーター、スプリンクラー・防火扉等が完備されていたそうです。なるほど、確かに姿形は違えど現在の設備と遜色ないですね。違いという違いは、コンピューターによる制御の有無くらいでしょうか。赤レンガ倉庫は、当時の事を伝える貴重な文化遺産なのです。


さて、一見シャドーハウスと関係ない話題に思えますが、一点だけ本話と関係があったりします。

偉大なるおじい様が不在の中、「3階」の大部屋に佇むケイトとアンソニー。

形勢不利なケイトを救ったのは、かつての赤レンガ倉庫にも備え付けられていた「スプリンクラー」でした。



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アンソニーが主導したこどもたちの蜂起以来、初めてケイトとアンソニーが相まみえました。


片や、人としての姿を失った少女。

片や、人としての心を持たない青年。


いずれも同じ父の血を受け継ぎ、シャドーハウス或いはミラーハウスによって運命を翻弄された存在ですが、その立ち位置は我々読者が知っている通り正反対です。

煽り文の「数奇なる運命の姉弟—」はまさにそれを表しています。

そして、二人を隔てるかのように書かれた「真の継承者はただ一人。」

これもまたその通りです。

ケイトの目指す館の理想像と、アンソニーが目論む館の簒奪後の姿は全く相容れません。どちらかが諦めなければなりません。

まさしく「両雄並び立たず」。

ケイトとアンソニーの関係を表すのにこれ以上の言葉はないでしょう。さぞかし現場の緊張感は凄まじいかと思います。


ただ、やはりアンソニーの性格の悪さは筋金入りです。

ケイトが一人だけなのを確認すると、複製クリストファーを使って脅しにかかったからです。

彼の手にあるのは大剣。

言うまでもなく、第247話でドロシーを一刀両断にしたあの武器です。そんなもので攻撃されたらひとたまりもありません。非力なケイトなら尚更でしょう。まず敵うはずがありません。


しかし、ケイトは冷静でした。

なぜならケイトの傍には信頼のおける「奉仕者」がいたからです。


もちろんジェレミのことです。

第204話で出自を明らかにして以来、彼はエミリコとはまた違った立ち位置で、ケイトの忠臣として活躍しています。

今回も期待通り、スプリンクラーの起動でクリストファーのすす能力を無効化し、アンソニー相手に徒手空拳で立ち向かう活躍をみせました。

ミラーファミリーの訓練を受けた者同士、互いに一歩も引かぬ攻防戦は実に熱いです!


ところで、今話のジェレミについて私が一番いいなと思ったのは、アンソニーのアルフレッドへの凶行を止められなかったのを彼は後悔しており、それを乗り越えるためアンソニーに立ち向かったところです。

つまり、サブタイトルの「宿敵」はケイトとアンソニーの関係を指しているとともに、ジェレミから見たアンソニーもまた「宿敵」であることが描かれているんですね。なるほどと思いました。


また、ジェレミはかつてアンソニーを止められなかった後悔を終わらせると宣言してアンソニーを攻撃していますが、実は違う形で過去の凶行を繰り返さなかった点も強調しておきたいです。

ジェレミは気付いていないと思いますが、ケイトをクリストファーに指一本触れさせなかったからです。

このシーンよく考えると、アンソニーが刃物を用いて正統な館の後継者を狙ったという意味では、かつてのアンソニーによるアルフレッドの凶行とほぼ似たシチュエーションなんですよね。

しかし今回はケイトを見事に守り抜き、さらには館に潜入した当時は無力感に苛まれたアンソニーに対して堂々と立ち向かったわけです。こう書いていくと、第204話でジェレミの人生を預かったケイトの度量の大きさ、忠誠を誓いケイトの期待に応えてみせたジェレミの二人には驚嘆を感じずにはいられません。

「宿敵」相手に対等に渡り合うケイトとジェレミを見て、アンソニーに対してケイトがどう対峙していくのか、ますます今後の展開が楽しみになってきました。


しかし話は変わりますが、何やかんや言って「アンソニー派」はアンソニー・ルイス・複製したクリストファーくらいしかいないんですね。

少数精鋭と言えば聞こえはいいですが、ケイト派やその他のこどもたち、1階と2階の大人の人数を思えばもう何人か仲間がいるのかと思ってました。

ところが、ルイス以外の大人は協力者すらどうやらいなかったようです。

まあアンソニーからしたら仲間なんぞいるだけで煩わしい存在なのかも知れません。だから余裕の表情なのでしょう。

しかしながらマンパワーだって馬鹿にならないわけですから、ケイトにはその辺りの隙をついて欲しいですね。


そんな風に思っていると、早速ケイト派の強みが活かされた作戦が進行していました。

エミリコ、ショーン、ルウ、リッキー、そしてシャーリーとラム。

ケイトの同期生き人形+αが、数の強みを以ってジョゼフの部屋に潜入したというのです。


ラスト直前、ジェレミは人手を割かないといけない事情があると言っていましたが、別働隊が動いていたんですね。

となればケイト派の他のメンバーも何らかの作戦中でしょうし、ひょっとしたらライアンやドロシーの部屋といった今まで機密だった場所へも潜入しているかも知れませんね。


エミリコ達が開けた扉の向こうは、無人のジョゼフの部屋。

右上には、60年前にミラーハウスを襲った惨劇の元凶と同じ、モーフを献上した籠が置いてあります。


部屋への潜入といえば、第47話でエミリコの部屋に潜入したケイトが思い出されます。

あの時のケイトはエミリコの「考えないノート」を見つけ、そこからエミリコを洗脳から解くのに成功していました。

となればジョゼフもメモ魔ですから、部屋に置いてある彼の記述から偉大なるおじい様の手掛かりが見つかるかも知れませんね。


何故か、偉大なるおじい様を連れて姿を消したジョゼフ。

かつてアルフレッドの片腕だった研究者は果たして何を企図しているのでしょうか。

狙いがはっきりしているアンソニーとはまた違う意味で、ジョゼフの行動も不審に見えて仕方がありません。