来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2025年12月

いつか僕らが費やしてきてる時間は 言葉よりも星の数よりもとても大切なものに変わっていく

前記事にて今年の振り返りをしましたので、そろそろ一年の締め括りをしましょうかね。

今回も毎年恒例、とある楽曲の一節をサブタイトルに拝借しました。

それはこちらです。

free bird
2002年にビクターエンタテインメントより発売された、SMAPの「freebird」です。作詞・作曲・編曲は音楽家のシライシ紗トリ氏が手掛けています。


そういえば、思い返すといわゆるSMAPの解散騒動から来年でもう10年になるんですね。

私がSMAPの曲を聞くきっかけは家族の影響だったのですが、今思えばライブに連れて行って貰って彼らのパフォーマンスを見ることができたのは貴重な体験だったなあと感じます。2000年のライブだったため残念ながら稲垣吾郎氏を除く4人だけでしたが、当時最先端と言われたトップアイドルのライブパフォーマンスは今でも目に焼き付いています。
(稲垣吾郎氏にはその後、横浜で行われていたドラマロケで待機していたところにたまたま出くわし、会釈して貰ったことがあるので一応メンバー全員生で見たことがあります)(ちょっとした自慢)


ところで、このシングルが発売された当初はどちらかと言いますと、カップリング曲の「song2」ばかりよく聞いていました。

「song2」は市川喜康氏が手掛けた楽曲で、以前「第229話 ミアの居場所【感想】」で紹介した「オレンジ」の続きとなる作品です。「オレンジ」に似た切なさを持った「song2」の方が、当時の私は惹かれていたんですよね。

それもあって、表題曲の「freebird」はあまり聞くことはありませんでした。


ところが面白いことに、社会人になってみると「freebird」の方がよく聞くようになったんですよね。

多分ですが、物語性の強い「song2」や「オレンジ」と違い、日々の生活に寄り添うという点では「freebird」の方が親和性が高かったのだと思います。

日常を過ごしていく上での心持ちとでも言いましょうか、複雑な世の中を暮らしていくにあたっての心構えというものを「freebird」は教えてくれている気がしたのです。

残念ながらサブスクへの登録もなく公式で手軽に聞く機会がないのが歯がゆいのですが、ご興味ある方はCDを入手して聞いてみて下さい。

また、歌詞だけでしたらUta-Netで検索すると読むことができます。
(→SMAP freebird歌詞)

絶え間なく続く日常とそこに潜む小さな悩み、それでも慎ましながらも日々を渡っていく様子を、彼ら5人が穏やかなリズムにのせて歌い上げています。

今となっては、良くも悪くも要領(ごまかし?)を得て毎日過ごしているので頻繁に聞くこともなくなりましたが、時々ふとした時に思い出す良曲です。


さて、いつもの悪い癖で前置きが長くなりましたが、そろそろシャドーハウスを振り返りがてら憑き物を落としていきましょうか。

今年も例年同様、暗めの話題に切り込みながら本年の雑感について述べていきますのでご容赦下さい。

では続きよりどうぞ。続きを読む

令和7年のシャドーハウスを振り返る

さて、今年も残すところあと僅かです。

いつもこの時期になると思うのですが、一年ってあっという間ですね。今年の初めにソウマトウ先生の年賀イラストをご紹介したのがつい先日のように感じます。

しかしながら、この一年を思い起こすと365日経っているのもまた事実。

ということで、この時期毎年恒例ではありますが、年明けを前に令和7年のシャドーハウスを振り返ってみたいと思います!


シャドーハウスの振り返りはこれまで、私が撮ってきた写真とツイッター公式アカウントの告知を主に掲載してきましたが、今年は多忙であまり動けなかったため主にインターネット上の情報をご紹介する形になります。

例年に比べていささか内容が薄いかも知れませんが、それでも本記事を読んでシャドーハウス周りの一年を振り返って頂けましたら幸いです。

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第230話 旗揚げ【感想】

こちらの絵は、ウジェーヌ・ドラクロワの代表作「民衆を導く自由の女神」です。

民衆を導く自由の女神

恐らくほとんどの方が見たことがあるかと存じます。フランス革命(1789₋1815)の後に起こった7月革命(1815)を主題とした作品です。


さて、こちらの写真はフランスに旅行した際にルーブル美術館で撮ってきたものですが、実を言いますとブログを書き始めてからこの作品を紹介しようとしたことが何度もありました。

何と言っても、市民が自らの権利のために立ち上がる絵画として著名ですからね。

シャドーハウスは、ケイトとエミリコが自分たちの自由を求めて、シャドーハウスという強大な力を持った館に立ち向かう漫画です。それはさながら、人類の歴史の中で繰り返されてきた光景です。

ならば、「民衆を導く自由の女神」はそうした歴史を映した象徴的な作品ですから、ケイトとエミリコの姿を重ね合わせるのは難しくないのではないでしょうか?


まあ、もっともそんなことを考えているのは影野だけだろうと言われたらそれまでですが、これまでずっとそんなことを想像していたんですよね。それこそ、ケイトとエミリコの悲願が達成した暁にはこの絵画を載せてみようかなと夢想していました。

そんな日が訪れたら、それこそシャドーハウスにおける革命的な出来事だろうと。


しかし、全く釈然としませんが、あまりにも異なるエピソードでこの作品を紹介することとなってしまいました。

ただ、この230話こそがそれに相応しいのではないかと問われると答えに窮する自分もいるのです。


サブタイトルに称される「旗揚げ」

その先頭には、あの男の傀儡が颯爽と旗を振っていました。続きを読む
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