国蝶・オオムラサキ。

容姿が綺麗でありながら、全国に渡って生息していることから広く親しまれている蝶です。

この「国蝶」は1957年に日本昆虫学会が定めたものですが、公的なものではないにも関わらず今では当たり前のように受け入れられています。

それもこれも、古くから虫をはじめとする自然を愛でてきた日本人の特性とでも言いましょうか。

当時、他にもアゲハチョウ・ミカドアゲハ・ギフチョウ・アサギマダラ・アカボシウスバシロチョウなどが候補に挙げられましたが、これらの蝶も様々な理由で推す人が多く、昆虫文化の深さが伺い知れます。
(最後はオオムラサキとアゲハチョウの一騎打ち)(高知のミカドアゲハ生息地は一番地味な特別天然記念物だと思うけど指定が継続されてて正直凄い)

私個人の話になりますが、これまで野生下で何度も見かけてるのに未だ撮影に成功したことがないのでいつか機会に恵まれたらなあと思っています。


さて、その代わりではないですがこちらをどうぞ。

シモンちゃん


知る人ぞ知る、茨城県下妻市のシモンちゃんです。今年で誕生20周年。

今でこそ自治体のPRキャラクターが美少女だったりゆるキャラだったりは普通ですが、こちらのシモンちゃんが登場した2000年代初頭はまだ物珍しく、アニメ調のキャラクターデザインはインターネット界隈で話題になったそうです。

道の駅しもつまでは看板や写真撮影コーナーに取り入れられており、昨年度末に行った時つい撮ってしまいました。これからも地域で愛されて欲しいですね。


さて、蝶の擬人化と言いますと、やはりシモンちゃんのように蝶の羽を背中に背負ったキャラクターが多いです。

ちょっと今画像が用意できずに申し訳ないのですが、ソウマトウ先生の過去同人誌「変態」にも背中に羽が生えた少女が登場します。詳しく書くと即ネタバレなので内容には触れませんが、その少女が現れたシーンはとても美しかったです。

そして、シャドーハウスで「蝶」と言えば、かの人物を置いて他にはないでしょう。

3階の住人の一人、重鎮のソフィ。

この淑女の狂気の一面が此度描かれました。



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これまで、徐々に徐々に人物像が描かれてきたソフィ。

初登場は第28話、ケイトとエミリコ達がお披露目に挑んでいた時でした。

その後、立て続けに第29話・第30話・第37話で姿を見せています。

偉大なるおじい様とその側近である重鎮4人に向けられた「お披露目」だけあって、ケイトやエミリコら同期達を眺めながら、ジョゼフ・ドロシー・ライアンと様々な批評を語り合っていました。

中でもソフィは、落ち着いた様子で時折エドワードを評価する発言をするなど、比較的冷静な女性といった描かれ方をしています。ドロシー・ライアンと比較して、貴族然とした様子は公式の設定どおり「淑女」そのものでした。


ところが、お披露目が進んでいくととんでもない姿が描かれました。

時は第39話、ジョンがジョンパンチを初めて炸裂させた直後です。

遠くにいるジョンを双眼鏡で眺めながら、窓にへばりついてだらしなく舌を出して興奮する成人女性の「顔」が突然現れたのです。

このはしたない姿を見せていたのが、ソフィその人でした。

過去記事の「第39話 一番かわいそうな」でも書いていますが、まああられもない姿ですよね。しかも興奮の対象が煤とはいえ、その煤を出したのはジョンです。年端もいかない少年に成人女性が興奮しているのはどう考えてもいただけません。

今読み返してみても怪しさ満点です。蝶をモチーフにした服装なだけあって、なんだ性格も「変態」なのかとヤジを飛ばしたくなるくらいです。(やかましいわ)


ただ、当初は「煤」にご執心なご婦人といった描かれ方でしたが、物語が進むにつれて不穏な様子を纏いはじめました。その一例が第112話です。

当時のケイトはシャドーハウスに潜入するためモーフに紛れていましたが、そうとは知らないソフィはネズミを捕らえると生身の個体を壁に叩き付け、モーフが擬態したネズミ(シャドー化したネズミ)を丸呑みにしました。

シャドー化しているとはいえ、生きたネズミを食べる「貴族」の女。

これを見たケイトは戦慄し、ミラーハウスが乗っ取られたことを確信します。自分が何者か知りたいと家を出たケイトの旅は、ここからミラーハウスを取り戻すための戦いへと変わったのです。今思えば、シャドーハウスという物語の大きなポイントの一つだったのかも知れませんね。

ただ、これだけではありません。

ソフィの素性が実は恐ろしいものではないかと察せられる場面が第156話で描かれます。


偉大なるおじい様の前に横たわるトマス。

大量の血を流し、痙攣を起こす彼をライアンは足蹴にします。サディストな彼を怒らせたなら、さもありなんな光景が広がっていました。

しかし、注意深く見るとトマスを瀕死に追いやったのはライアンではありません。

直前に口を拭う仕草を見せるソフィ。布には血が付いています。

つまり、トマスの腕を引きちぎったのはソフィだったのです。


初期の頃は煤に執着する淑女だったソフィ。

彼女に対するその印象は、危険な性格と能力を持つシャドーへと変わっていったことがご理解いただけたでしょうか。

その上で、此度のエピソードではソフィの素性がさらに悍ましものであるかが描かれたわけですから、読んでいて背筋が寒くなるようでした。

何せ、カニバリズム的なことをしてるであろうことは予想してましたが、生きたまま喰らっていたかのような発言もありましたしね。

ケイトはこれまで処分されてきたこどもたちの身を案じていますが、ここにきてすす出し要員の方がマシに思えるとは考えてもみませんでした。

過去に処分されたと言われるフィンももしかしたらと思うと暗澹たる気持ちになりますし、お影様がすす出し部屋に閉じ込められると知っただけで涙を流していたラムがこの事を知ったらと想像すると、このまま知らないままでいて欲しいと切実に思います。

加えて、サラとミアがソフィに目を付けられたらどうなることか……

ソフィはシャドーを食べられないことについて「すすエネルギーの供給が停止されてから処分対象のシャドーが皆すす出し要員になっているせいでありつく機会がなくなってしまった」と語っており、それならまだサラとミアは大丈夫かなとも思えますが、すす出し要員の時点で地獄なのにそれ以下の現実があろうとは恐ろしいことこの上ないです。

ある意味で、アンソニーのお陰ですんでのところで収まっているのが皮肉ですね。

あまりに悍ましい描写が次から次へと続き、当事者たるケイトの心労は如何ばかりかと心配で仕方ありません。


さて、しかし「美食家」のソフィがこどもたちを前にしてただで帰すはずがありません。

幸か不幸か、エミリコをはじめとするケイト陣営のメンバーが合流したからです。きっとソフィにとっては皆がご馳走に見えていることでしょう。

「ハンティング」などと気取っていますが、地面に這いつくばる姿は淑女とは到底呼べない格好です。

これだけの素性を晒しても、未だすす能力を見せないソフィ。

一体全体どのような能力なのか、悪い予感しかしません。