来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2020年09月

第76話 消えない傷

ここ数日ネット回線が不具合でして、更新が滞ってしまいすみません。

ツイッターを覗くくらいなら支障がないのですが、ブログの管理画面を開こうとすると何故か繋がらないんですよね。(この記事も一瞬繋がったのでなんとか更新出来ました)

もしかしたら単に通信制限食らっているだけかも知れませんので、取り敢えず月末が過ぎるまで我慢しようと思います。


さて、いつもならシャドーハウスに関係ありそうでなさそうな話からあらすじ紹介に入りますが、今回はその余裕がないのでいきなり本題に入ります。


こどもたちの棟のリーダーから語られる回想編。

彼女を郷愁に誘ったのは、未だ掴むことのできない憧憬の追憶でした。続きを読む

第75話 約束

「約束」を英語に訳すと、“promise”になります。
中学英語で出てくるので基本中の基本ですね。

日本語だとブリティッシュイングリッシュになぞった「プロミス」と発音する人がほとんどだと思いますが、地域によっては「プラマス」とか「プロメス」といった発音でないと通じない場合もあるそうです。
海外旅行の際は要注意です。

ちなみに昔あった金融会社「プロミス」の社名の由来は、顧客との信頼関係を大事にするという事で付けられたそうです。そのまんまですね。(ブランドとしては継続しています)


ところでこの“promise”という単語を調べていたら、少し面白い豆知識を得られました。

“promise”の語源は“pro”(先=未来に)“mis”(送られる)が合わさったものだそうです。

“mis”と聞いて「送る」という意味があるなんてなかなか発想しづらいですが、“mis”を「送る」という意味で用いた単語として、他に“message”(伝言)があります。

おおっ!これなら成程という気分です。

すなわち「未来に送られた言葉」=“promise”(約束)ということですね。
こうしてみると趣のある言葉に見えてきます。
何だかロマンティックですね。

そしてさらに調べていくと“promise”から派生した言葉で次のような単語を見つけました。

“promising”(前途有望な、見込みのある)


第75話を読んだ方なら私が何を言いたいか分かるかと思います。


かつてシャドーハウスで交わされた、とある二対の「約束」。

それを見て「前途有望」だと話しかけた声の主は、誰もが惚れ込んだあの英雄でした。

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シャドーハウス2年目の軌跡

先日、めでたく連載2周年を迎えたシャドーハウス。
ストーリー同様、現実世界でも大きな動きが出てきていますね。

王様のブランチで紹介されてから再びSNSで注目を集めていますし、9月4日発売の雑誌「ダ・ヴィンチ」でもシャドーハウスが取り上げられました。

インターネットだけではなく、TVや雑誌でもシャドーハウスの姿が見られるとは嬉しい限りです。
今のうちにしっかりと作品の成長を目に焼き付けたいですね。


というわけで、今年もシャドーハウスの年表を作ってみました!
(昨年のものはこちら)

時系列にまとめただけですが、様々な出来事があったことが分かります。
これを見て、忘れてかけていたことを思い出したり、懐かしんで頂けましたら幸いです。

それでは、以下よりどうぞ。

         

<シャドーハウス2年目の歩み>          
            9月  6日    連載開始から1周年。
                            作者作の『黒』コラボイラストにて3巻表紙公開。
                            ファンアートが多数投稿される。
      9月12日   第40話公開。時代を越えて、ケイトとエミリコが再会!
      9月15日   作者ツイッターのアイコンが3巻仕様に変更になる。
      9月18日   3巻宣伝ポスター公開。
          9月19日   単行本第3巻発売、ながべ先生より推薦コメント。
             第41話公開。41話目にして、10回目のカラー扉。
      9月20日   シャドーハウス公式ツイッター開設。
           作者イラスト “3の字エミリコ” が公開。
      9月22日   作者イラスト “主従キャラ紹介” シリーズが公開。
           (「同期5組」が登場)
      9月26日 第42話公開。作品史上初の2週連続カラー扉。
    10月27日 作者Twitterアイコンが黒一色(以前に戻した)となる。
    11月  7日 生配信にて人気VTuberの名取さな氏に紹介される。
         (一時Twitterで話題となる)
    11月10日 作者イラスト“名取さな・エミリコ・ケイト”公開
            12月12日 第50話公開、12度目のカラー扉。ケイト、反撃開始!
            連載50回記念キャンペーン開催(一挙Web公開)
          大手サイト『ねとらぼ』に、にゃるら氏の記事掲載
            12月13日 一挙公開が大反響となる。一時Twitterトレンド入り。
            12月15日 各販売サイトにて紙版が欠品。 
    12月16日 全国の書店で全巻品薄状態になる。
    12月19日   グレナ社より、フランス語版の出版が発表。
    12月21日   ジャンプフェスタにて色紙展示。
    12月27日 各大型書店で徐々に入荷・再販売体制が整う。
                             (Webサイトでは、重版の発行まで欠品状態が継続)
    12月30日 全巻重版が決定。
    12月31日    ソウマトウ先生より、年末イラストが投稿される。

令和2年  1月  5日 年始挨拶イラスト公開。
              1月21日 単行本1~3巻の重版が出荷。帯も新デザインに。
                 単行本4巻の発売日が2月19日と発表。
                             単行本カバー下の種明かしと新イラスト公開。
           人気エッセイストでシャドーハウスの読者でもあった
           まついなつき氏が逝去。
        1月27日 第3回アニメ化してほしいマンガランキング!ノミネート
              1月29日 休載告知‟60年代風エミリコ”イラスト公開。
      2月18日 単行本1~3巻の再重版が決定。
      2月19日 単行本第4巻発売、白井カイウ先生より推薦コメント。
             全国の書店で購入特典が配布される。
             第56話公開、13度目のカラー扉。
      2月22日 ジョンの単行本PRイラストが公開。
      3月  4日 単行本1~3巻(4刷目)と4巻の重版決定。
      3月26日 第60話公開。オリバーとゆかいな仲間たち。
      4月  1日   単行本全巻重版出来。
      4月  3日 YouTuberのクロ氏がPR解説動画を公開
      4月14日   ヤンジャンアプリ在宅支援の一環として限定無料公開。
            ※前後して、各電子書籍サイトでも実施。
              4月16日 奈須きのこ氏のブログでシャドーハウスが紹介される。
              4月30日 単行本1巻の5刷目発行が決定。
      5月  5日 こどもの日イラストが公開。ジョンとエミリコの戯れ。
      5月14日 単行本2~4巻の重版も決定。
      5月25日 幻冬舎のサイトにて俳優の高杉真宙氏に紹介される。
      6月17日 グレナ社よりフランス語版1・2巻が発売。
      6月19日 単行本第5巻発売。
      6月24日 ミルキーウェイ社よりスペイン語版1巻が発売。
           ラジオ局France Interでシャドーハウスが紹介される。
      6月25日 第68話公開。14度目のカラー扉。
           日向坂46の齊藤京子氏がブログで作者イラストに触れる
      7月  9日 第70話公開。ケイトVSマリーローズ戦勃発。
      8月17日 ミアの連載前モデルイラスト公開
      8月29日 TBS系「王様のブランチ」で作品が紹介される。
           作者アカウントにて、既刊全巻再重版の発表。
         (6刷目の1巻は微修正が入る)
      8月30日   Web版50話まで2週間無料公開。
      9月  2日 フランス語版第3巻が発売。
      9月  4日 雑誌「ダ・ヴィンチ」10月号で取り上げられる。
      9月  6日 連載開始から2周年。作者新規イラストが公開。    



いかがだったでしょうか?

ラジオデビューにTVデビュー、雑誌デビューとどんどんシャドーハウスの露出が増えていますね。


2年目の出来事を見ていて特筆されるのは、著名人による紹介が多かったことです。

読者がシャドーハウスを読むことができるのは、ソウマトウ先生や編集部、印刷所や書店の方々など関係者皆様の尽力があってこそなのはもちろんですが、著名人の方々が果たした広告塔としての役割も忘れてはならないと思います。

好きな漫画家や俳優、アイドルを経由してシャドーハウスを読み始めたという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

シャドーハウスに出逢ったタイミングは人それぞれだと思います。
そしてそのきっかけも千差万別でしょう。

しかし一つ確実に言えるのは、その「出逢い」は作品に関わる誰かが一人でも欠けていたら、なかったかも知れない「出逢い」だったと思います。

読者一人一人も同じです。

SNSで沸騰したシャドーハウスの人気。
これからも人づてに広がっていく作品の軌跡が、来年はどんな形になっているのか楽しみです。

第74話 仲間の価値

「これってもしかして」
「俺たちは夢の中で」
「「入れ替わってる!?」」

といえば、2016年に公開された映画「君の名は」のPVの台詞ですね。

この台詞を見た途端、RADWIMPSの「前前前世」が脳内に流れた方もいるかと思います。

私がこの予告動画を見たのはその年の春でしたが、映画館で見た時「なにやら凄そうな映画がでてきたな」と感じたことを覚えています。
俗に言う「入れ替わりモノ」は世に溢れていますが、何だかそれだけに留まらない雰囲気を感じたんですよね。
今でもこの時の感覚はうまく言語化できません。
ただただ、「面白そうだな」と思いました。

その後の大ヒットは述べるまでもないでしょう。
私も上映中、まだ半分位しか終わっていないというのに心の中で「凄いなあ、これは凄いなあ、これは騒がれるわけだ!」と何度も頷きながら観てました。


私が特に惹かれたのは、この映画が当時の世相をよく反映していたことです。

東京と地方。近代文明と伝統文化。
相反するものがそれぞれ並立あるいは共存しながら成立している様子は、21世紀初頭の我が国をかなり鮮明に映し出していました。

また、物語の主要テーマ「入れ替わり」がファンタジーであることは自明ですが、一昔前なら一笑に付された“ある共同体が自然災害によって一瞬で失われる”という最近になって人々が共有した経験は、作品にこれ以上ないリアリティを与えていたと思います。
巧みな描写により、物語の中に現実世界を投影する効果をもたらしたことが大ヒットに繋がったのではないでしょうか。

もしも私が長生きして、未来の若い人に平成末期はどんな時代だったかと問われれば、迷わずこう答えることでしょう。

「『君の名は』を見れば事足りる」

将来、それくらいの評価を受ける作品だと私は思っています。


さて、相変わらずシャドーハウスから話題が逸れましたので軌道修正します。


夜を徹して続いたマリーローズ  VS ケイトの戦い。

その死闘に終止符を打ったのは、この「入れ替わり」でした。


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祝!連載二周年記念日

本日も当ブログにお越し頂き、どうもありがとうございます。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、本日9月6日はシャドーハウスが初掲載された記念すべき日です。

つまり、シャドーハウスの誕生日です。

おめでとうございます!!


シャドーハウスの2年目は、お披露目編から新章へと移りストーリーが大きく動いた一年でした。

しかしそれだけではなく、作品の周りでも賑やかだったことが非常に印象深く残っています。


名取さなさんが配信で触れたことで「プチバズリ」状態になったこと。
作品生命を賭けた12月の一挙公開が大成功を修めたこと。
4巻購入特典が全国津々浦々で展開されたこと。
フランス語翻訳版の出版を契機に欧州で話題になったこと。

他にも、王様のブランチでシャドーハウスが取り上げられ地上波デビューを果たしたことは記憶に新しいかと思います。


現在もソウマトウ先生の前作「黒-kuro-」とともに期間限定の無料公開が行われており、新たにファンになったという声が多く上がっているようです。

シャドーハウスの二年目は、作品が世に広まった年として語り継がれていくかも知れませんね。


反面、世の中では暗いニュースがこの一年も多かったように感じます。

現在も混乱をもたらしているコロナ禍はその筆頭でしょうか。
前代未聞のオリンピック延期をもたらし、今もなお世界中で苦しんでいる人がいます。

この出来事は、現代社会がいかに脆弱で危うい経済システムの上に成り立っているのかを浮き彫りにしました。
また、人間自身の未熟さを露呈し、心の奥底に潜む利己主義を浮き彫りにしました。

此度の流行病が収まったとしても、世間が疑心暗鬼に陥った現状ではコロナ禍は当分続きそうです。


ただそんな中、脚光を浴びたのが芸術分野でした。

各公演の中止は、時に軽視されがちな音楽や舞台というものが、生活に必要な要素であることを社会に気付かせました。

また、漫画や小説などの文芸が「巣ごもり待機」に果たした役割は否定できないでしょう。

これまで省みられることの少なかった存在が、人心の安定に大きな貢献をしました。


シャドーハウスもその一部を担っていたと思います。
事実、ゴールデンウィーク前にもジャンプ作品の一つとして無料キャンペーンに参加していました。

ただそれらの恩恵を読者が受けることができたのは、取材旅行が制限されながらも執筆して下さった先生やアシスタントの方、思うように業務が回らない中企画を進めた編集部様、出版不況とイベントの中止等で苦しい中でも職務に励んで下さった印刷所の方々、いつも素晴らしい装丁で世界観を表現する芥先生、そして苦しい世情の中で文芸の灯を消さなかった書店や販売店の方々など、多くの人々の尽力があってこそ迎えられた二周年目だと思います。

一周年目の時も申し上げましたが、改めてお伝えします。
シャドーハウスという作品に携わる全ての方々に感謝します、いつもありがとうございます!!


私もシャドーハウスと出逢ってから二年が経ちました。

昨秋ツイッターを開設するなど新しい挑戦もしましたが、その中で更に多くのシャドーハウスファンの方々と出会うことができて、非常に実りのある一年でした。

また、読者だと公言する著名人や才能ある絵師・作家の方々をお見かけすることが多くなり毎日楽しませて貰っていますが、もうシャドーハウスは安定飛行に入ったと言って良いと思います。


もちろん、社会も作品もこれから先どうなるか分かりません。

それでもケイトの崇高な精神とエミリコの天真爛漫な笑顔は、これからも多くの読者を救うことは間違いありません。

当ブログの役割は小さくなりつつありますが、それでもまだ見ぬ10周年、いや20周年に向けてこれからも続けていく予定です。

三年目も“シャドーハウス第一宣言”をモットーに応援していきますので、どうぞお付き合い頂ければ幸いです。


色々ごちゃごちゃと述べましたが、何はともあれ連載二周年本当におめでとうございます!
これからもシャドーハウスに幸あれ!!

DSCN1177
↑初ファンアート・こびりつきのぬいぐるみ。
  (略称:こびりつきぐるみ)
 「絵が描けないなら手芸で良いじゃない」精神で作ってみました。


第1話
↑昨年も載せましたが、平成30年週刊ヤングジャンプ40号です。
  今も度々見返します。

DSCN1192
↑そして先日物議を醸した第1話の1ページ目。
  あの頃は、この場面が重要な意味を持っているなどとは夢にも思いませんでした。


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