来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2025年09月

第226話 おじい様への想い【感想】

「思い」と「想い」

どちらも同じ読み方、かつ似た意味を持つ言葉ですが、調べてみると微妙に使い分けがなされているようです。

ざっと検索すると、

「思い」…「考える」ということについて全般的なものを指す
「想い」…感情を伴う「思い」よりも深い思考のことを指す

といった風に用いるのが一般的とのことです。

なるほど、私も本ブログでは無意識に「思う」と「想う」を使い分けていましたが、どうやら間違っていなかったようでホッとしています。これからは自信をもって使えますね(おい……)


ただ、こう言っては身も蓋もないですが、常用漢字の規定だと「想い」を「おもい」と読ませると定められていないため、「おもい」という言葉を漢字で書く時は「思い」が使われている、というケースの方がはるかに多いです。

それに伴って、「想い」を使う場面でも「思い」という字を当てていることも多く、教科書や公文書でも「思い」で統一されています。大手メディアもそれに則っており、ニュースや新聞もほぼ同じ方針となっています。


となれば、私たちが日常生活で「想い」という字を見かけた場合、公的な文書から離れた媒体ということになります。

漫画作品・シャドーハウスもその一つです。

今回のサブタイトルに「想い」とありますが、とあるキャラクターがとある存在へ向けている感情は、まさに「想い」という語句に相応しい精神でした。

その強烈な感情は、物語をまた一つ大きく動かしました。続きを読む

9月17日のソウマトウ先生のツイートについて

いつも本ブログをご覧いただきどうもありがとうございます。また、そうでない方も本記事をご覧下さりどうもありがとうございます。

ブログを書き始めてから約6年。シャドーハウスに関わる話題についてとりとめなく書き続けてきましたが、大晦日の振り返り記事を除けば、できる限り明るい話をしていこうと心がけておりました。

しかしながら、此度どうしても看過できない出来事がありましたので、心の整理も込めて吐露させて下さい。


それは先日9月17日、ソウマトウ先生のツイッターのツイートにて、今後は単行本の告知を除くその他の情報については、全て編集担当者様が運営するアカウントからの告知になるというお知らせがあった件です。
(内容はこちらからご覧下さい→ソウマトウの個人活動から)

このツイートの中で、先生は執筆活動の多忙さを理由としております。それについては疑う理由はありません。シャドーハウスという作品が大きく盛り上がる中、その創作に集中したいと先生が考えるのは自明のことです。

ただ、これまで先生のご発言を追ってきた身としては、9月17日以前にソウマトウ先生のツイッターアカウント内で起こった出来事が引き金を引いたと強く感じております。

私のような関係者でない一読者が、ソウマトウ先生や編集担当者様を差し置き、こうしたことを述べるのは不遜だと重々承知しておりますが、敢えて書かせていただきます。


こうした声明を先生が出さねばならなくなった直接的な原因は、先生が投稿した連載記念日のツイートに対し、中華人民共和国のネットユーザーが"台湾を国家扱いしている"と言い掛かりを付けて誹謗中傷を行ったからです。


理由が明確でない事象に対し、こういった形で特定のグループを名指しするのは甚だ憚られることであり、場合によってはリスクのあることではございます。

ただ、一連の流れをリアルタイムで見た身として、私の目にはそう映りました。そして、先生に寄せられたリプライを確認下されば納得頂けるでしょう。見るに堪えない言葉の数々は醜悪の一言です。


私自身、台湾(中華民国)は国家だと考えている立場です。

同時に、古くからの中華人民共和国籍の友人もおり、かつて上海を旅行した際は、気の良い青年や親切なタクシー運転手、旅行者だからと足元見ずに接してくれた方々と触れ合ったことは今でも良き思い出として心に残っています。

よって、問題が複雑化するため国際情勢に関する事柄は置いておきます。その点に関する話題は此処では致しません。


私が問題視しているのは、かの国のネットユーザーがソウマトウ先生という一クリエイターが発した政治的意図のない発信に対し、一部の表現をあげつらい、偏った感情をぶつけ、先生や作品を貶めるような言動を繰り返し行ったという事実です。

なかには、先生の身の安全を案じざるを得ない、一線を越えた言動もありました。


9月6日は、本来であれば連載7周年を祝うめでたい日でした。

そのような日に上記の行為を行った人物達に対し、同じ時代に同じ国際社会を生きる身として率直に軽蔑します。

さらに、彼らの発言を追っていくと、プライベートの鬱憤を晴らすために誹謗中傷を行ったと恥ずかしげもなく発言する者もいました。

国家天下を言い訳に自分達の身勝手な行動を正当化する姿に至っては、かつてのサミュエル・ジョンソンの名言「愛国心はならず者の最後の砦」を想起し、嘆息するばかりです。

それほどに自分らの正義に確信があるのであれば、祖国で禁止されているSNSなど使うべきではなく、それほどまでに自分らの国に誇りがあるのであれば「礼節の国」としての矜持を示して欲しかったなどというのは、望めない願いだったでしょうか?


ソウマトウ先生は9月17日の投稿にて、大変謙虚にご自身を責めていらっしゃいましたが、私としましてはその必要はなかったと断言します。そして、先生に寄せられた「強い怒り」は上で述べた通り、不当なものだったとはっきり申し上げます。
(→それに対し)

今回の件について、既に先生と編集部の御担当者によって今後の対応が決定しているため、これ以上の意見を表明するつもりはありません。

ただ、シャドーハウスを応援し始めてからこれほどまでに憤りを感じたことはないですし、ただただこんな事態になったことを残念に思うばかりです。


しかしながら、今回の出来事を通じて救いもありました。

それは、日本だけではなく、台湾や香港・メキシコの読者の方からソウマトウ先生を擁護する声が上がったことです。

また、少ないながらも中華人民共和国からも、行き過ぎたネットユーザーに対して苦言を呈する方がいらっしゃったことを明記しておきます。

ただの一読者ではありますが、こうした海外の方々の行動に大変感謝しております。どうもありがとうございます。

そして、今回の出来事は暗澹たる事態だったことは確かですが、シャドーハウスという作品と、ソウマトウ先生という素晴らしいクリエイターの名誉は何一つ棄損されることはありませんでした。

表出したのは件のネットユーザーらの醜悪さと幼稚さのみであり、ソウマトウ先生を含むシャドーハウスそのものは依然として無謬だったと総括します。


長くなりましたが、以上で本記事を終えます。

大変暗い話題にも関わらず、最後までお読みいただきありがとうございました。

私の方は、これからも変わりなくシャドーハウスを応援し続けていく所存ですのでどうぞよろしくお願いいたします。

そして、連載記念日から2週間経っていますが、改めて8年目のシャドーハウスに幸あらんことを祈っています。


さあ、仕切り直しです!

これからも続くケイトとエミリコの物語。

令和の名作・シャドーハウスはまだまだ楽しみいっぱいです!!


         令和7年9月23日 来客のない奇妙な館管理人 

第225話 再会【感想】

先月27日、声優の土師孝也氏がお亡くなりになりました。
(→アプトプロ株式会社HP)

土師氏と言えば、数々の大ヒットアニメのメインキャラクターを演じたのみならず、洋画の吹き替えや映画俳優としても活躍されていました。

また、長い芸歴を経てアプトプロの社長に就任し、後進の育成にも尽力されていたことから、サブカルチャー分野に大きな影響力を持っていたと伝えられています。

シャドーハウスもその例に漏れず、土師孝也氏はアニメで偉大なるおじい様を演じておられました。ソウマトウ先生もご訃報を受けて、ツイッターで哀悼の意を表しております。
(→土師孝也さんのご訃報に接し)


私は恥ずかしながら、シャドーハウスで”偉大なるおじい様”を演じられるまでは、土師氏のことを認識することは全くありませんでした。

しかし今もこうして様々な報道やお悔やみの声を聞いていると、改めて氏の影響力と功績の大きさを知り、遅ればせながら偉大な表現者だったと感じております。

失礼ながら、単独記事ではなく各話感想記事での追悼となりますが、心より土師孝也氏のご冥福をお祈り申し上げます。私の一番好きな作品に命を吹き込んで下さりありがとうございました。


さて、上述の通り、本来ならば単独記事を立項した上で土師氏に触れるべきかと思いましたが、この各話感想記事で氏を取り上げたのは理由があります。

それは此度の第225話にて、偉大なるおじい様の話題が出たからです。

未だに全容が皆目不明な不思議な存在。

その謎の解明に、あの一対がどうやら関わっていくようです。
続きを読む

祝!連載7周年記念日!!

今年も秋を迎え、この日がやってまいりました。

本日9月6日はシャドーハウスの連載記念日です!
ソウマトウ先生おめでとうございます!!


ソウマトウ先生の連載作品として、シャドーハウスは初めて7年目に突入した作品でした。

それがとうとう今年で8年目です。
連載開始時はこんなに長く読み続ける作品になるとは思ってもみませんでしたが、いざ毎週のように追っていると、この作品をずっと読み続けたい、ケイトとエミリコの物語をもっと読みたいと感じずにはいられません。

そんな思い入れがある漫画を、これほど長い間読むことができてとても幸せです。ソウマトウ先生には感謝せずにはいられません。

一読者として差し出がましいことを申し出ていることは承知ですが、是非ともソウマトウ先生の中で思い描くシャドーハウスを、これからも思う存分見せて下さい。

これから先の展開も楽しみにしています。


さて、昨年の二番煎じになりますが、先日とある場所で「ソロ喜びの会」をしてまいりました。
喜びの会in旭岳

日本百名山として名高い、大雪山旭岳山頂の一コマです。

8月下旬に北海道央を巡った際に撮ってきました。

9月6日にすら合わせられていない上に、昨年は富士山だったのにスケールダウンしてるじゃないかとお𠮟りを受けるかも知れませんがそこはご容赦下さい。本当は9月6日に宮ケ瀬ダムに行く予定が台風の影響で行けなかったもので……(言い訳)


しかしながら、北海道最高峰に立って考えたことがあります。

それは「その先の、道へ」という北海道のキャッチフレーズについてです。(北海道庁HP)

元々北海道には“挑戦” “try”を意味する「試される大地」というキャッチフレーズがありましたが、長らく親しまれたこのキャッチフレーズから、2016年に「その先の、道へ」が新キャッチフレーズとして用いられるようになったそうです。


このキャッチフレーズの変遷を思うと、不思議とシャドーハウスと重なる気がします。

シャドーハウスは「類似作品不在」というキャッチフレーズと共に2018年に発表されましたが、その名の通り唯一無二の作品です。

なにせ登場人物の半数が「顔がない」のです。そんな作品どこを見回してもありません。編集部のPRでは「漫画表現のタブーに挑む!」とまで書かれています。

まさにシャドーハウスは、類例ない描写と作風を切り開いた挑戦的作品だったわけです。


それが今では、広く世の中に受け入れられ、アニメが制作され、発行部数は300万部に達しました。

本日のソウマトウ先生のツイッターでは、なんと12か国で発売されているそうです!(→本日で連載開始から7周年)

だとしたら、流通している国を含めるともっと多いでしょう。それこそ読者の国籍は20か国は下らないはずです。これほどまでに、シャドーハウスは多くの人々を楽しませる大きなコンテンツになっているのです。

ならば、これからもっと多くの人々にその魅力が広がるべきです。その下地は既に整っています。

「挑戦」のその先へ、シャドーハウスがこれからさらに世界中で読まれる日を楽しみにしています。


最後になりましたが、毎年恒例の感謝を述べさせて頂きます。

シャドーハウスの制作には多くの方々が関わっています。

シャドーハウスをこの世に送り出した初代担当者をはじめとする歴代の担当者様や、作品の発表の場である集英社の編集部様・販売部様といったヤングジャンプ、或いは神保町の関係者の皆様。

特に今年は、シャドーハウスの公式ツイッターアカウントを再開して下さった現担当者様。

単行本で素晴らしいデザインを手掛ける芥先生。その芥先生のデザインに応えて特殊仕様を現実のものとする印刷所や製本所の方々。

そして我々の手元にシャドーハウスや関連商品をお送り届けて下さる書店や販売店の方々。

これらの皆様の存在無くして、読者が作品を楽しむことなどできません。
ですので、毎年申し上げておりますが本年も声を大にして言いたいと思います。

作品に携わる全ての方々に感謝しています!いつもありがとうございます!!


令和時代をともに歩む歴史的名作・シャドーハウス。

この素敵な作品がもっと世に広がること、そしてソウマトウ先生が素晴らしい漫画家として知られるようになることを、いつまでも願っています。

それでは改めまして、連載七周年おめでとうございます!

8年目のシャドーハウスも、これまで以上に最高の一年になることをここに宣言します!!
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