来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2020年04月

真夜中の徘徊者

タイトルは平成15年にフジテレビ系で放映された「ほんとにあった怖い話」(略称:ほん怖)の一エピソードから拝借しました。

恐い話が好きな人ならご存知かも知れませんが、『あるサラリーマンが真夜中に徘徊する看護士の幽霊に追いかけられる』、というのが大筋のストーリーです。

似た話として、ビートたけし氏が司会をしていた “奇跡体験アンビリバボー” でも再現ドラマがありましたので、それで目にしたことがある方もいるかも知れませんね。

知らないという方は検索を…、と言いたいところですが、苦手な人にはトラウマ級との評判ですので、閲覧にはご注意下さい。

ちなみに、私はアンビリバボー版の方が恐怖度が高くて好きですね。主人公がサラリーマンではなく入院患者、というリアルな設定も恐怖を倍増させてくれます。


さてさて、以上の2番組を紹介したのは別にフジテレビの宣伝ではありません。無論、シャドーハウスについて語るためです。

第62話で台車を引きながら、真夜中に怪しく廊下を歩いていた1対の影。
今回の記事では、彼女達が何をしようとしているのかを推測してきたいと思います。



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第62話 夜の空

今回のお話が公開された23日の未明は、こと座流星群のピーク(極大)でした。

流れ星を見るために、寒空の中で夜空を見上げていた方も多いかと思います。


シャドーハウスは不思議な作品で、しばしば現実の出来事と物語がリンクすることがあります。

例えば、物語が大きく舵を切った庭園迷路編が始まったのは、令和時代の幕開けと同時でした。

また、ケイトとエミリコが庭園の水路を滑走していたのは、東京ディズニーランドのスプラッシュマウンテンが稼働を再開した直後です。

第二次亡霊騒動が発生したのは、現在も問題になっている流行り病が話題になり始めた頃でした。


我々が作品を目にする前に校了や印刷が終了しているわけですから、もちろん上記に挙げた例はただの偶然です。
しかしそれすらもまるで、作品と時代が共に歩んでいるかのような錯覚を覚えてしまうのは、いささか考えが行き過ぎでしょうか。


何の運命の巡り合わせか、第62話では、ロマンティックな夜に幻想的な光景がダイナミックに描かれました。

シャドーハウスは、本当に不思議な星のもとに生まれた作品です。


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お披露目から今何日目?

今週も休載ですが、ソウマトウ先生のツイッターで第62話の一部が公開されましたね。

屋敷のどこかで腰を下ろしてエミリコとショーンが語り合っている画像です。
外の様子は暗いので、もしかしたらケイト達の同期会が行われていたのと同刻かも知れません。

二人の和やかな顔を見ていると、何だかほっこりしますね。

特に注目したいのがショーンです。
初登場時は無愛想だったのに、いつの間にかこんな笑顔を見せるようになるとは感慨深いです。

まあエミリコと最初に関わった経緯を考えると当初から気にしていた感はありますが(第17話にて、バービーに突っかかったエミリコを助けています。)、ジョンと同じくもっと以前からエミリコに関心を持っていたとしたら、それはそれでニヤニヤが止まりませんね。

ジブリ映画の「耳をすませば」ではないですが、エミリコに気付いて貰おうと実はずっと機を窺っていた、なんていう事実が露見したら、ショーンへの見方がまた変わってきそうです。


さて、ところで今はこんなに打ち解けている二人ですが、よくよく考えてみるとまだ出会ってからそれほど時間は経っていないんですよね。

以前にシャドーハウスのいちばん長い日 ~運命のお披露目~という記事でも書きましたが、あれだけ長い期間掲載されていたお披露目は、たった一日の出来事でございます。

それどころか、庭園迷路編に至っては作中では2時間しか経過していないですね。
なんとも驚きです。


そこで今回は、お披露目が終わってから作中では何日間が経過したかを考察していきたいと思います。

そしてそれと同時に、ある登場人物の再登場まであとどのくらいであるのかを推測していきます。


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第61話 深夜の同期会

「火」というものは不思議なものです。

本来は生命を脅かす存在であるにも関わらず、それを見ていると心安らぐという人も多いそうです。

焚き火や蝋燭の炎にリラックス効果があることは実験データからも証明されています。
炎を被験者に見せると脳からアルファ波(癒し効果が得られた時に発せられる脳波)が検出されるそうですが、これは炎の「揺らぎ」が癒しに作用するホルモンを分泌させることが理由として考えられています。

ただもう少し踏み込んで考えてみますと、なぜ火を見ると癒し効果を持つホルモンが分泌されるのかは疑問です。
(被験者が火に対してトラウマを持っている場合は当然除いてです)

これについては、
「太古の人類は外敵に怯えて暮らしていたが、火を手に入れたことによって外敵からの襲撃に警戒する必要がなくなった。だから火を見ると心が落ち着くのだ」
という説明がよくなされます。

その記憶が遺伝子に組み込まれており、だから現代の人間も炎を見ると無意識に安らぎを覚えるのだそうです。


しかしそれに加えて、私はもう一つ理由があると思います。

それは、火の番をしていた仲間がいたという記憶。
それもセットになっているのではないかという仮説です。

フランツ・カフカの「夜に」という短編に、夜の間でも誰かが火の見張り番をしなくてはならない、という描写があります。

いくら野生動物が火を怖がるからと言っても、それを放っておくわけにはいきません。
そこには必ず火の番をする者がいた筈です。

そうすると、眠りについている間でも生命を委ねられる仲間=信頼できる存在がいた、という朧げな記憶も、もしかしたら人間の深層心理の中に残っているのではないでしょうか。


今回のお話では、暖炉の火を一緒に眺める同期4人の姿がありました。

火を見つめながら各々が考えていたこと。

あの短い時間を共有したことこそが、ケイトが何よりも求めていたものだったのかも知れません。
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