来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2023年05月

第165話 悲劇と好機【感想】

サブタイトルを要約すると、「ピンチはチャンス!」みたいなものでしょうか。(いやちょっと違うか……)

ところでピンチと言えば、私事ですが先週は再び流行り病にやられて寝込んでいました。

先週はシャドーハウスが休載だったため、本当だったら幾つか記事を上げたかったのですが、残念ながら何も手に付かず。結局はご覧の通り(いつも通り)更新ギリギリでの記事アップと相成りました。ううん、なぜいつもこうなる……。

まあ、愚痴っていても仕方ありませんね。此度の出来事をチャンスに変えられるよう“好機”を逃さないようにしていこうと思います。


さて、副題に話を戻しますが、ここでいう「悲劇」とはパニックホラー編の顛末となります。読者から見ても衝撃的なエピソードでした。

そして「好機」とは、ケイト達の運命を変えたあの一日が再びやってくることを指しています。

ケイトやエミリコ、同期の皆々が躍動した「お披露目」。

星つき就任からとかく忙しいケイトですが、今度は立場を変え見届け人としてあの儀式に挑むこととなりました。続きを読む

第164話 恩恵の欠片【感想・一部考察】

やりたいこと、見たいもの、叶えたい夢……。

こういった夢や願いは誰もが持っているかと思いますが、私の目下の願いは

・劇場版シャドーハウス
・黒とギリギリアウトのアニメ化
・ソウマトウ先生の短編集発売

この三つですね。

もっと他にはないのかとツッコミが入りそうですが、でも上記の三つは譲れません。先日、電子書籍サイトのゼブラックが投稿した「黒」の宣伝ツイートが2万いいねを記録していますが、この流れに乗って是非ともメディアミックス化して欲しいものです。(どうせなら今月25日は黒の連載12周年ですから、この勢いのままに発表して欲しい……)


さて、劇場版シャドーハウスについては今まで何回も願望を述べていますので、三つ目の「ソウマトウ先生の短編集発売」について解説していきます。

私がなぜ、先生の短編集を欲しているのか。

それは、「黒」「ギリギリアウト」を除いた先生の過去作は、現状読むのが非常に困難なためです。


例えば、以前の記事(ソウマトウ先生の過去作品のご紹介(ゆるコワガール))でご紹介した「ゆるコワガール」や、リボン掲載の「マジョトキノコ」といった商業誌連載作品は幾つもありますが、残念ながらこれらは掲載期間が短かったため単行本化には至っていません。読もうと思ったら当時の雑誌を探すところから始めねばならず、かなりハードルは高いのです。

ということは、同人誌なら語るまでもありません。今ではどの作品も入手困難です。


でも知れば知るほど、是非とも先生の過去作を読んでみたいのがファン心理であります。

私も「この物語には関係がない」といった数作の同人誌を入手したものの、過去のファンの方がインターネットに上げている作品を見れば見るほど、やっぱり欲しいなあと思ってしまいます。何といってもソウマトウ先生の過去作ですからね。ひょっとしたらシャドーハウスに繋がるちょっとしたヒントもあるかも知れませんし、もう10年くらい早くファンになっていればなあと後悔するばかりです。(でもメルカリとかには手出したくないなあ……)


ところで、断片的ですが過去のソウマトウ先生の同人作を見てみると、可愛らしい絵柄の中に過激な描写が見受けられる作品が結構あるようです。

なお、ここでいう「過激な描写」とはお色気系の意味ではなく、スプラッター的な意味での過激さです。

「黒」でもそういう傾向の描写はあるにはありましたがマイルドに収められていましたし、ギャグ路線の「ギリギリアウト」ではそうした描写は皆無です。

そして、シャドーハウスでもキャラクターの命が脅かされるシーンはあれど、「黒」と同じくややセーブされた描かれ方をしています。恐らくは同人誌と商業誌掲載作品の違いということでしょうか。しかし、それでもシリアスなシーンでは描写から緊迫感が伝わってくるのですからソウマトウ先生の漫画は凄いと感嘆するばかりです。


ところが、そんな一読者の想像を上回る過激な描写が、とうとうソウマトウ先生ご自身の手によって復活しました。

その主役となったのは、アンソニーです。


残虐な手口とは真反対の笑顔を輝かせる「影の主役」

彼の願望や願いは一体何なのか、ますます分からなくなってきました。続きを読む

単行本1巻の表紙について色々考えてみた

先月、アニメ一期放映から二年を迎えました。

ソウマトウ先生のイラスト投稿があった2019年・2020年、一期放映中の2021年、二期放映直前の2022年と比べると、今年はいささか静かなゴールデンウィークです。アニメ続編の朗報はまだまだ先と言ったところでしょうか。

また、漫画の方も合併号の影響で休載です。

少し寂しい気分ですが、先日のpixivFANBOXでは何やら新規イラストを執筆中とソウマトウ先生が仰っていましたので、その公開を楽しみに待ちたいと思います。(でも先生方の連休がなくなったそうで。先生休んで下さいー!!)


さて、漫画は丁度キリの良いところで休載ですのでさほど待つもどかしさはありません。それこそネタバレになりますが、第106話で重要人物が「私の名前は〇〇〇・〇〇ー」と衝撃発言した時に比べれば全然平気です。


思い返せば、あの頃は物語の大転換点を目の当たりにして、雑誌やアプリで追っている読者は大混乱でした。

しかもそんな事実を前にして1か月以上のお預けだったわけですから、作品界隈はさながら珈琲の切れたこどもたちの棟のようでした。あの1か月は非常に長かった!


ところで、物語の急展開を受けて、当時大きく注目されたイラストがありました。

単行本1巻の表紙です。

ケイトとエミリコが指を突き合わせてこちらを向く、赤を基調とした表紙。

上にある箔押しの題字も含めて、見れば見るほど「シャドーハウス」の世界観が凝縮されていますね。単行本はこれまで13巻まで発刊されておりますが、個人的に1巻の表紙が一番好きです。(次点は3巻)


ただ、10巻までの内容を読んだ方ならご存知でしょうが、実はこの1巻の表紙には後々明かされる様々な描写が散見されます。

そこで今回の記事では、シャドーハウスのスタートとなった単行本第1巻の表紙をクローズアップし、これまでの物語を振り返りながら、その中に隠されていた事柄を紹介したいと思います。

単行本10巻及びアニメ二期最終話までのネタバレを含みますので、まだ読んでいない方はご注意下さい。

それでは続きよりどうぞ。続きを読む

第163話 花言葉【感想】

ピオニー・ラッパスイセン

「花言葉」


遂にこの単語がサブタイトルになる日がこようとは感慨深いものです。


シャドーハウスは近代英国風の世界観をモデルにした作品ですが、物語の中には多くの花々が登場します。そして実に印象深いシーンを演出してきました。


例えば、キャラクターでいえばケイトとマリーローズ、バーバラの薔薇。

小道具で言えば、お披露目のシロツメクサやローブ様編でのピオニー。

さらに背景には、胡蝶蘭やムスカリと思しき花が見受けられます。


他にもルイーズのガーベラやパトリックが育てているチューリップと、挙げれば幾らでも出てきます。これらの花々は文字通り作品に鮮やかな色どりを添えてきました。


そして今回。
数話に亘って繰り広げられたパニックホラー編が終焉を迎えます。

どこまでも続いていくのではないかと思うくらいに、果てなく広がるお花畑。
しかしその結末は、幸せ溢れる光景とは相反するものでした。

とある少女の悪夢は、とある少年の絶望と引き換えに終わりを告げました。続きを読む
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