来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2022年04月

第129話 秘密の手段【感想】

登場人物の多さが目を引くシャドーハウスですが、一番の大所帯はケイト達の住む“こどもたちの棟”です。

ソウマトウ先生曰く、100人全員に名前や設定があるというのですから驚くほかありません。彼ら彼女らの中にはまだ台詞すら与えられていない組もいますが、いずれ活躍する時がきっとやってくるでしょう。

どの少年少女も気になるキャラクターですので、どんな場面で躍動するのか楽しみであります。


そして、その中で最も重きを置かれているのはケイトの同期達です。


主人公コンビのケイトとエミリコ、
公認パートナーのジョンとショーン、
同期+同班のルイーズとルウ、
貴重な恋愛要素を担うパトリックとリッキー。


以前、「100回記念!キャラクター登場回数ランキング(20位まで)」という記事で集計したのですが、この4組は全員が登場エピソード回数TOP20にランクインしていました。当時名前が判明していたキャラクターが65名だったことを踏まえるとかなりの成績です。恐らく、第200回を迎える頃にはもっと突出した結果になっていることでしょう。また調べる日が待ち遠しいです。


しかし、一組だけ例外があります。

シャーリーとラムです。

ここでその詳細には触れませんが、お披露目の際、彼女達は館の悪意によって悲劇に見舞われました。真実が明らかになった今でも、第43話を読むと当時受けた衝撃が鮮明に思い出されます。


ですから、今回のエピソードは感慨深かったです。

こんな風に彼女のことをブログで紹介する時が来るとは、あの日は夢にも思いませんでした。

それでは本題に参りましょう。

第129話は、ラムの主人・シャーリーのメイン回です!続きを読む

第128話 救いの手(2)【感想】

今、私が読んでいる漫画が“シャドーハウス”であることをすっかり忘れておりました。

一体何を言い出すんだと思われるかも知れませんが、今回のエピソードを読み終えて最初に出てきた感想はこれしかありませんでした。

もちろん、当然すぎることを申し上げれば、毎週木曜日に私が読んでいる漫画はシャドーハウスで間違いありません。この作品に惹かれたことで、今もこうしてブログを書き続けています。


そんなシャドーハウスの魅力は様々です。

親しみやすい絵柄や美しい背景、緻密なストーリーや考察したくなる伏線、驚くような設定や構成……。

これらが絶妙のバランスで描かれていることで、シャドーハウスは“類似作品不在”というキャッチコピーを不動のものとしています。これはソウマトウ先生の類まれな技術による結晶です。疑いなく、令和時代が終わっても語り継がれるであろう傑作でしょう。

特に、個性的なキャラクターが織り成すドラマは見ごたえ十分です。彼ら彼女らは単独でも魅力たっぷりですが、キャラクター同士の掛け合いや主従関係はシャドーハウスの物語をより奥深いものにしています。

第60話の研究班や第66話のパトリックとエミリコのエピソードは人気がありますし、本ブログの訪問者が増加したのは第22話で同期組が登場してからでした。

直近の第124話~127話では、ジョンやスザンナ、ルイーズやベン、ケイト班の面々が微笑ましいやり取りをしています。

そんなキャラクターの関係性もシャドーハウスの強みなのです。


しかし、油断していました。

ここまで述べたシャドーハウスの魅力は作品の側面でしかなく、本質を語るには不十分だからです。

第44話のあらすじ紹介でも取り上げましたが、ソウマトウ先生がどんな思いで作品を執筆しているかを改めてご紹介します。


“ ゴーリーの「人生におけるわたしの使命は人をできるだけ不安にさせることなんですよ。 人はみんなできるだけ不安になるべきだと思うんです。世界というのは不安なものだから。」という格言に共感しすぎているので今後も私たちはそんな作品作りをしていくだろうと思います。 ”
(令和元年10月8日のツイートより)

エドワード・ゴーリーは、絵本の世界にナンセンスかつ不条理な描写を持ち込み、現代でも多くの人々を魅了しています。彼の芸術性の高いイラストを見ていますと、世界は美しいだけではなく、むしろ美しさは残酷さを内包しているということをまざまざと感じさせられます。


それはシャドーハウスも同じでした。

“顔”の美しさが重視されるこの館でも、その裏では残酷さと不条理が慄然と存在しています。
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トマスとサラ(127話ラストについて)

シャドーハウスという館において、大人がこどもたちの前に姿を現すことはほぼありません。

例外は「お披露目」です。それを除けば、星つきがこどもたちの棟の管理人と接触しているくらいです。

ところがそんな中、星つきでも何でもないのに大人と接触しているこどもがいます。

サラです。

流石、期待を一身に受けるシャドーです!


……すいません、少し皮肉でしたね。

ネタバレになりますが、彼女は今現在大人の“手駒”でしかありません。第88話の「甘言」、そして第116話の「初めてのお遣い」では甘い口上に釣られているサラが描かれていました。残念ながら、サラは自身が思っているほど「優秀なシャドー」ではないのです。


しかしそんなサラですが、第127話ではこれまでのような高慢な態度と違い、ごく普通にケイトに接していました。それどころか、今までではありえないような表情さえ見せました。

つまり、彼女の中で大きな心境の変化があったのです。

そこで私は、サラはなぜこれまでの考えを改め、そしてケイトに接近し始めたのかを考えました。

本記事では第127話のラストに焦点を当て、あの時トマスとサラの間にどんな会話があったのかについて語っていきます

それでは127話のネタバレを含みますので、続きよりどうぞ。続きを読む

第127話 救いの手(1)【感想】

今回の扉絵を見て「どこかで見たような…?」と感じた方は単行本4巻をご用意下さい。

お気付きの方も多いかと存じますが、実は第40話の扉絵が似た構図となっています。

似た構図、と書きましたがこれだと正確ではないですね。似てるどころか同じ構図です。世間ではこういうのを「セルフパロディ」と呼ぶことを此度初めて知りました。

当時のケイトとエミリコはお披露目中でしたが、実に25話以来の再会とあってエミリコも感極まっていました。ちなみに、第40話でケイトとエミリコが会話している見開きのシーンは、ロミオとジュリエットを意識した描写だったそうです。これは熱心なファンの方がソウマトウ先生から引き出した、今思えば貴重なコメントでした。


ただ、細かく見ていくと違う点もあります。

もっとも目に付くのは、40話ではケイトとエミリコに光が差していたのに対し、今回は雨が降り注いでいることです。この描写だけで既に、向かい合う二人の表情が40話とは異なることが想像できます。

ケイトとサラの頬をつたう水滴は、決して雨のせいだけではないのです。

そして、ケイトの手が境界線に触れているのに、サラの手が少し離れているのも気になります。まるで二人の関係を示しているかのようです。

第127話では、まさにこの扉絵を想起するエピソードが描かれていました。
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シャドーハウス実写化映画決定!(※4月1日)(追記あり)

3月27日のAnimeJapanのアニプレックスステージ終了後、シャドーハウス公式ツイッターのこんな呟きが注目を集めていました。

 

思わせぶりな、そしてなにやら怪しげな投稿。
このツイートの真意について様々な説が出るものの、結局確定した情報がないままファンは3月31日を迎えました。

ならば、自分たちの目で確かめるしかありません。

「何か」とは一体何なのか?

それを突き止めるべく日付が変わる瞬間まで待っていたファンが目にしたのは、驚くべき光景でした!

それがこちらです!!

 
ええっ劇場版!?実写で!?それもパペットが!?

しかも、冗談だろうと思いかけたところで、YouTubeにはこんな動画まで投稿されていました。




なんと、先行映像までお目見えです!

7分に及ぶ高クオリティなお芝居。アニメとは違う方向性で可愛いケイトとエミリコがそこにはいます。

これはもう、幻でも何でもありません。まごうことなき新作映像です。


今回の記事では少し趣向を変えて、このサプライズ発表を目にした関係者の反応や公式アカウントの続報、ソウマトウ先生の動きなどをご紹介していきます。

果たしてこの大発表の真相はいかに!?
続きよりどうぞ!続きを読む
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