来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

78話

バーバラの秘策③

第78話が公開される前に、

バーバラの秘策①
バーバラの秘策②

という記事を上げました。

これは第77話でバーバラが取った、とある行動について着目した記事です。
行動の内容はネタバレになりますので後述しますが、本当に何気なく描写されたシーンでした。

しかしそんなシーンにも、必ず何らかの意図が込められているのがシャドーハウスです。隠された意図を探るため、以上の二つの記事でその真相を探ってみました。


ところがどっこい。

第78話を読んでみたところ、この二つの記事の考察は外れている可能性が非常に高くなりました。なんてこったい!!(いつものことではある)


ただそうはいっても、はっきりとした答えが出ていないのもまた事実です。

そこでこの記事では、いささか見苦しいものの、最新話を読んで改めて私が考えたことを書いていきたいと思います。

果たしてバーバラは、何のためにあの書類を用意したのか。

今回は78話までの内容を含むためご注意下さい。



続きを読む

花びらは散る 花は散らない~第78話感想~

記事の題名は浄土真宗の僧・金沢大栄の言葉です。
後に、倫理学者の竹内整一氏が著した学芸書のタイトルにも用いられています。

この言葉は更に「形は滅びても人は死なぬ」と続くのですが、検索してみると前半部分だけが引用されることがどうやら多いようです。
恐らく前半の「花びらは散る 花は散らない」だけでも意味が通じるからでしょう。


我々が花の散る姿を見る時、散るのは花びらであって花そのものではありません。

“例え花びらが散りその形が消え失せたとしても、そこに咲き誇っていた花が存在しなかったことにはならない。”

そういった意味をこの言葉は孕んでいます。
近年では浄土真宗だけではなく、仏教思想や無常観を端的に表すものとして目にすることが多くなりました。

それはいくつもの時代を経て、多くの人々が共感する死生観として受け入れられるようになったからかも知れません。


私がこの言葉を題名に選んだのは、第78話を読み終えた後に浮かんだのがこの言葉だったからです。

シャドーハウスにおいて、長い間咲き続けていた二つの花。
とうとうその花びらの散る時がやってきてしまいました。

今回の記事は、これまでの思い出を振り返りながら第78話の感想を書いていきたいと思います。



続きを読む

第78話 ふたりの答え

目に見えない恐怖を社会が抱えながら、いつの間にか秋がやってきました。

今年の夏も焼き尽くすかのような日々が続いていた筈ですが、いくつもの喧騒がそれを消し去ってしまったかのようです。
正直、これほどまでに夏が短く感じたことは私にはありません。


短い夏と言えば、私が思い出すのは一つの花です。

北国の海辺に小さく咲く赤い花。
ハマナスです。

北海道を中心に咲くこの花は、北国を象徴する花です。
函館への郷愁を詠んだ石川啄木の短歌にもハマナスが登場します。


私はこの花が好きなのですが、理由は二つあります。

一つ目は、厳しい冬を耐える姿に感銘を覚えること。
二つ目は、花言葉が美しいことです。

ようやくやってきた短い夏に咲く可憐な花。
青々しい海と荒涼とした浜辺に赤く映える様は、何度見ても飽きません。

そしてその花言葉は「悲しくも美しい」です。
(中には「美しい悲しみ」とする場合もあるようですが、私は前者のほうが好みです。)

荒々しい風と打ち寄せる波、長い冬。
それに耐え忍ぶ姿を見るたびに、小さき花が持つ力強さに感動を覚えます。

もしかしたらそれは、自分自身が大きな力に逆らうことの困難さを知らずの内に感じているからなのかも知れません。


第78話では、とある少女たちが運命に翻弄されながらも自らの意思を貫き通しました。

彼女達が最期に見せた笑顔は、私達に“幸せとは何か”を鋭く問いかけています。


続きを読む
最新コメント
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ