来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2023年03月

第159話 罪の香り【感想】

今月15日に、ソウマトウ先生の名作「黒」のフランス語版が発売しました!
おめでとうございます!!

いやあ、昨年の発表以来楽しみにしていましたがあっという間でしたね。
今は年度末の仕事でいっぱいいっぱいですが、4月になって落ち着いたら少し情報整理したいなあと思います。(実は「黒」の台湾版の出版社が分かったりと、ソウマトウ先生の過去作について最近色々知った所ですので)


さて、フランス語はおろか英語すら読めない私がなぜ「黒」のフランス語版の発売を楽しみにしていたかと言いますと、それはフランスの漫画ファンの熱心さを知っているからです。

以前に「海外のシャドーハウス関連サイト一覧」「海外シャドーハウス関連 個人ブログの紹介」という記事でも取り上げましたが、シャドーハウスに対する彼ら彼女らの熱さは、当時の日本を上回っておりました。

もちろん、どんな楽しみ方をしていてもそれは国ごとに違うのですから上も下もないでしょう。

でもフランス語版を手掛けるGlenat社の公式ツイッターがヘッダーをシャドーハウスにしたり、インターネットラジオでソウマトウ先生のインタビューを取り上げるといった動きは、日本のメディアではまず見られない動きでした。何を隠そう、シャドーハウスに関してソウマトウ先生の取材を初めて行ったのはフランスメディアでした。流石ハンドデシネ(欧州の漫画)の本場ですね。シャドーハウスのアニメが発表される3か月も前のことでした。


ということで「黒」もそんな風に盛り上がらないかなー、と思っていたのですが、やはり見せつけてくれました。

不親切で申し訳ありませんが、アカウントをお持ちの方はツイッターで「somato kuro」と検索してみて下さい。出版社もファンも熱心に紹介してくれていますね。また、書店や販売店もPRしています。

中には有名なアニメーターの方が動画で「黒」について語っているなど、気になる情報もあったりしました。うーむ、我の語学力のなさを恨むぞ……。


そして極め付きは、こちらです。

1 pin's offert pour l'achat du tome 1 de Kuro !(Glenat社公式ツイッター)

えええっ、ピンバッジ!?これは欲しい!!

まさか令和の時代になって「黒」のグッズが手に入るチャンスが訪れるなんて夢みたいです。

いやでも通販で買えるのかなあ…。というかフランス語読めないんじゃ無理だよなあ、無念……。

「黒」に関してはイタリア語版がブックケース付きだったりと、何気に海外の方が優遇されてて羨ましい限りです。でもこうした国ごとの違いもまあ楽しいですね。いつか海外でこのピンバッジ付けてる人見つけたら絶対声掛けよう。(ボディランゲージで怪しい動きする変な東洋人になること必至ですが)


さて、では次回更新が近づいてますので本題に移りましょう。

前回こどもたちの棟を襲った、正体不明のすす能力。

まるでそれはクロの触手のようでもあり、「ツタ」のようでもありました。

本エピソードではその発生源が描かれました。続きを読む

第158話 緊急事態【感想】

第126話の感想記事でも申し上げましたが、「緊急事態」という言葉を聞いて私が思い出すのは「ギリギリアウト」です。

「ギリギリアウト」といえばソウマトウ先生の代表作ですね。初のオリジナルコミックスかつ、先生の作品としては最も長く連載された名作でもあります。皆様はもうお読みになったでしょうか?

本作品はややセンシティブでデリケートな表現があるものの、ギャグや青春描写がいい塩梅で織り交ぜられていて、作風からすると意外なほど品のある作品です。まだ読んでいないという方は騙されたと思って読んでみて下さい。非常に高品質な恋愛漫画ですので後悔はしない筈です。(一番好きなエピソードはラスト2話目の第38話です。見開きページが切なくて切なくて……)


ところがです。

先日暫くぶりにギリギリアウトを読み返していたのですが、あった筈の「緊急事態」という単語が見つからなかったんですよね。「緊急事態」に「エマージェンシー」というルビが振ってあったのを覚えているので流石に見間違いというわけではないと思いたいですが、一体どのエピソードで見たんだっけな……。(「ミッション」という単語は見つかりましたが)


なお、最近になってなぜギリギリアウトを読み直しているのかと言いますと、実は嬉しい出来事があったからなんですよね。これに関しては完全に自慢話になりますが、後日ブログにてお知らせできればと思っております。


さて、話題がズレてきたので話を戻しましょう。

ケイトから重役を託されたパトリックとリッキー。

「ソウルメイト」である彼らに、思いがけない事態が静かに迫ってきました。続きを読む

第157話 ソウルメイト

余談ですが(文章の初めから余談というのもおかしいですが)、今号の冒頭の柱文に「大人たちの棟へ向かう者たち」って書いてありますね。


本ブログではシャドーハウスで用いられる単語は作中に準拠しておりますので、なるべく崩さないよう心掛けています。

例えば、「星つき」は当初「星付き」と表記されておりましたが、2巻発売以降は「星つき」となりましたので記事中ではこう書いています。

また、以前よりご覧下さっている方々は見覚えがあるかと存じますが、かつて「ローブ様」を「ローブシャドー」と書いていたのも一緒です。実は第19話の本誌次号予告には「ローブシャドー」って書いてあったんですよね。ですが公式での呼称が「ローブ様」となったため変更いたしました。(当時の本誌読み返してたらMoMoやナズナさまやリクドウ出てきてビックリしました。えらく懐かしいなあ)

ちなみに「こどもたち」という言葉もそうです。書いている時は多少面倒ですし平仮名だけだと読みにくいのですが、漫画内の表現と統一した方が良いと考えているため敢えて「こどもたち」と書いております。文の並びによっては見にくいかと思いますがご理解いただければ幸いです。


さて、そういった中でこれまでエドワード達が暮らしている場所も「おじい様と共にある棟」と表記してきました。

ローズマリーが第13話の時に「別棟」と言っていた建物です。ショーンも第22話で「別棟」と言っていますが、同エピソードにてエドワードが「おじい様と共にある棟」と呼んでいたので、本ブログでも「おじい様と共にある棟」と書いてきました。


ただ今だから言いますが、この呼び方って書いているとかなりまどろっこしいんですよね。しかも「おじい様」が平仮名なので読んでみると見にくいですし、かといって毎回書く度に鍵括弧つけるのも何だかなあと思っていました。

でも今回、公式で「大人たちの棟」と表記されたからには遠慮はいらないですね。


今後本ブログでは、特段問題がない場合は「おじい様と共にある棟」ではなく「大人たちの棟」と概ね表記いたします!


「概ね」と書いたのは、場合によっては「おじい様と共にある棟」と書くこともあるかも知れないからです。その辺は文章の流れによってまちまちになりますのでご了承ください。


さて、今回の柱文で「大人たちの棟」と書いてあったということは、もちろん作中で大人絡みのエピソードがあったからにほかなりません。実際にエドワードも最初のコマで登場しています。


しかし彼が登場したのはその一コマのみ、しかも足元だけです。残りのストーリーはこどもたちの棟で進んでいきます。

大人たちの棟に「こどもたち」が関わるとしたら、以下の三つしかありません。

「星つき」が招集されたか、「お披露目」か、「お呼ばれ」のいずれかです。

物語は再び、同期を中心に大きく動き始めました。続きを読む

第156話 束の間【感想】

最近シャドーハウスのアニメをよく見返しているのですが、これほどの作品が二年連続で放映されたなんてファン冥利に尽きるなあと思いました。

しかも、一期の制作時点では続編が未定だったのに、放映終了後すぐに二期の発表があったのですから驚きです。その上、せめて翌々年の公開だろうと悠然と構えていたらほぼ一年後に二期放映開始と、とんでもないスケジュールでした。

様々なイベント、グッズ発売、コラボ等々……

まだ数か月前のことだというのに慌ただしかった日々が遠い昔のようです。パトリックではないですが、もはや懐かしいです。(第134話)


ですが、しんみりしてる場合ではありませんね。何といっても漫画シャドーハウスはまだまだ続いているのですから。来たるべき3期、そして来るであろう劇場版を夢見て、これからもフルスロットルで応援あるのみです!

……とはいえ、いくら気勢を上げても今年ばかりは静かな年になりそうですね。

早くてもアニメの続編の発表は来年以降でしょう。そう考えると令和5年という年はシャドーハウスにとって「束の間」の一休みと言えるのではないでしょうか。よし、今のうちに気力も体力も財力も蓄えておくぞ…!


ところが、そんな風に視聴者が楽しんでいる間にも、ケイトとエミリコは度重なる危機を乗り越えてきました。そしてその結果、ケイト達は大成果を手にします。

さらにさらに。

こどもたちの棟のトップに上り詰めたケイトはいきなり緊急事態に見舞われますが、すんでのところで切り抜けました。ケイトとしては不本意な方法ではありましたが、兎にも角にも『ケイト体制』の基礎は整ったのです。ケイト体制下のこどもたちの棟がどうなっていくのか非常に楽しみですね。

そして、それを証左するのかのように此度のエピソードでは暫く振りのケイトとエミリコの二人だけの時間、その後はこどもたちとの和気藹々としたやり取りが描かれるなど、微笑ましいシーンがたくさんでした。僅かばかりですがケイトもホッとしたことでしょう。


しかし、サブタイトルは「束の間」

その言葉が指し示すようにこの平穏は長くは続かなさそうです。

心安らぐ時間を過ごすこどもたちの身に、あの残酷な“儀式”が忍び寄って来ました。続きを読む
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