来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2022年11月

第149話 ルイス【感想】

いつもでしたら、本題に入る前に近況報告や関連雑学を長々と語っていますが、今回は早々に本題に入りたいと思います。

理由を言いますと、前記事の「2期Blu-ray&DVD発売記念イベント 現地レポート」を書きあげたところでほとんど気力が尽きてしまったからです。

イベントの熱が冷めないうちにと、徹夜で翌日の明け方まで書き続けていたのがいけなかったようです。

その日に題材を決めて一日で記事を上げるのは久々だったので大分疲れました。恐らく一晩で書き上げたのは一期アニメ4話でのローブ様の件以来かも知れません。

しかしながら、前記事は本ブログにしては結構評価頂けているのでそれが救いであります。


さて、しかし。

そんな理由などなくても、今回のエピソードにつまらない前段は必要なかったと言えるでしょう。

それだけ衝撃的な展開が第149話では繰り広げられたからです。

第150話を目前にして、遂にあの“影の主役”が姿を見せました。続きを読む

2期Blu-ray&DVD発売記念イベント 現地レポート

混沌とする令和時代。

そんな時勢を吹き飛ばすかの如く、快進撃を続けているのがシャドーハウスです。

連載4周年にして累計200万部突破・アニメ二期まで放映されたと書けば、改めてヒット作であることを実感できますね。(でもいまいちピンとこないのは、恐らく巷で取り沙汰されるメガヒット作品が凄すぎるからでしょう)


ただ、そんなシャドーハウスも時代に抗うことができずにいたことが、一つあります。

それは「キャスト生出演有観客作品単独イベント」です!
(エベレスト南西壁冬季無酸素単独登頂なみの長さですね…)


作品初のキャスト出演イベントは、アニプレックスの特設ステージにて行われました。(1期放映前)

1期放映後は、初の作品単独イベントとしてスペシャル配信イベント(2021年9月11日開催)がありました。

初のキャスト出演かつ有観客イベントは、アニプレックスの特設ステージ(2期放映前)です。

そして、有観客かつ作品単独のイベントとして「喜びの会」(東京池袋・2022年7月9日開催)が開催されたことは記憶に新しいと思います。(釘宮氏と土師氏が収録音声で出演)


しかし、前述の通りシャドーハウスにおいて「キャスト生出演+有観客+作品単独」をすべて満たすイベントは一度もありませんでした。特に2021年のスペシャル配信イベントは、本当は有観客イベントのつもりで用意されていたのではと思えるほどの力の入れようだったのに、世情もあって配信のみとなっておりました。(実際、配信は有料でチケット入手はeplusを通じての手配でした)

なんとも残念なことに、シャドーハウスファンが一堂に会してキャストに声援を送るチャンスは中々訪れてなかったのです。


ところが、此度そんな嬉しい出来事が到来しました。


「『シャドーハウス 2nd Season』Blu-ray&DVD発売記念イベント」(正式名称)です!


今回、都内某所にて行われたこのイベントに、私も当選するという僥倖に恵まれました。

そこでイベント中の写真等はありませんが、できるだけの文章力&関係者ツイートを交えてレポートを書いていこうと思いますのでお付き合いいただければと思います。

ではどうぞ。続きを読む

「星つきと仲良し作戦」の終着点

ヤングジャンプ本誌で、第148話まで物語が紡がれてきたシャドーハウス。(今夜第149話が公開されます)

ネタバレになりますので詳細は避けますが、現在こどもたちの棟は大きく動いております。

どう動いているのかと言われると難しいのですが、取り敢えずトマスのせいだと言っておきます。つまり現実時間でも、今年に入ってからこどもたちの棟で起こっているあれこれの原因はトマスのせいです。

余計なことをまあという感じですね。雑誌「TIME」みたいに今年のパーソン・オブ・ザ・イヤーを選ぶとしたら、トマスなのは間違いありません!表紙ももちろんトマスです!見たくねぇ!()


…失礼、取り乱しました。

しかし禍を転じて福と為す。

イレギュラーな出来事が起こったことで、ケイトは棟の指導者グループ・星つきのメンバーとの接触に次々と成功しました。

その名は"「星つき」と仲良し作戦"です!(命名:ショーン)


ただ、一見うまく進んでいるかに見えるこの作戦。

ケイト周りだけを見ればとんとん拍子なものの、こどもたちの棟全体を見ると全然解決にはほど遠いですよね。なにせ、「大人」から見ればこの状況は決して好ましい事態ではないからです。一体どうすれば丸く収まるのか予想難解です。


しかし、実はある一点に矛先を向けると案外うまく事を収めることができるのではないかという想像を思いつきました。

本記事では、そのことについて書いていこうと思います。

では、第148話までのネタバレと、アニメ一期の最終回のネタバレを含みますので続きよりどうぞ。続きを読む

第148話 本心【感想】

ここのところ、だいぶ寒くなってきましたね。

先日のことですが、仕事から帰る途中に夜空を見上げると、オリオン座が南天高くに浮かんでおりました。つい此間おとめ座に変わったと思っていたのに、いつの間にか季節を3つ跨いでいたようです。

オリオン座と言えば、個人的に思い出すのが藤井フミヤの「Another Orion」です。

氏の2枚目のオリジナルシングルで、前作の「TRUE LOVE」に続いて大ヒットしました。幼い頃の私はこの歌が一番好きで何度も聞いていたのですが、知らないという方は公式動画が公開されておりますので是非聞いてみて下さい。今の時代でも名曲だと思います。




ところで、シャドーハウスにも「星」という言葉が頻繁に登場しますね。特に、第62話「夜の空」や第105話の「約束の星空」で描かれた夜空のシーンを覚えている方も多いと存じます。

しかし、シャドーハウスにおいて“星”という単語が一番用いられているのは「星つき」で間違いないでしょう。

こどもたちのリーダーの胸に輝く勲章。

「星つき」という称号の意味合いは時代によって異なるとはいえ、彼ら彼女らはこどもたちにとって憧れの存在であることは共通しています。サラやパトリックも、初期の頃はそのことを口にしていました。

その「星つき」という単語が初めて登場したのは第17話でした。今回は、当時の扉絵をご紹介したいと思います。

ヤングジャンプ第17話

やや画像が荒いのはご容赦下さい。

平成31年1月31日に発売されたヤングジャンプの煽り文には、バービーのものと思しき「この『星』こそが お影様を輝かせるのだ」という台詞が載っていました。今更語るまでもないですが、まさにこれまでのバービーの行動を表すのに相応しい言葉です。


しかし、そんな風に主人のために駆けてきたバービーには誰にも言えない葛藤がありました。

今回のエピソードでは彼女の「顔」の下に隠されてきた「本心」が、遂に読者だけでなくケイト達の目の前に晒されることとなります。
続きを読む

第147話 癒えぬ傷跡【感想】

儚く願うことも憚られる冀望(きぼう)がある―――。

これは、今回の扉絵に書かれていた煽り文です。

扉絵にはバーバラとバービーが描かれていますね。第150話を目前にして、こどもたちの棟のリーダーがとうとう単独主従でカラー扉を飾りました。一対のみの主従がカラー扉となったのは、第100話のシャーリーとラム以来でしょうか。それより前だと、第68話のジョンとショーンまで遡ります。

確か、第68話の時は
「眷属ではないけれど、常にその声が届く距離に、俺は―――。」
なんていう、今のショーンが見たら恥ずかしがるであろう台詞が並んでいました。あ、でも第144話の涙や第145話の絶望的な表情を思うと、この煽り文もショーンの本音かも知れませんね。(絶対ジョンの前では言わないだろうけど)


さて、漫画の煽り文は大抵担当編集者が考えるそうですが、シャドーハウスもサブタイトルと煽り文は担当者の方が考案しているとのことです。(第116話のサブタイトルのみ例外)

これまでもご紹介してきましたが、どのタイトルも煽り文も工夫凝らされていますよね。


エピソードのテーマを表現したもの、読み終えて初めて理解できるもの、故事から取ったもの等々……


お気に入りをそれぞれ一つ上げるとするならば、タイトルは第68話の「破鏡不照」、煽り文は第41話の「覆い隠される、誰何の視線―――。」が好きですね。どちらも普段使わない語句が用いられていることで、謎多きシャドーハウスの世界観がこれでもかと表現されています。

それと、最終ページの柱に書いてある煽り文としては、第24話の「ここでは、口が裂けても言えないけれど―――。」も見逃せません。10巻まで読んだ方ならお判りでしょうが、私も改めて読み返して唸りました。この頃から最新話に至るまでのストーリーが練られていたのでしょう。シャドーハウスの構成には本当に驚かせられますね。


そして、今回の煽り文にも「冀望」なんていう難しい感じが使われています。

調べてみると「冀」は「こいねがう」という意味だそうです。
おおっ!?扉絵のバーバラとバービーにぴったりです!

バーバラは憧れの人物との再会を願い、バービーは主人の願いを叶えようと奮闘しています。

彼女達を一言で、いや一字で表すにこれ以上の言葉はないでしょう。さすがシャドーハウスの担当者です!


ところが、実は先日ソウマトウ先生からツイッターでアナウンスがありました。

なんと担当者の方が最近変わったそうです!
(該当ツイート→気付いたひとは気付いてそうですが)

ツイートにて先生は、勘づいている読者もいると推察しておりますが、恥ずかしながら私は全然気付きませんでした。不覚っ!

しかし裏を返せば、新しい担当者の方もこれまでの歴代担当者と同じく、シャドーハウスを深く理解しサポートして下さる心強いエキスパートということでしょう。これからの煽り文もサブタイトルも楽しみになってきました。


さて、長くなりましたね。本題に入りましょう。

バーバラとバービーの願い。

冒頭の煽り文の如く、未だ思い出すことすら許されない深い傷と共に、それは隠されていました。続きを読む
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