来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2023年09月

第174話 私たちの秘密【感想】

自分の知らない世界を覗き見るのって何だかワクワクしますよね。

私などは一般庶民ですから、普段見られないような高級旅館とか大きい屋敷に行ったときなどは、可能ならばあちこち回って好奇心満たしてます。(我ながら庶民根性丸出しだなあ……)


しかし現代では、栄華を誇った特権階級の暮らしを間近に見られることは珍しくありません。

例えば、美術館として知られるパリのルーブル宮殿やフェレンツェのピッティ宮殿は、観覧料を払えば誰でも立ち入ることが可能です。

また、今でも宮殿として機能しているものの、バチカンのサンピエトロ寺院やロンドンのバッキンガム宮殿も観光のため開放されています。

それだけではなく、情報化社会の現代では実際に足を踏み入れられなくとも、自らと違う暮らしを知ることは容易です。それこそパソコンやスマートフォンで検索すればそうした情報は山ほど現れます。

サンピエトロ寺院
サンピエトロ寺院2
↑上の写真は10年ほど前に行ったサンピエトロ寺院です。豪華絢爛の極み。


ただ、それはあくまで現実世界の話です。

そうでない世界、つまりシャドーハウスの作中では、一般庶民が貴族の生活を垣間見ることなど不可能です。第110話でとある男性は、シャドーハウスを見学したいと話す少女に対し「それは無理だ領主様だぞ?そうそう会えるはずがない」と返していました。これが普通なのです。


ところが、そうした常識をものともしない、大きな野心を胸に秘めた人物が登場しました。

「面白いじゃないか」

真っ直ぐな視線を向けた少女の瞳の先には、「決して叛意は許されない」あの館がありました。続きを読む

第173話 結束【感想】

「結束」と聞くと仕事柄「結束バンド」を思い浮かべてしまうのですが(ぼっち・ざ・ろっく!の方じゃないですよ!)、もちろんサブタイトルとは関係ありません。

というかそんな便利なもの、そもそもシャドーハウスにないでしょうしね。

結束バンドは1956年に米国で発明されたそうですが、当時から材質はナイロンだったそうです。ということはシャドーハウスの作中にプラスチックはなさそうなので、当然結束バンドもないでしょう。

オリバーとオリーが現実の結束バンドを見たら興奮必至だと思いますが、シャドーハウスで再現するにはナイロンの開発から始めねばなりません。まずは基礎研究からだ!頑張れオリバー&オリー!!


それと余談ですが、海外の感想記事を見ると「今回のエピソードは“THE END”というタイトル通りのストーリーが展開……」と書かれていたので何の事だろうと一晩考えていたのですが、多分これ「結束」と「結末」の見間違いかも知れませんね。

感想記事を書いた方が日本語(漢字)に精通していたからこそのミスかと存じます。日本人でも見間違えそうですし。

ただ当方全く英語分かりませんので、英語ご堪能な方はこんな風にサブタイトルを誤解している海外の読者を見かけましたら「今回は“end”じゃなくて“union”だぜ!」と是非お声掛けしていただければ幸いです。(いや“union”で合ってるのかも分かりませんが)


さて、ではこの辺で本題に入りましょう。

シャドーハウスで度々描かれる「絆」

これはサブタイトルのように「結束」と言い換えることもできるかと思います。ケイトとエミリコは論理的に、そして時には情緒的に他者と向き合い仲間を増やしてきました。そうやって皆々と理解を深めながら信頼関係を築き、遂にはこどもたちの棟のトップに上り詰めたのです。

いけ好かない男の台詞を拝借しますが「君にはリーダーの資質がある!!」としか言いようがありません。

偉大なるおじい様の覇道とは真反対の王道を歩む者、それこそがケイトです。


ですが、今回の173話ではこれまたケイトとは違う、強烈な怒気によってグループをまとめあげる人物が描かれました。

誰もが予想もし得なかった事態。

甘かったのはそのキャラクターの名ではなく、我々読者の認識でした。



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祝!連載五周年記念日!!

いつも当ブログをご覧頂きどうもありがとうございます。

毎秋のことですから、本日9月6日が何の日かお気づきの方も多いでしょう。

そうです!今日はシャドーハウスの連載記念日です!

ソウマトウ先生おめでとうございます!!


振り返れば、昨年のちょうど今頃はアニメ二期が絶賛放映中でした。

そんな大イベントの最中に迎えた四周年記念日は大きく盛り上がり、これまでの連載記念日を遥かに上回る賑わいでした。今でも当時のことを昨日のように思い出せます。何だかんだで五年目の一年間もあっという間でした。


しかし、短く感じた五年目の中に、長く待ち遠しい日々を送った時期がありました。


6月8日から8月5日までの二か月間です。


6月8日はシャドーハウス原画展の告知がなされた日、8月5日はその開催日でした。

シャドーハウスにとって、いやソウマトウ先生初の本格的な原画展開催とあってこのニュースはファンの間で大きな話題となりました。そしてSNSを通じてその報は海外へと伝わり、原画展は全国だけでなく諸外国からも読者が駆け付けるほどの反響を呼びました。

そんな風に大成功を収めた大イベントの存在を知り、そして実際にこの目で確かめるまでの二か月は本当に長かったです。今でも若干、日付の感覚が狂うくらいです。実に楽しい日々でした。こうも幸せな日々が続くと、もうこれ以上楽しいことはないんじゃないかと恐いくらいです。


ですが、それが杞憂であることはシャドーハウスの歩みが証明しています。


連載一周年の2019年9月6日は、その三か月後にシャドーハウスが大ブレイクし、全国の書店から単行本が消えることなど想像しておりませんでした。

二周年の2020年9月6日は、翌月にアニメの制作が明らかになるとは考えてもいませんでした。

三周年の2021年9月6日は、僅か5日後にニ期の放映が発表されるとは思ってもみませんでした。

そして四周年の昨年9月6日は、まさか年が明けてから原画展開催決定という大ニュースが届くとは予想だにしておりませんでした。


このように作中だけではなく、作品そのものも常に読者の予想を上回り楽しませてくれるのがシャドーハウスなのです。

きっと、こうして五周年を祝っている本日では考えもつかない朗報が、これからの一年の中でもたらされるのは確実でしょう。

果たしてどんな出来事が起こるのか。

それを楽しみに待ちつつ、微力ながら弊ブログもシャドーハウスを応援していけたらなと思います。


そして、忘れてはならない重要なことがあります。

私達がそんな風にシャドーハウスについて楽しむことができるのは、多くの方々が作品に携わって下さっているからに他なりません。

シャドーハウスをこの世に送り出すとともにソウマトウ先生を日々支える、支えてきた歴代の担当者様、作品の発表の場である集英社の編集部様や販売部様、特殊な仕様で形作られる単行本を製作する印刷所や製本所の方々、単行本とアニメ(今年は原画展も!)でデザインを手掛ける芥先生、我々の手元にシャドーハウスや関連商品をお送り届けて下さる書店や販売店の方々。

これらの皆様の存在無くして、読者が作品を楽しむことなど到底できません。

そして、今年は原画展開催地となった西武百貨店もシャドーハウスのさらなる飛躍を担う大切な一員でした。


ですので、毎年申し上げておりますが本年も声を大にして言いたいと思います。

作品に携わる全ての方々に感謝しています!いつもありがとうございます!!


そして、何よりもシャドーハウスの生みの親であり、ご多忙な中シャドーハウスを執筆下さるソウマトウ先生には感謝してもしきれません。

毎日の楽しみを与えて下さりどうもありがとうございます!
(それとお身体にはくれぐれもお気を付け下さい、やはりシャドーハウスはソウマトウ先生がお揃いになってこそです)


さて、そうこうしている間に9月6日が終わるまで一時間を切りましたね。

なんと一か月ぶりのシャドーハウスはセンターカラーでのお出ましとなります。五周年でこれは嬉しいです!!

これからのシャドーハウスがどうなっていくのかなんて私には想像もできませんが、きっと何年経っても輝きは色褪せることはありますまい。

当ブログも僅かな力ではあるものの無謀ながらも10周年までは続けていきたいと考えていますし、その決意のもと五年目も“シャドーハウス第一宣言”をモットーに応援していきますので、どうぞお付き合い頂けましたら幸いです。


本当に、連載五周年おめでとうございます!

6年目のシャドーハウスも、これまで以上に最高の一年になることをここに宣言します!!

世界中に広がれシャドーハウス!


第1話
↑毎年載せてますが、平成30年週刊ヤングジャンプ40号です。
もう5年、早いものです。


第172話 ひとつめの試験【感想】

長かった8月が終わりましたね。なんと今年の東京は観測史上初めて全日真夏日だったそうです。学生の皆様は夏休みが終わり、厳しい陽射しの下で通学していることと思います。先日、ソウマトウ先生も急病により臥せっていたとアナウンスがありましたが、まだ暑さが残っていますのでくれぐれも体調にはご注意下さい。

反面、社会人は夏休みなどとっくに終わっており、お盆が遠くに感じる方がほとんどではないでしょうか。かく言う私も8月13・14日は何か月振りかの連休でしたが、もう遠い昔です。正直、シャドーハウスの原画展がなかったらモチベーションを保てなかったに違いありません。


さて、立場の違いがあれこそすれ、夏は様々なイベントが目白押しでした。

花火や祭り、海水浴といった古くからある行楽に加えて、最近だとサブカルチャー系の催し物も盛り上がっています。コミックマーケットなんかはもう「伝統行事」に片足を突っ込んでいる感がありますね。横浜で執り行われたポケモンワールドチャンピオンシップでは日本人がゲーム部門三冠を独占したとして話題になっていました。度重なる台風によって残念ながら中止になるイベントも多々ありましたが、やはり夏の思い出は格別な感があります。


また、そうした大人数が集うイベントだけではなく、商業施設や交通機関でも夏休みならではの企画が開催されていました。

毎年夏休みになると、JRの駅々をポケモンのスタンプを求めて子供達が駆け巡る姿はもう珍しくありません。こうした企業主体のささやかなイベントも見ているだけで楽しいものです。

スタンプラリーといえば、シャドーハウスの原画展が行われた西武渋谷店でこんなコーナーを見かけました。

西武渋谷店 世界名作劇場

ネロとアロアとパトラッシュ、そしてラスカル。

言わずと知れた世界名作劇場の人気キャラクターです。西武百貨店(今は名前に「百貨店」と付かないらしいですが紛らわしいのでこう表記します)は今年の夏、世界名作劇場とのコラボで「SUMMER MEMORY~思い出に残す、夏~」という企画をしており、スタンプラリーもそのうちの一つだったそうです。

こうしたイベントを見ると、贅沢ではありますがシャドーハウスでもこんな催しがあったらなあなんて思ってしまいます。以前のアニプレックスステージ(アニメジャパン2022)で、鬼頭さんや酒井さんがファン参加型の「影踏みイベント」がしたいなんて仰っていましたが、様々なイベントが実現するようシャドーハウスをもっと盛り上げていきたいですね。


しかし。

そんな平和でのどかな催し物が、まさか作中で描かれるとは思いもしませんでした。

「お披露目」という弱肉強食の競争の場。

その舞台でエドワードが告げたのは、世界観(人物像?)にそぐわない「スタンプラリー」という言葉でした。



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