来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2020年05月

第64話 こびりつきについて

今回のお話の事前告知で、ソウマトウ先生からちょっとした裏話がありましたね。

第64話は男しか登場しない、という話題に伴って出てきた話だったのですが、駆け出し時代の先生方は女の子が一切描けなかったとのことです。


なんとも意外ですね。

前作の「ギリギリアウト」や代表作の「黒-kuro-」のみならず、ソウマトウ先生のpixivページを覗いてみれば、愛らしい少女達が至る所に描かれています。

魅力的な女の子のキャラクターは、ダークな作風と共にソウマトウ先生の漫画の魅力です。
ところがその少女達は、ソウマトウ先生の源流ではないということですね。
意外どころか驚きです。


実は少し前からソウマトウ先生の過去作品を集め始めたのですが、それらももちろん女の子だらけですし、主人公に至っては100%女の子です。
(時間があれば、いつか手持ちの作品を紹介したいですね)

かつてさいとうたかを氏のアシスタントをしていた、というソウマトウ先生からのお話がありましたが、どのような変遷を辿って今の作風に至ったのか是非とも知りたいものです。

まあそれこそ、当ブログが調査しなければならないのかも知れませんが……。


さて、いつもながら話題が逸れました。
そろそろ第64話の紹介をしていきましょう。

某漫画を彷彿とさせる柱の煽り文が話題を呼んだ、今回のエピソード。

シャドーハウス随一の少年キャラクター・ジョンが意気揚々と参上です!


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TSUTAYAコミック大賞2020(※投票期間5/17まで)

次にくるマンガ大賞2020を紹介したついでに、TSUTAYAが開催している「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2020」の紹介もしてみます。


私は昨年までツイッターを使っていなかったので知らなかったのですが、調べてみると2017年から行われているそうです。なんでも、TSUTAYAのコミックレンタル店が1000店舗突破したからだとか…。

流石大手物販チェーンだけあって規模が違いますね。どおりであちこちで見かけるわけです。


2017年~2018年は複数部門あったようですが、第3回となる2019年から従来の「ネクストブレイク賞」のみを表彰する形式に変わり、投票対象も“単行本が最大5巻まで発売されている未完結の漫画作品”に限定されました。(公式HPより)

次にくるマンガ大賞と、ほぼ似た性格の賞とみて良いでしょう。


ただ、投票方法が異なるのが最大の相違点です。

まずTSUTAYAコミック大賞は、エントリー形式ではありません。

エントリー→ノミネート→投票&表彰、という経過を辿る次にくるマンガ大賞に対し、TSUTAYAコミック大賞は条件さえ満たしていればどの作品でも投票可能です。
知名度が低い作品を推したいファンにとってはありがたいですね。

昨年の次にくるマンガ大賞で、シャドーハウスがノミネートされるかどうかハラハラしていた身からすると嬉しい方式です。


そして次にくるマンガ大賞では専用サイトからしか投票できませんが、TSUTAYAコミック大賞では指定のハッシュタグを付ければツイートするだけで投票が可能です。

一手間かけたい方や投票画面を作成したい方向けのページもありますが、ツイッターで投票している人の方が多いようですね。これなら手軽に自分の好きな作品をお奨めできます。


ちなみに私は、専用ページで投票画面を作成して投票しました。
TSUTAYAコミック大賞


全部で3作品選択するのですが、一応弁明しておきますとちゃんとシャドーハウスを一番に選択してあります。なぜか左端になってしまっているためそうは見えませんが、レビューでは先頭ですのでご理解いただければと思います。

もう一手間かければこの画面を用いてツイートすることも可能ですので、積極的にPRしたい方には嬉しい仕様となっております。私も勉強がてらツイートしました。(何度やってもうまくいかず挫折しかけましたが…)

蛇足ですが、中央の「私を球場に連れてって!」は原作・スーパーまさら先生、作画・うみのとも先生の四コマ漫画で、まんがタイムきららMAXで連載中です。
埼玉に住む女子高生たちが地元のプロ球団(埼玉西武ライオンズがモデル)を応援するという珍しい題材で、可愛い絵柄と危険球ギリギリのギャグがツボになる日常ものです。

右端の「初恋*れ~るとりっぷ」は永山ゆうのん先生の四コマ漫画で、こちらもまんがタイムきららMAXで連載中です。
シャドーハウスとも所縁(?)のある仙台を舞台にした日常もので、鉄道部の少女達が部活動を通じて友情を育んでいくストーリーです。


シャドーハウスは人気が出てきましたので度々名前を目にすることも多くなりましたが、全く無名の作品をお奨めしたい!という方は、是非とも参加しては如何でしょうか?

TSUTAYAコミック大賞についても臨時リンクを設置致しましたので、興味ある方は覗いてみて下さい。


次にくるマンガ大賞2020(※エントリー5/22 11:00まで)

さあ、今年もこの季節がやってまいりました!

ソウマトウ先生のツイッターでもご存知の方も多いかと思いますが、
“次にくるマンガ大賞2020”のエントリーの開始です!
(賞のHP→https://tsugimanga.jp/)
logo_tsugimanga2020


幸い今年も5巻以内の未完結漫画作品が対象とのことで、シャドーハウスもエントリーが可能です。


一応紹介しておきますと、この漫画賞はまだヒットしていない漫画作品の発掘・売り上げを目的とした賞で、昨年は

コミックス部門・薬屋のひとりごと(スクウェア・エニックス)
Webマンガ部門・SPY×FAMILY(集英社)

が大賞を受賞しています。


昨年、シャドーハウスはコミックス部門でノミネートされたものの、残念ながら入賞はなりませんでした……。

ですが今年は違います。

昨年の今頃と比べて格段に知名度は向上しましたし、年末の一挙公開後の大反響後もほとんど低評価はありませんでした。

質の高い作品が知名度を得たならば、もはや鬼に金棒です。

今後もっとシャドーハウスが世に広まるよう、是非とも大賞目指して応援したいですね! 

ただそうはいっても、エントリーしなければ受賞も何もありません。
とにかく今は、ノミネートを狙うため読者推薦による援護射撃あるのみです。


ちなみにこの賞、歴史は浅いものの影響力は大きいです

2014年に創設された賞ですが、歴代のランキング作品を見回しますと、


●干物妹!うまるちゃん(2015年・16位)
●ゴールデンカムイ(2016年・5位)
●かぐや様は告らせたい(2017年・1位)


とヤングジャンプ作品の連載作も受賞しています。
いずれもアニメ化された大ヒット作です。


また、単行本3巻の帯推薦文を寄稿して下さったながべ先生の「とつくにの少女」は2017年の20位、4巻の帯推薦文の白井カイウ先生の「約束のネバーランド」は2017年の2位にランクインしています。


他にも有名な作品が目白押しですので、いわばヒット作に向けての登竜門といえるでしょう。
シャドーハウスもそこに名前を連ねて欲しいですね。

昨年同様、ブログの左側に臨時リンクを設置致しました。
ノミネートに向けてどうぞご協力お願い致します。


昨年は涙をのみましたが、今年こそはシャドーハウスの飛躍の年だと思います。

当ブログもてっぺん目指して応援していきます!!


第63話 集められる生き人形

多くの創作作品が生み出される昨今、他所との差別化を図ろうとクリエイターの方々は様々な趣向を凝らしているのをよく見かけます。

“類似作品不在”と称されるシャドーハウスもその例に漏れないでしょう。

登場人物の半数が黒く塗りつくされた作品など、古今東西見回しても皆無だと思います。


ですが、キャラクターの性格やストーリーは王道と言っても差し支えないように見えます。


正義感溢れる前向き主人公・エミリコと、頭脳明晰冷静沈着な令嬢・ケイト。
純粋真っすぐ熱血漢・ジョンと、何でもそつなくこなすセーブ役・ショーン。
尊大な自信家・パトリックと、それを献身的に支える従者・リッキー……


他にも、苦しみを背負ったリーダー・バーバラと鬼軍曹・バービー、発明師弟コンビのオリバー&オリーなど、魅力的かつ安定感のあるキャラクターたちが躍動しています。


過去作品と比較されるのを避けるため奇抜なキャラクター設定をする作品もないことはないですが、シャドーハウスではあまり見受けられません。

それでいて、個々の登場人物を誰一人埋没させないように描写しているのには驚かされますね。

しかもある意味安心感もありますので、読んでいてストレスを感じないのも読み続けられる一つの要因なのかも知れません。


ところが、そんな安心感を取り払うかの如く、あまりに意外な人物が想定外の手法でケイト達に立ちはだかりました。


決して主人公が最強とは言えないこの作品に、心は揺れるばかりです。


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沈黙のエミリコ

なにやらハードボイルドなタイトルですが、特に歴代の作品群とは関係ありません。

ただ単に、今回の記事の内容を簡潔に表すのにはこれで良いか、と軽い気持ちで付けただけですのであまり気にしないで下さい。


エミリコはといえば、明るさがトレードマークですよね。
最近のキャラクター紹介では『元気・丈夫・食いしん坊』という緊張感のない解説がされていますが(逆にケイトの紹介が非常に重い)、概ね合っているので微笑ましいです。

見た目美少女ですが、紹介文だけ見ると少年ジャンプの主人公みたいですね。

淑女感満載のケイトと比較するのは気の毒ですが、下手するとリッキーよりも少年度(?)が高い気がします。まあ流石に、ジョンみたいに木の棒拾って「カッ、カッ、カッ」はしないでしょうけども…。(第59話参照)

とにかくエミリコは元気満載な少女です。陰謀渦巻く作品の主人公とは思えませんが、彼女がいるからこそ、共に楽しみながらシャドーハウスという館の謎を解くことができるのです。

ケイトも言っていた通りエミリコに救われた登場人物は多いですし、もしもエミリコがいなければその名の通り鬱屈とした“影の屋敷”だったことでしょう。(これ、前も書いたな…。)


もっともその性格が逆にピンチを招いたり、更にはチャンスを呼び込んだりすることもあるのでケイトも冷や冷やものですけどね。


ところが、そんな彼女が思ったことをすぐ口には出さず、口を閉ざした場面がありました。

『ぐぬぬっ』でも『冷や汗ダラダラ』でもなく、真顔のまま無言で、です。

今回の記事では第58話でエミリコが見せた表情にスポットを当てたいと思います。



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