来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2021年09月

イギリス英語で“1階”は”ground floor”

9月がもう終えようとしていますが、季節はすっかり秋めいてきましたね。

例年ですと、この時期はまだ残暑で暑い日が続いていますが、今年は8月が終わったと途端にあっという間に涼しくなりました。何だか東京2020の頃の猛暑が懐かしいです。


さて、ところで「秋」を英訳するとどんな単語が思い浮かぶでしょうか?

人によっては“Fall”、または“Autumn”のどちらかと思います。

この違いはアメリカ英語とイギリス英語の違いです。

“Autumn”はラテン語で収穫を意味する“Autumnus”が変化したもので、“Fall”は落葉を意味する“Fall of the leaf”が短くなったものだそうです。それがいつしか、米国と英国でどちらか片方が使われるようになったことで違いが生まれたそうです。単語一つですが、こういうエピソードは面白いですね。

個人的には、私は“Autumn”の方が好きです。

何と言いますか、言葉の響きから秋の寂しい雰囲気が感じられるんですよね。ひょっとしたら日本語の「悼む」と響きが似ているからかも知れません。まあこじつけですけどね。


それともう一つ、アメリカ英語とイギリス英語の違いとしてよく挙げられるのが「階数」です。

これも有名な話ですが、アメリカ英語は日本語と同じく「1階=one floor」「2階=two floor」…、と数えるのに対し、イギリス英語では「1階=ground floor」「2階=one floor」「3階=two floor」と数えます。

私もイギリスに行った時、ホテルのエレベーターにこう書いているのを見て、本当にそうなんだと感動した覚えがあります。
(今思えば写真撮ってなかったのが悔やまれる…)


さて、そういえばシャドーハウスでも「階数」が重要なキーワードになっている場所がありますね。

それは「大人」が住む“おじい様と共にある棟”です。

エドワードは「2階」、重鎮達は「3階」にいることが現在までに明かされています。

ただ、それ以外の情報はまだ不明です。普通の漫画なら「1階」の順を追って明かされると思うのですが、やはり類似作品不在の作品だけあります。構成一つとっても一筋縄ではいきません。

しかし謎に包まれた「1階」について考えるうちに、先程のイギリス英語に実はヒントがあるのではないかと思い付きました。

今回の記事では、“おじい様と共にある棟”の「階数」に着目して記事を書いていきたいと思います。

では第110話までのネタバレを含みますので続きよりどうぞ。

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第110話 奇妙な不文律

世の中には、人が決して足を踏み入れてはならない場所があります。

理由は様々ですが、最も分かりやすいのは物理的な危険性がある場合です。

例えば、気象条件が厳しい極地や人に危害を加える動植物が生育しているケースは良く見聞きします。

2014年にデング熱が確認された東京都の代々木公園では、70年ぶりの国内感染という事態もあって1か月以上閉鎖されました。

また、政治的・軍事的に立ち入りが禁止されている場所もあります。

散発的に戦闘が行われる紛争地帯や、機密を漏らさないよう関係者以外の立ち入りを禁止している軍事基地のような場所です。この例で著名なケースは、アメリカ・ネバダ州のエリア51だと思います。

長年フィクションや都市伝説の格好の材料となってきた空軍基地ですが、秘密基地だとかUFOの研究をしているとか真偽の分からない噂が乱立しており、オカルトマニアにとって外せない話題の一つです。


ただ、日本において最も身近な「人が決して足を踏み入れてはならない場所」とは、宗教を理由としたものではないでしょうか?

特に神道において、神が宿るとされた山や磐座は触れてはならないものとされてきました。科学の発展した21世紀に何を大袈裟な、と思われるかもしれませんが、こういった例は数多くあります。

藪知らず

写真は千葉県市川市の通称「八幡の藪知らず」です。恐らく我が国で一番有名な「禁足地」である当地は、市街地の真ん中にあるにも関わらず、数百年に及ぶ神隠しの伝承により、今もなお手付かずの森となっています。

私も行ったことがあるのですが、街中の、それも先を見通すことのできる広さの林でなぜ神隠し伝説が生まれたのか疑問に思いました。

しかし逆に言えば、そんな場所なのに現代でも畏怖されているからこそ、屈指の「禁足地」として君臨していると言えましょう。

神道繋がりで言えば、伊勢神宮の式年遷宮で執り行われる「木本祭」は最重要の秘儀とされ、関係者以外は参加できないだけでなく森への立ち入りも厳禁とされます。心御柱を伐り出すこの儀式は人目につかないよう真夜中に行われますが、そこで何が行われているのかは謎のままです。

もっとも、その「謎」こそが神宮に対する畏敬や神秘性を生み出したことは否定できません。神道最高の聖地なだけあります。


さて、冒頭からなぜこんな小難しい話から入ったのかと言いますと、第110話ではまさに「禁足地」を思わせる「決まり」がケイトの行く手を阻んだからです。

しかしその「決まり」に対するケイトの行動は、これまたケイトらしいものでした。



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「ギリギリアウト」のウィキペディア新規記事作成

ブログでのお知らせが遅くなってしまいましたが、先日ソウマトウ先生の過去作「ギリギリアウト」のウィキペディア新規記事を公開しました。

→ギリギリアウト-Wikipedia

9月19日が連載開始記念日ということもあり、一日遅れでしたが何とか記事としてまとめることができました。

現状、これが私が調べ上げられるだけ調べた情報です。「黒」同様Web上の情報が少なく、それらを繋ぎ合わせるのが大変でした。


特に苦労したのが、海外版は全くと言っていい程情報がなく、手掛かりは先生のツイート1件のみだった点です。

台湾やタイなどアジア数国で出版されているとのことですが、何故かシャドーハウスを出版している青文出版社やSIAM INTER COMUC社で検索しても全然出て来ないんですよね。また、「黒」の韓国語版を出版している鶴山文化社もシャドーハウスはヒットしても、ギリギリアウトは検索に出てきません。

他にも「黒」「シャドーハウス」を出版しているヨーロッパ各国の出版社でも見つかりませんし、ツイッターでも情報がないのでお手上げ状態です。

ですので、もしもこのブログを読んでいる方の中に、そうした情報を知っている方がいましたら是非教えて頂けますと幸いです。

また、前回も申し上げましたが、ウィキペディアの編集に慣れているという方でしたら私を経由しないで直接更新頂いて全然構いません。(フリー百科事典ですしね。)


更に、これも「黒」と同じですが、「ギリギリアウト」も国内メディア・著名人の評価や感想がほとんど見つかりませんでした。

ですので、何か書評的な記事(個人ブログやツイッターではないもの)をご存知の方がいましたら情報提供お願いできればと思います。


ただ、記事を作成している時は大変だっただけではなく、調べてみると興味深い事実が出てきたのは大きな収穫でした。

一番面白かったのは、「ギリギリアウト」の歴史を分析してみたらソウマトウ先生の作品群が次々と現れたことです。

「ギリギリアウト」が「電撃大王ジェネシス」で掲載された経緯はソウマトウ先生のキャリア初期の受賞歴が関係していますし、一時休載期間は「黒」と重なっており、再開もほぼ同じでした。

休載期間中はソウマトウ先生の初めてのコミックスとなった「寄生少女サナ〜Parasistence SANA〜」の連載が開始していたり、短期間だったものの好評だった「マジョトキノコ」をリボンで連載していたりします。

また、実は先生にとって初めてのオリジナルコミックスは「ギリギリアウト」でした。「黒」よりも2か月早く出版されているのです。

そして「ギリギリアウト」が最終回を迎え、最終巻が発売された2か月後にシャドーハウスの連載が始まります。

こう見てみると、「ギリギリアウト」を語ることは、ソウマトウ先生のデビューから現在までを語ることと言っても差し支えないと思います。突飛な作風が話題になりがちな「ギリギリアウト」ですが、「黒」「シャドーハウス」と並ぶ先生の代表作です。

実際、6年間に亘る連載は、現在でもソウマトウ先生の作品群の中で最長連載期間となっております。


ですので、もしもまだ「ギリギリアウト」を読んだことがないという方がいましたら、是非読んでみて下さい!

一見敬遠しそうになる設定ですが、登場人物の細かい内面描写や表情の描き分けはシャドーハウスに通じるものがあります。私は自信を持って、良質な恋愛漫画としてお勧めします。


では長くなりましたが、ウィキペディアの「ギリギリアウト」、一瞥だけでも読んで頂けると嬉しいです。また、間違っている記述等ございましたらご遠慮なく御指摘下さい、宜しくお願い致します。



第109話 シャドーハウス

ちょっとしたトリビアですが、ソウマトウ先生のオリジナル作品で長期連載された「黒」「ギリギリアウト」「シャドーハウス」の中でサブタイトルを先生が考案していたのは「黒」のみとなっています。

例えば「黒」最後のエピソードとなった3巻の「はなしの話」は、ソウマトウ先生の好きなユーリ・ノルシュテインの「話の話」という作品から名付けられました。

しかしソウマトウ先生によれば、そんな風にこだわり抜いてサブタイトルを考えていると時間がとられることから、「ギリギリアウト」と「シャドーハウス」は担当者の方がサブタイトルを付けているそうです。

とはいえ、どのサブタイトルを見てもクオリティの高いものばかりです。エピソードを読み終わって『ああ、あのタイトルにはあんな意味があったのか!』と気付いたのは一度や二度ではありません。

私がシャドーハウスで特に好きなのは「第42話 解」「第43話 最後の一対」「第56話 破鏡不照」「第91話 ケイト」ですね。

いずれもエピソードの内容と密接に関連しているだけではなく、最後まで読んで初めて意味が分かるようになっています。「意味が分かると怖い話」ではなく「意味が分かると凄いタイトル」です。

それどころか、暫く物語が進んでから新しい意味を見出せるタイトルもしばしばあります。

「第56話 破鏡不照」なんかはその典型で、あとから読み返すと確かに、あの時のキャラクター達の行動は後戻りのできない選択の連続でした。凄いです。

ここまで凝ったサブタイトルを見ていると、担当者の方のシャドーハウスへの愛が感じられますね。やはり作品を読み込み、大切に想っているからこそのクオリティでしょう。

シャドーハウスのサブタイトルは、作品の魅力の一つと言っても過言ではありません。私は毎回楽しみにしていますし、最新話公開時に真っ先に目を通すという方は結構多いのではないでしょうか?


ところが、今回のお話を本誌で読むとサブタイトルがどこにもありません。扉にも書かれておらず、第82話の時のようにページをめくっても出てこないのです。不可解です。

しかし、それはその筈です。

なぜなら今回のサブタイトルは、予想を覆すタイミングで登場したからです。

それを見た私は、ケイトが受けたであろう衝撃を追体験していました。
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祝!アニメシャドーハウス第2期制作決定!!

またもやビッグニュースが舞い込んできました!

本日開催されていましたスペシャル配信イベントにて、なんとシャドーハウス第2期の制作決定が発表されました!万歳!!

早速ソウマトウ先生もツイートされていますね。(→#シャドーハウス TVアニメ2期 制作決定キラキラ)

昨年のアニメ化発表が10月16日ですから、1年経たずに再び嬉しい知らせがやって来たわけです。当時ソウマトウ先生は「展開が爆速過ぎる」と仰っていましたが、すさまじい勢いにただただ驚くばかりです。今も記事を書いている手が僅かに震えています。


前回同様、今回ももちろんツイッタートレンド入りしていますが、感覚的には昨年の時よりも盛り上がっている気がします。ReoNaさんや株式会社スノードロップ、CloverWorksなどアニメに携わった方々が相次いで言及しているのも大きな理由でしょうか。

先程Yahoo!ニュースを見ていたら、記事も数本あがっていました。コミックナタリーさんが記事にしてくれています。

昨年の1期発表とはまた違った光景に、見ている間ずっと頬がゆるみっぱなしです。そういえば、前回のアニメを「1期」と呼ぶことができるんですよね。その事実を前にしても、まだ夢のようです。


しかし今回の発表が現実になったのは、多くのファンがシャドーハウスの続編を願い、声を大きく上げてきたからだと思います。

そして、その声に真摯に耳を傾け、2期を実現させようと動いて下さった関係者の皆様に感謝を禁じ得ません。

更に何よりも、お忙しいにも拘らず続編制作を決断したソウマトウ先生には、おめでとうと、ありがとうございますという気持ちでいっぱいです。


今はまだ、放映時期がいつなのかは未定です。しかし再びワクワクするような日々を過ごすことができるのかと思うと嬉しい限りです。

ソウマトウ先生は「ローブ様編」と仰っていますので、大体5~7巻の内容が中心になるのでしょうか。

そんな風に、色々あーだこーだと考えながら放映日を待ちたいと思います。


さあ、動くケイトとエミリコにまた会うことができます!

ソウマトウ先生、此度はアニメ2期おめでとうございます!!
そしてありがとうございます!!


今夜はこの知らせを肴に祝杯だ!!

アニメ二期トレンド入り

↑記念にアニメ二期決定直後のツイッタースクショ

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