来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2021年09月

第108話を読んで改めて考えたこと

もう第109話の告知がソウマトウ先生からツイートされていますね。

詳しくは「9/9発売ヤングジャンプ41号 #シャドーハウス 109話目掲載。」をご覧頂きたいのですが、一体全体第108話とこの画像がどう繋がるのか見当もつきません。あのシリアスな空気はどこ行ったのか……。(あと先週までの涙返して欲しい)

まあこの疑問については「余計なこと」なので考えないようにしましょう。

読者としてはソウマトウ先生から支給される“珈琲”を待つのみです。


さて、もう最新話公開間近ですが空気読まずに記事上げます。

今回の記事は、数記事前の「第106話を読んで考えたこと・思い出したこと」 という記事に関係した感想です。

考察とは呼べない代物ですが、暇つぶし程度に読んで頂ければ幸いです。

では第108話までのネタバレを含みますので、続きよりどうぞ。
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ケイトにも「帰るべき家」がある

第108話ですが、読みながらReoNa氏の「まっさら」を聴いていたら涙が出て仕方なかったです。

何と言いますか、若干ネタバレになってしまいますが、ケイトの境遇と合っていて「ケイトはこんな苦しい思いをしてきたのか」と感情移入してしまいどうしようもなかったです。

先週はずっと侍女さんとケイトのことを考える度に、二人の辛さを想像して落ち込んでいました。(土曜日に西武ライオンズの栗山選手が2000本安打打った後ツイッターではしゃいでたじゃん、というツッコミは勘弁して下さい)


さて、ところで第108話についてですが、ケイトの行動について賛否両論となっていた箇所がありましたね。

それはラストページの、彼女の回想の台詞についてです。

ただこの時のケイトの行動は、彼女の視点から考えると決して理解できない行為ではないと私は考えました。

今回の記事では、その理由について書いていきたいと思います。

ではネタバレ要素を含みますので、続きからどうぞ。

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祝!連載三周年記念日!!

いつも当ブログをご覧頂き、どうもありがとうございます。

本日9月6日は、2018年にシャドーハウスが初掲載された記念日です。
すなわち、シャドーハウスの誕生日ということですね。

おめでとうございます!!


シャドーハウスの3年目を語るとすれば、何と言っても今春のアニメ放映に尽きるでしょう。

昨年10月16日のアニメ化発表からの半年間は、まさにシャドーハウス祭りと言っていいくらいでした。そして本放送中も、毎週のようにツイッターでトレンド入りするなど春アニメの話題の中心でした。

単行本の累計発行部数が100万部を突破したのも記憶に新しいですね。
こんなにも多くの方々がシャドーハウスを観て楽しんでいる光景は、とても嬉しいものでした。

次のアニメ企画が、OVAなのか、2期なのか、劇場版なのかまだ分かりませんが、昨年のようにシャドーハウスの話題で盛り上がっていけたらと夢想しております。


また、漫画本編も5月20日に第100話を迎えました。
物語は主要人物の回想編へと突入し、作中世界の秘密がどんどん明かされています。

「シャドーハウスってなんなのでしょうか?」

この謎を追いかけるケイトとエミリコの物語は、まだまだ続くこと間違いなしです!
一読者として、これからも彼女達を見守っていければと思います。


一方、社会に目を向けますと、残念ながら世の中の情勢は昨年と変わり映えしません。

たった一つの感染症が人々の心に暗い影を落とし、判断力の欠如から分断をもたらしています。先の見えない日々に対し、こんなにも現代社会が脆いとは思いもしませんでした。

昨年と同じ話題を再び取り上げざるを得ないとは、何とももどかしい限りです。


しかし、それでも明るいニュースもありました。
東京オリンピック・パラリンピックの開催です。

世界中から集まったアスリート達の超人技と真剣勝負は、息苦しくなった世界を吹き飛ばす一種の清涼剤のようでした。彼らの姿に励まされた方も多いでしょう。

あれこそが、スポーツと文化の力だったのだと思います。


規模は違えど、私にとってシャドーハウスは同じような存在です。

毎回展開される白熱したストーリーと個性豊かなキャラクター達は、私の毎日と人生を彩ってくれています。

きっと同じように感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
いや、だからこそシャドーハウスはここまで来られたのかも知れませんね。


コロナ禍は人間の未熟さを露呈し、心の奥底に潜む利己主義を浮き彫りにしました。

しかし、それでも私には信じたいものがあります。

それは、作品を世に送り出す編集部様や、出版不況とイベントの中止で苦境に陥る中でも輪転機を回す印刷所の方々、豪華装丁で単行本を彩る芥先生や、我々に本をお送り届けて下さる書店や販売店の方々など、シャドーハウスに携わる多くの人々です。

そしてなによりも、シャドーハウスを生み出し、今に至るまでずっと作品を執筆下さるソウマトウ先生には感謝してもしきれません。

毎年申し上げておりますが本年も声を大にして言いたいと思います。

作品に携わる全ての方々に感謝します、いつもありがとうございます!!


この日は私がシャドーハウスと出逢った日でもあります。

あれから3年。

まさかブログを立ち上げ、ツイッターを開設し、そしてシャドーハウスを追うために各地を行き来するようになるとは思いもしませんでした。

そうした中で、本ブログにコメント下さる方々とのやり取りは励みになっておりますし、各書店の店員さんの熱意、ツイッターでの絵師様や字書き様の作品に触れる度に、良い刺激を頂いております。

この場にて感謝申し上げます。


当ブログは更新頻度も貢献度も決して高くはありませんが、それでも何度も申し上げている通り、少なくとも10周年までは続けていきたいと考えています。
四年目ももちろん“シャドーハウス第一宣言”をモットーに応援していきますので、どうぞお付き合い頂けましたら幸いです。


前置きが長くなりましたが、とにかく連載三周年おめでとうございます。

シャドーハウスの4年目も、最高の一年になることをここに宣言します!!



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↑神保町にあったシャドーハウスの看板(現在は既に撤去)

この看板は、シャドーハウスのアニメ放映前に水道橋や神保町、代々木上原や田町に設置されていたものです。アニメの宣伝、それも短い期間ではありましたが、街中でケイトやエミリコの姿を見ることができて夢が叶ったと思いました。

しかしケイトとエミリコの冒険が終わっていないように、私の夢もまだ終わってはいません。

もっと世の中にシャドーハウスの、ソウマトウ先生の作品が溢れる日が来ることを願っています。


第1話
↑毎年載せてますが、平成30年週刊ヤングジャンプ40号です。

昨年の今頃は第71話が公開されたばかりで、第1話の1ページ目の伏線に多くの方が驚いていました。
同じく現在も、ケイトの過去が明かされたことで第1巻を読み返す読者が続出中です。

これほどまでに何度も読み返したくなる作品は稀でしょう。

ついでに3年前の自分にも感謝するとして、今夜は祝杯でもあげましょうかね(笑)



第108話 生い立ち

変身(フランツ・カフカ)


画像の文庫本は「変身」という小説です。
(この本ではもう一編「断食芸人」を収録)

20世紀を代表する小説家、フランツ・カフカの代表作です。

フランツ・カフカは19世紀末期から20世紀初頭まで生存していた人物でしたが、生前は薄い短篇集を出版したのみで、いわゆる「知る人ぞ知る実力作家」的ポジションでした。

ところが、カフカが遺言として焼き捨てるよう頼んだ原稿を、友人のマックス・ブロードが発表していったことで風向きが変わります。

カフカの実存主義的な作風が大きな反響を呼び、高い評価を得たのです。

やがてその影響は後世の小説家へと及び、現在では20世紀を代表する小説家として知られるようになりました。

翻訳者の池内紀氏は、ブロードの行動を「誠実な裏切り」と評しています。


さて、私が何故フランツ・カフカの「変身」を取り上げたのかと言いますと、この作品の主人公と関係があります。

この主人公は『ある朝目覚めると虫に変わってしまっていた』という理不尽な運命に遭うのですが、第108話を読んだ私は、思わずこの作品を思い出してしまいました。

いや、むしろ「変身」の主人公が大人の男性だったことを考えると、第108話の方が過酷なストーリーかも知れません。

それだけやるせない現実が、ある少女を襲ったのです。

今回のお話の主人公はケイト。

麗しの薔薇の過去が、今明かされます。



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黒髪で町外れに住んでいて潜入得意な人物

前記事では第107話について気付いたことを大量に挙げました。

まだこんなに様々な謎を出してくるとは、シャドーハウスは底知れませんね。

以前シャドーハウスの伏線や謎について「三歩進んで二歩下がる」と表現しましたが、もはや「百歩下がって一歩も進マズ」みたいな状態です。第99話のパトリックではありませんが「ケイト知っていることがあるなら教えてくれ」と叫びたい気分ですよ。

あと数時間で第108話が公開なのでそわそわしてきました。

我々は一読者としては、あれやこれやと想像し、じっとソウマトウ先生の正典を待つのみです。
まあそれも楽しい時間ですよね。


ただ、それでもなんだか落ち着かないので、一点のみについてちょっとした推測をしたいと思います。

それは、第107話の語り部となった一人の女性についてです。

現在のケイトの行動と彼女の生涯を想像した時、何だかこれまでの描写が腑に落ちる気がしたんですよね。

今回の記事では、そこに焦点を当てて書いていきたいと思います。


では第107話のネタバレを含みますので、続きよりどうぞ。



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