最近シャドーハウスのアニメをよく見返しているのですが、これほどの作品が二年連続で放映されたなんてファン冥利に尽きるなあと思いました。
しかも、一期の制作時点では続編が未定だったのに、放映終了後すぐに二期の発表があったのですから驚きです。その上、せめて翌々年の公開だろうと悠然と構えていたらほぼ一年後に二期放映開始と、とんでもないスケジュールでした。
様々なイベント、グッズ発売、コラボ等々……
まだ数か月前のことだというのに慌ただしかった日々が遠い昔のようです。パトリックではないですが、もはや懐かしいです。(第134話)
ですが、しんみりしてる場合ではありませんね。何といっても漫画シャドーハウスはまだまだ続いているのですから。来たるべき3期、そして来るであろう劇場版を夢見て、これからもフルスロットルで応援あるのみです!
……とはいえ、いくら気勢を上げても今年ばかりは静かな年になりそうですね。
早くてもアニメの続編の発表は来年以降でしょう。そう考えると令和5年という年はシャドーハウスにとって「束の間」の一休みと言えるのではないでしょうか。よし、今のうちに気力も体力も財力も蓄えておくぞ…!
ところが、そんな風に視聴者が楽しんでいる間にも、ケイトとエミリコは度重なる危機を乗り越えてきました。そしてその結果、ケイト達は大成果を手にします。
さらにさらに。
こどもたちの棟のトップに上り詰めたケイトはいきなり緊急事態に見舞われますが、すんでのところで切り抜けました。ケイトとしては不本意な方法ではありましたが、兎にも角にも『ケイト体制』の基礎は整ったのです。ケイト体制下のこどもたちの棟がどうなっていくのか非常に楽しみですね。
そして、それを証左するのかのように此度のエピソードでは暫く振りのケイトとエミリコの二人だけの時間、その後はこどもたちとの和気藹々としたやり取りが描かれるなど、微笑ましいシーンがたくさんでした。僅かばかりですがケイトもホッとしたことでしょう。
しかし、サブタイトルは「束の間」
その言葉が指し示すようにこの平穏は長くは続かなさそうです。
心安らぐ時間を過ごすこどもたちの身に、あの残酷な“儀式”が忍び寄って来ました。
しかも、一期の制作時点では続編が未定だったのに、放映終了後すぐに二期の発表があったのですから驚きです。その上、せめて翌々年の公開だろうと悠然と構えていたらほぼ一年後に二期放映開始と、とんでもないスケジュールでした。
様々なイベント、グッズ発売、コラボ等々……
まだ数か月前のことだというのに慌ただしかった日々が遠い昔のようです。パトリックではないですが、もはや懐かしいです。(第134話)
ですが、しんみりしてる場合ではありませんね。何といっても漫画シャドーハウスはまだまだ続いているのですから。来たるべき3期、そして来るであろう劇場版を夢見て、これからもフルスロットルで応援あるのみです!
……とはいえ、いくら気勢を上げても今年ばかりは静かな年になりそうですね。
早くてもアニメの続編の発表は来年以降でしょう。そう考えると令和5年という年はシャドーハウスにとって「束の間」の一休みと言えるのではないでしょうか。よし、今のうちに気力も体力も財力も蓄えておくぞ…!
ところが、そんな風に視聴者が楽しんでいる間にも、ケイトとエミリコは度重なる危機を乗り越えてきました。そしてその結果、ケイト達は大成果を手にします。
さらにさらに。
こどもたちの棟のトップに上り詰めたケイトはいきなり緊急事態に見舞われますが、すんでのところで切り抜けました。ケイトとしては不本意な方法ではありましたが、兎にも角にも『ケイト体制』の基礎は整ったのです。ケイト体制下のこどもたちの棟がどうなっていくのか非常に楽しみですね。
そして、それを証左するのかのように此度のエピソードでは暫く振りのケイトとエミリコの二人だけの時間、その後はこどもたちとの和気藹々としたやり取りが描かれるなど、微笑ましいシーンがたくさんでした。僅かばかりですがケイトもホッとしたことでしょう。
しかし、サブタイトルは「束の間」
その言葉が指し示すようにこの平穏は長くは続かなさそうです。
心安らぐ時間を過ごすこどもたちの身に、あの残酷な“儀式”が忍び寄って来ました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
先ほど「残酷な儀式」と書きましたが、シャドーハウスの“儀式”って碌でもないものばかりですよね。
「お披露目」は我々読者から見ると華やかなイベントに思えますが、所詮は「見世物」(byケイト)「数少ない娯楽」(byドロシー)ですし、そもそも「選別会」は平たく言えば人攫いです。
生き人形にも「喜びの会」なんていう洗脳教育があるなど、こう見てみるとシャドーハウスは現実世界の価値観からかけ離れた場所であることがよく分かります。だからこそケイトは、とんでもないところに放り込まれてしまった“こどもたち”をどうにか救いたいと奮闘しているのです。頑張れケイト!
とはいえ、若きカリスマ・ケイトといえども最近は激動の日々だったことでしょう。
「ローズマリーの変」をきっかけに珈琲の供給が途絶えたとみるや、星つきの居住棟に侵入して珈琲豆のすり替えを行い、こどもたちの洗脳が解けつつあるタイミングで同期会を行って仲間内で秘密を共有し、トマスがすす能力を開陳したことで発生した「無能力者襲撃事件」を逆手に星つきに近づき、棟の求心力を手中に収めて総選挙を行った結果、とうとう星つき代表の座を獲得です。
しかもこれの恐いのが、今ざっと挙げた経過の中には
「シャーリー&ラム奇跡の復活」
「ショーン、ミラーサイドでの最後の二日間」
「ケイト出生の秘密」
「ケイトとエミリコの邂逅」
「エドワードはじめてのおつかい」
「ありがとうお姉ちゃん」
「Dr.オリバーの暴走」
「魂の友(ソウルメイト)」
「がらくた」
「ジョンVSギルバート」
「裏ボス・アンソニー56話ぶりに登場」
「新リーダー・ケイトの誕生」
「裏ボス・アンソニー6話ぶりに登場」
と、これらのエピソードが凝縮されているのです。なんと濃密……!
これって大体何日間くらいなんでしょうね。「喜びの会」の頻度から考えると半月も経ってなさそうですが、当事者のケイトからしたら激務も良いところです。体力はともかく、精神力は館内でもトップクラスかも知れませんね。
そんなケイトが今エピソードの冒頭で座っているのは、やたらと広い部屋のベッドです。
我々が今まで見慣れてきたケイトの部屋ではありません。彼女がいるのは「珈琲豆すり替え作戦」で一度侵入した、あの星つきの居住棟です。
ファンの間ではケイトの星つき就任以降、星つきの居住棟に引っ越すのではないかといわれていましたがその通りになりましたね。
さながら総理大臣が首相官邸に、米大統領がホワイトハウスに行くようなものでしょうか?それはともかく、これからケイトが過ごすのは「さみしい」空間となりました。
ですが、もちろん彼女の隣にはエミリコがいます。
これまで幾つもの困難を共に乗り越えてきた従者であり、友。
会話の様子を見るからに、ケイトはアンソニーのことを洗いざらい話したようです。
これには正直ホッとしました。
ケイトがバーバラに行った対処はお世辞にもスマートなやり方ではありませんでした。いくらあれ以外の選択肢がなかったとはいえ、バーバラに対して残酷ともいえる嘘をついただけあって秘密にするのではないかと危惧しておりました。
ですが、ケイトはエミリコを全面的に信頼しているのでしょう。
第114話で「再会」を果たしたからには、もうお互い隠しっこはなしという感覚なのかも知れません。むしろ、隠し事が必要ないくらいに心を同じくしていると言い換えることもできましょう。
事実、バーバラ発作時のケイトとエミリコは、バーバラとバービーを救いたいという想いで一致していました。
こうなれば今後のケイトとエミリコの関係はもう心配はなさそうですね。心配事は外からしかやって来ないに違いありません。ケイトとエミリコのこの関係をパトリックが見ていたら、どんなネーミングセンスを炸裂させるのか見てみたいなあ……。(いや真面目に)
ところで今回、個人的に感動したのはエミリコの発言です。
バーバラを助けるためとはいえ彼女の心を踏みにじってしまったと後悔するケイト。身体を震わせてぎゅっと手を握り締める主人に、エミリコはさみしそうな笑顔を浮かべながらこう言いました。
「まだ無理して悲しいことに向き合わなくていいと思います」
その通りです。
ケイトは此度の件でバーバラをより傷つけてしまったと思い悩んでいますが、ひょっとしたらもっと深刻な事態になっていた可能性だってあるのです。それこそバーバラもバービーも命を落としてもおかしくない危機でした。一歩間違えれば、取り返しのつかない悲劇になりかねなかったでしょう。
それを思えば今はまだやり直しがききます。
つい最近、種子島方面で「失敗」の定義とは何ぞやといった議論が話題になっていましたが、同じくケイトのバーバラへの対処は「失敗」ではありません。一般的に見ても『ベストではないがベター』という解釈が適切です。
「今はふたりの体調が持ち直したことが嬉しいです」
ケイトの行動は、エミリコのこの言葉に集約されます。
今は多くを求めなくて良いのです。少しずつ少しずつ、傷ついた時間と同じくらい、それよりももっと多くの時間を掛けてバーバラとバービーは現実と向き合っていけば良いのです。
まだ12にも満たないエミリコのこの台詞には、彼女の優しい真心が感じられました。エミリコの言葉はバーバラとバービーだけではなく、心沈ませるケイトへのメッセージでもあったことでしょう。
第3話や第12話、第101話のようにぱっと明るい笑顔もエミリコの魅力ですが、こうしたささやかな気遣いもエミリコという少女の本質であります。
「まだ無理して……」の台詞は、私としては第35話の「見えないから私は想像したいんです」と同じくらいの名言に思えました。
そして、ケイトとエミリコのこれまでが正しかったことを証明するシーンが描かれます。
ケイトの仲間たちがこぞって星つきの居住棟を訪れたのです。
ルイーズ組やパトリック組はもちろんのこと、元星つきのベンジャミンもいます。もしかしたら「筋トレ仲間」のルイーズに誘われたのかも知れませんね。彼が手を振ってケイトに挨拶する日が来ようとは思いもしませんでした。
また、嬉しいことにエリザベス組とロレッタ組もいます。彼女達は「無能力者狩り」の際にケイトと接点のあった二対です。ケイトの星つき就任直後に、バーバラの異変を知らせるシーンで早速出番のあった二対ですが、またも時間をおかずに登場です。出番が多くなったことで、ケイトと繋がりを持つこどもたちが増えたのを実感できますね。これからも活躍が楽しみです。
ついさっきまで、二人きりでは「さみしい」空間だった広い部屋は、あっという間に賑やかになりました。
第84話では、あわや空中分解しそうになった第10班を何とか繋ぎ止めて、イザベルとミラベルの信頼を獲得したケイト。今回はこどもたちの棟の危機を救ったことで、こどもたちの信頼を得ることができました。この中にジョンとショーンが、そしてサラとミアがいないのが残念ではありますが、これからの明るい希望を感じさせる一幕です。ケイトは静かに今後の行く末に思いを馳せますが、その手の中には星つきの勲章がありました。
ですが、最初にもお伝えしましたがケイトにとって悪い知らせが近づいています。第71話で明かされた悍ましい儀式「お呼ばれ」が間近に迫ってきているからです。
シャドーが生き人形を取り込む「お呼ばれ」
大人からは「お迎え」と名付けられているこの儀式は、成功すればシャドーは「顔」を得られるものの、生き人形は命を奪われます。しかし失敗しようものなら、シャドーも生き人形も双方が落命します。
どちらに転んでも生き人形は生き延びることのできない、残酷な儀式であります。全てのこどもたちを救うことを目指すケイトにとっては絶対に阻止しなければならない案件です。
しかし、今回のエピソードではエドワードが館内での権力を盤石にしている様子が描かれています。
トマスを失脚させ、重鎮から評価され、館外では村々の管理者から支持を得たようです。
奇しくも、ケイトがこどもたちの棟のトップに立ったのと同じタイミングで、エドワードはおじい様と共にある棟で躍進していたのです。
こうなればエドワードも躊躇はないでしょう。最後のコマではなんと、翌日の朝に「お迎え」をするという絶望的な台詞で物語は締め括られました。
和気藹々とするケイトの仲間達をよそにエドワードが不穏な発言をするのを見て、あるエピソードを思い出しました。
第86話の「内側から壊せばいい……!!」というエドワードの台詞です。
あの回のラストには、和やかな雰囲気の第10班が描かれていました。
先頭に立って班をリードするケイト組、
元気に喋るルイーズ組、
控えめにそれを見るイザベル・ミラベル組、
ツンと澄ました様子のサラ組……
当時はエドワードが何を仕掛けてくるのかと戦々恐々でしたが、彼はその後サラをスパイに仕立て上げていました。直後の視察では、エドワードが直接何かしたわけではありませんでしたが、イザベルとミラベルはケイトに対し疑心暗鬼に陥っています。
お披露目でケイトに目を付けて以来、エドワードはひたすらケイトをしつこく狙っているのです。
ということは、これからのエドワードの企みも同じではないかと思えて仕方ありません。
SNSでは「お呼ばれ」の対象はルイーズ組ではないかと推測する方が多いですが、確かにあり得そうです。実際に、第87話ではセダンチェアでエドワードから何かを言われてご機嫌なルイーズが描かれていました。
しかも、当時のルイーズは視察に来た大人がエドワードではないと思っている風に描写されています。ということは、お披露目首席という結果からして「お迎え」の対象となっている可能性は確かに高いですし、ルイーズ組の警戒も緩いでしょう。
或いは、イザベルとミラベルという線も考えられます。
何せ「お披露目」を「シャドー一族の可能性の実験場」として利用したことを評価されていたエドワードです。今回のエピソードでもジョゼフから「今まで通り優秀なシャドーを見つけるだけだ」と厳命されたからには、「お呼ばれ」という儀式を再び実験の場にすることもあり得ます。
となれば、シャドーと生き人形の関係として特異な「イザベル」「ミラベル」「ベル」の一体化を試みることだってやりかねません。ルイーズにしろイザベル・ミラベルにしろ、第10班を「内側から壊す」にはうってつけの人選です。
さらに言えば、元星つきの面々も不安です。
第65話でベンジャミンは、遠回しに星つきは「お呼ばれ」されないと言っています。
裏返せば、星つきでなくなったということは「お呼ばれ」の対象になってしまったことになります。
「星つきと仲良し作戦」で親交を深めた元星つき達にもしものことがあったらと思うと、読者だけではなくケイトの動揺も避けられないでしょう。
こう見ていくと、ジョンが怪我していて現在のところ「お呼ばれ」対象にはなりえないのが救いでしょうか。(本当に強運ですね)
作中にて、ケイトはアンソニーを信頼し始めたようなモノローグが描かれていました。
すると今回も「お呼ばれ」阻止のために彼の手を借りることとなるのでしょうか?
残酷な執行命令まで、時間はもう残り僅かです。
お披露目での逆転劇のように、ケイトにはどうにかしてタイムリミットを躱して欲しいです。
先ほど「残酷な儀式」と書きましたが、シャドーハウスの“儀式”って碌でもないものばかりですよね。
「お披露目」は我々読者から見ると華やかなイベントに思えますが、所詮は「見世物」(byケイト)「数少ない娯楽」(byドロシー)ですし、そもそも「選別会」は平たく言えば人攫いです。
生き人形にも「喜びの会」なんていう洗脳教育があるなど、こう見てみるとシャドーハウスは現実世界の価値観からかけ離れた場所であることがよく分かります。だからこそケイトは、とんでもないところに放り込まれてしまった“こどもたち”をどうにか救いたいと奮闘しているのです。頑張れケイト!
とはいえ、若きカリスマ・ケイトといえども最近は激動の日々だったことでしょう。
「ローズマリーの変」をきっかけに珈琲の供給が途絶えたとみるや、星つきの居住棟に侵入して珈琲豆のすり替えを行い、こどもたちの洗脳が解けつつあるタイミングで同期会を行って仲間内で秘密を共有し、トマスがすす能力を開陳したことで発生した「無能力者襲撃事件」を逆手に星つきに近づき、棟の求心力を手中に収めて総選挙を行った結果、とうとう星つき代表の座を獲得です。
しかもこれの恐いのが、今ざっと挙げた経過の中には
「シャーリー&ラム奇跡の復活」
「ショーン、ミラーサイドでの最後の二日間」
「ケイト出生の秘密」
「ケイトとエミリコの邂逅」
「エドワードはじめてのおつかい」
「ありがとうお姉ちゃん」
「Dr.オリバーの暴走」
「魂の友(ソウルメイト)」
「がらくた」
「ジョンVSギルバート」
「裏ボス・アンソニー56話ぶりに登場」
「新リーダー・ケイトの誕生」
「裏ボス・アンソニー6話ぶりに登場」
と、これらのエピソードが凝縮されているのです。なんと濃密……!
これって大体何日間くらいなんでしょうね。「喜びの会」の頻度から考えると半月も経ってなさそうですが、当事者のケイトからしたら激務も良いところです。体力はともかく、精神力は館内でもトップクラスかも知れませんね。
そんなケイトが今エピソードの冒頭で座っているのは、やたらと広い部屋のベッドです。
我々が今まで見慣れてきたケイトの部屋ではありません。彼女がいるのは「珈琲豆すり替え作戦」で一度侵入した、あの星つきの居住棟です。
ファンの間ではケイトの星つき就任以降、星つきの居住棟に引っ越すのではないかといわれていましたがその通りになりましたね。
さながら総理大臣が首相官邸に、米大統領がホワイトハウスに行くようなものでしょうか?それはともかく、これからケイトが過ごすのは「さみしい」空間となりました。
ですが、もちろん彼女の隣にはエミリコがいます。
これまで幾つもの困難を共に乗り越えてきた従者であり、友。
会話の様子を見るからに、ケイトはアンソニーのことを洗いざらい話したようです。
これには正直ホッとしました。
ケイトがバーバラに行った対処はお世辞にもスマートなやり方ではありませんでした。いくらあれ以外の選択肢がなかったとはいえ、バーバラに対して残酷ともいえる嘘をついただけあって秘密にするのではないかと危惧しておりました。
ですが、ケイトはエミリコを全面的に信頼しているのでしょう。
第114話で「再会」を果たしたからには、もうお互い隠しっこはなしという感覚なのかも知れません。むしろ、隠し事が必要ないくらいに心を同じくしていると言い換えることもできましょう。
事実、バーバラ発作時のケイトとエミリコは、バーバラとバービーを救いたいという想いで一致していました。
こうなれば今後のケイトとエミリコの関係はもう心配はなさそうですね。心配事は外からしかやって来ないに違いありません。ケイトとエミリコのこの関係をパトリックが見ていたら、どんなネーミングセンスを炸裂させるのか見てみたいなあ……。(いや真面目に)
ところで今回、個人的に感動したのはエミリコの発言です。
バーバラを助けるためとはいえ彼女の心を踏みにじってしまったと後悔するケイト。身体を震わせてぎゅっと手を握り締める主人に、エミリコはさみしそうな笑顔を浮かべながらこう言いました。
「まだ無理して悲しいことに向き合わなくていいと思います」
その通りです。
ケイトは此度の件でバーバラをより傷つけてしまったと思い悩んでいますが、ひょっとしたらもっと深刻な事態になっていた可能性だってあるのです。それこそバーバラもバービーも命を落としてもおかしくない危機でした。一歩間違えれば、取り返しのつかない悲劇になりかねなかったでしょう。
それを思えば今はまだやり直しがききます。
つい最近、種子島方面で「失敗」の定義とは何ぞやといった議論が話題になっていましたが、同じくケイトのバーバラへの対処は「失敗」ではありません。一般的に見ても『ベストではないがベター』という解釈が適切です。
「今はふたりの体調が持ち直したことが嬉しいです」
ケイトの行動は、エミリコのこの言葉に集約されます。
今は多くを求めなくて良いのです。少しずつ少しずつ、傷ついた時間と同じくらい、それよりももっと多くの時間を掛けてバーバラとバービーは現実と向き合っていけば良いのです。
まだ12にも満たないエミリコのこの台詞には、彼女の優しい真心が感じられました。エミリコの言葉はバーバラとバービーだけではなく、心沈ませるケイトへのメッセージでもあったことでしょう。
第3話や第12話、第101話のようにぱっと明るい笑顔もエミリコの魅力ですが、こうしたささやかな気遣いもエミリコという少女の本質であります。
「まだ無理して……」の台詞は、私としては第35話の「見えないから私は想像したいんです」と同じくらいの名言に思えました。
そして、ケイトとエミリコのこれまでが正しかったことを証明するシーンが描かれます。
ケイトの仲間たちがこぞって星つきの居住棟を訪れたのです。
ルイーズ組やパトリック組はもちろんのこと、元星つきのベンジャミンもいます。もしかしたら「筋トレ仲間」のルイーズに誘われたのかも知れませんね。彼が手を振ってケイトに挨拶する日が来ようとは思いもしませんでした。
また、嬉しいことにエリザベス組とロレッタ組もいます。彼女達は「無能力者狩り」の際にケイトと接点のあった二対です。ケイトの星つき就任直後に、バーバラの異変を知らせるシーンで早速出番のあった二対ですが、またも時間をおかずに登場です。出番が多くなったことで、ケイトと繋がりを持つこどもたちが増えたのを実感できますね。これからも活躍が楽しみです。
ついさっきまで、二人きりでは「さみしい」空間だった広い部屋は、あっという間に賑やかになりました。
第84話では、あわや空中分解しそうになった第10班を何とか繋ぎ止めて、イザベルとミラベルの信頼を獲得したケイト。今回はこどもたちの棟の危機を救ったことで、こどもたちの信頼を得ることができました。この中にジョンとショーンが、そしてサラとミアがいないのが残念ではありますが、これからの明るい希望を感じさせる一幕です。ケイトは静かに今後の行く末に思いを馳せますが、その手の中には星つきの勲章がありました。
ですが、最初にもお伝えしましたがケイトにとって悪い知らせが近づいています。第71話で明かされた悍ましい儀式「お呼ばれ」が間近に迫ってきているからです。
シャドーが生き人形を取り込む「お呼ばれ」
大人からは「お迎え」と名付けられているこの儀式は、成功すればシャドーは「顔」を得られるものの、生き人形は命を奪われます。しかし失敗しようものなら、シャドーも生き人形も双方が落命します。
どちらに転んでも生き人形は生き延びることのできない、残酷な儀式であります。全てのこどもたちを救うことを目指すケイトにとっては絶対に阻止しなければならない案件です。
しかし、今回のエピソードではエドワードが館内での権力を盤石にしている様子が描かれています。
トマスを失脚させ、重鎮から評価され、館外では村々の管理者から支持を得たようです。
奇しくも、ケイトがこどもたちの棟のトップに立ったのと同じタイミングで、エドワードはおじい様と共にある棟で躍進していたのです。
こうなればエドワードも躊躇はないでしょう。最後のコマではなんと、翌日の朝に「お迎え」をするという絶望的な台詞で物語は締め括られました。
和気藹々とするケイトの仲間達をよそにエドワードが不穏な発言をするのを見て、あるエピソードを思い出しました。
第86話の「内側から壊せばいい……!!」というエドワードの台詞です。
あの回のラストには、和やかな雰囲気の第10班が描かれていました。
先頭に立って班をリードするケイト組、
元気に喋るルイーズ組、
控えめにそれを見るイザベル・ミラベル組、
ツンと澄ました様子のサラ組……
当時はエドワードが何を仕掛けてくるのかと戦々恐々でしたが、彼はその後サラをスパイに仕立て上げていました。直後の視察では、エドワードが直接何かしたわけではありませんでしたが、イザベルとミラベルはケイトに対し疑心暗鬼に陥っています。
お披露目でケイトに目を付けて以来、エドワードはひたすらケイトをしつこく狙っているのです。
ということは、これからのエドワードの企みも同じではないかと思えて仕方ありません。
SNSでは「お呼ばれ」の対象はルイーズ組ではないかと推測する方が多いですが、確かにあり得そうです。実際に、第87話ではセダンチェアでエドワードから何かを言われてご機嫌なルイーズが描かれていました。
しかも、当時のルイーズは視察に来た大人がエドワードではないと思っている風に描写されています。ということは、お披露目首席という結果からして「お迎え」の対象となっている可能性は確かに高いですし、ルイーズ組の警戒も緩いでしょう。
或いは、イザベルとミラベルという線も考えられます。
何せ「お披露目」を「シャドー一族の可能性の実験場」として利用したことを評価されていたエドワードです。今回のエピソードでもジョゼフから「今まで通り優秀なシャドーを見つけるだけだ」と厳命されたからには、「お呼ばれ」という儀式を再び実験の場にすることもあり得ます。
となれば、シャドーと生き人形の関係として特異な「イザベル」「ミラベル」「ベル」の一体化を試みることだってやりかねません。ルイーズにしろイザベル・ミラベルにしろ、第10班を「内側から壊す」にはうってつけの人選です。
さらに言えば、元星つきの面々も不安です。
第65話でベンジャミンは、遠回しに星つきは「お呼ばれ」されないと言っています。
裏返せば、星つきでなくなったということは「お呼ばれ」の対象になってしまったことになります。
「星つきと仲良し作戦」で親交を深めた元星つき達にもしものことがあったらと思うと、読者だけではなくケイトの動揺も避けられないでしょう。
こう見ていくと、ジョンが怪我していて現在のところ「お呼ばれ」対象にはなりえないのが救いでしょうか。(本当に強運ですね)
作中にて、ケイトはアンソニーを信頼し始めたようなモノローグが描かれていました。
すると今回も「お呼ばれ」阻止のために彼の手を借りることとなるのでしょうか?
残酷な執行命令まで、時間はもう残り僅かです。
お披露目での逆転劇のように、ケイトにはどうにかしてタイムリミットを躱して欲しいです。

ローズのお迎えも失敗で、次のお迎えも個人的な思惑によるものとなれば、咎めを受けるのも近いと思いますが、エドワードはケイト一人を反逆者として突き出せば済むと思ってるんでしょうか。
厄介な問題を上に報告せずに隠すのはシャドーハウスの基本姿勢。
エドワードはその通りだし、トマスも恐らくアンソニーの失踪は報告していないでしょうね。
エドワードの思うように反逆者の存在が重鎮の立場から落とせるものなら、重鎮たちが黙って通すはずがないですね。
というかタイミングで考えてみるとトマスが管理者から外されたのは、クリストファーのお迎えを失敗したことによるものが大きいかもしれませんね。
クリストファー以外の3人が成功したのにそれでも許されないとなるなら、大人たちのクリストファーへの期待は大きなものだったでしょうね。
それが失敗どころか身を隠してシャドーハウスへの反逆者として動いてると知られたら屋敷を歩けるわけがないですね。
shadowsblog
が
しました