来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

127話

トマスとサラ(127話ラストについて)

シャドーハウスという館において、大人がこどもたちの前に姿を現すことはほぼありません。

例外は「お披露目」です。それを除けば、星つきがこどもたちの棟の管理人と接触しているくらいです。

ところがそんな中、星つきでも何でもないのに大人と接触しているこどもがいます。

サラです。

流石、期待を一身に受けるシャドーです!


……すいません、少し皮肉でしたね。

ネタバレになりますが、彼女は今現在大人の“手駒”でしかありません。第88話の「甘言」、そして第116話の「初めてのお遣い」では甘い口上に釣られているサラが描かれていました。残念ながら、サラは自身が思っているほど「優秀なシャドー」ではないのです。


しかしそんなサラですが、第127話ではこれまでのような高慢な態度と違い、ごく普通にケイトに接していました。それどころか、今までではありえないような表情さえ見せました。

つまり、彼女の中で大きな心境の変化があったのです。

そこで私は、サラはなぜこれまでの考えを改め、そしてケイトに接近し始めたのかを考えました。

本記事では第127話のラストに焦点を当て、あの時トマスとサラの間にどんな会話があったのかについて語っていきます

それでは127話のネタバレを含みますので、続きよりどうぞ。続きを読む

第127話 救いの手(1)【感想】

今回の扉絵を見て「どこかで見たような…?」と感じた方は単行本4巻をご用意下さい。

お気付きの方も多いかと存じますが、実は第40話の扉絵が似た構図となっています。

似た構図、と書きましたがこれだと正確ではないですね。似てるどころか同じ構図です。世間ではこういうのを「セルフパロディ」と呼ぶことを此度初めて知りました。

当時のケイトとエミリコはお披露目中でしたが、実に25話以来の再会とあってエミリコも感極まっていました。ちなみに、第40話でケイトとエミリコが会話している見開きのシーンは、ロミオとジュリエットを意識した描写だったそうです。これは熱心なファンの方がソウマトウ先生から引き出した、今思えば貴重なコメントでした。


ただ、細かく見ていくと違う点もあります。

もっとも目に付くのは、40話ではケイトとエミリコに光が差していたのに対し、今回は雨が降り注いでいることです。この描写だけで既に、向かい合う二人の表情が40話とは異なることが想像できます。

ケイトとサラの頬をつたう水滴は、決して雨のせいだけではないのです。

そして、ケイトの手が境界線に触れているのに、サラの手が少し離れているのも気になります。まるで二人の関係を示しているかのようです。

第127話では、まさにこの扉絵を想起するエピソードが描かれていました。
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