今回はのっけから、とんでもない描写から始まりましたね。
まだ読んでいない方は、ソウマトウ先生のツイッターで見てみて下さい。
扉絵からかなりとばしてきてます。
ここ最近は、物語やキャラクターの描写が勢いを増してきている感じがして、先生方もノリノリで描いているのかなと思うと嬉しくなります。
特に今回は、物語の内容もさることながら、コマ割やページごとに計算された巧みな構成を楽しむことができます。
本記事では、あらすじとともにそういった点にも着目しながら見ていきたいと思います。
まだ読んでいない方は、ソウマトウ先生のツイッターで見てみて下さい。
扉絵からかなりとばしてきてます。
ここ最近は、物語やキャラクターの描写が勢いを増してきている感じがして、先生方もノリノリで描いているのかなと思うと嬉しくなります。
特に今回は、物語の内容もさることながら、コマ割やページごとに計算された巧みな構成を楽しむことができます。
本記事では、あらすじとともにそういった点にも着目しながら見ていきたいと思います。
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とんでもない描写とは、扉絵であられもない姿を晒しているソフィです 。
なんと、顔を出しての登場です。
なぜ「“顔”すら出さない“3階”の重鎮方」であるソフィの顔が現れているのかというと、実は興奮状態になると、顔が出てきてしまうそうです。
直後にライアンから注意されたソフィは、冷静になって元の姿に戻りました。
こういったことは度々あるのかも知れません。
ますます“一体化”についての謎が深まるばかりですね。
それにしても、ソフィの表情は貴族とは到底思えません。
年端もいかない美少年に対して興奮する貴婦人、というと何だか倒錯的な香りがしてきますが、その様子は貴族からほど遠いように思えます。
おまけに彼女の初登場シーンを振り返ると、既にジョンの煤について当時から称賛していたことが分かります。
あの発言の裏には、ソフィの嗜好が隠されていたのです。
ソフィは第30話でライアンとドロシーをたしなめていたことから、てっきり年配の落ち着いた淑女であると勝手に想像していました。
ところがどっこい、若々しい美貌と煤に執着する特殊な性癖を持ったシャドーだったようです。
人は見かけによらないですね。
しかも良く見ると、彼女の舌は長く伸びていて、ドレスと同じく蝶のようであります。
かなり奇妙な形態です。これは“一体化”以前からこうなのでしょうか?
もしそうであるならば、過去にはソフィの生き人形も舌を長く伸ばして、煤を舐め取るような仕草をしていたとも考えられます。ますます奇妙さに拍車が掛かりますね。
果たしてかつての彼女の生き人形は、ソフィを見てどんなことを考えながら仕えていたのでしょうか?そう考えると、少し切ないような気分にさせられます。
ちなみに、以前当ブログでお知恵を拝借した白灰猫氏も「シャドーハウス第39話【一番かわいそうな】の感想・ネタバレ注意」という記事で指摘されていますが、この長い舌のことを昆虫学では「口吻」と呼びます。
第2話でケイトは、生き人形は『正確に』人間を模して造られていると言っていました。
そしてその理由を、「私たちに似ていて」とも語っています。
このケイトの発言から推測すると、もしかしたらソフィの生き人形は普通の容姿をしていたと考える方が自然かもしれません。
やはり、シャドーは人間とは非なる存在だということでしょうか。
何気ない描写にも関わらず、今更ながらシャドーの正体について深く考えさせられました。
さて、冒頭のソフィの扉絵だけでかなり字数を費やしてしまいましたが、3ページ目からは小気味いいリズムで物語が進んでいきます。
3ページ目の右半分は、双眼鏡を持つ“ミス・コルセット”ことドロシー。
何者かが、“お披露目”の終幕について語ります。
窓の先には、回転扉を通過するジョン&ショーンとリッキーがいます。
5ページ目の右半分には、平静さを取り戻した“蝶々夫人”ことソフィ。
何者かが、“生き人形”の成長に思いを馳せます。
視線の先には、主人との再会を喜ぶリッキーとそれをねぎらうパトリックがいます。
7ページ目の右半分は、顎に手を掛けて思案する“モノクル卿”ことジョゼフ。
何者かが、深まりつつあるシャドーと生き人形の絆を指摘します。
庭園の先に、初めて主人に語り掛けられたラムの姿がありました。
この6ページに亘る3場面の描写は、とても計算された構成だと思います。
“5人目の重鎮”をナレーションとして物語を進行させ、かつドロシー・ソフィ・ジョゼフを窓の方へ視線を向けさせることで、庭園迷路の試練が終わりつつあることを表現しています。
また、リッキーもラムも、主人との感動の再会とあってとても表情豊かですが、お影様も同じように表情豊かなように見えます。
これはなぜかというと、彼らはいずれも横顔だからです。
第1話でケイトは、洋服と横顔と生き人形がシャドーにとっての個性だと言っていましたが、まさしくそれを想起させる場面でした。
もちろん、彼らの洋服も汚れてはいません。
この3つが揃って、初めてシャドーは一つの存在となるのです。
再会の瞬間、パトリックとリッキー、シャーリーとラムがどんな会話をしたかは分かりませんが、きっとそこには美しい時間が流れていた筈です。
もしかしたら、シャーリーは本当の名前をラムに授けていたかも知れませんね。
3階の部屋に流れる平穏な空気。
窓から差す光と共に、この光景を「美しい“お披露目”の大団円」と何者かは結びました。
ところが、その空気をぶち破ったのはライアンの激昂でした。
“お披露目”中、ずっと新人達の脱落を待ちわびていたライアン。
彼もまた、貴族らしからぬ言動を繰り返してきましたが、ここにきて我慢の限界だったようです。
いや、むしろ自尊心が高く自己中心的な態度は、ある意味貴族らしいとも言えます。
その姿勢があったからこそ、これまで生き延びてくることができたのです。
そのライアンの激昂に、平静を装う他の3人も同調しました。
彼等は皆、この“シャドーハウス”という館の権力闘争を勝ち抜いてきたわけですから、当然といえば当然です。この館では、強者こそが正義なのです。
そして、これこそが長い歴史に亘って繰り広げられてきた、“シャドーハウス”の正史です。
その正史から外れるものは『無能』、すなわち、“シャドーハウス”にとっては要らない存在です。
間もなく、彼等が忌み嫌う「無能な者」が姿を現しました。
ケイトの檻の前に佇む、一人の生き人形。
我らが主人公、エミリコです。
後ろ姿なので、彼女の表情は見えません。
しかし、そそり立つ茨の城を前にして毅然と立つエミリコの姿は、既に勇者の風格を湛えています。
それはまるで、地下迷宮のミノタウロスを退治したテセウスか、囚われのアンドロメダを救出するために化け鯨に立ち向かったペルセウスのようです。
普段は顔も出さない癖に、いざとなると欲望のままに醜態を晒し声を荒げる重鎮達に対し、いつもは表情豊かなのに、主人のために周りには目もくれず、ただただ試練に立ち向かう幼い少女……
何とも印象的な対比です。
彼女の決意がにじみ出ている後姿は、本当に大切なものは何なのかを強く訴えかけているようであります。
彼女の握り締められたこぶしには、迷宮の出口へと導く糸玉も、悪意を打ち倒すためのメデューサの首もありません。
ですが、エミリコの背中には理論では説明できない、何か奇跡を起こすのではないかという確信が溢れ出ているように思えます。
果たしてエミリコの脳裏には、どんな救出への道筋が描かれているのでしょうか。
エミリコを前にして、思わず格子を握り締めるケイト。
彼女の手がエミリコの頬に触れるまでは、決してこの“お披露目”の大団円などありえません。
とんでもない描写とは、扉絵であられもない姿を晒しているソフィです 。
なんと、顔を出しての登場です。
なぜ「“顔”すら出さない“3階”の重鎮方」であるソフィの顔が現れているのかというと、実は興奮状態になると、顔が出てきてしまうそうです。
直後にライアンから注意されたソフィは、冷静になって元の姿に戻りました。
こういったことは度々あるのかも知れません。
ますます“一体化”についての謎が深まるばかりですね。
それにしても、ソフィの表情は貴族とは到底思えません。
年端もいかない美少年に対して興奮する貴婦人、というと何だか倒錯的な香りがしてきますが、その様子は貴族からほど遠いように思えます。
おまけに彼女の初登場シーンを振り返ると、既にジョンの煤について当時から称賛していたことが分かります。
あの発言の裏には、ソフィの嗜好が隠されていたのです。
ソフィは第30話でライアンとドロシーをたしなめていたことから、てっきり年配の落ち着いた淑女であると勝手に想像していました。
ところがどっこい、若々しい美貌と煤に執着する特殊な性癖を持ったシャドーだったようです。
人は見かけによらないですね。
しかも良く見ると、彼女の舌は長く伸びていて、ドレスと同じく蝶のようであります。
かなり奇妙な形態です。これは“一体化”以前からこうなのでしょうか?
もしそうであるならば、過去にはソフィの生き人形も舌を長く伸ばして、煤を舐め取るような仕草をしていたとも考えられます。ますます奇妙さに拍車が掛かりますね。
果たしてかつての彼女の生き人形は、ソフィを見てどんなことを考えながら仕えていたのでしょうか?そう考えると、少し切ないような気分にさせられます。
ちなみに、以前当ブログでお知恵を拝借した白灰猫氏も「シャドーハウス第39話【一番かわいそうな】の感想・ネタバレ注意」という記事で指摘されていますが、この長い舌のことを昆虫学では「口吻」と呼びます。
第2話でケイトは、生き人形は『正確に』人間を模して造られていると言っていました。
そしてその理由を、「私たちに似ていて」とも語っています。
このケイトの発言から推測すると、もしかしたらソフィの生き人形は普通の容姿をしていたと考える方が自然かもしれません。
やはり、シャドーは人間とは非なる存在だということでしょうか。
何気ない描写にも関わらず、今更ながらシャドーの正体について深く考えさせられました。
さて、冒頭のソフィの扉絵だけでかなり字数を費やしてしまいましたが、3ページ目からは小気味いいリズムで物語が進んでいきます。
3ページ目の右半分は、双眼鏡を持つ“ミス・コルセット”ことドロシー。
何者かが、“お披露目”の終幕について語ります。
窓の先には、回転扉を通過するジョン&ショーンとリッキーがいます。
5ページ目の右半分には、平静さを取り戻した“蝶々夫人”ことソフィ。
何者かが、“生き人形”の成長に思いを馳せます。
視線の先には、主人との再会を喜ぶリッキーとそれをねぎらうパトリックがいます。
7ページ目の右半分は、顎に手を掛けて思案する“モノクル卿”ことジョゼフ。
何者かが、深まりつつあるシャドーと生き人形の絆を指摘します。
庭園の先に、初めて主人に語り掛けられたラムの姿がありました。
この6ページに亘る3場面の描写は、とても計算された構成だと思います。
“5人目の重鎮”をナレーションとして物語を進行させ、かつドロシー・ソフィ・ジョゼフを窓の方へ視線を向けさせることで、庭園迷路の試練が終わりつつあることを表現しています。
また、リッキーもラムも、主人との感動の再会とあってとても表情豊かですが、お影様も同じように表情豊かなように見えます。
これはなぜかというと、彼らはいずれも横顔だからです。
第1話でケイトは、洋服と横顔と生き人形がシャドーにとっての個性だと言っていましたが、まさしくそれを想起させる場面でした。
もちろん、彼らの洋服も汚れてはいません。
この3つが揃って、初めてシャドーは一つの存在となるのです。
再会の瞬間、パトリックとリッキー、シャーリーとラムがどんな会話をしたかは分かりませんが、きっとそこには美しい時間が流れていた筈です。
もしかしたら、シャーリーは本当の名前をラムに授けていたかも知れませんね。
3階の部屋に流れる平穏な空気。
窓から差す光と共に、この光景を「美しい“お披露目”の大団円」と何者かは結びました。
ところが、その空気をぶち破ったのはライアンの激昂でした。
“お披露目”中、ずっと新人達の脱落を待ちわびていたライアン。
彼もまた、貴族らしからぬ言動を繰り返してきましたが、ここにきて我慢の限界だったようです。
いや、むしろ自尊心が高く自己中心的な態度は、ある意味貴族らしいとも言えます。
その姿勢があったからこそ、これまで生き延びてくることができたのです。
そのライアンの激昂に、平静を装う他の3人も同調しました。
彼等は皆、この“シャドーハウス”という館の権力闘争を勝ち抜いてきたわけですから、当然といえば当然です。この館では、強者こそが正義なのです。
そして、これこそが長い歴史に亘って繰り広げられてきた、“シャドーハウス”の正史です。
その正史から外れるものは『無能』、すなわち、“シャドーハウス”にとっては要らない存在です。
間もなく、彼等が忌み嫌う「無能な者」が姿を現しました。
ケイトの檻の前に佇む、一人の生き人形。
我らが主人公、エミリコです。
後ろ姿なので、彼女の表情は見えません。
しかし、そそり立つ茨の城を前にして毅然と立つエミリコの姿は、既に勇者の風格を湛えています。
それはまるで、地下迷宮のミノタウロスを退治したテセウスか、囚われのアンドロメダを救出するために化け鯨に立ち向かったペルセウスのようです。
普段は顔も出さない癖に、いざとなると欲望のままに醜態を晒し声を荒げる重鎮達に対し、いつもは表情豊かなのに、主人のために周りには目もくれず、ただただ試練に立ち向かう幼い少女……
何とも印象的な対比です。
彼女の決意がにじみ出ている後姿は、本当に大切なものは何なのかを強く訴えかけているようであります。
彼女の握り締められたこぶしには、迷宮の出口へと導く糸玉も、悪意を打ち倒すためのメデューサの首もありません。
ですが、エミリコの背中には理論では説明できない、何か奇跡を起こすのではないかという確信が溢れ出ているように思えます。
果たしてエミリコの脳裏には、どんな救出への道筋が描かれているのでしょうか。
エミリコを前にして、思わず格子を握り締めるケイト。
彼女の手がエミリコの頬に触れるまでは、決してこの“お披露目”の大団円などありえません。

記事の中でご紹介頂きまして、ありがとうございます^^
>もしかしたら、シャーリーは本当の名前をラムに授けていたかも知れませんね。
それは、有り得ますよね…!
実はずっと名前を考えていたから無言だった…とか?(そんなまさか!笑)彼女たちがどんな会話を交わしたのか、早く知りたいですね^^
>何とも印象的な対比です。
これには気付きませんでした!扉絵のインパクトが大きい今回の話でしたが、いつもくるくると表情の変わるエミリコの顔が今回は見えません。
彼女がどんな表情をしているのか…そしてどんな風に試練を乗り越えるのか、来週が楽しみですね。
こちらでもあちらでも…コメントさせて頂きましたが、お手を煩わせるのが大変申し訳無いので、どちらも特に返信は無くても大丈夫です!
それでは、失礼致します。
shadowsblog
が
しました