本記事では、連載時と単行本第3巻での違いや修正箇所を挙げていきたいと思います。

誤解が生じるといけないので一応書かせて頂きますが、こういった単行本での修正というのは、決してネガティブな理由によるものだけではありません。
中には台詞や表現に重大な問題があったなんていうケースもあったりしますが、シャドーハウスにおいては全くそういった部分はありませんでした。

では何が理由かというと、恐らくはソウマトウ先生の拘りだと思います。
あの手塚治虫氏も連載時と単行本収録版では全く違う出来になった作品も多々ありますから、漫画家の作品に対する情熱が修正に反映されている、と考えて頂ければ分りやすいかと思います

中には連載時にアナウンスされていた誤植もありますが、それらを別々に分けることは一読者では出来かねますので、ここではまとめて書かせて頂くことにします。よってやや揚げ足取りになってしまう箇所もありますが、その点はご了承下さい。

では続きよりどうぞ。
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●第25話6ページ(単行本10ページ)
エドワードのモノローグのシーンです。
連載時は背景の石畳が変わっていなかったため、『エドワードは立ち止まっている』と考察しましたが、単行本では彼らが歩いているように修正されています。つまり、新人達を次々と庭園各地に連れて行く途中の描写ということになりますね。
ルイーズの次にジョンとパトリック、ケイト・シャーリーと消えていく順番が少し不可解ですが、エミリコ達が噴水の場所からすす時計の場所に向かったのとは別ルートで新人シャドー達を連れて行ったと考えれば、整合性は取れます。反時計回りにルイーズ・パトリック・ジョン・ケイト・シャーリーの順番で黒い点のところへ案内したということです。
ジョンがケイトに会った時、ケイトが檻に閉じ込められているのを見て驚いていました。ケイトよりも前にジョンが箱に閉じ込められた、と考えれば矛盾は生じませんね。

●第27話4ページ(単行本32ページ)
最終コマのエミリコの荷台の位置と、ラムの立ち位置が変わっています。
荷台はエミリコの右側から左側に、ラムはエミリコと正対していたのが、体は生垣・首はエミリコの方を向いている構図になっています。
以前の考察記事で、『エミリコとラムはすれ違う可能性があった』(綱渡りの合流劇)と書きましたが、こうなってくると大分意味が変わってきます。
この場合は、『横道に入りかけてウロウロしていたラムをエミリコが見つけた』と解釈した方が正しそうです。
ただ、いずれにせよラムはエミリコと一緒に行くかどうか迷っていたように思えます。彼女の葛藤が垣間見えますね。

●第28話扉絵
連載直後にソウマトウ先生からアナウンスがありましたが、ルウのまつ毛の色が変わっています。
雑誌を持っている方は見比べてみて下さい。カラー電子版を購入されていない方でも、単行本巻末のカラーページで比較することができます。

●第29話2ページ目(単行本55ページ)
7コマ目のジェラルドの台詞が、「とんでもございません」から「お気遣いありがとうございます」に変わっています。
この修正については理由が分からなかったのですが、どうやら日本語の用法としては「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」が正しいらしく、そのために訂正されたと思われます。
こんなところまで確認しなければいけないとは、先生方も担当者の方も大変ですね。でも訂正後の方が、よりジェラルドとソフィの会話としてしっくりくる気がします。

●第33話タイトル
これも連載直後に、ソウマトウ先生からアナウンスがありました。
連載時は「主席」となっていたのが、「首席」に訂正されています。

●第36話4ページ目(単行本145ページ)
2コマ目のエドワードの台詞が、「“3階”に上がるチャンスもある」から「“3階”に上がることも可能だろう」と変わっています。直前の台詞でも『チャンス』という単語を使っているので、重複を避けたのかも知れないですね。

以上が、私が見つけた連載時と単行本での相違点です。
他にもあるかも知れませんが、もし見つけられた方は教えて頂けますと嬉しいです。