今回のお話、連載中はあまり評価が高くありませんでした。

単行本の準備があったとはいえ、休載明けで前回の続きはどうなるんだろうと待ち構えていたところに今回のエピソードでしたから、なんだか肩透かしを受けたような気分になったという意見がネット上では散見されました。

かくいう私もその一人でして、コマいっぱいに描かれたエミリコの笑顔や、髪をなびかせながら嬉しそうに掃除するエミリコの躍動感に心奪われたものの、前回との落差に少し物足りなさを感じたものでした。

ところが発売された単行本1巻を読んだ時、このお話を第12話に持ってきたことに納得すると同時に、打って変わって好きなお話の一つとなりました。

詳細についてはあえて触れませんが、このお話があることで単行本第1巻が一つの作品として締まりのある完成品へと昇華されています。

まるでこれまでの11話がこの第12話のためにあったかのようです。

内容はケイトから出るすすをエミリコが掃除する、という単純極まりないお話ですが、考えてみればこれこそが二人の一番自然な関係なんですよね。

二人がつつがなく平穏な毎日を送る。
これ以上何を望むといえましょうか。

二人の元気な姿を見られる。

それだけで幸せではないかと、改めて思い知らされたお話でした。