題名を見て、エミリコ達のお話かと思っていたら、どうやら違いました。

今回の主役はエミリコのお友達、パンちゃんです。

 

なんと堂々の扉絵デビューです。

ちなみに、連載時は年明け最初のお話ということで、鏡餅に似たパンちゃんを起用したと公式発表されていました。

 

15話は前回の“亡霊”騒動から暫くしたところから始まります。


朝の呼び鈴が鳴るたびにあの騒動を思い出すエミリコ。
以前であれば朝になると飛び起きていたのですが、よほどショックだったのでしょう。
浮かない顔をしているのは、授業の中断が残念だからという理由だけではなさそうです。

なお、この時エミリコは髪を束ねた寝間着姿ですが、この格好が複数コマで描写されるのは第3話以来ですね。寝る時もシャドー家の顔として気を付けないと、朝は寝ぐせやらなんやらで大変な目に遭うのはご承知の通りと思います。

さて、起きてからパンちゃんに笑顔で挨拶をするエミリコ。
とても大切なのでしょう、仕事の時も一緒です。

ところがこの日の掃除中、エミリコはケイトから注意されてしまいます。
(そういえば久々にケイトが登場しましたね)

理由はケイトが大切にしているあのぬいぐるみ。
それが勝手に動いていたとケイトは言いました。

するとエミリコはパンちゃんが朝動いていたのを思い出し、ケイトのぬいぐるみも勝手に動いたと喜びます。
が、突然そんなことを言われたケイトはエミリコがごまかそうとしていると誤解して声を荒げます。
とその時、ロケットのようにポケットから飛び出すパンちゃん。
さすが鳥のぬいぐるみなだけあります。

これにはケイトもびっくりです。
そんな力があることを自覚していなかったケイトは信じられないといったふうです。

いわゆる“偉大なるおじい様”の力が介在する生き人形はともかくとして、自らがぬいぐるみを動かせるはずがないと語るケイト。
それに対しエミリコは、「では、ケイト様に偉大な力があるのではないですか」と、聞く人によってはおじい様に失礼だと叱られそうな台詞とともに、再度パンちゃんを動かせようとケイトを催促します。

確かにケイト様の念により微動するパンちゃん。
やはりケイトが何らかの要因で関わっているようです。

ただ、いろいろ試す中で動かせる人形と動かせないものがあることに二人は気付きます。
動かせる人形に共通すること…。

エミリコは、動かせる人形は自身が手を入れたもので中身がケイトのすすであることに思い当たりました。
これには驚いた様子のケイト。まるで表情が見えるかの如く衝撃を受けています。
だって普通、そんなもの綿の代わりにしないですものね。

大切なものには大切なものを入れたかった、と説明するエミリコ。
どうやらケイトはお気に召さなかったようでそっぽを向いてしまいます。

また失敗してしまったかと焦るエミリコ。
そっけないケイト嬢。

が、やらかしてしまったかのように見えて、実はケイトからすすが出ていないんですよね。
これはいつぞやと同じ、意地悪で怒ったふりをしているケイト様です。
ただの照れ隠しですね。

もうこの頃になると、鍛え上げられた読者でならば、ケイトの表情までもが見えるようになってきています。
かくいう私もその一人です。

なんだかんだで、ケイトを慕うエミリコのことが、ケイトも愛おしいのだろうなと感じるほのぼのストーリーでした。