‟If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.”


これは20世紀初頭に活躍した小説家・レイモンドチャンドラーの作品に登場する主人公の台詞です。

日本語では、
「強くなければ生きていけない 優しくなければ生きる資格がない」
と訳されており、様々な場面で引用されることの多い言葉です。

大抵、力を持った者が自らを律するために用いるか、粗暴な者を諫めるためにその人物の師が発することが多いような気がします。
ちなみに私がこの言葉を知ったのは高校の時、とあるノンフィクション作品でした。

ただ原文が英語であるが故、訳し方によってニュアンスが若干異なる場合もあるようです。
様々な意味合いに取れることも、名台詞たる所以なのかも知れませんね。


この言葉が登場したのは「プレイバック」という小説の作中においてです。
1958年の発表ですから、かれこれ52年前になります。

ところが多くの価値観がひしめき合う現代においては、ますますこの言葉の重みが感じられる毎日です。半世紀以上経った今も名言として残っているのは、我々が無意識の内に身につまされることを実感しているからでしょう。

残念ながら、この言葉は今後も色褪せることなく受け継がれていくことと思います。


一見シャドーハウスとは無縁そうなこの台詞。
しかし今回のお話では、それを想起させるような生き様を貫く一人の少年がいました。

我々が生きる世界と似た言葉が、同じ重みを持つシャドーハウスの世界。

深く知れば知るほど、単純な勧善懲悪に与さない魅力を持つ登場人物が目白押しです。



続きを読む