目的はもちろん、ジュンク堂で開催されているシャドーハウスの複製原画展です。
残念ながら写真撮影はNGだったので文章のみの報告となりますが、ファンの人で本好きなら行って損はないと思います。
原画展自体は小規模なもの(原稿やポスターが壁に貼ってあるだけ)ですが、なんといっても日本一の書店ですからね。
原画を一通り見た後は店内をゆっくり散策し、併設されているカフェでまったりするというのがおススメです。
とりあえずまだ開催中ではあるようですが、既に始まってから2か月が経っていますので、これから見に行きたいという方はお出かけ前にまだ展示中かどうか確認した方が良いかと思います。
では続きより展示内容等の報告にまいります。
原画展とはいうものの、実際は複製原画が18枚パネルに入れられて壁に掛かっているだけですので、人によっては物足りないと思うかも知れません。
ただ、もしもシャドーハウスという作品が大好きだ、という人で近くにお住まいの方はぜひ行くべきかと思います。
なかなかプロの漫画家の原稿を見る機会なんて日常ではないですからね。
私も普段は芸術分野に疎いので、あまりこういうものを見学するなんてことはほとんどありません。
ですが、実際に近くで見てみると線の細かさや背景の書き込み、瞳の書き方など連載中には気が付かない部分に目が留まり、やっぱりプロが描く絵は違うなあ、なんて思ったりしました。
特に第8話の、エミリコが初めて部屋から出て大広間を見上げたシーンの原画を見た時は感動しました。
もともと当作品の中でも1・2位を争うほどに好きなコマだったのですが、改めてよく見てみると部屋の装飾や照明の光、影のつき方などが細部にわたって丁寧に描かれており、これが本当に週刊連載漫画の原稿なのかと驚きました。
私だったら1年かけてもこのコマを描き切ることはできませんよ。
完成度に至ってはきっと目も当てられないでしょう。
さて、ところで今回の原画展でもう一つ目を引いたのが、原画の周りに貼られた英文の紙々です。
全部で16枚ありました。
最初これは何だろうと思ましたが、影で塗りつぶされた人の絵が随所に出てくることからピンときました。
これは多分、ケイト嬢がよく読んでいる本の一部を切り取ったという設定だと思います。
作品の中では、エミリコが描いたり読んだりしている文字は日本語でも英語でもない未知の言語ですが、ここで飾られている原稿は全部英語です。
もしかしたら、英語圏の人物がシャドーハウスに潜入した際に見聞きしたことをまとめたペーパーとも考えられますが、いずれにせよシャドーハウスの世界観が伺える内容がそこには書いてあるはずです。
しかし残念ながら、私は英語にも疎いもので、何が書いてあるのかさっぱり分かりませんでした。
英語が堪能な人であれば造作もないのでしょうが、なかなかこれはもどかしいです。
もし可能ならば、シャドーハウスの解説本が出版された暁には、この原画展に飾られていた絵や文の対訳も載せてはくれないでしょうかね。
集英社様には是非ご一考願いたいものです。
と、今現在叶わぬことを嘆いてもしょうがないので、数枚ほど記憶に残る限りの絵と文章を紹介していきたいと思います。
まず冒頭でも書きましたが、撮影禁止だったため画像等はありません。
かといって本屋でメモを取るのも御法度ですから、必然的に記憶に頼った報告となります。
もし私の記憶違いで誤った記述等がありましたらご指摘頂けますと幸いです。
① SHE RUN AND HIDE BEHIND A TALL BUSH
(少女が草むらで泣いている挿絵)
挿絵から推察するに、少女が草に囲まれてしまい、迷子になってしまった
お話みたいです。
そういえばエミリコも一度、葉っぱまみれになったことがありましたね。
ちなみにシャドーが付けたと思われる指の跡が付いています。
なかなか細かい演出ですね。
②CAN YOUR DOLL WRITE A LETTER
(少女が人形を傍らに置いて手紙を書いている挿絵)
人形って文字書けるんでしょうかね。
少女が机に置いている人形に目を向けながら手紙を書いていますので、
お伽話的な何かなのかも知れません。
③A SPELL KEEP THE GARDEN
(少女たちが頭に花輪を付けて、座ったり集まったりしている挿絵)
庭で文字を書き綴る?
直訳だと何がなんやら訳が分からなかったので、英和辞典を引っ張り出して
調べてみました。
英和辞典なんて、使うの何年ぶりだろうか…
“A SPELL” って短い休憩のことを意味するようです。
いや~、そんな言い回しもあるんですね。全然知りませんでした。
まあこれも合ってるかは分かりませんけれども。
ただ挿絵から察するに、お庭での束の間のひと時の様子を書いたものの
ようです。
④MUD PIES
(子供が庭で遊んでいる挿絵)
“MUD PIES”とは、泥遊びの泥まんじゅうのことのようです。
これも英和辞典で確認しました。
ネットで検索するとチョコケーキやチョコクッキーが出てくるので危うく
間違えるところでしたよ。
挿絵では土いじりをしている子供が描かれています。
子供たちの外遊びの様子を書いたものなのでしょう。
右上には井戸のようなものがあり、子供が覗き込んでいます。
ここから水を汲んで泥まんじゅうを作っているのでしょうか?
以上が記憶から見出しと挿絵を思い出せた英文の紙々です。
他にも、“EVERYDAY VERSES” という見出しの紙や、靴の絵が描かれたもの、大人の男女が挿絵として載っていたものなどがありました。
いずれもきっと、シャドーの日常の生活を描いたものなのでしょう。
内容がさっぱり分からないのが悔しいところですが、絵の雰囲気からはシャドーハウスという作品の世界観が実によく表現されており、ここまで細かく設定を練っていたのかと驚くばかりです。
ただの連載漫画の一つとして世に埋もれさせるには、惜しすぎる作品だと思います。
是非とも多くの人にこのシャドーハウスという作品を目にして貰い、広く世間に知られて欲しいと切に願っております。
以上、ジュンク堂の原画展の報告でした。
