庭園迷路編が始まって、これまで最も成長したのはラムではないでしょうか?

まだ普通に会話できる相手はエミリコしかいませんが、坂道で荷車を押したり、動物のオブジェの謎解きに参加するなど、少しずつではありますが自分の主張を表に出すようになってきています。

 

特に、お披露目の間でシャーリーがお茶の誘いに応じた時の笑顔は、以前であれば考えられなかった表情です。

ラミー(人差し指)越しの会話ではありましたが、エドワードの愚痴を信じるのであれば、確実にシャーリーとラムの心の距離は近づいている筈です。


 

さて、ここ最近は暗い表情のなかったラムでしたが、第32話では久々に影のある表情を見せていました。

ショーンに、シャーリーの場所までもうすぐだと笑顔で語り掛けられたシーンです。

 

生き人形であれば、囚われの主人が近くにいると知ったならば、驚きや喜び・先を急ごうとする反応を起こしてもおかしくはありません。

実際に、ジョンを見つけた時ショーンは安堵していますし、ジョンからケイトに会ったと聞いたエミリコはそのことをジョンに問い質しています。

 

ところが、シャーリーの居場所を知ったラムは、地図を見ながら何か思いつめた顔付きでした。

おおよそ喜びの表情ではありません。


今ラムの胸には、どのような思いが去来しているのでしょうか。

未だに何も喋らない謎のお影様・シャーリーの推測も交えて、彼女達の関係を考察していきたいと思います。

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第32話のラストで登場したシャーリー。

大人しく椅子に座る彼女の服には、幾重もの糸が張り巡らせられています。

糸の素材は分かりません。ですがシャーリーの服の生地を貫通していますので、いずれにせよ少しでも動いたらドレスは破けてしまうことでしょう。

エドワードの出した条件は “服を汚さないこと” でしたが、それはあくまで貴族として当然の行動をせよという意味でした。

よって、服を破くことなど言語道断でしょう。
考えようによっては、ケイトよりも脱出の難易度は高そうです。

ただこのシャーリーの格好。
よくよく見てみると一つの疑問が浮かびます。

エドワードは、一体どうやってシャーリーをこんな風に縛り付けたのでしょうか。

シャーリーだけではなく、あんなにエドワードに反発するジョンや警戒心の強いケイトもどうやって閉じこめたのか不思議でありますが、そこのところは煤を使って一瞬で昏倒させたとか、顔のない人形に手伝って貰ったということで脳内補完しましょう。

ですが、シャーリーのこの格好は当人の協力なしではまず無理だと思います。
協力とまではいかなくても、少なくともシャーリーには大人しくして貰わなければまずできない格好です。
こんな風に縛り付けられるのを、彼女はずっと大人しく待っていたとでもいうのでしょうか。


そう、彼女の謎は、その ‟大人しさ” です。

大人しいどころではありません。
そもそも“お披露目”どころか、第22話で初登場してから一度も喋っていません。

いや、喋っていないだけならまだ良いでしょう。
それどころか、シャーリーは感情さえも表に出していません。

感情を態度に出さないのもそうですが、特筆すべきは煤も出していないことです。

これまでシャドーハウスを読んできた皆様ならば分かるかと思いますが、お影様達が心の中で何を考えているのかを推測することは、煤の出方によって可能であります。

ケイトを例にとっても、平静を装いながら大量の煤を噴出していた時もあれば、つんけんした態度をとっておきながら、実は煤が出ていないなんてこともあったりしました。

目は口程に物を言う、なんて言葉がありますが、シャドーにとってそれは煤のことだといえます。

ジョンは第32話でのケイトを讃えた場面で、何よりも最初にケイトの煤を称賛していました。
これは我々の世界でいえば、すなわち
『ケイトの瞳はとても綺麗だ』(byジョン)
みたいな表現だったのかも知れません。

少し話が逸れてしまいましたが、とにかくシャーリーは全然感情が読み取れません。
お披露目の間で他4人が煤を出している時も一人だけ無反応ですし、囚われの身になってストレスMAXの状況でも、ただ大人しく座っているだけです。
果たしてこれは一体どういうことなのでしょうか。

謎多きシャドー・シャーリー。

彼女の正体について三つほど思い付いたことがあるのですが、長くなりますのでひとまず区切り、次回の記事より考察していきます。