突然ですが、『男同士が殴り合って理解を深め合う』というプロットの元祖って何なんでしょうね?
ぱっと思い付くのは太宰治の “走れメロス”ですが、恐らくもっと以前に元ネタとなる話があると思うんですよね。物語のストーリーの大枠は1000年前には出尽くしてる、なんて言われているくらいですし。
丁度正月休みに入るので、少し各国の神話や故事を漁ってみようかなと思います。
さて、この件に関してはこれ以上語るとネタバレになりますね。
もう読んだ方はお分かりかと思いますが、またもやあの自由なお影様・ジョンがやらかしてくれました。
散々「ジャンプ漫画っぽくない」なんて評されてきた鬱憤が溜まっていたのか分かりませんが、第38話と同じく、シャドーハウスらしからぬ抱腹絶倒の喜劇が繰り広げられました。
では続きよりどうぞ。
ぱっと思い付くのは太宰治の “走れメロス”ですが、恐らくもっと以前に元ネタとなる話があると思うんですよね。物語のストーリーの大枠は1000年前には出尽くしてる、なんて言われているくらいですし。
丁度正月休みに入るので、少し各国の神話や故事を漁ってみようかなと思います。
さて、この件に関してはこれ以上語るとネタバレになりますね。
もう読んだ方はお分かりかと思いますが、またもやあの自由なお影様・ジョンがやらかしてくれました。
散々「ジャンプ漫画っぽくない」なんて評されてきた鬱憤が溜まっていたのか分かりませんが、第38話と同じく、シャドーハウスらしからぬ抱腹絶倒の喜劇が繰り広げられました。
では続きよりどうぞ。
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ジョンのケイトへの愛情と、ケイトのジョンへの信頼(?)が見事に芽を結び、とうとうケイトの手紙が解読されました。
前回ラストのジョンの喜びの表情は、見えない筈なのに読んでいるこちらにもビシバシ伝わってくるほどでした。
ジョンは本当にケイトのことが好きなのでしょうね。陰鬱とした館の中で、彼の良い意味での能天気さはエミリコの天真爛漫さと比肩する清涼剤だと思います。
しかしその手紙の内容はジョンでさえ困惑するものでした。
一切包み隠さずに、エミリコに伝えたのと同じ秘密を手紙に綴ったケイト。
いくら何でも明け透けに書きすぎではないかと心配になりますが、逆に全ての手を明かすことでジョンを信用させようとしたのかも知れません。
愛する女性からの突然の告白に、額に手を当てて座り込むジョン。
ところがここで、彼の能天気さがいい方向に作用しました。
「…なんで従うべきなんだっけ…?」
偉大なるおじい様に対し、ふと疑問に思うジョン。
そんな彼に、手紙の一文が突き刺さりました。
「お願い …ジョンだけが頼りなの」
好いている女性にこうまで言われて、奮い立たない男はいないでしょう。
事実、この台詞は最高にジョンに効きました。
ケイトの手紙の内容を念頭に、ショーンを観察するジョン。
確かに以前までのショーンとは違った行動をしていました。
正確に言うと、出会った頃と同じ態度を取るショーン。
そのショーンの行動にジョンは衝撃を受けます。
反抗もせずに掃除に必要なメガネを素直に外し、ニンジンを残すジョンの食器を黙って下げる…。
素直に指示に従うショーンに、一瞬は喜びを見せるジョンでしたが、すぐに一抹の寂しさを覚えました。
理論派ではなく感覚派のジョン。
それはやがて、今のショーンには心が感じられないという重大な気付きへと辿り着きました。
その気付きが正しいかどうかを確かめるべく、ジョンは鎌をかけます。
ショーンに対し、シャドーハウスへの忠誠は必要ないと嘯いたのです。
しかし今度は、その『感覚派』が裏目に出ました。
鎌をかけるにしては、あまりに雑過ぎたのです。
すかさず煤で濁った瞳に豹変し、言い聞かせるように語り掛けるショーン。これではなす術もありません。単純なジョンですので、あっという間に「シャドーハウスは絶対」という意識に頭が支配されてしまいました。
ただいつもと違ったのは、ジョンには愛すべき女性からの手紙があったことです。
ショーンを振り払うかのように倒れ込むと、ジョンはケイトの手紙の一文をなぞるように読み始めました。先程と同じ、ジョンが頼りだと訴えかけるケイトの嘆願(?)です。
その一文に、雄たけびを上げ奮い立つジョン。
(計算づくだとしたら、ケイトは相当悪女ですね。もちろん良い意味で。)
なぜこうまでしてケイトを愛しているのかを熱く語り始めました。
それは、第11話でエミリコが窓から転落したあの事件の日のことです。
エミリコの安否が気になったジョンは、思わず部屋を抜け出したというのです。
そしてその時のケイトの姿に一目ぼれをしたこと、
ケイトが生き人形の自主性を重んじていること、
ケイトの考えに感銘を受けて、自身もそうしようと決心したこと……
『文字だらけの本よりもいい』という主張にやや本音が漏れ出ていますが、ジョンのケイトへの想いがここで判明しました。お披露目の間で、パンがおいしいと叫んだケイトを見て惚れたわけではなかったのです。
しかしそれでもなお、煤に支配されたショーンは引きませんでした。
気を抜けば危うく洗脳されそうになり、その度にジョンはケイトの手紙で正気を保とうとします。そんなジョンを抑え込んで、しまいにはショーンは手紙を取り上げようとしました。
ここまで主人の言うことを聞かないショーンもある意味生き人形らしくありませんが、考えてみれば第17話でショーンは星つきのバービーに反抗していますし、何より力持ちです。
そのことに気付いたのか分かりませんが、ジョンは思案の末、一つの結論を導き出しました。
「拳だぁー!!」
いきなり咆哮したかと思うと、ショーンの頬に繰り出された一発のパンチ。
見事にクリーンヒットしました。
ケイトの手紙に書いていなかったのか、ジョンが最後まで読んでいなかったのか分かりませんが、とにかくこれしかないと何度もパンチを見舞うジョン。
俺たちは武闘派だと、ショーンのためだと、俺の方が痛いんだと、一方的な言い分でジョンはどんどんショーンを殴り続けました。
そういえばケイトも、洗脳を解くためとはいえエミリコに苦痛を強いました。
あの時のケイトは何度も謝りながら涙を流していました。
奇しくも、ジョンもショーンを洗脳から解くために涙を流すことになります。
見えるわけもないのに、ジョンを見ろと言ってなぜ泣いているのか分かるかと問い詰めるジョン。
読者が心の中で総ツッコミをしたであろう瞬間、とうとうジョンの望みは叶えられました。
今までで一番強いパンチがジョンに繰り出されたのです。
その主は、もちろんショーンです。
一瞬やってしまったという表情を見せるショーン。
踏ん張って余裕の構えを見せるジョン。
ここからどれだけの時間が経ったことでしょうか。
しまいには上着を脱いで陽に照らされながら、ひたすら殴り合いをする二人の漢の姿がそこにはありました。
やがて一瞬の隙を突き、互いが互いの顔を目がけて拳をぶつけました。
クロスカウンターです。
ショーンの口から吹き出す煤。
何とか膝に手を着いて耐え切るジョン。
とうとう座り込んだショーン。
勝負ありました。
ショーンの台詞に、ニカッと笑いながら手を取るジョン。
ジョンを見上げるショーンの眼は、以前と同じ、澄んだ色に戻っていました。
激闘の末、お約束とばかりに倒れ込むジョン。
しかし、まごうことなきジョンの完全勝利です。
なぜかモーフの姿で昇天しかけているジョンですが心配はいらないでしょう。
だって、ジョンですから。
「考えろ!」と言いながら捻り出した奇策にも拘らず、ナレーションで「全く考えずに取った行動だった」とまで言われてしまったジョンですが、見事な洗脳解除でした。
ケイトの計画も一歩前進ということで、少し安心です。
ところで今回の51話、余談ですが凄いタイミングでの発表となったと思います。
SNS等では『一挙公開の後にこんな話を持ってくるなんてズルい!』『ジョン様格好いい!』『さすがジャンプ漫画!』なんていう感想がひしめいていますが、よくよく考えてみると少しおかしいからです。
何がおかしいのかと言うと、一挙公開による大反響の前にこの51話は描き上げられていた筈だからです。
にも拘らず、まるでジョンとショーンの人気を見越したかのようにここで二人のメイン回を持ってきているんですよね。
おまけに私見ですが、一挙公開後にファンになった方々の層を分析すると女性からの支持が多いことが分かります。ますます、神憑り的なタイミングだったと言わざるを得ません。
しかも、コミカルかつ豪快なジョンに加えて、眼鏡を掛けたり胸をややはだけさせるショーンが描かれるなど、支持層にストライクな描写がなされました。
まさか、そこまでを見越してこの51話を描き上げたとでもいうのでしょうか!?
もしこれが計算した上での采配だとしたら、ソウマトウ先生のどちらかは、赤い服を着て煤を出すお嬢さんなのではないかという疑念が頭をもたげる今日この頃です。
そして、実に爽快な気分で年を越させて頂ける配慮に感謝の一言です。
ジョンのケイトへの愛情と、ケイトのジョンへの信頼(?)が見事に芽を結び、とうとうケイトの手紙が解読されました。
前回ラストのジョンの喜びの表情は、見えない筈なのに読んでいるこちらにもビシバシ伝わってくるほどでした。
ジョンは本当にケイトのことが好きなのでしょうね。陰鬱とした館の中で、彼の良い意味での能天気さはエミリコの天真爛漫さと比肩する清涼剤だと思います。
しかしその手紙の内容はジョンでさえ困惑するものでした。
一切包み隠さずに、エミリコに伝えたのと同じ秘密を手紙に綴ったケイト。
いくら何でも明け透けに書きすぎではないかと心配になりますが、逆に全ての手を明かすことでジョンを信用させようとしたのかも知れません。
愛する女性からの突然の告白に、額に手を当てて座り込むジョン。
ところがここで、彼の能天気さがいい方向に作用しました。
「…なんで従うべきなんだっけ…?」
偉大なるおじい様に対し、ふと疑問に思うジョン。
そんな彼に、手紙の一文が突き刺さりました。
「お願い …ジョンだけが頼りなの」
好いている女性にこうまで言われて、奮い立たない男はいないでしょう。
事実、この台詞は最高にジョンに効きました。
ケイトの手紙の内容を念頭に、ショーンを観察するジョン。
確かに以前までのショーンとは違った行動をしていました。
正確に言うと、出会った頃と同じ態度を取るショーン。
そのショーンの行動にジョンは衝撃を受けます。
反抗もせずに掃除に必要なメガネを素直に外し、ニンジンを残すジョンの食器を黙って下げる…。
素直に指示に従うショーンに、一瞬は喜びを見せるジョンでしたが、すぐに一抹の寂しさを覚えました。
理論派ではなく感覚派のジョン。
それはやがて、今のショーンには心が感じられないという重大な気付きへと辿り着きました。
その気付きが正しいかどうかを確かめるべく、ジョンは鎌をかけます。
ショーンに対し、シャドーハウスへの忠誠は必要ないと嘯いたのです。
しかし今度は、その『感覚派』が裏目に出ました。
鎌をかけるにしては、あまりに雑過ぎたのです。
すかさず煤で濁った瞳に豹変し、言い聞かせるように語り掛けるショーン。これではなす術もありません。単純なジョンですので、あっという間に「シャドーハウスは絶対」という意識に頭が支配されてしまいました。
ただいつもと違ったのは、ジョンには愛すべき女性からの手紙があったことです。
ショーンを振り払うかのように倒れ込むと、ジョンはケイトの手紙の一文をなぞるように読み始めました。先程と同じ、ジョンが頼りだと訴えかけるケイトの嘆願(?)です。
その一文に、雄たけびを上げ奮い立つジョン。
(計算づくだとしたら、ケイトは相当悪女ですね。もちろん良い意味で。)
なぜこうまでしてケイトを愛しているのかを熱く語り始めました。
それは、第11話でエミリコが窓から転落したあの事件の日のことです。
エミリコの安否が気になったジョンは、思わず部屋を抜け出したというのです。
そしてその時のケイトの姿に一目ぼれをしたこと、
ケイトが生き人形の自主性を重んじていること、
ケイトの考えに感銘を受けて、自身もそうしようと決心したこと……
『文字だらけの本よりもいい』という主張にやや本音が漏れ出ていますが、ジョンのケイトへの想いがここで判明しました。お披露目の間で、パンがおいしいと叫んだケイトを見て惚れたわけではなかったのです。
しかしそれでもなお、煤に支配されたショーンは引きませんでした。
気を抜けば危うく洗脳されそうになり、その度にジョンはケイトの手紙で正気を保とうとします。そんなジョンを抑え込んで、しまいにはショーンは手紙を取り上げようとしました。
ここまで主人の言うことを聞かないショーンもある意味生き人形らしくありませんが、考えてみれば第17話でショーンは星つきのバービーに反抗していますし、何より力持ちです。
そのことに気付いたのか分かりませんが、ジョンは思案の末、一つの結論を導き出しました。
「拳だぁー!!」
いきなり咆哮したかと思うと、ショーンの頬に繰り出された一発のパンチ。
見事にクリーンヒットしました。
ケイトの手紙に書いていなかったのか、ジョンが最後まで読んでいなかったのか分かりませんが、とにかくこれしかないと何度もパンチを見舞うジョン。
俺たちは武闘派だと、ショーンのためだと、俺の方が痛いんだと、一方的な言い分でジョンはどんどんショーンを殴り続けました。
そういえばケイトも、洗脳を解くためとはいえエミリコに苦痛を強いました。
あの時のケイトは何度も謝りながら涙を流していました。
奇しくも、ジョンもショーンを洗脳から解くために涙を流すことになります。
見えるわけもないのに、ジョンを見ろと言ってなぜ泣いているのか分かるかと問い詰めるジョン。
読者が心の中で総ツッコミをしたであろう瞬間、とうとうジョンの望みは叶えられました。
今までで一番強いパンチがジョンに繰り出されたのです。
その主は、もちろんショーンです。
一瞬やってしまったという表情を見せるショーン。
踏ん張って余裕の構えを見せるジョン。
ここからどれだけの時間が経ったことでしょうか。
しまいには上着を脱いで陽に照らされながら、ひたすら殴り合いをする二人の漢の姿がそこにはありました。
やがて一瞬の隙を突き、互いが互いの顔を目がけて拳をぶつけました。
クロスカウンターです。
ショーンの口から吹き出す煤。
何とか膝に手を着いて耐え切るジョン。
とうとう座り込んだショーン。
勝負ありました。
ショーンの台詞に、ニカッと笑いながら手を取るジョン。
ジョンを見上げるショーンの眼は、以前と同じ、澄んだ色に戻っていました。
激闘の末、お約束とばかりに倒れ込むジョン。
しかし、まごうことなきジョンの完全勝利です。
なぜかモーフの姿で昇天しかけているジョンですが心配はいらないでしょう。
だって、ジョンですから。
「考えろ!」と言いながら捻り出した奇策にも拘らず、ナレーションで「全く考えずに取った行動だった」とまで言われてしまったジョンですが、見事な洗脳解除でした。
ケイトの計画も一歩前進ということで、少し安心です。
ところで今回の51話、余談ですが凄いタイミングでの発表となったと思います。
SNS等では『一挙公開の後にこんな話を持ってくるなんてズルい!』『ジョン様格好いい!』『さすがジャンプ漫画!』なんていう感想がひしめいていますが、よくよく考えてみると少しおかしいからです。
何がおかしいのかと言うと、一挙公開による大反響の前にこの51話は描き上げられていた筈だからです。
にも拘らず、まるでジョンとショーンの人気を見越したかのようにここで二人のメイン回を持ってきているんですよね。
おまけに私見ですが、一挙公開後にファンになった方々の層を分析すると女性からの支持が多いことが分かります。ますます、神憑り的なタイミングだったと言わざるを得ません。
しかも、コミカルかつ豪快なジョンに加えて、眼鏡を掛けたり胸をややはだけさせるショーンが描かれるなど、支持層にストライクな描写がなされました。
まさか、そこまでを見越してこの51話を描き上げたとでもいうのでしょうか!?
もしこれが計算した上での采配だとしたら、ソウマトウ先生のどちらかは、赤い服を着て煤を出すお嬢さんなのではないかという疑念が頭をもたげる今日この頃です。
そして、実に爽快な気分で年を越させて頂ける配慮に感謝の一言です。

しかし、友人のエミリコに敵意を向けてしまうほどの洗脳を解くのは簡単なことではないと思います。
あの瞬間はよほど頭にきて、心の底から「コイツを殴りたい」と思ったのでしょう。
ジョンの行動には根拠がないのですが、結果がついてくる運の良さは、少年漫画の主人公という感じで頼もしいですね。
危なっかしいところでもありますが、そこは冷静なショーンがついているのである程度の抑えが効くと思います。
shadowsblog
が
しました