題名を見て最初に思い出したのは、小説家・宮部みゆき氏の同名の作品でした。
直木賞受賞作品であることと三度の映像化で知名度の高い小説ですが、何よりも大きな特徴は登場人物が多いことです。
普通、小説の主要人物は多くて十数名ですし、名前が出ていても物語に実質関わらない脇役も多いです。それに文章で表現されるため、漫画でいう“モブキャラ”は省略されるのがほとんどです。
そういった意味では、数十人もの人物が登場する宮部みゆき氏の「理由」は特異な作品と言えますね。
初めてWebで検索したのですが、サジェストで「相関図」と出てきたのでクリックしたら沢山の相関図が出てきて思わず笑ってしまいました。
ミステリー好きな人の多さを改めて思い知りました。
さて、シャドーハウスも登場人物が多い作品ですね。
漫画では先程も書いた“モブキャラ”が描かれるため、小説よりもキャラクターが多くなるのは必然といえます。
しかしそれを差し置いてもかなりの大人数だと思います。
幾らシャドーと生き人形がペアで登場するので倍々に増えていくとはいえ、100名以上のキャラクター全てに名前と性格が与えられているのは珍しいと思います。
ベル姉妹はともかくとして、マーガレットとマギーまで物語に大きく関わってくるとは正直予想外でした。(期待はしてましたけど)
そんな同名の傑作を彷彿とさせた今回のサブタイトル。
その意味は、前話を読んだ方なら何を示しているのかご存知かと思います。
寂しげに「どうしてなの?」と問いかけたケイトの疑問。
その真相は、愛しき者のために心強くあろうとした、切ない願いでした。
直木賞受賞作品であることと三度の映像化で知名度の高い小説ですが、何よりも大きな特徴は登場人物が多いことです。
普通、小説の主要人物は多くて十数名ですし、名前が出ていても物語に実質関わらない脇役も多いです。それに文章で表現されるため、漫画でいう“モブキャラ”は省略されるのがほとんどです。
そういった意味では、数十人もの人物が登場する宮部みゆき氏の「理由」は特異な作品と言えますね。
初めてWebで検索したのですが、サジェストで「相関図」と出てきたのでクリックしたら沢山の相関図が出てきて思わず笑ってしまいました。
ミステリー好きな人の多さを改めて思い知りました。
さて、シャドーハウスも登場人物が多い作品ですね。
漫画では先程も書いた“モブキャラ”が描かれるため、小説よりもキャラクターが多くなるのは必然といえます。
しかしそれを差し置いてもかなりの大人数だと思います。
幾らシャドーと生き人形がペアで登場するので倍々に増えていくとはいえ、100名以上のキャラクター全てに名前と性格が与えられているのは珍しいと思います。
ベル姉妹はともかくとして、マーガレットとマギーまで物語に大きく関わってくるとは正直予想外でした。(期待はしてましたけど)
そんな同名の傑作を彷彿とさせた今回のサブタイトル。
その意味は、前話を読んだ方なら何を示しているのかご存知かと思います。
寂しげに「どうしてなの?」と問いかけたケイトの疑問。
その真相は、愛しき者のために心強くあろうとした、切ない願いでした。
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凛然と立つマリーローズ。
持っていたピオニーを宙に放つと、まずは声と背丈の種を明かしました。
しゃがれた声は、喉に仕込んでいたこびりつきによるものです。
そして背の高さは、こびりつきを足元に置いて高く見せていました。
これまで明かされていなかった彼女のすす能力は、こびりつきを操作する力だったのです。
マリーローズ曰く、ほんの少し自身の煤を混ぜるだけで操作が可能となるそうです。
1回目の同期会でケイト達は他のシャドーの煤を混ぜて遊んでいましたが、「煤を混ぜる」というたわいもない行為が重要な意味を持つとは思いもしませんでした。
マリーローズの種明かしを聞いて、ケイトは心の中で情報を整理します。
一つ目は、マリーローズのすす能力は物理系であること。
二つ目は、生命体でないこびりつきはすすと同じく操作できること。
三つ目は、ベル姉妹に珈琲を割らせたのはこの能力の応用であること。
ただ1・2はともかくとして、3については確証はありません。
ところが、そのことについてケイトはマリーローズに問い質すことはありませんでした。これがケイトの思い込みなのかそうでないのかによっては、今後の状勢が変わりそうです。
ひとまずこれまでの経緯を整理し終えたケイトは、前回に引き続きマリーローズに問い詰めました。
ケイトには、どうしても自身の生き人形を傷つけるマリーローズの行動が理解できなかったのです。
しかしその答えは、思わぬ方向からもたらされました。
暗闇から現れた松葉杖をつく生き人形。
マリーローズの従者、ローズマリーです。
脚が自由に効かないことを除けば健康そのもののように見えます。
つい先日まで描かれていた、生死の境を彷徨う姿とは全く異なります。
既にマリーローズが振り返ったシーンを見た時、私は心底安心しました。
この状況下の中、あのシルエットを伴って登場する生き人形は彼女以外考えられなかったからです。
エミリコも一瞬は安堵したことでしょう。
しかしローズマリーと対峙したエミリコは、口を真一文字に結んで冷や汗を浮かべました。
この時エミリコが沈黙していたのは、ショーンもそうですが、“ローブシャドー”のすす能力を警戒してのことでしょう。
こびりつきが口に入らないようにするために、前話から喋らなかったのだと思われます。
ただ、仮にこびりつきの脅威がなかったとしてもエミリコの反応は変わらなかったに違いありません。
なぜなら、ローズマリーの様子がいつもと違ったからです。
いつもは優しい笑顔で、おっとりと間延びした口調で喋るのがローズマリーです。
第13話でエミリコが「偉大なるおじい様」と口走ったことを注意した時でさえ、表情は真面目でしたが語尾はいつものままでした。
ところが、ケイトの疑問に反論するローズマリーの口調は主人と同じく毅然としたものでした。
その姿を見て、すす病に侵されていたと思っていたケイトは驚きました。
マリーローズへの疑問は後回しにして、今度はローズマリーに問いかけました。
それに対し、あのすす病さえもがマリーローズのすす能力だったとローズマリーは明かしました。
本人はなんて事はないといった様子ですが、幾ら主人の命令とはいえ瀕死の状況で過酷な治療に耐えきったローズマリーの精神力には畏れすら感じます。
ケイトも同じく驚愕しています。
しかし、そこまでしてやらねばならないことがマリーローズとローズマリーにはありました。
なぜか。
それは「お呼ばれ」、すなわち一体化が目前に迫っていたからです。
どこでマリーローズが「お呼ばれ」の詳細を知ったのかは分かりません。
第37話でソフィは「一体化」は館の重要な秘密と言っていたので、恐らくイレギュラーな方法で知ったと推測されます。
しかしそれはともかくとして、「お呼ばれ」に隠された「一体化」の秘密はマリーローズにとって容認しがたい事実でした。
何の因果か、マリーローズはケイトと同じく生き人形を「個」として見做すシャドーだったからです。
マリーローズによる、「一体化」は人間の命を奪う行為であること、すす能力を獲得して秘かに機を窺っていたこと、タイムアウトが迫る中一か八かの賭けに出たこと、脱出は不可能なこと、そして偉大なるおじい様に対する憎悪と館に対抗する決意を聞き、ケイトはとうとうマリーローズが直面していた苦悩に思い至りました。
もしも自分がエミリコを失うことを知り、そして仲間もいなかったらどう行動していたか……。
ケイトは、ひょっとしたら自分にも降りかかっていたかも知れない未来を想像して言葉を失いました。
ローズマリーはマリーローズが話し終えた後、肩に抱かれた主人の手を下ろすとこう言いました。
「もう涙も枯れました」
涙も枯れ果てる程に感情が鈍くなるまで、果たしてどれほどの絶望と惨劇を見てきたのか。
仲間の死を目の当たりにして自身の心まで殺してしまった彼女の境遇は、想像を絶するものだったと思います。
それどころか、もはや他人が彼女の心を推し量ろうとすることすら不遜と言えましょう。
悲しみに暮れるローズマリーを見守ってきたマリーローズも居た堪れなかったに違いありません。
「できることならもっと早く出会いたかった……」
そう呟くローズマリーを見て、もう戻れない時間を改めて突き付けられました。
ローズマリーもそう思ったのかは分かりませんが、少し目をつぶって沈黙すると、エミリコに語り掛けました。
もっと色々なことを教えてあげたかった—
そう話す彼女の口調は、優しき班長・ローズマリーに戻っていました。
短い時間でも、ミアとルウ、そしてエミリコと過ごしたあの班は「いい班だった」と語るローズマリーに、エミリコは涙をこらえきれませんでした。
そしてジョンもその姿にもらい泣きです。
それでも嗚咽を漏らさないよう泣くエミリコ。
それを見てローズマリーは、ショーンも呼んで二人を抱き締めました。
酷く辛く、そして美しい光景です。
しかしその直後、信じられない出来事が起こります。
ローズマリーの肩に蠢く、二つの影。
こびりつきです。
恐らくマリーローズが操ったものでしょう。
それがエミリコとショーンを襲ったかと思うと、あっという間に二人の顔を覆いました。
まさかあの抱擁が罠だったとは、4人は思いもよらなかった筈です。
……いや、私は罠だったとは思いたくありません。
もしもこれが「感情が鈍ってしまった」ローズマリーの行動だとしたら、どれほど悲しいことでしょうか。あるいは、繰り返し惨劇を目撃してきた彼女にとっては感情が消え失せていた方が幸せだと割り切るべきかも知れません。
しかしそれでもなお、マリーローズの行動に意味があったように、ローズマリーのラストシーンと台詞にも温かい理由があると私は信じたいです。
窮地に陥る1対の少女達。
どうか彼女達の行く先が明るいことを祈るばかりです。
凛然と立つマリーローズ。
持っていたピオニーを宙に放つと、まずは声と背丈の種を明かしました。
しゃがれた声は、喉に仕込んでいたこびりつきによるものです。
そして背の高さは、こびりつきを足元に置いて高く見せていました。
これまで明かされていなかった彼女のすす能力は、こびりつきを操作する力だったのです。
マリーローズ曰く、ほんの少し自身の煤を混ぜるだけで操作が可能となるそうです。
1回目の同期会でケイト達は他のシャドーの煤を混ぜて遊んでいましたが、「煤を混ぜる」というたわいもない行為が重要な意味を持つとは思いもしませんでした。
マリーローズの種明かしを聞いて、ケイトは心の中で情報を整理します。
一つ目は、マリーローズのすす能力は物理系であること。
二つ目は、生命体でないこびりつきはすすと同じく操作できること。
三つ目は、ベル姉妹に珈琲を割らせたのはこの能力の応用であること。
ただ1・2はともかくとして、3については確証はありません。
ところが、そのことについてケイトはマリーローズに問い質すことはありませんでした。これがケイトの思い込みなのかそうでないのかによっては、今後の状勢が変わりそうです。
ひとまずこれまでの経緯を整理し終えたケイトは、前回に引き続きマリーローズに問い詰めました。
ケイトには、どうしても自身の生き人形を傷つけるマリーローズの行動が理解できなかったのです。
しかしその答えは、思わぬ方向からもたらされました。
暗闇から現れた松葉杖をつく生き人形。
マリーローズの従者、ローズマリーです。
脚が自由に効かないことを除けば健康そのもののように見えます。
つい先日まで描かれていた、生死の境を彷徨う姿とは全く異なります。
既にマリーローズが振り返ったシーンを見た時、私は心底安心しました。
この状況下の中、あのシルエットを伴って登場する生き人形は彼女以外考えられなかったからです。
エミリコも一瞬は安堵したことでしょう。
しかしローズマリーと対峙したエミリコは、口を真一文字に結んで冷や汗を浮かべました。
この時エミリコが沈黙していたのは、ショーンもそうですが、“ローブシャドー”のすす能力を警戒してのことでしょう。
こびりつきが口に入らないようにするために、前話から喋らなかったのだと思われます。
ただ、仮にこびりつきの脅威がなかったとしてもエミリコの反応は変わらなかったに違いありません。
なぜなら、ローズマリーの様子がいつもと違ったからです。
いつもは優しい笑顔で、おっとりと間延びした口調で喋るのがローズマリーです。
第13話でエミリコが「偉大なるおじい様」と口走ったことを注意した時でさえ、表情は真面目でしたが語尾はいつものままでした。
ところが、ケイトの疑問に反論するローズマリーの口調は主人と同じく毅然としたものでした。
その姿を見て、すす病に侵されていたと思っていたケイトは驚きました。
マリーローズへの疑問は後回しにして、今度はローズマリーに問いかけました。
それに対し、あのすす病さえもがマリーローズのすす能力だったとローズマリーは明かしました。
本人はなんて事はないといった様子ですが、幾ら主人の命令とはいえ瀕死の状況で過酷な治療に耐えきったローズマリーの精神力には畏れすら感じます。
ケイトも同じく驚愕しています。
しかし、そこまでしてやらねばならないことがマリーローズとローズマリーにはありました。
なぜか。
それは「お呼ばれ」、すなわち一体化が目前に迫っていたからです。
どこでマリーローズが「お呼ばれ」の詳細を知ったのかは分かりません。
第37話でソフィは「一体化」は館の重要な秘密と言っていたので、恐らくイレギュラーな方法で知ったと推測されます。
しかしそれはともかくとして、「お呼ばれ」に隠された「一体化」の秘密はマリーローズにとって容認しがたい事実でした。
何の因果か、マリーローズはケイトと同じく生き人形を「個」として見做すシャドーだったからです。
マリーローズによる、「一体化」は人間の命を奪う行為であること、すす能力を獲得して秘かに機を窺っていたこと、タイムアウトが迫る中一か八かの賭けに出たこと、脱出は不可能なこと、そして偉大なるおじい様に対する憎悪と館に対抗する決意を聞き、ケイトはとうとうマリーローズが直面していた苦悩に思い至りました。
もしも自分がエミリコを失うことを知り、そして仲間もいなかったらどう行動していたか……。
ケイトは、ひょっとしたら自分にも降りかかっていたかも知れない未来を想像して言葉を失いました。
ローズマリーはマリーローズが話し終えた後、肩に抱かれた主人の手を下ろすとこう言いました。
「もう涙も枯れました」
涙も枯れ果てる程に感情が鈍くなるまで、果たしてどれほどの絶望と惨劇を見てきたのか。
仲間の死を目の当たりにして自身の心まで殺してしまった彼女の境遇は、想像を絶するものだったと思います。
それどころか、もはや他人が彼女の心を推し量ろうとすることすら不遜と言えましょう。
悲しみに暮れるローズマリーを見守ってきたマリーローズも居た堪れなかったに違いありません。
「できることならもっと早く出会いたかった……」
そう呟くローズマリーを見て、もう戻れない時間を改めて突き付けられました。
ローズマリーもそう思ったのかは分かりませんが、少し目をつぶって沈黙すると、エミリコに語り掛けました。
もっと色々なことを教えてあげたかった—
そう話す彼女の口調は、優しき班長・ローズマリーに戻っていました。
短い時間でも、ミアとルウ、そしてエミリコと過ごしたあの班は「いい班だった」と語るローズマリーに、エミリコは涙をこらえきれませんでした。
そしてジョンもその姿にもらい泣きです。
それでも嗚咽を漏らさないよう泣くエミリコ。
それを見てローズマリーは、ショーンも呼んで二人を抱き締めました。
酷く辛く、そして美しい光景です。
しかしその直後、信じられない出来事が起こります。
ローズマリーの肩に蠢く、二つの影。
こびりつきです。
恐らくマリーローズが操ったものでしょう。
それがエミリコとショーンを襲ったかと思うと、あっという間に二人の顔を覆いました。
まさかあの抱擁が罠だったとは、4人は思いもよらなかった筈です。
……いや、私は罠だったとは思いたくありません。
もしもこれが「感情が鈍ってしまった」ローズマリーの行動だとしたら、どれほど悲しいことでしょうか。あるいは、繰り返し惨劇を目撃してきた彼女にとっては感情が消え失せていた方が幸せだと割り切るべきかも知れません。
しかしそれでもなお、マリーローズの行動に意味があったように、ローズマリーのラストシーンと台詞にも温かい理由があると私は信じたいです。
窮地に陥る1対の少女達。
どうか彼女達の行く先が明るいことを祈るばかりです。

しかしエミリコたちをすす病にすることでどうするつもりでしょうか。
そしてマリーローズの能力がわかったことで別の疑問があります。
ジェレマイアが言うにはこびりつきの姿はあくまでも一定であるので、以前ケイトの部屋から去って行ったのはこびりつきではないということ。ローブシャドーとは別の人物が関わっているのでしょうか。
ベルたちを操作した能力についてもまだはっきりしていませんね。しかしお披露目のときに大人たちが見せたすす能力はかなり器用だったので、すす能力でどこまでできるのかによりますね。
そして一度目の亡霊騒ぎのときにローブシャドーによって書き込まれたすす処理施設のこと。
なぜ星つき管轄の隠し部屋をマリーローズが知っていたのか、最年長という理由だけでしょうか。
いずれにせよ、屋敷のしきたりに追い込まれたローズ達にはもう平和的な解決は望めないのでしょう。
shadowsblog
が
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