本記事では、雑誌連載時と単行本第8巻の相違点や修正箇所を挙げていきたいと思います。


と、その前に毎回書いていますが、重ね重ね誤解がないように先に書いておきます。

いつもお伝えしておりますが、単行本における修正というのは決してネガティブな理由によるものだけではありません。

何故あらかじめこんなことを言うのかといいますと、過去の事例の中には、台詞や表現に重大な問題があったなんていうケースもあったりするからです。

ですので、もしも後世の読者がシャドーハウスの連載時と単行本に違いがあったと知ったら、何か後ろめたいことがあったんじゃないかと誤解する可能性は無きにしも非ずです。

よって本ブログでは、リアルタイムで読んでいる読者の一人として、連載当時も特段問題はなかったとお伝えするために何度もこの注釈を書かせて頂いております。

いつも本ブログを読んで下さっている方にはしつこいと思われるかと存じますが、御承知のほど宜しくお願い致します。


さて、では本題にまいりましょう。

先程も言った通り8巻でもいくつか修正箇所はあったものの、此度の修正に関しましても問題になるような箇所は全く見受けられませんでした。

よって、これらの修正は全てソウマトウ先生の拘りによるものです。

例えば、単行本全体での表現の統一や、連載時には間に合わなかったと思われる描き込みの追加などがありました。

ちなみに、修正点の中には単なる誤植と思われるものも数箇所ありましたが、設定の変更によるケースと別々に分けることは一読者では出来かねますので、ここではまとめて書かせて頂くことにしました。

それが故やや揚げ足取りになってしまう箇所もありますが、どうかその点はご了承下さい。

では続きよりどうぞ。

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●第89話2ページ(単行本34ページ)
3コマ目の星つきの居住塔のデザインが修正されています。

例えば、一番上の屋根の両端に尖塔が追加されていたり、窓の数や形が微妙に違っています。

また渡り廊下の右横に丸い窓も追加されていますね。
(この窓については少し考えていることがあるので近日中に考察記事としてあげます。)


●第90話10ページ(単行本58ページ)
ラストのエドワードの台詞が「2週間」から「2週間以上」に変更されています。

エドワードはサラとダグラスから報告を受けたことでこどもたちの棟の実情を知りました。
つまり、珈琲は一週抜かれただけではなかったのです。

「以上」と付け足されていることで、直後のアイリーンとジェラルドの驚き顔がより強調されて見えますね。


●第90話13ページ(単行本61ページ)
こちらもラストのケイトの台詞が「2週間」から「2週間以上」に変更されています。

上のエドワードの台詞と合わせたのだと思います。


●第92話4ページ(単行本82ページ)
エミリコの台詞が「入れ替え」から「すり替え」に変更されています。

どちらでもあまり差異はなさそうですが、主人のケイトが「すり替え」と言っていますので合わせたのでしょう。

ちなみに同じ修正は他にもありました。(後述)


●第92話7ページ(単行本85ページ)
ケイトのモノローグです。

雑誌では「1階に入っただけでルイーズは怒られたと言っていた」とありましたが、単行本では「1階に入っただけで怒られたとルイーズは言っていた」と変更されています。

また、こちらは微々たる修正ですが「あまりに無反応過ぎる」の改行が変更されています。

読みやすさを考慮しての変更かも知れませんね。


●第92話9ページ(単行本87ページ)
ちょっとこのページは変更点が多いので箇条書きにします。

・3コマ目のケイトの台詞 「人数が多過ぎる」→「数が多過ぎる」
・4コマ目のケイトの台詞 語尾に「…」が追加されている。
・5コマ目のケイトの台詞 台詞全体に強調のため圏点が追加されている。

全体の台詞の流れからすれば、単行本の方がより分かりやすくなっていますね。


●第93話8ページ(単行本102ページ)
1コマ目のエミリコの台詞が「入れ替え」から「すり替え」に変更されています。
これは前述と同じ変更点ですね。

もし『シャドーハウスNG集』なんていうのがあったら、


ケイト「エミリコ、またそこ間違っているわよ」(少しすす出ている)
エミリコ「ああっ、すみませんケイト様!!」


みたいな光景がスタジオで見られるかも知れません。(妄想100%)



●第93話9ページ(単行本103ページ)
雑誌では描かれていませんでしたが、単行本ではベンジャミンの手袋が描かれています。(ベンジャミンの登場する全3コマで)

あんな体格なのに外出時はちゃんと手袋付けているんですね。意外と几帳面です。

第52話でマリーローズの胸倉掴んでいた時も手袋していましたが、星つきの居住塔内でも外さないとは流石こどもたちの棟のナンバー2だけあります。


●第95話8ページ(単行本135ページ)
最後のコマのエドワードの台詞が「シャドーと“生き人形”が対になるとき与えられるもの…」から「シャドーのいないお前にはもう必要ない」と変更されています。

この変更については連載中、リボンに何か秘密があるのではないかと何名かが推測していたため、単行本発売直後に多くの方から指摘がありました。

エドワード的には、顔の見えない人形には装飾など必要ない、という意味だったと思われます。


●第96話9ページ(単行本156ページ)
スージーのモノローグが、「エドワード…」から「エドワード様」へと変更されています。

スザンナとエドワードの関係なら呼び捨てでも良いでしょうが、流石に生き人形のスージーが大人を呼び捨てはマズイですよね。

そういえば、第50話も雑誌ではエミリコがスザンナを呼び捨てしていたのを思い出しました。

ということは流れ的に次はエドワードが重鎮を呼び捨てにする番かな?


●第97話4ページ(単行本171ページ)
雑誌では、リッキーのモノローグ部分の「お影様」にルビがなかったのですが、単行本ではルビが振ってあります。

理由は不明です。



以上、私が見つけた連載時と単行本での相違点です。

8巻は最近出版された中でも割と修正点があった気がします。

恐らくこの頃は、ソウマトウ先生もアニメの監修作業でお忙しかったので、なかなか原稿がチェックできなかったのでしょう。
それでも読みやすいように、単行本の方はわざわざ直して下さるのですからありがたい限りです。


もしかしたら私が見逃している箇所もあるかも知れませんので、他にも見つけられた方は教えて頂けますと嬉しいです。