少し前の話になりますが、シャドーハウスの単行本売り上げが260万部を突破したそうですね。

前々回の第173話が掲載されていたヤングジャンプ41号だと240万部となっていますので、ここ三週間でいきなり20万部売り上げたのか、または250万部の告知をしそこねたのかのどちらかでしょうか。

しかし、いずれにせよシャドーハウスがヒットしていることに変わりはありません。どうせなら今年中にあと40万部売り上げて、「2023年・300万部突破・3期決定」のトリプルスリーで本年をフィニッシュして欲しいものです。

ちなみにシャドーハウスは現在、ソウマトウ先生の連載作品の中では「3番目」に長い連載作品です。ただ、仮に10月12日(木)のヤングジャンプでシャドーハウスが掲載されると、前々作の「黒」を抜いて2番目の長期連載作品となります。

普段お祝い事があっても文章つらつらと書き連ねるのが本ブログの常ですが、当日は少し趣向を凝らしてイラスト的なのを投下しようかなと思います。さーて、ここでそう書いたからには本腰入れて準備せねばなりませんね。頑張らねば…(でも期待しないで下さい)


さて、それでは本題に入りましょう。

こどもたちにとって一世一代の儀式、お披露目。

しかしこの儀式をお膳立てするのはこどもたちではなく「大人」と呼ばれるシャドーです。

今回のお話では2階の出世街道をひた走る、あの3人が描かれました。
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こどもたちの棟の管理人、エドワード。

彼について説明はもういりませんね。

現状ケイトの最大のライバルにして最も身近な「大人」、そして最大の脅威です。この男がいることで、ケイトは残念ながら今もこどもたちの棟に留められたままです。自らの力不足を自覚するケイトは、こどもたちを結集させつつ虎視眈々と反抗の機会を伺っています。


ところで本エピソードからかなり外れるのですが、お披露目の試験官ってどう決められるんでしょうかね?

過去の話を振り返ると、トマスがこどもたちの棟の管理人をしていた時は彼が試験官で、今はエドワードがこどもたちの棟の管理人かつ試験官を務めています。

でもそうすると、ケイトが受けたお披露目だけイレギュラーなんですよね。

なぜならエドワードは、お披露目の試験官を終えた後にこどもたちの棟の管理人に命じられているからです。

ということはケイト達のお披露目の時点では、エドワードはこどもたちの棟の管理人ではないということになります。なぜトマスが試験官から外されたのか謎です。


考えられるとしたら、ああ見えて3階の重鎮達も案外真面目に館を運営していて、野心滾らせるエドワードにやらせた方が良さそうと判断したのかも知れませんね。

第36話でジェラルドは「これほどの規模の“お披露目”はなかなかないでしょう」「広間での判断のみで終わらせることもありますし」と言っています。

つまりトマスのお披露目はエドワードに比べて小規模、それも簡易的なものが多かったと想像できます。

そこで、テコ入れとして2階に上がったばかりのエドワードを指名したのではないでしょうか?

また、ドロシーはお披露目について「この館の数少ない娯楽でしょ?」と述べています。すると重鎮達にとってトマスのお披露目はややマンネリで退屈していた可能性もあるでしょう。

それならものは試しに、エドワードにやらせてみようと考えたのはあり得そうです。


それに、たとえ重鎮から試験官をやれと言われても、恐らくエドワード以外の2階の住人は辞退していた気もします。なにせ当時の2階の大人達のほとんどはトマスの息がかかっていたわけですからね。トマスに睨まれるようなことはしたくないのが人情です。

しかし、そんな中「突き進むべきなのだ」と野心に燃えるエドワードが出てきたとあれば試したくもなります。

そうしたチャンスを生かし、見事おじい様に認められ、こどもたちの棟の管理人に大抜擢。それが今のエドワードなのかも知れません。

小さなチャンスを逃さず成果を収めたエドワード、実に鮮やかな出世劇です。

ケイトと対峙すると、漫画・アニメ、さらには「シャドーハウス×黒」でも情けない姿を晒してばかりのエドワードですがやはり面白い男です。これからも紙面で、或いは液晶画面の中で大暴れして欲しいものであります。


さて、そんなともすればネタキャラでしかないエドワードですが、今回の第175話ではしっかりと優秀な一面を見せました。

すす時計の上から双眼鏡で新人達を見つめるエドワードを、館から双眼鏡で見つめる男性。

エドワードの同期のジェラルドです。今回もエドワードの補佐として新人達の駒を図面上で動かしています。いわば実況係です。

すると隣にはもちろんあのお嬢様、アイリーンがいます。相変わらず口が悪いです。それも彼女の魅力です。


現在エドワードだけが離れた場所にいますが、この時ジェラルドが気になる発言をしていますね。


「流石ですね」


ソウマトウ先生の事前告知でもこのコマが掲載されていましたが、この時ジェラルドが褒めたのは新人達ではなくエドワードでした。

曰く、「ここまで見越していたんですから」

彼の言う「ここまで」というのは、新人達がすす能力を開花させていることを指しているのでしょう。そして、そのすす能力を完璧なまでに使いこなしていることも含まれているかと思います。

そうすると、エドワードは新人達がすす能力を開花させていることを事前に想定していたことになりますね。その上、それに対して既に手を打っていたエドワードに感嘆しているということになります。

エドワードがどこから情報を得て新人達の状況を把握したのか不明ですが、情報の出所がどこだろうと対応済みなのは見て分かります。なるほどジェラルドの言う通りです。


また、前々回の第173話で予定変更だとケイト達に告げていましたが、その時の会話の内容がラストにて判明します。

スタンプラリーを終えつつあるステラとキャンディの前に、ケイトが現れたからです。

第173話でケイト達は休憩所にて休んでいましたが、エドワードが来るまで寛いでいたということは、「予定変更」というのはケイトがお披露目に駆り出されたこととみて間違いないと思います。

そして他の新人達が目指す「☆」のマークは、星つきが待ち受けている地点と推定されます。


ここまでくると、エドワードはケイトのすす能力を見抜けなかった前回お披露目の反省を生かして、お披露目をしながら新人達のすす能力を探っていたと考えられます。

そして開花している新人が複数出たらプランを変更し、星つきを参加させたということでしょう。

新人達と星つきが争う展開になれば互いの敵愾心を煽るには十分ですし、これならすす能力が開花していない新人は落第する確率が高くなります。しかも観覧者である重鎮(特にライアン)も喜びそうなシチュエーションです。

さらに、ここでケイトが敗北なんてことになったら堂々と「処分」も可能でしょう。それをお披露目パーティーで大々的に発表すればケイトにしてやられたエドワードも胸がスッキリです。

ん~、なんて性格が悪いんだエドワード……(ほぼ後半は妄想です)


あと星つきと新人達を戦わせることについて、エドワードは他にも得する点があります。

それは星つきのすす能力も把握できることです。

エドワードは前回のお披露目にてケイトに煮え湯を飲まされたわけですが、それはケイトがすす能力を持っているのを見抜けなかった点にあります。

ということは、エドワードにとってケイトは意図的にすす能力を隠す危険人物でしかないんですよね。今現在どんなすす能力を隠し持っているか分かったものではありません。


今回、ラストにてケイトがすす能力を発現させたことで、他の「☆」地点にも星つきが待ち構えていてすす能力を駆使するのではないかという推測がSNS等で散見されました。そうした予想の中には、とうとうオリバーのすす能力が描写されるのではないかという期待の声も見受けられます。

エドワードはこどもたちの棟の管理について、大人が介入できない状況は改善していくべきと第71話で言っていましたが、もしかしたら今回のお披露目は星つきの能力を丸裸にすることで、今後こどもたちの棟への関与を強める狙いがあるのかも知れません。


シャドーハウスのこどもたちにとって避けては通れない「お披露目」という通過儀礼。

しかしそこで審査されているのは、新人達や試験官だけではなく、ケイト達もまたその対象なのかも知れません。