来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

第80話 日常

鳥は自由の象徴と言われています。

それを明確に謳っている組織や宗教、文化はないのですが、なぜかそういった認識は古今東西見受けられます。

恐らく、翼を持ち大空を翔る姿が自由を連想させるからでしょう。キリスト教では鳩が救済の象徴として扱われていますが、天に最も近い場所を飛ぶ彼らを、昔の人は神の使いとして見ていたのかも知れません。宗教画に描かれる天使に翼が生えているのもそういった理由からだと思われます。

少し話は変わりますが、私がシャドーハウスのケイトを初めて見た時に脳裏に浮かんだのは「パンをふんだむすめ」という影絵劇でした。

同名のアンデルセンの童話を原作とした影絵劇で、30年ほど前にNHK教育で数回放映されていました。現在30~40代の方は観たことがあるという方もいらっしゃるかと思います。恐怖を煽る主題歌が印象に残っている人も多いでしょう。劇自体は、横浜を拠点とする“劇団かかし座”という超一流劇団の制作なので完成度はかなり高いです。一度でいいので劇場で見てみたい作品です。

ネタバレになりますが、この「パンをふんだむすめ」にも救済の象徴として小鳥が登場します。原作にはない描写らしいですが、元々の童話はかなり宗教色が強いものだということですから、それを考慮した上での脚色だったのでしょう。キリスト教徒が大多数ではない日本人に向けて、アンデルセンの意図をうまく組み込むための演出だったのかも知れません。私も大人になってから振り返って、当時の自分がその演出によって作品の主題を知らずの内に感じ取っていたことを思い出しました。機会があれば一度ご覧頂きたいです。


さて、節目となる第80話は冒頭で鳥が登場しました。

嬉しそうに鳥へと手を伸ばす少女。

しかしその手は僅かに届かず、自由の象徴は陽光へと消えていきました。



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エミリコの出自

シャドーハウスのアニメ情報がいよいよ明日29日発売のヤングジャンプで開示されますね。

海外サイトだと例によってフライング気味に情報が漏れていますが、ここはファンとしてはじっと我慢です。私も必死に目を背けながら、ネタバレかまされないよう注意しています。

個人的には、制作会社は京都アニメーションでケイトの声優は沢城みゆきさん、エミリコ役は日高里菜さんで……、と妄想膨らませていましたが、いざアニメ化が決まったとなるとそんなのは関係なくなりました。果たしてどんな発表が待っているのか楽しみです。(声については、両氏が過去に演じられたキャラクターからの連想です)


ところで、アニメ用語だと『中の人』とはキャラクターを演じる声優のことを指すそうですね。

着ぐるみの『中の人』から派生した言葉らしいですが、最初聞いたときは何のことやらと思っていました。てっきりキャラクターの真の正体のことを指しているのかと勘違いしてましたよ。まだまだ知らないことだらけです。


さて、キャラクターの真の正体という部分から無理矢理繋げるわけではないですが、今回の記事ではエミリコがケイトに仕える前はどんな少女だったか?について書いていきたいと思います。

ただこの件に関しては、少しでも詳しいことを書こうとするとネタバレになってしまう要素が満載です。ですので、詳細については続きから述べていくことにします。


シャドーハウスについては79話までの内容を含みます。

また、今回の記事ではソウマトウ先生の過去同人作『ROSEMARY』と『シャリオット』についても触れますので、未読の方はご注意下さい。





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ケイトの顔とエミリコの顔

さて、さんざんこれまでブログで指摘しておきながら、ぜんぜん書き上がらなかった記事をこれより上げたいと思います。

その指摘とは、ズバリ「ケイトの顔とエミリコの顔は本当に一緒なのか?」という疑問です。

“確かにそう思う!”という方と、“いや二人の顔は一緒だ!”と思う方が半々かと存じますが(当ブログ調べ)、SNSを見ていると連載初期から今年初頭までは前者が、最近では後者の方が多いように感じます。

実のところ、私自身もそうなんですけどね。
最近のエミリコの様子を見ていると「なんだできるじゃないか…いい顔だ」なんてジョンみたいなことを度々思いながら読んでいます。


しかしこう言っては何ですが、詳細に物語を読み返していくと幾つか疑問に思う部分があるのもまた事実です。

今回の記事ではそうした部分に焦点を当てて、誰もが抱くケイトとエミリコの関係について書いていきたいと思います。


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