来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

第40話 不安の煤

いきなりネタバレになりますが、今回はソウマトウ先生や編集部ツイッターでも取り上げられていますので、思い切って書かせて頂きます。

ようやく……、ようやくケイトとエミリコが再会しました!!

実に長かったです。
少し前に “作中ではまだ一日も経っていない” という考察記事を書きましたが、現実世界ではなんと4月18日公開の第25話以来、約5か月ぶりの再会です。

あの頃、時代はまだ平成でした。
まさしく、時代を越えてとうとう、ケイトとエミリコは再会したのです!

この事実を前にして、心動かされない読者はまずいないでしょう。
多分単行本を読み返してみても、もう一度この高揚感を味わうことは難しいのではないかと思います。
連載中の本作をリアルタイムで読むことのできている幸運に、ただただ感謝しています。

特に、ソウマトウ先生が力を入れて描いたという、見開きでケイトとエミリコが語り合うシーンは必見です。

これまでの出来事を次から次へと、これでも足りないとばかりに話しかけるエミリコ。
反対に、短いセンテンスで相槌を打ち、時にはエミリコを気に掛けながらそれを聞くケイト。

なんだか家に帰ってきた子供が、今日あった一日の出来事を一生懸命母親に伝えようとしている、そんな温かい親子の会話を想起させます。

第21話や第24話の感想でも書きましたが、ケイトのエミリコに対する姿勢は、まるで母親のようです。

今回も「心細かったわね」とか「なんでもかんでも集めないの」という台詞や、エミリコのお手製エプロンに気付いて褒めてあげるなど、ケイトは本当にエミリコが愛おしいのだなと思わずにいられませんでした。
しかも、ウサギ型の木があったと話すエミリコに、「トピアリーね」と正しい名称を教えてあげている点も見逃せません。
こういった細かい部分も、親子の会話のようなリアリティを出す大きな要因になっているのでしょう。

楽しそうに微笑み合う二人の姿。
どうかこの笑顔がいつまでも続くことを、ひたすら願うばかりです。
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茨の城

3階の重鎮達も思わず同情するほど、到達困難な場所に囚われているケイト。
背の高い茨に囲われた檻は、さながら茨でできた城塞です。

不思議とその中心に佇む ケイトの姿は映えていて、美しささえ感じます。

これは彼女のドレスの色が深紅の薔薇を想起させるからでしょうか。
それとも、彼女の気品ある性格が棘を連想させるからでしょうか。

いずれにせよ、絵になる光景です。

以前にも少し触れましたが、バラと美少女という物語は、古いものですとギリシャ神話のローダンテの物語がまず挙げられます。

この話は、3人の男の求婚に辟易した美少女ローダンテが、神殿内であれば大丈夫だろうと身を隠すものの、追いかけてきた男たちは何を思ったのか「ローダンテ、イズ、ゴッデス!!」と喚き散らし、偶然それを見たアポロンが「こいつら調子に乗りやがって!」と怒った結果、ローダンテは薔薇に、男たちは毛虫と蜜蜂と蝶に変えられた、という伝説です。(意訳)

ローダンテからすれば事故に巻き込まれたも同然ですが、救いは薔薇という美しい花に変えられたことでしょうか。
あ、でも薔薇になっても結局は元三人の男たちにまとわりつかれているので、やっぱりかわいそうですね。ギリシャ神話って、救いがない話も結構あったりするので、これもその一つと言えるでしょう。

さて、美少女こそは出てこないものの、我が国にも薔薇の伝説が古くから残る場所があります。

関東地方に位置する首都圏の穀倉地帯・茨城県です。

今回はシャドーハウスとはあまり関係がありませんが、茨城県の歴史とケイト&エミリコを絡めて書いていきたいと思います。
(※結構こじつけですので、興味ない方は飛ばすことをお奨めします。)

では続きからどうぞ。
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連載開始からの1年の軌跡

本日で連載1周年を迎えたシャドーハウス。

ここまでの道のりは長いようで、短い気もする、そんな不思議な感覚です。
そこで今回、この一年間で何があったのかを時系列にまとめてみました!

こうやってみてみると、たかが一年、されど一年、色々な出来事があったことが分かります。

連載当初からの読者の方は、ぜひ懐かしんで下さい。
途中から読み始めた方は「こんなことがあったんだ」と思って頂けたら嬉しいです。
それでは、以下よりどうぞ。


<シャドーハウス1年の歩み>          
平成30年 8月30日   ヤングジャンプ本誌及びソウマトウ先生のツイッターにて
                            新連載告知。
     9月  6日 ヤングジャンプ本誌で連載開始。
                            同時配信の「となりのヤングジャンプ」「ヤンジャン!」
                            はフルカラー掲載。
      9月20日 韓国の漫画サイト「NAVERBOOKS」で配信開始。
            11月  8日 第10話公開。エミリコの大失敗、ケイト嬢の大激怒。
平成31年 1月18日 第1巻発売、各書店で特典頒布。
            ジュンク堂池袋本店で複製原画展開催
              2月14日   ニコニコ静画で配信開始。
              2月28日 第20話公開。見廻り三人組、亡霊事件を見事解決。
              4月11日 この週より休載告知の画像が「お寝坊エミリコ」
                            から作者イラストの「おやすみエミリコ」に変更。 
令和元年  5月  1日 新元号「令和」を掲げるエミリコのイラスト公開。  
      5月17日   第2巻発売、各書店で特典頒布。
           プロモーションビデオ公開。
           作者イラスト公開。
      5月30日   第30話公開。エミリコさん、女神になる。
      6月21日   次にくるマンガ大賞2019にノミネート    
        7月  8日   東京新聞に書評が掲載。
        8月  8日   ソウマトウ先生作「この物語には関係がない」完売。
              8月22日   週刊ヤングジャンプ編集部より、第3巻の発売が9月13日
             と正式発表。
             次にくるマンガ大賞2019発表、惜しくも受賞ならず。
          9月  6日   連載開始から1周年。


いかがだったでしょうか?
こうやって見てみると、1年とはいえ、様々な出来事があったことが一目瞭然ですね。

特にシャドーハウスは、単行本の発売に伴うプロモーションが活発に行われていて、我々ファンを毎回喜ばせてくれています。
これはひとえに、作者のソウマトウ先生や編集部、印刷所や書店の方々など関係者皆様の尽力があってこその活動だと思いますし、こういった出来事に触れる度に、愛読者で良かったといつも感じています。

この一年を振り返ってみて、「1巻が発売した時はあんなことをしていたなあ」とか、「あの話でエミリコが失敗していた時、同じように仕事で失敗していたなあ」とか、様々な思いが皆様の胸に去来したかと思います。

そして、これから先の一年はどうなるのだろうかと、そもそもこれからの「先」はどれくらい続くのだろうかと、そんな風に思いを馳せた方もいるかも知れません。

今日という日に思い浮かんだその気持ちは、貴重なものだと思います。
是非その思いを胸に、これからもシャドーハウスを楽しんでいきたいですね。
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