来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

婚姻制度のおさらい

子供が“婚約”だなんて言い出したら、それはただのおままごとです。

本人達は真剣かも知れませんが、大人から見れば微笑ましいことこの上ないです。

高校生くらいだったら「ちょっとよく考えようか」と口を挟みたくなりますが、まあ若気の至りと捉えて大袈裟にしないのが肝要です。そういう場合は最初から騒ぎ立てないで暫く静観するのが吉です。大人ならば青少年が道を誤らないよう、かつ成長のために見守る辛抱強さも持ちたいものですね。


ところが、シャドーハウスのこどもたちの棟では“婚約”が制度として確立されています。

それは婚姻の申請制度のことです。

この詳細は第66話で描かれました。
パトリックが図書室でサラと鉢合わせし、温室でマーガレットと会った時のエピソードです。


第66話は、お披露目以降のエピソードの中で5本の指に入るほど反響の大きい回でした。
あまりのパトリックの純情に、外国の方でも絶句する人がいたほどです。

しかしラストの衝撃で忘れそうになりますが、あの回のサブタイトルは「婚姻について」でした。壊れるほどのパトリックの純情な感情がテーマではありません。(古いネタだなあ…)


この「婚姻の申請制度」について詳しく説明してくれたのはサラです。
鼻につくような話し方ではありますが、ケイトと接している時と同様、聞いてもいないのに的確な情報をパトリック達にもたらしました。


しかしこの制度。

凄く意味深な描かれ方をされているのに、未だにその詳細は明らかになっておりません。

そこで今回の記事では、シャドーハウスにおける「婚姻」とは何かを振り返っていきたいと思います。

では第86話までのネタバレを含みますので、続きよりお願い致します。


続きを読む

第86話 管理者の思惑

凄いどうでもいい話ですが、エドワードのスーツってかなり派手ですよね。

初登場の頃から「悪趣味」とか「目がチカチカする」なんて言われていましたが、黒地に黄色という配色の時点でかなり奇異です。
しかもそれが花柄というのですからもうお腹いっぱいです。胸やけがしてきそう…。


ちなみに「花柄」と「スーツ」でWeb画像を検索してみると、これまた賑やかな写真がずらっと出てきます。どれも街中ではまず見ないデザインばかりです。というか、どうみてもカタギの人が着る服では…(以下自粛)

ただよく見てみると、ほとんどが「演出服」「舞台服」「ステージ衣装」として出品されています。
要するに普段使いではないということですね。言われてみれば、確かに舞台映えしそうではあります。

服飾史に詳しくないので何とも言えませんが、近世欧州ではこういった服が流行っていたのかも知れません。そうすると現代人の目には奇異に映る服も、“貴族のまねごと”をするシャドーハウスでは至って普通なのでしょう。

ソウマトウ先生はpixivFANBOXで参考資料を紹介していましたが、その本の中に英国の服装に関する資料が数点ありました。もしかしたらその中にはケイトやジョン、そしてエドワードが着ているような服も載っているのかも知れませんね。


しかしフィクション、それも二次元とはいえ、あのスーツを着こなしているエドワードはある意味凄いと思います。現実世界ではどんなに美麗な男性でもあの柄が似合う人なんていないんじゃないですかね?
強いて言えばTHE ALFEEの高見沢氏とかぐらいでしょうか。海外の俳優とかまで調べてみればもうちょっといそうですが、それでもごく少数でしょう。


シャドーハウスは容姿端麗なキャラクターしか登場しませんが、漫画やアニメでよく見受けられる「イケメンしか出てこない」「美少女しかいない」といった批判を、物語の設定で無効化しているのは非常に巧みだと思います。その上で通常の人間であれば到底似合わない服をサラッと着せるとは実に策士ですね。

前話でバービーは「ケイト様は少し策士過ぎる」なんて言っていましたが、ソウマトウ先生の一方は頭から煤を出す赤いドレスのお嬢様なのではないかという考えが、再び頭をもたげてきました。


第86話は、そんなハイレベルなこどもたちの棟での権力争いを制し、“二階”まで辿り着いたエドワードが主役のお話です。



続きを読む

アニメ・シャドーハウスのメインキャスト発表!

少し遅くなってしまいましたが、先日行われたジャンプフェスタ2021オンラインのシャドーハウスコーナーをご覧になったでしょうか?

私は放送ぎりぎりになんとか間に合って視聴したのですが、とうとう明かされたアニメ情報に興奮しっぱなしでした。放送中はツイッターで何度か呟いていたのですが、初めてツイッターをツイッターらしく使った気がします。


今回もっとも注目されたのは、メインキャスト(声優)の発表です。

“メイン”とはもちろん、主人公・エミリコともう一人の主要人物・ケイトですね。アニメ化が告知される前から、どんな声なんだろうと想像していた方も多いかと存じます。

元気溌剌天真爛漫なエミリコと、凛々しく気高いケイト。

同じシルエットを持つ個性豊かな二人を誰が演じるのかについては、そもそも一人二役なのではないかといった意見もあり、活発な議論が交わされていました。


そして20日13:30。

とうとう秘されてきた情報が解禁となりました。


ケイト役は、プロ・フィット所属の鬼頭明里さん。
エミリコ役は、アイムエンタープライズ所属の篠原侑さん。


このお二人が、あの一対のキャストとなりました。


ケイト役の鬼頭さんは今年大旋風を巻き起こした「鬼滅の刃」のヒロインを演じられたこともあって、大注目を集めていましたね。私は存じ上げていなかったのですが、鬼滅の刃の禰󠄀豆子役だそうです。
鬼頭さんの報告ツイッターのリプライには「シャドーハウス読んでみます!」といった投稿が早速溢れており、声優さんの影響力の大きさに改めて驚かされました。

対してエミリコ役の篠原さんは、2018年に「となりの吸血鬼さん」の主人公・天野灯役などを演じられるなど、現在期待を寄せられている新進気鋭の若手の一人です。今回も主人公キャラクターへの抜擢とあって、ファンの方々から驚きの声が上がっていました。


その後のインタビューでは、お二人の作品の印象やおすすめポイント、声優から見たシャドーハウスの感想など、興味深いお話が沢山あってあっという間の15分間でした。

特に、お二人とも自身のキャラクターを演じるのが大変だと仰っていたのが印象的だったのですが、ある意味他者の感情を演じるという点においては、生き人形と声優は似ている部分が多いと感じました。

声優さんがシャドーハウスについて語る日が来るとは、何だか夢みたいです。


そしてラスト。

数日前より公開されていたPVが音声付きで流されました。

最初ケイトの声を聞いたときは少し幼いかなと思ったのですが、ケイトがまだ子供であることを考えるとこれが正解なんですよね。高貴な屋敷に住む落ち着いたお嬢様を想起させる声に、今はもうこれ以外のケイトの声は想像できません。

PVの台詞は「貴女に 名前を付けなきゃね」という一言だけですが、「貴女に」と「名前を~」の間に一呼吸置いているのもケイトらしさを感じました。エミリコに館のルールとは異なる名前を付ける時の躊躇や戸惑いが表れていて、作中にはまだ出てきていない台詞なのに全く違和感がありませんでした。


エミリコの台詞は、PVが終わる間際の「私はケイト様の鏡です」でした。

こちらは第6話のあの名シーンの台詞です。
ケイトと向かい合って発した作中屈指の名言ですが、元気よく明るいエミリコの声に多くの方が感嘆していました。ツイッターでは、想像していた声とそっくりだったという呟きが実に多かったです。


ソウマトウ先生も第1話のアフレコを見学したそうですが、その様子を「キャラクターに命が吹き込まれる瞬間」と表現し、「本当に感動しました」とコメントしていました。
一ファンの私でさえ二人の声を聞いて感激したのですから、作者である先生方にとっては喜びもひとしおだったかと拝察致します。同時に、原作者を感動させる演技を完璧にこなす声優さんに敬意を新たにしました。


ケイトは第1話で「横顔」「洋服」「エミリコ」がケイト・シャドーとしての個性と語っていましたが、アニメ化によって「声」という個性が彼女には与えられました。
エミリコももちろん、声が与えられたことで彼女のキャラクターに新たな魅力が加わりました。


漫画とアニメ。

それぞれ手法は違えど、人が想像し生み出した物語を紡ぐという点では一致しています。

互いが独立した表現手段でありながら密接した関係を作っているのを見ると、シャドーハウスのシャドーと生き人形の関係にそっくりだと思わず感じてしまいました。


ソウマトウ先生の作り上げた世界を踏襲しながら、アニメでもケイトとエミリコの物語が繰り広げられることでしょう。

アニメから生み出されるシャドーハウスの新たな一面を見るのが、待ち遠しくて仕方ありません。




最新コメント
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ