亡霊探し三人組の一人、ラム。

バービーに目をつけられたり、班の中でいじめられていたりと散々な境遇の彼女ですが、エミリコのお陰で此の度は救われていましたね。

バービーによる亡霊の原因公表の後、和気あいあいと集まるエミリコ達でしたが、どうせならラムやショーンのこの時の様子も見てみたかったなー、というのが少し心残りです。

まあその辺りなんかは想像で補完するとしまして、今回の記事では寡黙な黒髪少女・ラムについて語りたいと思います。

なかなか喋らない彼女のことを推測するのは、結構難しい作業です。
しかし、そんなラムが普通に話をしているシーンが一つだけありました。
今回はその場面に焦点を当てながら、書いていきたいと思います。
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題名からお気づきかとは思いますが、ラムが一番話をしている場面とは、エミリコ達とはぐれた直後のシーンです。

ローブシャドーに驚いて一目散に逃げてしまった彼女は、暗い部屋でお話を始めます。

とはいっても独り言ではありません。

お話の相手は人差し指(ラミー)です。

シャドーハウスの世界観に惹かれた方々なら何となく察しはつくかと思いますが、いわゆるこれは“イマジナリーフレンド”に近い症状だと思われます。

なぜ「近い」とか「思われる」とかぼかした言い方なのか説明しますと、私は精神医学の専門家ではないので、100%正しいとは言い切れないからです。
精神医学は非常に高度な分析力が要求されますし、事例も多岐に亘ることから、専門家でさえ誤診をしてしまうこともままある分野です。

ですので、このラムの現況についてもどう判断しようかと迷いました。
ただ、彼女がここに至る過程や現在の精神状況はさて置き、ラミーと名付けた人差し指と話しているという事実に絞って考えた場合、“イマジナリーフレンド”と会話をしているという点は揺るがないと思いましたので、こう表現させて頂きます。


でも、やっぱり彼女の置かれた環境を考えると、精神的にかなり限界まで来ているのは容易に想像できますよね。

ただでさえ仕事がうまくいかなくてそれを自覚しているのに、班の中でも疎まれているとなると普通の人間でも倒れることは必至です。

倒れるまで行かなくても日常生活に何らかの支障はきたすでしょうから、それがまた失敗に繋がって負のスパイラルへ…

なんていうのは現実世界でもよく見られる光景です。

そう考えると、エミリコ達の班は本当に平和ですね。
おっとりやのローズマリーと、しっかり者のミアのツートップが生み出す相乗効果がみんなを仲良しにさせているのでしょう。
(ツートップといっても、4人しかいませんけど。)


さて、ラムの話に戻ります。

ラムのお友達のラミー。
注目したいのが、人差し指にリボンが付いていることです。

ラミーとお話をするにあたって、想像を膨らませるために付けてあげたのでしょうか。


違います。


実はこのリボン、17話で班全員の荷物を持たされていた時から描かれています。
日常的に付けられている彼女の装いの一つなんですよね。

ということは、普段から一人になるとああやって、“ラミー=人差し指” と会話しているのか?
その可能性は高いと考えられます。
当然ながら、エミリコ達とはぐれた時が初めてではないのは確実でしょう。

こうなってくると、次から次へと疑問が浮かんできます。

それは生まれつきなのか?
いつからなのか?
主人と一緒の時はどうなのか?
もしかしたら主人からもいじめられているのか?
班の中で弱みでも握られているのか?
…etc


ですが、ここで見逃してはいけない点が一つあります。

これは公式の設定ではありませんが、生き人形の外見はシャドーと対になっているという事実です。

少なくともリボンに関しては確実に言えます。
エミリコの髪のリボンは、ケイトの薔薇・白リボンと対になっています。
サラとミアからは確認できませんでしたが、バービーとその主人も髪のリボンはお互い対になっています。

となると、もしかしたらラムの主人の人差し指にも薔薇と白いリボンが付いているのではないでしょうか?

…なんだか嫌な想像が浮かびました。



もしかしたらラムの主人も、名前を付けた人差し指と会話しているんじゃ……



そう考えると、ラムがなんであんなに寡黙でいまいち自信なさげなのか合点が行きます。
班員に恵まれなかったということもあるでしょうが、元々主人とうまくいかず、だからといってどうすることもできずに今に至る。
そんな辛い境遇に今、彼女はいるのかも知れません。


ですがそんな彼女の日常も少し変わりました。
いや、変わったと信じたいです。

これまでは信頼できる存在や頼れる存在は皆無だったでしょう。
ですがエミリコとの出会いで、彼女の価値観は少し変化したのではないでしょうか。

エミリコにいらない子なんていない、と言われた時の彼女は、自分の名を名乗ることで心開いたように見えました。
暗闇の中でエミリコと再開した時の彼女は、これまでに見せたことのない表情でした。
エミリコが渡したパンを食べたラムの顔からは、既に怯えた様子が消えています。

これまで経験したことのないエミリコの優しさやショーンの気遣いに触れて、彼女自身がもっと自分を認められるようになって欲しいです。

そしてこんな予想をいい意味で裏切る、実はラムの主人は超善良なお影様だった、なんていう展開を希望します。

ラムの心から暗い影が取り払われ、いつか彼女が笑顔を見せる日が来ることを願ってやみません。