今週から二週続けて休載ですね。

読者としてはシャドーハウス分が摂取できず禁断症状が出そうな勢いですが、これも次の単行本のためと思って耐え抜きたいと思います。

もっともソウマトウ先生によると既に、1回分のお話を作るのに8日間掛かっているとのことです。
なので、多分単行本とか関係なしに今後もしばしば休載があるかと思いますが、ここは気長に待つことにしましょう。

ファンからの作者先生への願いは、
健康第一・クオリティ第二・締め切り第三
に他ならないと思います。

質や量や期限にこだわるあまりに、体調を崩してしまっては元も子もないですからね。
これからも続くケイトとエミリコの物語を見るためでしたら、いくらでも待とうではありませんか。


ですが、だからといってそのまま座して待つというのもなんだか落ち着きません。

そこで、雑談がてら少し気になったところや好きなシーン、改めて気になった点の考察などを書いていきたいと思います。


第一弾は、"引き絵の魅力"です。

シャドーハウスにはしばしば、物語を遠方から描写したシーンがあります。
でもこれ、ただ遠くから見た様子を書いているだけではなく、その中にいる小さな登場人物や置物が細かく書かれていて、まるで歴史の教科書に出てくる絵巻物のようなんですよね。
記事の表題にも拝借しましたが、それはさながら"ウォーリーをさがせ!"の絵本の世界です。

今回の記事では各引き絵のコマについて語っていきますので、お持ちの方はぜひ単行本を片手に読んでみて下さいませ。

では続きからどうぞ。
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●大広間を見上げるエミリコ(第8話 P4,5見開き)

ジュンク堂池袋本店で開催されている原画展にも飾られていましたが、天井が高く装飾の多い広間の中を多くの生き人形が行き交うこのコマは、シャドーハウスを代表する引き絵だと思います。

私管理人も好きなコマの一つです。
(※第8話は、ニコニコ静画にて4月11日11:00までカラーで公開中です。)
 
注目したいのは、やはり細かく描かれた生き人形達でしょうか。
次ページに出てくる、

・梁の上で掃除をする少女
・すれ違う男の子の生き人形
・すれ違うロビンマスクを被った集団

がちゃんと描かれているので、是非探してみて下さい。

またこの引き絵の中には、可愛い新人さんを今か今かと待ち受けるローズマリーとルウも居ます。

確証はありませんが、左手奥で壁をモップ掛けしている生き人形は、ツインテールの髪形をした双子のような容姿なので、もしかしたらラムをいじめているあの少女達かも知れませんね。

それ以外にも、天井から吊り紐でビルの窓掃除のように壁を磨く生き人形がいたり、駆け足で広間を横切る生き人形がいたりと賑やかな光景が繰り広げられています。

初めて部屋の外へ出たエミリコの驚きの心情を表している、一幅の絵画のようなシーンです。



●エミリコの部屋 (第3話 P4下段)

エミリコが夜寝るときに使う部屋です。
ドアを開けると左手に棺と掲示板、右手に机があり、奥には暖炉と顔のない生き人形が配膳するための小窓があります。
以前の記事にも書きましたが、以後の描写と家具の配置に全く矛盾がないのが何気に凄いと思います。

例えば、パンを手に取ったエミリコが床に座りますが、その脇には暖炉と食器置き・花瓶があります。更に彼女がそこから眺めているのはメモが貼ってある掲示板で、それを取る際にちゃんと棺に足をかけています。
矛盾させることなくこれらの描写をするのは、かなり大変だと思います。
少なくとも、エミリコの部屋の設定が確定していなければできない芸当ですからね。
以前の記事で私が、まるでセットを作ったかのようだと書いたのはこういう理由です。

ちなみに第4話で、エミリコが机に突っ伏したまま寝ぼけて着替えを枕代わりにしていましたが、この引き絵にももちろん、机の前に着替えが干してあります。



●広間に集まる生き人形達 (第17話 P3 1コマ目)

亡霊騒ぎが起こった後、バービーが詰問のために生き人形達を集めた時のシーンです。

小さいコマなので分かりにくいですが、Webカラー版を見られる方は是非拡大して見て下さい。

中央辺りに、モップを持って髪をたなびかせながら広間に入っていくエミリコの姿が見えます。
その先にはもちろん、同じ班員のローズマリー・ミア・ルウも居ます。
彼女たちは髪色が特徴的なので分かりやすいですね。

その上の方にはショーン達の班のメンバーも居ます、分かりますでしょうか?
一番上、花瓶の置かれた台のすぐ近くに並んでいる4人です。
次のコマと比較すると分かりやすいですが、一番後ろに黒髪のショーン・二番目に腕を組んだ金髪のリッキー・三番目がショーンがリッキーを殴ろうとした時に止めに入った生き人形の少年です。
先頭に並んでいる少し背丈の高い生き人形は、ショーンの班の班長かも知れませんね。


となると、当然その次のコマに出てくるラムもいる筈です。

連載中は気が付かなかったのですが、今回の記事を作るのにあたって改めてよく眺めてみました。



はい、確かに居ますね。

ミアの横です。
お分かり頂けたでしょうか?

これを見つけた時は正直かなり驚きました。

ラムが描かれていた、という事実より、ラム本人だと判別できる手掛かりがちゃんと描かれていたからです。

それは彼女が抱えている掃除箱。
班員みんなの分を持っているため、上からでも脇にはみ出した茶色い箱が見えています。

ラムの前には手ぶらで並ぶツインテールの二人の少女がおり、その後ろには同じ班員と思われるミアに似た髪色の少女がいます。


なんと! 後に深夜の見廻り組を結成するメンバーが既にここで描写されていたのですね。


こうやってどんなところにも細かいネタが仕込まれているので、シャドーハウスはいくら読み返しても見飽きません。

もしかしたら、まだ見落としていることがあるかも…
と思ってしまうくらいです。


ですので、2週間続けて休載ではありますが、今一度これまでの各話を見返してみると思わぬ発見があるかも知れませんよ。

もしも、他にも何か面白い描写があった、なんていう発見がありましたらお知らせ頂けると幸いです。


私もまだ語り足りないことがあるので、引き絵についてはまた日を改めて挙げていきたいと思います。
まいったな、まだ他にも書きたいことがあるのに…

とりあえずは今回はここまで。
次回も引き絵の魅力について語っていきます!