さあ、待ちに待った3週間ぶりのシャドーハウスです。

今週はあまりにも楽しみすぎて、日付が変わる前からパソコンの前に待機してましたよ。

シャドーハウスは、もはや私の生活には欠かせない存在になっていたようです。

さしずめ、
‟NO SHADOWS HOUSE、NO LIFE”
と言ったところでしょうか。

こんな有様では、今後もし月刊連載や不定期連載へ移行してしまったらどうなってしまうのだろうかと、我ながら心配であります。

まあ、今からそんな心配をしてもしようがないので、気を取り直して第25話の感想を書いていきたいと思います。

いつものようにネタバレ等含みますので、続きよりお願いします。
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今回のメインは、‟特別な生き人形”ことエドワードです。

何と扉絵も彼の後ろ姿です。

本来であれば優雅なはずのピアノを弾く姿。
しかし周りの煽り文句と禍々しいスーツの柄、そして何よりも逆立った彼の後ろ髪が、エドワードの今の心理状態を表しているかのようです。

そう、彼がピアノを弾いているのは“お披露目”のためではなく、平常心を装うためです。

もっとも、ページをめくるといきなり鍵盤を叩きつけていますので、その試みも無駄であったようですが。

なぜ彼がそんなに苛立っているのかは後で書きますが、当然ながらそのエドワードの態度に5組の新人達は凍り付きました。


あ~あ、もうちょっとだけ幸せそうに踊るケイトとエミリコの姿を見ていたかったんだけどな~…。

まあ、そもそもエドワードがピアノを弾き始めなければ、前回ラストのケイトとエミリコの尊い光景も見られなかったことでしょう。
それに免じて今回はあえて不問に致しましょう。


さて、エドワードはといえば、かなり不機嫌なようです。
ピアノから立ち上がった姿は小さいコマですが、眉間にしわを寄せまくっていて、険しいことこの上ありません。
更に、おもむろにパトリックを模した人形を荒々しく掴んだかと思うと、下段に勢いよく叩きつけました。
思いがけない悪評価に、パトリック&リッキー組は思わず声を上げます。

その様子に抗議したのは、ショーンの主人・ジョンでした。

確かに。
いかに半人前とはいえ、彼ら5人はシャドーです。
生き人形であるエドワードのその態度は、シャドーハウスの掟から見れば常軌を逸していると捉えられてもおかしくはありません。
そのことについて、無礼であると、そもそもなぜ生き人形に格付けされなければいけないのだと詰め寄るジョン。
更には、エドワードのシャドーはどこにいるのかを問いました。

さすがショーンの主人だけあります。
私が以前から気になっていたことをすべて質問してくれました。

ところが、エドワードから帰ってきた答えは、
『…私は“特別な生き人形”だ』
でした。

‟特別”なのだから、諸々の疑問はすべて自分で察しろ、と言わんばかりです。
しかも、
『半人前のために上位のシャドーが姿を見せるとでも?』
と逆に問いかけました。

“上位のシャドー”とはすなわち、成人したシャドーを指すのでしょうか。
それとも別棟に住むシャドーを指すのでしょうか。

ここでは判然としませんが、一つ一つの言葉の言い回しにプライドが見え透けるエドワードのことですから、恐らく後者でしょう。

ですが、エドワードも生き人形には変わりありません。
一応は5人に対して敬意を払うべきだったと気付いたようです。


椅子から立ち上がるエドワードの後ろで、ショーンが汗を浮かべているのが見えます。

ジョンの行動には、付き人のショーンもヒヤヒヤのようですが、とりあえずは何とか事なきを得そうです。
エドワードは打って変わって、丁重な態度で5人の新人を庭園に案内すると言い出しました。


ここで重要なのは、この丁重な態度はお影様に対するものだということです。

この直後、当然ながらパトリックに付き添って付いていこうとするリッキーを制止したかと思うと、“貴様”呼ばわりした挙句、『そこで菓子でも食ってろ』(原文ママ)と睨みつけ、ドアの向こうへと消えていきました。

つまり、5人の生き人形はお留守番です。
呆然とするリッキーに、ルウが今の状況を改めて説明します。

彼女が喋るのは、“お披露目”が始まってからこれが初めてです。

いや、一度だけお披露目の間に入る前に、エドワードの質問に答えていますね。
でもあの時は、“顔”としての答えでしたので、いずれにせよ彼女の自由意志での発言はこれが初めてです。

さあ、ここからお披露目の間は5人だけの空間です。

これまで大っぴらに喋れなかった5人の生き人形達の、生き生きとした様子がここから見ることができます。

口火を切ったのはショーンです。
なぜ先程、パトリック組が一段下げられたかについてまずは話し始めました。

以前殴られた時の恨みかどうかは分かりませんが、繰り返し強調しながら、パトリック組はなぜ評価が下がったのだろうかと問うショーン。

ルウはそれに対し、勝手にダンスをし始めたからだと指摘します。

確かに。
ダンスによって適性を審査するかも、などどいうのはあくまでリッキーの憶測でしかないわけですからね。
すると、ルウはルイーズがダンスに乗り気だったから付き合っただけなのかも知れません。

本当にルウは、“顔”として完璧です。隙が全くありません。

さて、所変わって庭園を案内するエドワード。
先導しているため5人のシャドーからは見えないものの、相変わらずすごい顔をしています。

独白の内容もすさまじいです。
事がうまく運ばないのを、新人達のせいにしています。

ここのエドワードの心の叫びを分析してみると、エドワードは試験官ではあるもののかなり権限は小さいようです。どうやら、彼の一存では新人たちの当落を決定できるような身分ではないようですね。

一応審査官ではあるが、審査基準は厳密に定められているかのように見えます。
エドワードの裁量によって左右されるのは、“お披露目”で実施されるプログラム(判断基準となる審査)の編成だけなのかも知れません。

エドワードの独白から読み取れる、審査基準やこれまでの評価については結構書きたいことがありますので、次回の記事にまとめたいと思います。


ただ、“特別な生き人形”と自己紹介している割には、エドワード自身もこの“お披露目”によって試験官としての適性を見られているとは驚きです。

エドワードを評価しているのは一体どのような存在なのでしょうか?
そして試験官としての適性を見ているということは、“特別な生き人形”の中でも優劣を争う競争があるということなのでしょうか?

この件についてもまた、謎が増えました。


独白の内容を見てみると、エドワードは何としても一組は落としたいと考えているようです。
全員合格などはあり得ない、相対評価での審査だということでしょう。

ところが、なかなかそれがうまくいかないことから苛ついていたようです。

その傍らを庭に向かって進んでいくシャドー達。

一呼吸間を開けたことで、エドワードも落ち着いたようです。
焦ることはないさ、とかぶりを振りました。


ところが、落ち着いている場合じゃないことは、これまでシャドーハウスを読んできた方々なら、何となく予想はつくかと思います。
何といっても、今回の“お披露目”には、我らが主人公・エミリコが参加していますからね。

これまでも奇想天外な展開を、奇抜な対応と持ち前の元気で乗り越えてきたエミリコ。
今回も例外ではないようです。

ケイトから、『いつも通りの‟エミリコ”が良い』と言われた彼女は無敵です。
リッキーから名前のことで再度愛されていないと責め立てられても、もはや動じることすらしません。
その力強い表情は、前話でケイトに『凛々しく』と言われた時の表情にも見えます。

そしてもぐもぐと、ひたすらお菓子を食べるエミリコ。

この姿を見たリッキーは、もう呆れたような表情を浮かべています。

恐るべし、エミリコ。
この場この瞬間では、彼女が最強です。

そんなエミリコに、今度は幸運がやってきました。
お菓子の中に何やら陶器片を見つけたエミリコ。

彼女が食べていたのは、ガレット・デ・ロワというお菓子でした。
このお菓子はパイの1種で、フランスのとある風習と共に知られています。

それは、パイの中に陶器片が一つ入っていて、切り分けたパイの中にそれを見つけた人が願い事を言ったり王様になるという風習です。
平たく言うと、お菓子を使った王様ゲームまたは逆ロシアンルーレットです。

それを見つけた彼女達は、もしかしたら他にもあるかも知れないと考えて、お菓子を全部食べ始めます。

普段なかなかお目にかかれない数々のお菓子。

両手にお菓子をつまんでご満悦のエミリコ、普段見せないような表情でパフェをほおばるルウ、小動物のようにほっぺを膨らませながらタルトを食べるラム……

お菓子を食べている女の子って、なんでこんなにも可愛いんでしょうね。
キラキラした表情の三人を見ていると、ものすごく庇護欲をそそられます。

ああ、私管理人の家に来てくれれば毎日でも食べさせてあげるのに…

男子二人組も負けてはいません。
いや、それどころか女の子が食べきれない食事を全部片づけるのは男の子の仕事です。

食べ終わった後のリッキーに至っては、食べ過ぎによる気持ち悪さでしゃがみこんでしまっています。


でもそんなこんなで全部食べ終わったようです。
(それともお影様達用に少しは残してあるのかな?)

そこに現れたのは、5つの陶器片。

一見何の変哲もない陶器片でしたが、しばらくじっと見つめていたエミリコが何か思いついたようです。

そのいびつな陶器片を並べなおすエミリコ。


何と、鍵の形になりました。

そして、それを先程エドワードやシャドー達が出ていった扉の一部分にあてがったところ、ガチャと音を立てて鍵が開きました。

こうなるともう、この先どう行動するかは彼女たち次第です。

果たしてこれはエドワードの計算の範囲内なのか、それとも、この“お披露目”を実際に支配している何者かが仕組んだ仕掛けなのか……


気になるのはそれだけではありません。

シャドーのみとなった外の様子も気になりますし、シャドーハウスの美しい庭園とはどんなものなのかも興味深いです。

‟深夜の見廻り三人組” ならぬ、今度はメンバーも二人増えた “お披露目同期の五人組” が 次回どう行動するのか。

三週間ぶりに最新話を楽しんだ後だというのに、今から来週が待ち遠しいです。