第34話のラスト。
涙を拭いながら告げられたラムの発言に、衝撃を受けた方も多かったのではないでしょうか?
私も予想だにしなかった彼女の告白に、しばし色々な考えが巡って混乱してしまいました。

しかし、あれから二週間が経ち冷静に考えてみますと、彼女の発言は様々な意味に取ることができるようにも見えます。

そこでこの記事ではそれらを少し整理してみようと思います。

いつも通りネタバレ等を含みますので、詳細は続きからでお願い致します。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




突如告げられた、
“シャーリーの「顔」は『ラム』ではない”

という爆弾発言。


一応第34話のあらすじの紹介でも触れましたが、これについては、
①ラムはシャーリーの「顔」としてふるまえる自信がない
②ラムはシャーリーの「生き人形」ではない
③シャーリーはラムの「シャドー(主人)」ではない

と、幾通りの意味にも取れます。

よって、仮に①の意味だとすると、別にそこまで特段騒ぐほどのない告白であると考えられます。
むしろここからラムが成長し、シャーリーとの信頼関係を構築するストーリーが展開されることでしょう。

ただ、ここまでの流れから考えるにそんな単純な話なのかという疑問も湧いてきます。
なぜなら、ならばシャーリーをあそこまで不気味に描写する必要があったのか、という話になるからです。

主人との信頼関係を取り戻す、というストーリーにするならば、シャーリーを無言にする必要はないと思います。
それどころか、ラムに対し悪態を突いたり辛辣に当たった方が、それらしさが出るというものです。

ですので、①は違うのではないかというのが私の見解です。


では、②はどうでしょうか。
ラムの告白を額面通り受け取るならば、この解釈が正しいでしょう。

しかしそうなると、本来の「生き人形」はどこに行ったのか?、という問題が出てきます。

もちろん、これこそがこれまで何度か出てきた、“生き人形の処分”の話に繋がるとも考えることができます。

ただ、そうするとラムは「生き人形二代目」ということになります。
そして、これまで意味深にラムが語り掛けてきた人差し指の「ラミー」は一代目の生き人形の名だったと考えられます。

ということは、シャーリーは一代目の生き人形が忘れられないが故に心閉ざしてしまい、ラムに対して何も反応を示さないお影様になってしまったのかも知れません。

ですが、そうなるとお茶やダンスの呼びかけに応じたのは何だったんだという話になってきてしまいますね。
「ラミー」越しに呼び掛けたので反応した、と考えるのがこの場合は妥当かも知れませんが、根拠としてはかなり弱い感じが……


さて、③はどうでしょうか。
②とは逆です。

確かに、ラムの元の主人が「ラミー」だとすると名前も似てますし、ラムが「ラミー」にしか心開いていなかった理由としては十分です。

ただそうすると、やはりラムの元の主人はどこに行ったのか?、という話になってしまいます。
しかも、それならシャーリーにはなぜ専属の生き人形を付けなかったのかという謎も出てきます。

おまけに、彼女達の容姿は似ていますので、この説をとるなら、生き人形に似せてシャドーは姿形を変えられるという事態にもなってしまいかねません。


生まれては消える、決定打のない仮説群ばかりが出てきてしまいました。
①~③までの説を解説してきましたが、どれも一長一短です。

もしかしたら我々読者にはまだ知らされていない仰天の設定があって、シャーリーとラムの秘密はそこで明かされるのかも知れません。

ただ、それだとそこで話が終わってしまいますので、もう少し足掻いてみましょう。

さて、この3つの説を眺めていて、ふと思い付いた事がありました。
我ながら悪足掻きだなあと思いましたが、②と③の説を一挙に解決する説です。

それは何かというと、

“シャーリーとラムは双子の片割れ同士だった”

という説です。

つまり、

・シャーリーと彼女の生き人形
・「ラミー」とラム

という、4人一組の双子だったという説です。

これならば容姿が似ていても当然ですし、名前もしっくりきます。
更に、ラムが人差し指の「ラミー」にしか心開いていなかった理由にもなります。
丁度ラムの班にも、双子の様にそっくりな生き人形の少女達がいますし、双子のシャドーがいたとしてもおかしくはないでしょう。

かなり強引な説ですが、これならばこれまでの描写にも説明がつくのではないでしょうか?

ただいずれにせよ、ツッコミどころが多いのは自覚しています。
結局は、『じゃあそのいなくなった2人はどうなったんだ?』という謎が残るわけですからね。

でも、そんな謎も物語の進行につれて解き明かされるのかも知れません。

しかしいずれの説にしても、ラムにとってはかなり重たい話にしかなりませんね。

どうか単純に、シャーリーの「顔」として自信が持てないラムが、一転奮起して立派にお務めを果たすという話であって欲しいものです。