第52話で新たに登場した、星つきの前任者。

名前しか出てきていないことで、色々な想像が掻き立てられますね。
そもそも今も健在なのかさえ不明です。

ですが、それでもなお館の中で噂になるくらいの人物だったようです。
こう思わせぶりに描かれると、否が応でも気になってきますね。

そこで今回は、謎に包まれた「こどもたちの棟」の前リーダーについて考察したいと思います。

第52話までの内容を含みますので、まだお読みでない方はそっ閉じを。
そして既にお読みの方は、続きからでお願い致します。



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今回考察する星つきの前リーダーとは、「クリストファー」です。
名前そのものの考察は前記事で行っていますので、気になる方はそちらも是非ご覧下さい。


さて、SNSでは早速クリストファーについて様々な意見が飛び交っていますね。

集約すると、
“シャドーハウスや偉大なるおじい様に反抗、あるいは意向にそぐわなかったため処分された”
といったところでしょうか。最終ページの柱の煽り文も併せて考えてみると、概ね何らかの形で抹殺されてしまった悲劇の英雄、といった人物像が思い浮かびます。
ちなみに、『ローブシャドーがクリストファーでは?』と予想している方もいますね。相変わらずローブシャドーは大人気です。謎が出てくるたびに名前が挙げられている気がします。


とりあえず共通するのは、クリストファーは‟人格者だった”という点でしょうか。

滅多に人を褒めなさそうなサラでさえクリストファーは良かったと言っていますし、ラストのバーバラの呟きは、優秀だった前任者のプレッシャーを感じているようでした。

サラの発言から考えるに、昔の『こどもたちの棟』は楽しかったと言っていることから平和だったことが伺えます。それはきっと、クリストファーの働きが大きかったのでしょう。

私は以前、サラは星つきという地位になぜそこまで憧れを抱いているのか分からない、と述べましたが今回のお話を読んで少し分かった気がしました。

恐らく、クリストファーは当時のこどもたちから尊敬されるリーダーだったのでしょう。それを見ていたからこそ、サラは星つきになりたいと思っているのかも知れません。


さて、ところで正確に言うと『当時のクリストファー』ではありませんね。サラは今もクリストファーの方がバーバラより良かったと言っています。彼女にとっては、現在も憧れの存在なのです。
サラはそれを確認するかのようにマリーローズに問い、マリーローズもそれを否定していません。

しかし、ここで一つ疑問が浮かびます。

第52話を読んでみると、いかにもクリストファーは何らかの理由で姿を消したという風に描写されています。つまり、失態を犯したということです。

シャドーハウスや偉大なるおじい様に反抗したか、意向にそぐわないことをしたか、館に何らかの不利益をもたらしたか…。
あるいは脱走しようとして『処分』されたとも考えられます。

ですが、そうすると普通は憧れの存在ではなく『裏切者』と見做されるのではないでしょうか?
にも関わらず、相変わらず英雄視されているのは矛盾しています。

そんな人物の名を出したのでベンジャミンはマリーローズに激怒したと思われますが、しかしその際のローズマリーの表情は冷たいものでした。
更にその後は何ともなかったかのように襟を直していますし、ベンジャミンもそれ以上何も追求していません。
これは一体どういうことでしょうか?

先程も書いた通り、サラはクリストファーの方がバーバラより良かったと語っています。それどころか、バーバラ自身もクリストファーを評価しているような様子でした。

これまで描かれてきたシャドーハウスのルールでは考えられない事態です。
そこで私は、以下のような仮説を立てました。


それは、クリストファーは別棟の1階に居るのではないかという予想です。


これなら名を汚さないまま、こどもたちの棟からいなくなっても問題はありません。むしろシャドーとしてのエリート街道を進んでいるといえましょう。

更に突き詰めて考えていくと、クリストファーの出世を境にして、シャドーハウスの方針が変わったとも考えられます。

第48話でスザンナは「おじい様はすす能力に長けた者を欲している」と述べていますし、第45話でエドワードが高評価を得た理由はシャドーのすす能力の覚醒を早めたことでした。更に偉大なるおじい様はエドワードのお披露目について、度々『可能性』という言葉を持ち出しています。

ここから分かることは、シャドーハウスの運営方針は一定ではないということです。何らかの理由があって、時代ごとに重視される能力が変化しているのではないでしょうか?

つまり、
クリストファーの時代 = こどもたちを統率する能力
バーバラの時代    = 煤を多く出す能力
次の時代       = 高度なすす能力

といった感じなのではないかなと思います。

実際に現在の星つきを見ていると、“煤”に重きを置いた編成のようですしね。

バーバラは大量の煤を生産していますし、スザンナは特殊なすす能力を持っています。男子二人は何とも言えませんが、少なくともオリバーは発明能力で貢献しているのではないかと考えられます。
もしかしたら、すす炭の大量生産技術はオリバーが生み出したものかも知れませんね。

ベンジャミンはまだよく分からないですが、今のところはバーバラのボディーガード的な役割でしょうかねえ…?
バーバラ単独だとこどもたちの統率もままならなそうですし。バービーだったら鬼軍曹的な手腕でまとめ上げられそうですけども。


さて。
話が大分それてしまいましたが、まとめてみましょう。

要するに、クリストファーはこれまでの館への貢献が認められた結果、別棟へと昇進を果たしたと予測できるのではないでしょうか?

そして、クリストファーの仕事が一段落したところですす炭の大量生産が始まり、今現在の偉大なるおじい様の関心はすす能力に移りつつある………。

とまあ、こんな状況なんじゃないかなと私は考えます。


色々こじつけが多いですし、まず読者の予想を上回る展開が多いのがシャドーハウスの常ですから当たっていたとしても3割が良いところでしょう。
答え合わせを楽しみに次回を待ちたいと思います。

それと最後に一つだけ、今回の考察で考慮していない要素を紹介したいと思います。

それは、第52話のバーバラとバービーの会話です。

実はこの時、思い悩むバーバラを励まそうとしてバービーが掛けた言葉は
「こどもたちの棟のことを常に考えご尽力しています」
という台詞でした。

ここで不思議なのが、『シャドーハウス』でも『偉大なるおじい様』でもなくて、『こどもたちの棟』と答えていることです。

これは、クリストファーと比べて思い悩むバーバラに対して投げかけた言葉です。

ということは、クリストファーもこどもたちの棟を第一に考えていたシャドーだったとも捉えられます。
すると、こどもたちの棟のために身を犠牲にしたが故に英雄視されているとも考えられるんですよね。

それはつまり、別棟とこどもたちの棟の間には確執があり、実は星つきはその折衝役という推測も成り立つわけで…


いや~~、もう何だか訳が分からなくなってきました!


しかも最後にバービーは第7話のエミリコを思い出していて、何だか意味深げな舌打ちをしていました。
これについても、もしやクリストファーとエミリコを重ね合わせたとも受け止められるシーンですし、もう何がなんやらといった状態です。

とにかく言いたい放題ですが、今のところクリストファーについて私が思ったことは以上になります。


何だかごちゃごちゃ考えすぎて、お影様ではないというのに頭から煤が出てきそうな今日この頃です。