花は生活に彩りを添えてくれます。
生物学的に『花』とは種子植物の繁殖機能を備えた器官となりますので、マツやヒノキ、苔やシダといった植物の地味な生殖器官も厳密にいえば『花』です。
花粉症の季節が迫ると、花粉をふんだんに湛えたスギの花がテレビ等で放映されますので見たことがある人も多いでしょう。
あの茶色くて丸い実のようなものがスギの花です。一般的にイメージする花とは結構様相が違いますね。
我々が思い描く『花』が地球上に誕生したのはジュラ紀、今から約1億4000年前です。白亜紀以降、地上に広く分布し始めました。
それまで繁栄していた『裸子植物』と対比して、このグループを『被子植物』といいます。
構造上の違いは挙げると長くなりますので割愛しますが、この二つのグループの何よりの相違点は『花』の形態です。
花粉の輸送を風や水に頼った裸子植物に対し、被子植物は虫や動物に花粉を運搬させるため、目を引くよう色は煌びやかに、そして香り高い『花』を付けるようになりました。
運任せの裸子植物に比べて、生存戦略に磨きをかけていった被子植物は勢力を拡大します。比例して、花の形態も多様化の一途を辿りました。
悠久の時を経て、その生存戦略が繁栄を遂げた一種族の目に留まり、更なる多様化へと突き進んでいくとは進化の過程は面白いものです。
そして現在。
花は鑑賞・装飾・贈呈に欠かせない人間生活の必需品です。
昨年、平成時代最大の流行歌としてSMAPの「世界に一つだけの花」が話題となりましたが、これも私達の生活に花が身近な存在だったからだと思います。
つい最近、相次ぐ式典の中止により苦境に立たされた花屋を救おうと、多くの方々が声を上げていたのも記憶に新しいですね。
シャドーハウスも至る所に花が登場します。
ケイト嬢のシンボルは赤薔薇ですし、ルイーズやバーバラも花の装飾品を身に着けています。
そういえば、エドワードのスーツの柄もスズラン(?)ですね。
(まだ未確定)
マリーローズやローズマリーのように花の名を持った人物もいますし、直接の由来ではないもののベンジャミンとオリバーの名前も植物と関係があります。
お披露目ではシロツメクサがエミリコの象徴として扱われていました。
物語に頻繁に登場する『花』。
今話ではこの『花』が、とあるシャドーの運命を翻弄します。
生物学的に『花』とは種子植物の繁殖機能を備えた器官となりますので、マツやヒノキ、苔やシダといった植物の地味な生殖器官も厳密にいえば『花』です。
花粉症の季節が迫ると、花粉をふんだんに湛えたスギの花がテレビ等で放映されますので見たことがある人も多いでしょう。
あの茶色くて丸い実のようなものがスギの花です。一般的にイメージする花とは結構様相が違いますね。
我々が思い描く『花』が地球上に誕生したのはジュラ紀、今から約1億4000年前です。白亜紀以降、地上に広く分布し始めました。
それまで繁栄していた『裸子植物』と対比して、このグループを『被子植物』といいます。
構造上の違いは挙げると長くなりますので割愛しますが、この二つのグループの何よりの相違点は『花』の形態です。
花粉の輸送を風や水に頼った裸子植物に対し、被子植物は虫や動物に花粉を運搬させるため、目を引くよう色は煌びやかに、そして香り高い『花』を付けるようになりました。
運任せの裸子植物に比べて、生存戦略に磨きをかけていった被子植物は勢力を拡大します。比例して、花の形態も多様化の一途を辿りました。
悠久の時を経て、その生存戦略が繁栄を遂げた一種族の目に留まり、更なる多様化へと突き進んでいくとは進化の過程は面白いものです。
そして現在。
花は鑑賞・装飾・贈呈に欠かせない人間生活の必需品です。
昨年、平成時代最大の流行歌としてSMAPの「世界に一つだけの花」が話題となりましたが、これも私達の生活に花が身近な存在だったからだと思います。
つい最近、相次ぐ式典の中止により苦境に立たされた花屋を救おうと、多くの方々が声を上げていたのも記憶に新しいですね。
シャドーハウスも至る所に花が登場します。
ケイト嬢のシンボルは赤薔薇ですし、ルイーズやバーバラも花の装飾品を身に着けています。
そういえば、エドワードのスーツの柄もスズラン(?)ですね。
(まだ未確定)
マリーローズやローズマリーのように花の名を持った人物もいますし、直接の由来ではないもののベンジャミンとオリバーの名前も植物と関係があります。
お披露目ではシロツメクサがエミリコの象徴として扱われていました。
物語に頻繁に登場する『花』。
今話ではこの『花』が、とあるシャドーの運命を翻弄します。
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お披露目以来、久々にリッキーが登場しました。
度々描かれてはいたものの、台詞は一言二言で、姿は数コマがほとんどでした。まともな登場は第41話の「鳥籠と花」まで遡ります。
パトリックがリッキーに頭を下げた、あのシーンがあったお話ですね。
物語後半の救出劇の印象が強すぎたため霞んでいますが、パトリックがエミリコへの恩を返そうとした場面は感動的でした。
お披露目前夜に、「地面を舐める奴らを軽蔑する表情(かお)を忘れるな」と言っていた人物と同一とは思えません。リッキーと同じく読者も驚いたものです。
ただリッキーが驚いたということは、リッキーにとってパトリックの考えていたことが予想外だったからです。第41話では二人ともケイトを助けたいと思っていたのに、互いの考えていることを勘違いしたままでした。
それが故、リッキーは鋏を渡さないことが主人のためだと思い、片やパトリックは、従者の期待を裏切ってしまい申し訳ないと頭を下げる、というすれ違いを生み出しました。
今回のお話では、乖離しかけていた二人の関係が決定的になる出来事が起こります。
冒頭、パトリックのリッキーへの評価から物語は始まりました。
リッキーは優秀だと語るパトリック。
彼のモノローグからはそんなリッキーの能力を認めているが故、従者を失望させないようにと苦心しているさまが伺えます。時々パトリックが見せる不遜な態度は、リッキーの主人として相応しくあろうとしているからなのかも知れません。
表現は悪いですが、卑屈になってしまっています。
第38話でリッキーは、パトリックのことを「繊細な方」と言っていました。
リッキーもパトリックの気の弱さを薄々と感じているのかも知れません。
救いは、リッキーのパトリックへの忠誠心が厚いことでしょうか。
洗脳の具合が同期全員同じだとすれば、エミリコと同じく第38話時点のリッキーも洗脳が解けていた筈です。自分の命が危ないというのに、パトリックを涙ながらに心配するということは、リッキーの主人への想いは本物でしょう。
『なんで優秀な俺がこんな小心者に仕えないといけないんだよ…』とかではないので、見ているこちらとしてはあまりストレスはないです。(というか、そう思いたい)
パトリックはそんな優秀なリッキーに、同期会でのケイトの誘いを相談します。
すかさずメリットとデメリットを天秤にかけ、瞬時に判断するリッキー。
提案に乗ることを進言します。
その頭の回転の速さに、改めてリッキーを評価するパトリック。
リッキーは具体的な行動も提案し、こどもたちの交友関係の調査に乗り出しました。
手始めは班員たちです。
第17話で登場していた二人の班員の名前がここで判明しました。
ウィリアムとヘンリーです。
身長から見て、班長はウィリアムでしょうか。
二人の名前からすると現英国王室の王子から取ったのかも知れませんが、流石に兄弟ではなさそうです。
彼らは以前からシャドーハウスにいるだけあって、結構な情報を持っていました。
次々とシャドー達の同期関係が分かりました。
まさかバーバラとマリーローズが同期とは驚きでしたね。しかもこどもたちの棟の一番年長者だそうです。
マリーローズの名が出たことで、彼女に思い馳せるパトリック。
ここでも彼の繊細さが見て取れます。
しかし、直後に軽口を叩く班員二人を見るリッキーの顔は軽蔑そのものでした。
ここでもパトリックとリッキーの考えに差が見て取れます。
二人のちぐはぐさを強調するように、パトリック達は図書室である一対と遭遇します。
サラとミアです。
ケイト絡み以外では、初めて他のシャドーの前に登場しました。
ですが態度はケイトの時とそんな変わりません。
そして教えたがりの性格も変わっていませんので、時折自信たっぷりに様々な情報をパトリックにもたらしてくれました。
サラが語ったのは、“婚姻について”です。
ウィリアム達と話していた際、ケイトとの婚約を騒ぎ立てて星つきに絞られたジョンが現れて、そこからパトリックは婚姻の申請について調べようと図書館を訪れたのです。
ちなみにこの時ヘンリーは聞いてもいないのに「おすすめ女子ランキング」を発表しますが、1位はエヴリンでした。
まあ可愛いもんね…、と思いましたが、考えてみればウィリアムとヘンリーの『顔』のどちらかは先日の第二次亡霊騒動で負傷しているんですよね。(もしくはどちらも。第57話のイヴの報告より。)
看病された『顔』に影響されて、ウィリアムもヘンリーもエヴリンに好意を持ったのかも知れませんね。
それはともかくとして、婚姻の申請制度の本当の目的を語るサラ。
婚姻申請=処分されない覚悟、と説きます。
なるほどという気分です。確かにこれ以上の決意表明はありません。
それもあってジョンは星つきに怒られたのでしょうね。
だとしたら、前回のベンジャミンと同じく星つきって結構こどもたちの棟を気に掛けていると思えてきます。
案外優しいですね!(ジョン様脳)
ただサラとの会話で、パトリックはあることを口走ってしまいました。
パトリックは良い顔をしていると評するサラ。
それに対し、パトリックはサラの言う“顔”とはリッキーのことを言っているのかと問うてしまったのです。
それに対し、呆れかえるサラと眉をひそめるミア。
シャドーと生き人形を分けて考えるな、と言う彼女達の振る舞いは完璧です。
もっと成長しなさいという捨て台詞と共に去っていきました。
まるで第11話の時とそっくりです。
思い返せば、もうこの時点でパトリックの運命は決まっていたのかも知れません。
その後も、生き人形に恋愛感情はないかと問うなど、相次ぐパトリックの不審な発言。
主人の疲れを感じ取ったリッキーは、最近パトリックがお気に入りという温室へと案内しました。
少しでも主人の心の慰めになれば良い。
きっとリッキーはそう考えて行動した筈です。
しかしその導きはパトリックの心の癒しではなく、更なる苦悩へと迷い込ませることになろうとは、優秀なリッキーでも気付くことはできませんでした。
温室で花の香りを楽しむパトリック。
そこに現れたのは、少し引っ込み思案な一対の少女達でした。
その名は「マーガレット」。ベル班の班員です。
その花の名前は「ピオニー」だとパトリックに教えてあげます。
花を育てているという彼女に「いい趣味」だと返すパトリック。
なんだかいい雰囲気です。
しかし、すす管送りになったベル姉妹が心配だろう、と思いやるパトリックへの返事で空気が変わりました。
戸惑いながら、戻ってくることこそが心配だと話すマーガレット。
ところが、あの班長達には戻ってきて欲しくないと語るマーガレットの口調ははっきりしたものでした。
「心が醜いから」という言葉が自身にも突き刺さっているとは露知らなかったことでしょう。
ですが、お披露目後のステージや同期会でシャーリーを、そしてついさっきもマリーローズを気遣っていたパトリックにとってその台詞は致命的でした。
もうパトリックの目には、マーガレットのことは見えていなかったと思います。
花が好きな子は心が綺麗だと語るマーガレットですが、パトリックにとって「花が好き」な「心の綺麗な子」はマーガレットではありません。
一緒に花を育てないかと誘うマーガレットですが、パトリックはそんなこと望んでいません。
近づきの印にとピオニーを渡すマーガレットですが、パトリックの心は暗闇に花を届けてくれた少女に奪われたままです。
温室を後にして、廊下を歩きながら今後について話し合うリッキーとパトリック。
会話の主導権はやはりリッキーです。
リッキーの話を聞きながら、やはりリッキーの言う通りだと、リッキーは優秀だと、リッキーが俺を導いてくれると感じ取るパトリック。
ですが先程の温室での出来事を通じて、パトリックには一つの確信が生まれていました。
「花に興味を持ったことだけはリッキーの影響じゃない…」
その答えは、廊下の曲がり角からやってきました。
エミリコです。
まばゆく輝くエミリコ。
思い返せば、パトリックがエミリコに心惹かれたのは箱に閉じ込められていた時でした。
ということは、パトリックはケイトの“顔”としてのエミリコではなく、エミリコ自身の内面に惹かれていたのでしょう。
同期会ではエミリコを思い出してしまい、しばし考え込むパトリックが描かれていました。
これまでのシャドーとしての暮らしの中で、そして図書室でのサラからの忠告にも拘らず、パトリックはとうとう自分の本心に気付いてしまいました。
ケイトとエミリコは「別」であり、エミリコのことを好きになってしまった、と。
シャドーにとって、あってはならない事態。
パトリックは自身の不甲斐なさを責めながら一つの決意を固めました。
この想いは絶対に秘密にする、という悲壮な覚悟です。
パトリックがお披露目で手にした花はラッパスイセンです。
第41話のあらすじでも述べましたが、ラッパスイセンの英名は“daffodil”、『早く来る者』の意です。
その名の通り、エミリコは暗闇の中で助けを待つパトリックに、誰よりも早く安らぎを届けました。
しかしラッパスイセンには次のような花言葉があります。
“報われない恋”
運命の悪戯か、一足早くパトリックの心を癒したエミリコは、同時にパトリックに苦痛をもたらすこととなりました。
そして悲しいことにエミリコは全くそれに気付かず、これからも笑顔を向ければ向けるほどパトリックの傷は深くなる一方でしょう。
ラッパスイセンは黄色い花ですが、実は黄色い水仙にはもう一つ別の花言葉があります。
「もう一度愛して欲しい」
この心の叫びを、パトリックは抑え続けることができるのでしょうか。
分かっているのは、今度彼が涙を流す時、それを止めるのはエミリコではないということだけです。
お披露目以来、久々にリッキーが登場しました。
度々描かれてはいたものの、台詞は一言二言で、姿は数コマがほとんどでした。まともな登場は第41話の「鳥籠と花」まで遡ります。
パトリックがリッキーに頭を下げた、あのシーンがあったお話ですね。
物語後半の救出劇の印象が強すぎたため霞んでいますが、パトリックがエミリコへの恩を返そうとした場面は感動的でした。
お披露目前夜に、「地面を舐める奴らを軽蔑する表情(かお)を忘れるな」と言っていた人物と同一とは思えません。リッキーと同じく読者も驚いたものです。
ただリッキーが驚いたということは、リッキーにとってパトリックの考えていたことが予想外だったからです。第41話では二人ともケイトを助けたいと思っていたのに、互いの考えていることを勘違いしたままでした。
それが故、リッキーは鋏を渡さないことが主人のためだと思い、片やパトリックは、従者の期待を裏切ってしまい申し訳ないと頭を下げる、というすれ違いを生み出しました。
今回のお話では、乖離しかけていた二人の関係が決定的になる出来事が起こります。
冒頭、パトリックのリッキーへの評価から物語は始まりました。
リッキーは優秀だと語るパトリック。
彼のモノローグからはそんなリッキーの能力を認めているが故、従者を失望させないようにと苦心しているさまが伺えます。時々パトリックが見せる不遜な態度は、リッキーの主人として相応しくあろうとしているからなのかも知れません。
表現は悪いですが、卑屈になってしまっています。
第38話でリッキーは、パトリックのことを「繊細な方」と言っていました。
リッキーもパトリックの気の弱さを薄々と感じているのかも知れません。
救いは、リッキーのパトリックへの忠誠心が厚いことでしょうか。
洗脳の具合が同期全員同じだとすれば、エミリコと同じく第38話時点のリッキーも洗脳が解けていた筈です。自分の命が危ないというのに、パトリックを涙ながらに心配するということは、リッキーの主人への想いは本物でしょう。
『なんで優秀な俺がこんな小心者に仕えないといけないんだよ…』とかではないので、見ているこちらとしてはあまりストレスはないです。(というか、そう思いたい)
パトリックはそんな優秀なリッキーに、同期会でのケイトの誘いを相談します。
すかさずメリットとデメリットを天秤にかけ、瞬時に判断するリッキー。
提案に乗ることを進言します。
その頭の回転の速さに、改めてリッキーを評価するパトリック。
リッキーは具体的な行動も提案し、こどもたちの交友関係の調査に乗り出しました。
手始めは班員たちです。
第17話で登場していた二人の班員の名前がここで判明しました。
ウィリアムとヘンリーです。
身長から見て、班長はウィリアムでしょうか。
二人の名前からすると現英国王室の王子から取ったのかも知れませんが、流石に兄弟ではなさそうです。
彼らは以前からシャドーハウスにいるだけあって、結構な情報を持っていました。
次々とシャドー達の同期関係が分かりました。
まさかバーバラとマリーローズが同期とは驚きでしたね。しかもこどもたちの棟の一番年長者だそうです。
マリーローズの名が出たことで、彼女に思い馳せるパトリック。
ここでも彼の繊細さが見て取れます。
しかし、直後に軽口を叩く班員二人を見るリッキーの顔は軽蔑そのものでした。
ここでもパトリックとリッキーの考えに差が見て取れます。
二人のちぐはぐさを強調するように、パトリック達は図書室である一対と遭遇します。
サラとミアです。
ケイト絡み以外では、初めて他のシャドーの前に登場しました。
ですが態度はケイトの時とそんな変わりません。
そして教えたがりの性格も変わっていませんので、時折自信たっぷりに様々な情報をパトリックにもたらしてくれました。
サラが語ったのは、“婚姻について”です。
ウィリアム達と話していた際、ケイトとの婚約を騒ぎ立てて星つきに絞られたジョンが現れて、そこからパトリックは婚姻の申請について調べようと図書館を訪れたのです。
ちなみにこの時ヘンリーは聞いてもいないのに「おすすめ女子ランキング」を発表しますが、1位はエヴリンでした。
まあ可愛いもんね…、と思いましたが、考えてみればウィリアムとヘンリーの『顔』のどちらかは先日の第二次亡霊騒動で負傷しているんですよね。(もしくはどちらも。第57話のイヴの報告より。)
看病された『顔』に影響されて、ウィリアムもヘンリーもエヴリンに好意を持ったのかも知れませんね。
それはともかくとして、婚姻の申請制度の本当の目的を語るサラ。
婚姻申請=処分されない覚悟、と説きます。
なるほどという気分です。確かにこれ以上の決意表明はありません。
それもあってジョンは星つきに怒られたのでしょうね。
だとしたら、前回のベンジャミンと同じく星つきって結構こどもたちの棟を気に掛けていると思えてきます。
案外優しいですね!(ジョン様脳)
ただサラとの会話で、パトリックはあることを口走ってしまいました。
パトリックは良い顔をしていると評するサラ。
それに対し、パトリックはサラの言う“顔”とはリッキーのことを言っているのかと問うてしまったのです。
それに対し、呆れかえるサラと眉をひそめるミア。
シャドーと生き人形を分けて考えるな、と言う彼女達の振る舞いは完璧です。
もっと成長しなさいという捨て台詞と共に去っていきました。
まるで第11話の時とそっくりです。
思い返せば、もうこの時点でパトリックの運命は決まっていたのかも知れません。
その後も、生き人形に恋愛感情はないかと問うなど、相次ぐパトリックの不審な発言。
主人の疲れを感じ取ったリッキーは、最近パトリックがお気に入りという温室へと案内しました。
少しでも主人の心の慰めになれば良い。
きっとリッキーはそう考えて行動した筈です。
しかしその導きはパトリックの心の癒しではなく、更なる苦悩へと迷い込ませることになろうとは、優秀なリッキーでも気付くことはできませんでした。
温室で花の香りを楽しむパトリック。
そこに現れたのは、少し引っ込み思案な一対の少女達でした。
その名は「マーガレット」。ベル班の班員です。
その花の名前は「ピオニー」だとパトリックに教えてあげます。
花を育てているという彼女に「いい趣味」だと返すパトリック。
なんだかいい雰囲気です。
しかし、すす管送りになったベル姉妹が心配だろう、と思いやるパトリックへの返事で空気が変わりました。
戸惑いながら、戻ってくることこそが心配だと話すマーガレット。
ところが、あの班長達には戻ってきて欲しくないと語るマーガレットの口調ははっきりしたものでした。
「心が醜いから」という言葉が自身にも突き刺さっているとは露知らなかったことでしょう。
ですが、お披露目後のステージや同期会でシャーリーを、そしてついさっきもマリーローズを気遣っていたパトリックにとってその台詞は致命的でした。
もうパトリックの目には、マーガレットのことは見えていなかったと思います。
花が好きな子は心が綺麗だと語るマーガレットですが、パトリックにとって「花が好き」な「心の綺麗な子」はマーガレットではありません。
一緒に花を育てないかと誘うマーガレットですが、パトリックはそんなこと望んでいません。
近づきの印にとピオニーを渡すマーガレットですが、パトリックの心は暗闇に花を届けてくれた少女に奪われたままです。
温室を後にして、廊下を歩きながら今後について話し合うリッキーとパトリック。
会話の主導権はやはりリッキーです。
リッキーの話を聞きながら、やはりリッキーの言う通りだと、リッキーは優秀だと、リッキーが俺を導いてくれると感じ取るパトリック。
ですが先程の温室での出来事を通じて、パトリックには一つの確信が生まれていました。
「花に興味を持ったことだけはリッキーの影響じゃない…」
その答えは、廊下の曲がり角からやってきました。
エミリコです。
まばゆく輝くエミリコ。
思い返せば、パトリックがエミリコに心惹かれたのは箱に閉じ込められていた時でした。
ということは、パトリックはケイトの“顔”としてのエミリコではなく、エミリコ自身の内面に惹かれていたのでしょう。
同期会ではエミリコを思い出してしまい、しばし考え込むパトリックが描かれていました。
これまでのシャドーとしての暮らしの中で、そして図書室でのサラからの忠告にも拘らず、パトリックはとうとう自分の本心に気付いてしまいました。
ケイトとエミリコは「別」であり、エミリコのことを好きになってしまった、と。
シャドーにとって、あってはならない事態。
パトリックは自身の不甲斐なさを責めながら一つの決意を固めました。
この想いは絶対に秘密にする、という悲壮な覚悟です。
パトリックがお披露目で手にした花はラッパスイセンです。
第41話のあらすじでも述べましたが、ラッパスイセンの英名は“daffodil”、『早く来る者』の意です。
その名の通り、エミリコは暗闇の中で助けを待つパトリックに、誰よりも早く安らぎを届けました。
しかしラッパスイセンには次のような花言葉があります。
“報われない恋”
運命の悪戯か、一足早くパトリックの心を癒したエミリコは、同時にパトリックに苦痛をもたらすこととなりました。
そして悲しいことにエミリコは全くそれに気付かず、これからも笑顔を向ければ向けるほどパトリックの傷は深くなる一方でしょう。
ラッパスイセンは黄色い花ですが、実は黄色い水仙にはもう一つ別の花言葉があります。
「もう一度愛して欲しい」
この心の叫びを、パトリックは抑え続けることができるのでしょうか。
分かっているのは、今度彼が涙を流す時、それを止めるのはエミリコではないということだけです。

星つきからの呼び出しについてはあっさりと事後報告でした。
かなりの不安でしたが拍子抜け。が、直後に「普通はそんなことで呼び出しはない」という情報。
わざわざ星つきが呼び出す理由があるようですね。
考えられるのはサラの言っていた「婚姻の覚悟」でしょうか。
エドワードが警戒する新入り。ケイトがただ者ではないことは星つき達も尋問のときに気付いたでしょう。
そのケイトと婚姻を結ぶジョンはどこまで知っているのかを探るために呼び出したのでしょうか。
星つきとしても反抗的なケイトに協力者がいるのは厄介だと思います。
前回ベンジャミンが言っていた「ジョンもルイーズも星つきの邪魔はするな」というのはこういうことでしょうか。
さらにケイトもジョンも煤量が優れていて、人当たりもいいとなれば、嫌われている現星つきとしては立場を揺るがす相手になるでしょう。
今回の騒動でのバーバラの見解も「星つきを貶める者による犯行」としていたので、ジョンを呼び出したのはそれが理由かと考えています。
ジョンがあのとおりなので拍子抜けしたかと思いますが、もしかしたら充分な情報を得ているかもしれません。
ちなみに男性の人気2位以降は単行本などで見せてほしいですね。
shadowsblog
が
しました