予想を見事外したにもかかわらず、懺悔もそこそこに考察記事へと持っていく管理人。

普通、予想を外しようものなら恥ずかしくてしょうがないんじゃないかと思いますが、不思議とシャドーハウスについてはそうはならないんですよね。

振り返ってみると、盛大に考察を外していても「ちくしょー!」とはならず、「そう来たかー!」という思いの方がいつも上回っている気がします。

それもこれも、シャドーハウスが精細な描写と綿密に練られたストーリーによって進行しているからかも知れませんね。

むしろ自分の考えの及ばない展開に毎回ハラハラドキドキさせられて、今ではどちらかと言えば「さあ、予想よ外れろ!」とまで望んでいる始末です。


ただ、逆に予想が当たっていても「どうだ凄いだろう」ともならないのがシャドーハウスです。
なぜかというと、その予想の根拠はすでに作中で描写されているからです。

例えば、以前こどもたちの棟の人数を推測したことがあったのですが、後日明かされた設定でその推測がドンピシャだったことがありました。
しかしそれは当然で、細かく見て行けばそのヒントとなる描写はいくつもあったんですよね。

ですので、仮に考察が当たっていても、それを当てたことより「やっぱりここがヒントだったのか、ソウマトウ先生凄い!」という結論に達するわけです。ソウマトウ先生万歳。


さて、雑談が長くなりましたので本題に入りましょう。

第48話で登場した二つの影。
今回はその正体に迫りたいと思います。

(第73話までのネタバレ含みますのでご注意下さい。)



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第48話でエドワードの前にいた影。

この正体を探るにあたって、手掛かりを幾つか探してみました。
おおよそ以下の通りになるかと思います。


①一体化していない可能性が高い。
②人型である。
③二人とも言葉を発している。
④エドワードに「様」を付けている。


これが、あの影について確実に分かっていることです。

この4つの手がかりをもとに、彼らが何者なのか推測していきましょう。


①一体化していない可能性が高い。

まずは①からです。

直後のエドワードのモノローグで「秘密保持のため一体化したシャドーはこどもたちの棟へ容易に入れない」と述べていることから、彼らは一体化済みのシャドーではないと考えられます。

もっとも、「容易に入れない」と言っているだけですので、特別な事情があれば入れるのかも知れませんけどね。

ただ、もしも別棟にお呼ばれされたシャドーがこどもたちの棟に来たら、面識のある子供に会った際に「なんで生き人形が単独で歩いているんだ?」と思われることは必至です。
第25話でも、ジョンがエドワードに「エドワードのシャドーはどこにいる?」と聞いていますし、一体化を知らない子供からすれば当然の疑問でしょう。
(まだジョンが理知的に見えた頃。懐かしい……)

よって、こどもたちの棟にいても不審ではない人物に、エドワードはケイトの監視を命令したと考えるのが自然です。

当初はクリストファーかも知れないと思いましたが、彼はお呼ばれされているので違いそうですね。


②人型である。

特に言及するまでもないですが、こびりつきや亡霊の可能性も考えられましたので一応挙げてみました。

少なくともこの影が、シャドーか生き人形か「人間」のいずれかということがここから分かります。
(エドワードが人型の煤を操れるのであれば話は別ですが)


③二人とも言葉を発している。

前の記事で考察を外したと書きましたが、性懲りもなくあの考察を基にもう一つある説を考えていました。

それは、『第48話の二つの影のシーンは、一体化に成功した1対が、棺に入る前にエドワードから指示されていた場面である』という仮説です。

要するに、シャドーと生き人形が一緒にいたので『二つの影』だったということです。

ですがこれも違うでしょう。

なぜなら、そもそも一体化が成功するか分からないシャドーと生き人形に、わざわざ特殊な命令を下す合理性がないからです。
しかも生き人形は、普段主人と一緒にいる時は喋りません。

よってあの二つの影は、それぞれ独立した個人だと考えられます。


④エドワードに「様」と付けている。

これ、かなり重要なヒントでした。

なぜかといいますと、これで二つの影の正体を絞ることができたからです。

少し長くなりますが書いていきます。


まずエドワードに「様」と付けていることから、エドワードよりも低い身分であることは間違いありません。少なくともおじい様と共にある棟の3階の住人ではないでしょう。

そして、第71話ではトマスに対しエドワードは「様」と付けて呼んでいることから、先住者に対しては敬称を付けると思われます。

よって、若造と呼ばれるエドワードよりも年下のシャドーが2階にいるとは思えませんので、2階の住人でもなさそうです。

そうすると、1階またはこどもたちの棟の誰かでしょうか?


ただ、それだと一つ違和感があります。

シャドーハウスの場合、後から館にやって来ても「お呼ばれ」されたらその時点で地位が変わるわけですから、あまり年齢や期は重要ではない気がするんですよね。

実際、こどもたちの棟で敬語を使っているのはエミリコだけですし。

恐らく重鎮相手でもない限りは、みんな先輩後輩関係は気にしていないのではないでしょうか?

こう考えると、先ほどのトマス「様」と言ったエドワードの会話は皮肉交じりにも思えてきました。


しかしここまで考えた時、エドワードに対してどんな状況でも「様」と付けて呼ぶ、とある存在が浮かびました。


生き人形です。


シャドーハウスにおいては、生き人形にとってシャドーは絶対の存在です。
たとえそれが一体化後であっても変わらないでしょう。
彼らの力関係は不変なのです。

そしてそこから更に推測していくと、シャドーでも生き人形でもない、しかしシャドーよりも身分の低いある存在に気が付きました。


“元”生き人形。

つまり、顔の見えない人形です。


ケイトは第5話で、顔の見えない人形は返事をしないと言っていることから、声を発しているあの二つの影の正体ではないように見えます。

ただ、それだけで彼らが絶対に喋れないと言い切れないのも事実です。
物理的に発声できないのか精神的に発声できないのかが不明だからです。

ジョンは第22話で掛けていた眼鏡を、顔の見えない人形に頼んで作って貰ったと言っていました。

すると顔の見えない人形は、聴覚には問題がないということです。
第5話でもお辞儀するエミリコと正対していたので、このシーンでも視覚と聴覚に異常がないことが分かります。

ひょっとしたら、ジョンは普通に顔の見えない人形と会話していた可能性だってあります。
(第62話ではショーンも顔の見えない人形は喋れないと思っていそうですが、恐らく眼鏡の件はショーンがいないところでなされたのでしょう)

もしかしたら今後のエピソードで、

ジョン「顔の見えない人形は喋れるんだぞ、ケイト知らなかったのか!?」
ケイト「知らないわよ!そういうことは先に言いなさいよ!!」

というシーンが見られるかも知れません。


さて、少々妄想が混ざってきたのでまとめます。


結論:第48話でエドワードの前にいた二つの影は、顔の見えない人形である


以上です。
長文にお付き合い頂きありがとうございます。

ここまで読んで、「長々とした文章読ませておいてそんな突拍子もない話、認められるか!」とお思いの方もいらっしゃるかも知れません。

我ながら同感です。

ただ、以上の説を補強するような不穏な伏線が、未回収のまま作中に残っていました。


次の記事ではその出来事について触れたいと思います。