先週土曜日のアニメ特番は大盛況だったようですね。

私はというと、仕事のため見られませんでした(泣)

まあ午前中のAnimeJapanのコーナーは視聴できたので良いんですけどね。特番の方は、せめてBlu-rayのおまけか何かで収録してもらえたらなあと思っています。


さて、アニメ放映も刻一刻と近づきつつありますが、ヤングジャンプ本誌でもシャドーハウスが大きく取り上げられ始めました。特に今週の17号では見開きで宣伝がされています。(216・217ページ)

この並んだケイトとエミリコは第1話の扉絵ですね。この二人の姿を本誌で、かつカラーで再び見られる日がこようとは思いませんでした。本当にアニメ化様々です。注目度の上昇はとどまることを知りません。放映時にはどれだけ盛り上がるのかもはや予想不可です。


そして、予想不可といえば本編も同じです。

本来は『対スザンナ』のみだった“珈琲豆のすり替え”ですが、道中でジョンとショーンを巻き込み、そして最後の最後に想定外の人物が関わっていたことが判明します。

おまけに、その過程でエミリコの過去に触れられるなど、一時も目が離せない展開が相次ぎました。一体この作品はどこまで進んでいくのだろうかといつも驚かされます。


今回のエピソードでは、その余波が様々な登場人物に広がっていく様が描かれました。

アニメ放映が注目されがちな昨今。しかし漫画では第100回がもう目前です。

その節目でとてつもない衝撃をもたらさんと、火種が徐々に燻り始めました。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



今回の冒頭は、同期組の登場です。

同期組といってもケイトの同期ではなく、サラとダグラスの事ですけどね。
恐らくダグラス組は扉絵初登場ではないでしょうか。ミアもダグも良い表情をしています。


ストーリーは二人のやり取りから始まりました。

調度品を見るからにサラの部屋でしょうか。ダグラスはズカズカと部屋に入ってくると、無遠慮にソファに腰掛けます。相変わらずいい性格ですね。ちょっとサラの顔を見るのが怖いです。

しかしサラはというと、そんなことは気に掛けずに話を進めます。自分達の“任務”の方が優先ということでしょうか。ミアもここ最近は動揺したり怪訝な表情ばかりでしたが、今回は至って冷静な“顔”です。こう見るとやはりミアは美少女ですね。クールで格好良いです。


二人の話の内容は、ケイトとエミリコの動向です。
エドワードからの指令により動き出した二人。サラとダグラスは今日あったことを報告し合います。

この話し合いの中で注目したいのは、二人がエドワードからマリーローズの件について教えられていたことです。エドワードは亡霊事件のことをサラとダグラスに明かしていたのです。

ここまで情報を漏らしているということは、余程サラとダグラスを信用しているか、使い捨てる気満々かのどちらかでしょう。もっともエドワードは、バーバラの事をトマスの“駒”と言っていますので、後者の方が確率は高そうです。今後の二組の行方が危ぶまれます。


ところがそんなことは露知らず、サラとダグラスは館のためにと情報交換を続けます。

サラは、ケイトが星つきの居住塔に潜入する直前の不自然な嘘、ルイーズの星つきの居住塔への出入り、ベルとルウの勝手な行動を問題視しました。班員たちの怪しい行動に、先程のマリーローズの話もあってか「班員がみんな敵だったのよ?」とまで言い放ちます。

ここまでくると、もう関係修復はできないでしょう。ケイトの「班員を信じると決めたの」という台詞に不安が募ります。果たしてケイトはどこまでサラを信じ切ることができるのでしょうか。


ダグラスは、ケイトの婚約者であるジョンに目を付けました。
サラの部屋に来る途中で、偶然星つきの居住塔の近くをうろつくジョンを見たというのです。

これまで幾度となく持ち前の運の良さで乗り切ってきたジョンですが、とうとう彼を怪しいと踏む人物が現れてしまいました。エドワードからも星つきからもスルーされてきたのに、ここにきてダグラスに目を付けられるとは何とも不運です。今後のジョンの“危機突破力”に期待したいですね。


情報交換により、エドワードの話に確信を深めた二人。サラは顔をゆがませて班員と星つきに敵意を露にしました。彼女の脳裏に浮かぶ「落ちこぼれども」の姿は、館に対する“反乱分子”そのものです。

サラにとってそれは、館を脅かす敵でしかありませんでした。


これまでの話をまとめ終え、手帳に書き写すサラ。
これで次の“星つき”は自分達だと息巻いたところで、ダグラスがある紙を差し出しました。


婚姻の申請書です。

第88話でサラは、ダグラスに突き返された申請書を破り捨てているので、これはダグラスが持ってきた物でしょう。申請を口頭で済ませるのではなく、わざわざ書類を作って持って来るとはマメですね。すす能力が開花していないことを除けばダグラスも案外乗り気だったのかも知れません。口調こそは「受けてやるよ」と強気ですが、婚姻の相手ができたことで更に出世できると思っているのでしょう。流石第1班の班長です。


しかしその申請書を手に取るや否や、サラは速攻で破り捨てました。ミアも無表情です。無表情の極みです。

対するダグは目が飛び出さんばかりに驚いています。ここだけギャグマンガです。あまりシャドーハウスで見ない描写に笑えてきました。


サラの言い分としては、意趣返しではなく「割に合わない」とのことでした。サラにメリットが何もないということでしょう。

「釣り合うだろう」と言って婚姻を申請しようとしたダグラスに比べて随分シビアですね。ケイトといいサラといい、こどもたちの棟では少女の方が何枚も上手です。ダグラスは情けなく、床に落ちた紙片を拾うしかありませんでした。

そんなダグラスを尻目に、今度はサラがソファに腰を下ろします。攻守逆転です。膝をつく出すダグラスを見下ろしながら、女王様のように足を組んで座りました。(どういう意味での“女王様”かはご想像にお任せします。)


そして、ダグラスは視線を落としたサラが放った一言に焦ります。

エドワードに婚姻の相手はいるかどうか、と尋ねたからです。


以前の記事で私は、サラの婚姻の申請相手はエドワードだと考察しました。ただそれはサラとエドワードがお似合いだからというわけではなく、サラの性格からして上昇志向が強いからだろうというのが理由の一つでした。もう一度言いますが、決して二人がお似合いだからといった理由ではありません。

ですので正直予想が外れてホッとしていたのですが、まさかこんなところでそれに近い発言が出てくるとは思いもしませんでした。まんざらでもないサラの表情に、私もダグラスと同じく「…おいまじかよ!?」となりました。

『クリストファーよりもエドワード様の方が優秀』と語るサラを前にしては、ダグラスも引き下がるを得ません。ダグラスのサラへの想いが如何程か知りませんが、まあジョンみたいに頑張って欲しいところです。
(というか、同期同士の男女がこそこそと情報を集め合っている時点で、立場は違えどケイト&ジョンとサラ&ダグラスって似てますね)


そんなシリアスだったりコミカルなやり取りをする二対。同期同士で遠慮がないので、何だか新鮮ですね。権力争いが日常であるシャドーハウスにおいて、同期というのは気の置けない貴重な相手なのかも知れません。エドワードもアイリーンとジェラルドを信頼してそうですしね。


しかし、同期同士の秘密の時間を盗み聞きする者がいようとは、サラもダグラスも思いもしなかったことでしょう。
ましてやそれが、話題の人物の従者だったとは……。


部屋の会話に耳を澄ます人物。
それは、クリストファーの元従者・アンソニーでした。

表情は無く、何を考えているのか一切分かりません。

今は亡き主人に思い馳せているのか、主人を悪く言うサラに静かに激怒しているのか、はたまたダグラスとサラに指令を出しているエドワードもことを考えているのか。

もしかしたら、クリストファーの過去や最期にはまだまだ明かされていない真実があるのかも知れません。もはや“顔”ではないアンソニーの表情は、誰も何も汲み取ることができない“顔”でした。


舞台は変わり、こどもたちの棟の廊下へと移ります。
またも同期同士のやり取りです。今度の二組はルイーズとパトリックでした。


トレーニング後に廊下を歩いていたルイーズは、パトリックに遭遇します。パトリックはというと温室で花の世話をしていたそうです。第66話でマーガレットに誘われたあの温室でしょうか。今育てているのはチューリップのようです。

迫真の“顔”で腕立てをするルイーズ組と、花を育てるパトリック組。

二組ともお披露目後のこどもたちの棟の生活を楽しんでいるようです。普通に考えたら二組の行動は男女逆だろうというツッコミをしたいところですが、ここはシャドーハウスという主従逆転した館ですからこれもアリでしょう。どちらも元気そうで何よりです。

特にここのシーンでは、ベンジャミンになりたいのかと驚くパトリックと嫌悪するリッキーに対し、じゃれ合うルイーズ組が良いですね。やはり同期同士の仲は微笑ましいです。

若干ルイーズの関節技が本格的なのが気になりますが、ここでの一番の注目はリッキーです。


これまでリッキーとルウは、何かと触れ合う機会が多くありました。

お披露目もそうでしたし、第二次亡霊事件の時もそうでした。エドワードの視察時には、班員から離れてパトリックに話しかけるルイーズの横で、ルウに対して赤面するリッキーがいました。リッキーの中でルウの存在は大きくなりつつあったのです。

今回のお話では決定的とは言えないものの、それを更に匂わせる描写がなされました。


リッキーの持つ花に興味を示すルウ。それが欲しいというルウに対し、主人が育てた花だというのにリッキーはチューリップを渡してしまいました。

「…なぜ花を渡した?」

第66話と対照的なパトリックとリッキーの行動。
しかし心の中で想う、主人として/生き人形として相応しくないという苦しみは主従共に同じでした。


お披露目で鋏を渡した時、ルウは生き人形としてではなく、ルウ自身の想いにより行動しました。

花を渡された時、ルウの笑顔は生き人形としてではなく、ルウ自身の喜びにより微笑みました。


そんな彼女自身のことを、もっと見たいと望むリッキー。一体自分はどうしてこうなってしまったのだと深く思案するものの、自分自身の感情に答えを見出すことはできませんでした。



同期や班員が各々の行動をするさなか。

“珈琲豆のすり替え”の始まりから3話が過ぎ、ケイトの同期が“全員”登場したところで、舞台はケイトの部屋へと移りました。彼女達にとってホッと一息つける空間です。

ここでエミリコは、崖に落ちそうになった時の「過去の映像」をケイトに打ち明けます。


列車に乗り、森を抜けて館にやって来た時の記憶……。


これは間違いなく、ケイトと出会う前の記憶です。第80話で夢を見たのと同じ現象でしょう。

ケイトも同じことだと理解したのか、他に見えたものはないかというケイトの問いかけに、エミリコが頬に汗を浮かべていることに気付きませんでした


エミリコが汗をかいていたのは、隠し事をしていたからです。

その隠し事とは自分の本当の名が「ケイト」だったという事実です。第62話でショーンの推理を「しっくりきません」と言っていたのに、ここでは俯きながら声に出さずにケイトに語り掛けます。

「私の名前はやっぱりケイトだった」


自分達を助けてくれた顔の見えない人形が気になって仕方ないケイトを見ながら、エミリコはこれから先の事に思い馳せます。


皆の洗脳を解いたらシャドーハウスはどうなるのか、
そうなったらケイトともお別れなのか、
そしたら同期の皆ともお別れなのか……。


これまでケイトの事を信じると言って行動を共にしてきたエミリコですが、まだ見ぬ“全ての終わり”という出来事を初めて想像し、寂しげな表情を浮かべました。


その寂しげな表情がケイトからの催促により笑顔に変わった瞬間、またもエミリコは不思議だと言うような表情をしました。なぜなら、ポケットの中に何かが入っていたからです。

何だろうかといった様子でポケットをまさぐるエミリコ。
そこには、1枚の紙片がありました。


四つ折りになった小さな紙。


これは誰が、いつ、何のために入れたものなのでしょうか。


手紙の主がエミリコに伝えたいことは、それを開くまでまだ分かりません。