本ブログでは、これまで「シャドーハウスはサブタイトルも凄い!」と散々繰り返してきましたが、シャドーハウスはサブタイトル以外にも本編とは関係のないところにネタが潜んでいます。
例えば「煽り」です。
雑誌で読んでいる方はご存じかと思いますが、毎回冒頭やラストには編集部(担当者でしょうけども)が考えたと思われるコピーが掲載されています。
個人的に今までのラストページの煽り文で好きなのは、「……これぞ真のシャドーボクシング…?」です。
これだけでどんなエピソードだったのかお分かりでしょう。言うまでもなく、ジョンとショーンが夕日を浴びて殴り合ってたあの第51話です。
うん、ただの駄洒落ですね…。
そういえば、前々回ラストの「勘のいい子は…。」という煽り文も結構な反響がありましたよね。元ネタは人気漫画・鋼の錬金術師の「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」という台詞ではないかと推測されておりますが、真相はどうなのでしょうか。
本当だとすれば、わざわざ他出版社の作品のパロディを編集部は…(以下自粛)
さて、今回なぜ煽り文について書いたかと言いますと、第132話のラストも元ネタがあると思しき煽り文だったからです。
それはこちらの画像に関係のある人物です。


こちらは東京駅八重洲北口の北町奉行所跡です。
現在はビル群に囲まれていますが、江戸時代の名奉行・遠山景元などに縁のある場所として知られています。
“奉行所”と“遠山”……。そうとくれば、勘のいい方はピンときたかも知れません。
実は、時代劇「遠山の金さん」は実在の人物がモデルとなっており、それが遠山景元なのだそうです!
恥ずかしながら、この場所はしょっちゅう通っているのに知りませんでした。シャドーハウスを通じてまたもや一つ勉強になりました。
「これにて一件落着」
此度用いられたこの煽り文は、「遠山の金さん」がお開きになる時の恒例の台詞です。
桜吹雪ならぬ煤を散らし、ケイトはマッドサイエンティストを相手に見事に事を収めてみせました。
例えば「煽り」です。
雑誌で読んでいる方はご存じかと思いますが、毎回冒頭やラストには編集部(担当者でしょうけども)が考えたと思われるコピーが掲載されています。
個人的に今までのラストページの煽り文で好きなのは、「……これぞ真のシャドーボクシング…?」です。
これだけでどんなエピソードだったのかお分かりでしょう。言うまでもなく、ジョンとショーンが夕日を浴びて殴り合ってたあの第51話です。
うん、ただの駄洒落ですね…。
そういえば、前々回ラストの「勘のいい子は…。」という煽り文も結構な反響がありましたよね。元ネタは人気漫画・鋼の錬金術師の「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」という台詞ではないかと推測されておりますが、真相はどうなのでしょうか。
本当だとすれば、わざわざ他出版社の作品のパロディを編集部は…(以下自粛)
さて、今回なぜ煽り文について書いたかと言いますと、第132話のラストも元ネタがあると思しき煽り文だったからです。
それはこちらの画像に関係のある人物です。


こちらは東京駅八重洲北口の北町奉行所跡です。
現在はビル群に囲まれていますが、江戸時代の名奉行・遠山景元などに縁のある場所として知られています。
“奉行所”と“遠山”……。そうとくれば、勘のいい方はピンときたかも知れません。
実は、時代劇「遠山の金さん」は実在の人物がモデルとなっており、それが遠山景元なのだそうです!
恥ずかしながら、この場所はしょっちゅう通っているのに知りませんでした。シャドーハウスを通じてまたもや一つ勉強になりました。
「これにて一件落着」
此度用いられたこの煽り文は、「遠山の金さん」がお開きになる時の恒例の台詞です。
桜吹雪ならぬ煤を散らし、ケイトはマッドサイエンティストを相手に見事に事を収めてみせました。
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前回ラストで、オリーの攻撃を逆手にとって反撃に出たエミリコ。
開幕早々「ケイト様に手出しはさせませんよ!!」と同じ台詞を叫び、椅子を構えてオリーを見下ろします。
(雑誌掲載当時、第102話のラストと第103話冒頭のショーンの台詞が全く一緒だったことがあったのですが、単行本では第103話の方の台詞はカットされていたことから、このエミリコの台詞も修正されるかも知れません。)
此度のエピソードはアクションシーンが満載です。対マリーローズ戦や第二次亡霊事件に匹敵するバトル展開でしょうか。まさか、オリバーとオリーへの接触でこんなことになるとは予想外でした。
ところで、この辺りの凝ったアクションシーンの描写はソウマトウ先生の趣向かなと思っています。
なぜかと言いますと、以前ヤングジャンプ本誌の質問コーナーで「こんな容姿になりたいと憧れる芸能人は誰ですか?」という質問に「ドウェイン・ジョンソン!」、「子供の頃のヒーローは?」という質問に「三沢光晴さん。」と回答されていたからです。
回答に登場するお二人はプロレスラーです。ということは、ひょっとしたらソウマトウ先生のどちらか(或いは両名)は格闘技がお好きなのではないでしょうか?
そういった趣向が、小気味いいテンポで展開されるアクションシーンに反映されているのかも知れませんね。
ストーリーとは関係のないところで気になったのは、オリーとエミリコの身長差です。
オリバーとオリーは一見背が低いように見えますが、エミリコの持っている椅子を掴んだシーンを見ると結構背丈があるように感じます。
そういえば、ジョンとショーンは同期組の中にいると背が高く見えますが、こどもたちに混ざると案外低い方ですよね。
オリーは第60話の秘密基地のエピソードの際、エミリコのポートレイトを脱がせてあげたりとお兄さんのように振る舞っていましたが、実際の年齢差も鑑みれば確かに自然なシーンだったと再確認できました。
(滅茶苦茶余談&個人的趣味ですが、メイングループの中では妹弟ポジションのキャラクターが、年下の少年少女の前ではお兄さんやお姉さんとして行動しているシチュエーションかなり好きです。)
さて、少し話がズレぎみですのでストーリーに戻りましょう。
今回のエピソードの最重要箇所は、なんと言ってもケイトが「元人間」であることをオリバーに明かした場面です。サブタイトルにある「奥の手」とは、拘束などお構いなしに暴れるエミリコでも、オリバーを騙した高度なすす能力でもなく、この秘密の開陳でした。
エミリコにさえ最近まで秘密にしていた自身の正体を、オリバー相手とはいえ早々に明かすとは驚きました。
オリバーならこれを聞いて興味を示すに違いない、とケイトは計算していたのでしょう。結局、記憶をなくしてやると息巻いていたオリバーは、一転して「手放すわけにはいかない」とケイトに対して全面協力すると申し出ました。
スザンナ組の懐に入り込んだジョンとショーン。
ベンジャミン組の心を開かせたルイーズとルウ。
オリバー組の説得に成功したケイトとエミリコ。
ここまで来たら、あとはパトリックとリッキーの汚名返上を待つばかりです。
とうとう佳境に差し掛かった“星つきと仲良し作戦”
それがどのような帰結へと向かうのか、バーバラ組とパトリック組の対決が楽しみです。
さて、最後にちょっとだけ、自身の正体を明かしたケイトの心中を想像したいと思います。
なぜこのシーンを取り上げるのかと言いますと、ケイトがこの秘密を喋る度に「…」と間を置いていたのが気になったからです。
ケイトは慎重なきらいがありますが、話をするときは大抵はっきり明瞭に喋ります。
それどころか、いきなり啖呵切ることだってありました。
しかし、今回オリバーと話をしているシーンでは、心の中で何か考えながらゆっくり話をしていたように見えます。
これに関しては、恐らく自分自身を「“元”人間」と述べることにいささか抵抗があったのではないでしょうか?
ケイトは12年間、人間として生まれ育ってきましたが、その後徐々に体が蝕まれたことでシャドー化してしまいました。それはまだ1年ほどしか経っていません。
そんなケイトの胸中を想像してみると、自分自身を人外と認めるのは相当辛かったんじゃないかと思うんですよね。
もしかしたら、第2話でエミリコから「人ですか?」と問われたケイトは『そんなの当たり前じゃない!』と叫びたかったのかも知れません。そう思うと、当時のケイトの苦悩を想像するのは難しくありません。
今話の冒頭でエミリコが「ガオーッ!!」と威嚇しているシーンがありますが、この場面についてSNSで興味深い感想を見つけました。
それは、『顔で威嚇するという行動自体が表情を持たないシャドーにはできない攻撃だ』と言った旨の感想です。
(正確な投稿内容は忘れました、すみません。あともしかしたらヤンジャンアプリのコメント欄かも知れません。)
確かに鋭い指摘です。「威嚇」という行動は表情を持たないとできない、すなわち生き人形特有の行動なわけですよね。なるほどと思いました。
しかし、そうするとそれを見ていたケイトはどう思ったのか。
ReoNa氏の「まっさら」ではないですが、「顔」=「表情」を失った自身を「笑い顔のままで泣くことも泣き顔のままで笑うこともできない」と認めざるを得なかったのかも知れません。
だからこそ、躊躇しながら「“元”人間」と言ったということです。こう考えると切なさに胸が詰まります。
ケイトは話の最後に、オリバーにこう語りかけています。
「あなたたちが本当に優秀な研究者であるのなら私(ケイト)の謎を解き明かせるかもしれないわね…」
これは、ケイトが人間に戻りたいと願っていることを示唆しています。エミリコのように、喜怒哀楽を露わにし、元気いっぱいな体を取り戻したいというささやかな願いでしょう。
実は単行本1巻において、ケイトがエミリコとの絡み以外で明るくなった場面が1箇所だけあります。覚えていらっしゃるでしょうか?
それは、第9話のすす取りの間のエピソードの際に、壁にある計器を見て「格好良いわ」と言ったシーンです。
偶然でしょうが、ケイトがオリバーを誑かすにあたってドレスに人型の煤を作っていましたが、あの煤がドレスと共に床に落下するのを見て、思わず第9話の「その理屈だと服だけはここに残っているはずでしょ?」「そんな怖い想像しないでください!」というやり取りを思い出しました。
12歳までのケイトは、母親から引き継いだ気品とエミリーから受け取った気遣いだけではなく、友達に慕われる笑顔と何にでも(特に機械)興味を持つ好奇心、そして野山を駆け回る健康な身体を持った少女だったに違いありません。
それを取り戻すための第一歩が、オリバーとオリーを味方に引き込んだ第132話だったのではないか。
ケイトの願いが現実になったその時こそが、本当の「一件落着」なのではないか。
ラストページを見ながらそんなことを考えていました。
前回ラストで、オリーの攻撃を逆手にとって反撃に出たエミリコ。
開幕早々「ケイト様に手出しはさせませんよ!!」と同じ台詞を叫び、椅子を構えてオリーを見下ろします。
(雑誌掲載当時、第102話のラストと第103話冒頭のショーンの台詞が全く一緒だったことがあったのですが、単行本では第103話の方の台詞はカットされていたことから、このエミリコの台詞も修正されるかも知れません。)
此度のエピソードはアクションシーンが満載です。対マリーローズ戦や第二次亡霊事件に匹敵するバトル展開でしょうか。まさか、オリバーとオリーへの接触でこんなことになるとは予想外でした。
ところで、この辺りの凝ったアクションシーンの描写はソウマトウ先生の趣向かなと思っています。
なぜかと言いますと、以前ヤングジャンプ本誌の質問コーナーで「こんな容姿になりたいと憧れる芸能人は誰ですか?」という質問に「ドウェイン・ジョンソン!」、「子供の頃のヒーローは?」という質問に「三沢光晴さん。」と回答されていたからです。
回答に登場するお二人はプロレスラーです。ということは、ひょっとしたらソウマトウ先生のどちらか(或いは両名)は格闘技がお好きなのではないでしょうか?
そういった趣向が、小気味いいテンポで展開されるアクションシーンに反映されているのかも知れませんね。
ストーリーとは関係のないところで気になったのは、オリーとエミリコの身長差です。
オリバーとオリーは一見背が低いように見えますが、エミリコの持っている椅子を掴んだシーンを見ると結構背丈があるように感じます。
そういえば、ジョンとショーンは同期組の中にいると背が高く見えますが、こどもたちに混ざると案外低い方ですよね。
オリーは第60話の秘密基地のエピソードの際、エミリコのポートレイトを脱がせてあげたりとお兄さんのように振る舞っていましたが、実際の年齢差も鑑みれば確かに自然なシーンだったと再確認できました。
(滅茶苦茶余談&個人的趣味ですが、メイングループの中では妹弟ポジションのキャラクターが、年下の少年少女の前ではお兄さんやお姉さんとして行動しているシチュエーションかなり好きです。)
さて、少し話がズレぎみですのでストーリーに戻りましょう。
今回のエピソードの最重要箇所は、なんと言ってもケイトが「元人間」であることをオリバーに明かした場面です。サブタイトルにある「奥の手」とは、拘束などお構いなしに暴れるエミリコでも、オリバーを騙した高度なすす能力でもなく、この秘密の開陳でした。
エミリコにさえ最近まで秘密にしていた自身の正体を、オリバー相手とはいえ早々に明かすとは驚きました。
オリバーならこれを聞いて興味を示すに違いない、とケイトは計算していたのでしょう。結局、記憶をなくしてやると息巻いていたオリバーは、一転して「手放すわけにはいかない」とケイトに対して全面協力すると申し出ました。
スザンナ組の懐に入り込んだジョンとショーン。
ベンジャミン組の心を開かせたルイーズとルウ。
オリバー組の説得に成功したケイトとエミリコ。
ここまで来たら、あとはパトリックとリッキーの汚名返上を待つばかりです。
とうとう佳境に差し掛かった“星つきと仲良し作戦”
それがどのような帰結へと向かうのか、バーバラ組とパトリック組の対決が楽しみです。
さて、最後にちょっとだけ、自身の正体を明かしたケイトの心中を想像したいと思います。
なぜこのシーンを取り上げるのかと言いますと、ケイトがこの秘密を喋る度に「…」と間を置いていたのが気になったからです。
ケイトは慎重なきらいがありますが、話をするときは大抵はっきり明瞭に喋ります。
それどころか、いきなり啖呵切ることだってありました。
しかし、今回オリバーと話をしているシーンでは、心の中で何か考えながらゆっくり話をしていたように見えます。
これに関しては、恐らく自分自身を「“元”人間」と述べることにいささか抵抗があったのではないでしょうか?
ケイトは12年間、人間として生まれ育ってきましたが、その後徐々に体が蝕まれたことでシャドー化してしまいました。それはまだ1年ほどしか経っていません。
そんなケイトの胸中を想像してみると、自分自身を人外と認めるのは相当辛かったんじゃないかと思うんですよね。
もしかしたら、第2話でエミリコから「人ですか?」と問われたケイトは『そんなの当たり前じゃない!』と叫びたかったのかも知れません。そう思うと、当時のケイトの苦悩を想像するのは難しくありません。
今話の冒頭でエミリコが「ガオーッ!!」と威嚇しているシーンがありますが、この場面についてSNSで興味深い感想を見つけました。
それは、『顔で威嚇するという行動自体が表情を持たないシャドーにはできない攻撃だ』と言った旨の感想です。
(正確な投稿内容は忘れました、すみません。あともしかしたらヤンジャンアプリのコメント欄かも知れません。)
確かに鋭い指摘です。「威嚇」という行動は表情を持たないとできない、すなわち生き人形特有の行動なわけですよね。なるほどと思いました。
しかし、そうするとそれを見ていたケイトはどう思ったのか。
ReoNa氏の「まっさら」ではないですが、「顔」=「表情」を失った自身を「笑い顔のままで泣くことも泣き顔のままで笑うこともできない」と認めざるを得なかったのかも知れません。
だからこそ、躊躇しながら「“元”人間」と言ったということです。こう考えると切なさに胸が詰まります。
ケイトは話の最後に、オリバーにこう語りかけています。
「あなたたちが本当に優秀な研究者であるのなら私(ケイト)の謎を解き明かせるかもしれないわね…」
これは、ケイトが人間に戻りたいと願っていることを示唆しています。エミリコのように、喜怒哀楽を露わにし、元気いっぱいな体を取り戻したいというささやかな願いでしょう。
実は単行本1巻において、ケイトがエミリコとの絡み以外で明るくなった場面が1箇所だけあります。覚えていらっしゃるでしょうか?
それは、第9話のすす取りの間のエピソードの際に、壁にある計器を見て「格好良いわ」と言ったシーンです。
偶然でしょうが、ケイトがオリバーを誑かすにあたってドレスに人型の煤を作っていましたが、あの煤がドレスと共に床に落下するのを見て、思わず第9話の「その理屈だと服だけはここに残っているはずでしょ?」「そんな怖い想像しないでください!」というやり取りを思い出しました。
12歳までのケイトは、母親から引き継いだ気品とエミリーから受け取った気遣いだけではなく、友達に慕われる笑顔と何にでも(特に機械)興味を持つ好奇心、そして野山を駆け回る健康な身体を持った少女だったに違いありません。
それを取り戻すための第一歩が、オリバーとオリーを味方に引き込んだ第132話だったのではないか。
ケイトの願いが現実になったその時こそが、本当の「一件落着」なのではないか。
ラストページを見ながらそんなことを考えていました。
