年明けからもう一か月です。

明日から二月とは時が経つのは早いものですね。何だかまだ一月中旬じゃないかと錯覚しそうな気分です。

しかし悲しいかな、既に一年の十二分の一が過ぎてしまいました。そろそろ心引き締めていかねばなりません。(遅い)

ところでpixivFANBOXの話題になりますが、実は昨日まで会員向けにこんなサービスがありました。

辰年

ネットワークプリントによる、ソウマトウ先生描き下ろしの年賀状です!
ケイト格好良い!  あとの三人は滅茶苦茶コミカル!!

ケイトは昨年と同じテイストで、今年は辰年ということで龍を形作るすす能力を発揮しています。

こう見てみるとケイトのすす能力は万能ですね。是非とも全部の干支を拝みたいので、あと10年はシャドーハウスの連載が続いてくれないかなあと思います(割と本気で)

かたやエミリコとジョンとショーンは、龍の着ぐるみ?でしょうか。等身が低くてゴジラっぽいフォルムですが多分龍でしょう。ガオーと吠えているのが可愛らしいです。

こうした描写は本編にはまず出てこないので見ていて楽しいですね。この三人以外でも、ルウなんかは乗り気で着てくれそうですし、3期放映の暁にはマルイコラボとかで同期の干支衣装とかも見てみたいです。個人的にはエミリコは酉、ショーンは羊、ラムは卯で確定かな?(第31話参照)


さて、無理矢理干支と繋げるわけではないですが、龍に関連した諺に「竜頭蛇尾」という言葉があります。

読んで字のごとく「頭は竜で尻尾は蛇」、つまりは「最初は竜のように勢い盛んだったのに終わりになると面影なく衰えること」を意味します。比較的よく使われる諺だと思います。

こう見てみるとシャドーハウスという作品とは全然関係ないですね。

何と言ってもシャドーハウスはその真逆、序盤はじっと耐えて勢いを貯めて、ストーリーが本筋に入るや否や大ブレイクした作品だからです。この勢いはこれから先もずっと続くと私は信じています!


しかし、作中を眺めてみるとそんなエピソードばかりではありません。多種多様なキャラクター達が各々の意志でバラエティに富んだ人生を歩んでいるからです。

その道筋で残念ながら挫折した登場人物もいます。また、主人公であるケイトとエミリコも例外ではなく時には失敗し足踏みすることもしばしばあります。

何事もうまくいく。そんな都合の良いことはシャドーハウスという館ではありえないのです。


今回のエピソードでは、とある人物がそんな苦い普遍的事実を味わうさまが描かれました。

「完璧な世界」を目指すエドワード。

彼の「ご高説」は「竜頭蛇尾」に終わりました。
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此度の第184話も実に情報量が多かったです。

軽く述べると、今回のエピソードはエドワードによる独演会みたいなものでした。

前回ラストの「鞄」の中身を根拠にエミリコとキャンディが「侵入者」だと語り、偉大なるおじい様や重鎮に「反乱分子」の存在をほのめかし、そして「こどもたちの棟」の調査許可を願い出るまでの模様が12ページに亘って描かれています。

シャドーハウスは1話につき16ページですから、実に本編の75%がエドワードによる発表会だったようなものです。

そんなエドワードから明かされたのは、ざっと挙げると以下のようなものでした。

【サーカス団について】
・エドワードはやはりテイラーの「4体」発言が引っ掛かっていた。
・それを違和感に感じて調べたらサーカス団にいきついた。
・そのサーカス団には「ふたり」の行方不明者がいた。

【エミリコについて】
・鞄の中にあった服はサーカス団の雑用係の服だった。
・その鞄を持った不審者が村内をうろついていたのが目撃されている。
・エミリコは選別会で書類を改竄して参加
・「ケイト」という名前と着ていた服の出どころは不明、調査が必要。

【キャンディについて】
・若い夫妻の養子になり通学、選別会に参加。
・サーカス団の大ベテラン
・実年齢30歳
・「永遠のこども」という売り文句で活躍
・団長とは歳が近い(=ガスパル30代?)


う~ん、相変わらず情報量が多いです!

シャドーハウスって真実が明かされる時の情報量が決まって怒涛の勢いですが、今回も例に漏れなく同じでした。キャンディが30歳という事実には私も重鎮達と同じ反応をしてしまいましたよ。ある意味今話で一番の衝撃だったかも知れません。(エミリコも第104話で詳しい年齢が分からない描写がありましたがまさか同じではないですよね?)(30歳でないにしてもケイトと同じ年齢の可能性はあるかも)

それと前回エドワードが述べていた「証拠」はやはりサーカス団の「雑用」の服でした。

これを手掛かりにサーカス団に行きつき、聞き取りを進めて二名の失踪者を確認し、見事エミリコとキャンディの身元を調べたということです。流石エドワード、彼も異例の出世をする大人だけありますね。


ただ、疑問点もあります。

まず前話の感想記事でも話しましたが、ケイトが「反乱分子」である証拠を慎重に調べていたエドワードが、なぜここで重鎮や偉大なるおじい様に滔々と自説を語ることになったのかです。

ですがこの理由はエドワードの最後の発言で判明しました。


「どうか私にこどもたちの棟の徹底的な調査の許可を!!」ジャァンッ


要するに、今回明らかになった疑惑を基に、こどもたちの棟の調査を認めさせたかったということです。

先程のエミリコについて述べた点を細かく見てみると、とりあえずはケイトの正体にはまだ気付いていなさそうなのでその点は安心です。

しかし一方で、エミリコに関しては「不審な点も多く」「継続した調査が必要」とも語っています。

ということは、恐らくキャンディはおまけでエミリコが本命ということでしょう。

エミリコが本命ということはケイトもその対象になるからです。それを足掛かりにケイトが反乱分子である証拠を抑えようという魂胆でしょう。エドワードの執念深さが垣間見えるかのようです。


ところが、冒頭でも語ったように今回はエドワードの思う通りには進みませんでした。

当初はエドワードの話に興味を見せていたジョゼフでしたが、エドワードの演説が終わるとお披露目の進行に戻るように促したからです。

いや、促したという表現では穏当すぎますね。

ジョゼフははっきりと「戻れ」と命じました。これは間違いなく命令です。

そして、信じられぬというように偉大なるおじい様の方を向いたエドワードでしたが、虚しくも偉大なるおじい様から発せられた台詞も「戻れ」という冷たい言葉でした。これにはエドワードも逆らえずただ従うしかありません。

「こどもたちの棟の徹底的な調査」

ケイトが「反乱分子」であるという証拠を探すための手段が潰えたのです。エドワードの完全な敗北でありました。


さて。

今回のエドワードの話に対する重鎮達の反応を見て、私は更に疑問が浮かびました。

それは、なぜ館は「こどもたちの棟」に大人を介入させないのかです。

なんというか、ジョゼフや偉大なるおじい様のリアクションを見ると、彼らが急にエドワードに冷淡になった理由は「こどもたちの棟の徹底的な調査」を口走ったからな気がするんですよね。そしてその観点から過去話を振り返ると、不思議と辻褄が合うのです。


例えば、ブログでも散々繰り返して語っていますが、なぜ館はこどもたちにすす能力を開陳しないのかという点もこれに当てはまります。

現に、こどもたちの棟にすす能力を明かしたトマスは第156話で粛清されています。

また、エドワードはことあるごとに大人がこどもたちの棟に関われないことをもどかしく思っていますし、彼の発言を見るからにこどもたちの棟は大人が立ち入ってはならない場所であることは作中で何度も匂わされています。

そこから推察すると、やはり今回のエドワードの失敗はこどもたちの棟への直接介入を明言したからだとしか考えられないんですよね。


ですが、それがなぜなのかは私にもまだ判然としません。

少しだけ思いついたことを書きますと、もしかしたら偉大なるおじい様や重鎮達はこどもたちの棟を実験場のようなものだと見做しているのかも知れません。でもそう断言するには材料が足りないです。

また、そうすると偉大なるおじい様の正体や関連する人物に直結する可能性がありますのでこれに関しては少し慎重に考えていきたいと思います。


ラストにて、タバコを燻らすジョゼフ。

彼の片眼鏡の先には一体どんな光景が見えているのでしょうかね。