今話の事前告知にて、さらっとではありましたがソウマトウ先生から懐かしい話題が出ましたね。

こちらのツイートです。

先生が仰る「きららでゲスト掲載したとき」とは、まんがタイムきららで連載された「ゆるコワガール」のことだと思います。2011年11月~2012年2月の3か月間に亘って掲載されていました。

覚えている方もいらっしゃるかも知れませんが、実は過去記事にてご紹介しています。
→ソウマトウ先生の過去作品のご紹介(ゆるコワガール)

ということで、せっかくなので1/2扉の画像を載せてみましょう。
扉

残念ながら私が持っているのは最終回のまんがタイムきららだけですので、ソウマトウ先生が今回のツイートで言及したのがこの扉絵かどうかは分かりません。

でもこう見比べてみると、可愛い女の子達が笑顔で画面いっぱいに描かれているのが何となく似た雰囲気ですよね! もし可能であれば「ゆるコワガール」の1話・2話の扉絵と並べてみてみたいものであります。(ネット上で探してもほぼ本ブログの情報ばかりで見つからず。検索の邪魔だなあ…)(自虐)


さて、それはさておきシャドーハウスの話へとまいりましょうかね。

シャドーハウスとは思えないくらいに賑やかで、朗らかなシーン。

こんなにもたくさんのキャラクター達が楽しげでいるのはそうですね、第156話以来ではないでしょうか?

第156話といえばケイトが星つきになってから間もないエピソードです。ネタバレ防止のため詳細は伏せますが、当時のケイトは「かりそめ」の手段でバーバラを救ったが故に意気消沈していました。

しかしそんなケイトの心を救ったのは、彼女の部屋を訪れた仲間たちの姿でした。

「星つきと仲良し作戦」で距離の縮まったベンジャミン、「無能力者襲撃事件」解決の協力者エリザベス&ロレッタ、班員のイザベルとミラベル、そして同期のパトリックとルイーズ。

広くガランとした部屋があれほどに明るくなったのは初めてのことだったでしょう。エミリコの嬉しそうな顔といったらありません。


ですが、今ケイトが抱える苦悩はこの回から始まったのは間違いありません。

ラストで微笑むルウ。

彼女を救うためのタイムリミットが刻一刻と迫っているからです。ダグラスはその現実から目を離すなとケイトに忠告しました。残酷な二者択一がケイトを苦しませます。


ところが、そんなケイトに頼もしい援軍が現れました。

仲間を救おうと奮闘するケイト。

そこに10人もの新しい仲間が加わりました。
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シャドーハウスとは不釣り合いな、陽光差し込む小高い丘。

アニメ2期のOPには及びませんがシャドーハウスにおいてこんな明るい空は珍しいと思います。

しかもその下では笑い声が上がっていますからね。「見世物」であるお披露目とは到底思えない光景です。


ですが、ページをめくればこんな平和なシーンなのも納得です。なにせ新人五対が「全員合格!!」というおめでたい、そして驚愕の事態なのですから。

思えばケイト達のお披露目では合格者は5対中4対でした。

あの時不合格だったのはシャーリー組です。

エドワードが仕組んだ「余興」によって見世物にされた彼女達の最期はあまりに悲しい出来事でした。

100話以上経過した今も、シャーリーとラムの復活を知った今でも、第43話のラストを見た時の衝撃は生々しく思い出すことが出来ます。

ところが、そんな悲劇があったにもかかわらず当時のバーバラはこう言っています。


「今回は5対中4対という優秀な結果です」


館側からすれば、不合格者が1名しかいなかったというのは非常に珍しいことが分かります。

過去のお披露目がどうだったのかは不明ですが、バーバラの回想(第75話)を見てみると、彼女達の代は合格者がマリーローズとバーバラの2対だったこと、バーバラの「意外でした」「同期では一番劣っていたのに」という台詞から、恐らく2対以上が不合格になっていると推測されます。(もし参加者が3対だったらバーバラの台詞は「同期では一番」ではなく「○○よりも」と言いそうですし)

ということは、やはり1対しか不合格にならなかったケイトの代は優秀だったのでしょう。

それに考えてみれば、第39話や第44話の重鎮達の会話を見るとお披露目では必ず誰かが落ちるのが通例なのが分かります。

それなのに「ふれあい」不足のシャーリーしか落ちなかったのは実質全員合格したも同然です。だからこそバーバラは「優秀」だと発表したのです。


しかししかし。

今回の新人達は5対中5対が合格するという驚異の成績です。

合格率100%。

そんなお披露目など今まであったでしょうか?恐らくは前代未聞の事態だったでしょう。

そんなこと知る由もないステラ組、オスカー組、マチルダ組、ロロル組、ダニー組の10人はお手手繋いで満面の笑みでゴールしました。星つきが鳴らすハンドベルが場をさらに盛り立てます。

祝賀モード全開のまま、無事に「新人お披露目編」は幕を閉じました。


……と言いたいところですが話はまだ終わっていません。

第39話にて、ライアンがこんな台詞を叫んでいたのを覚えていらっしゃるでしょうか?


「このまま『お手手繋いで全員合格』なんてくそ下らねぇオチじゃないだろうなあ」「なあ!?ジェラルド!アイリーン!?」


表情が見えないものの、アイリーンとジェラルドが硬直しているのが手に取るように分かるほどのライアンの激昂。

お披露目に落ちる奴が見たいと悪びれることなく言い放つ彼は、公式公認の「サディスト」です。前回お披露目ではライアンが最後に拍手しているのを見てエドワードは心底ホッとしていました。


なのに今回はその「まさか」

まるであの時のライアンをあざ笑うかのように「お手手繋いで」全員でゴールです。(ダニーだけ繋げてないけど)

こんなことになっては観覧席の部屋は荒れに荒れていることでしょう。エドワードの首が寒くなるのは間違いありません。

ですが、そんなことはありませんでした。遠くで祝福のハンドベルが鳴っている中、部屋に広がっていたのは沈黙です。重鎮達の意識はお披露目の結果云々ではなく、前回エドワードが切り出した「侵入者」の話題が場を支配していました。


……こう見ると、前回ラストではエドワードに冷淡な態度を取っていた重鎮達ですが、案外彼が持ってきた「侵入者」について関心を持っていたのが伺えますね。お披露目よりも完全にこちらが優先課題になっています。成功はしなかったものの、エドワードの狙いは結構いい線いっていた感じがします。

さて。テイラーが巻き込まれていることや「生き人形」の再洗脳と、気になる台詞が幾つか散見されますが、個人的に気になったのはジョゼフの行動です。


ジョゼフはドロシー・ソフィ・ライアンの発言を聞いたのち、この件は一旦自身が持ち帰ると言い、偉大なるおじい様にご安心下さいと語り掛けました。

この短いシーンについて、以下の点が気になりました。


・ジョゼフはなぜこの件を持ち帰ったのか?

前回、ジョゼフはエドワードが持ってきた鞄に手を掛けるなど不審な行動をしていました。

ということはジョゼフはこの鞄に心当たりがあるのか、或いは何か考えがあるのはほぼ確実だと思います。だから鞄を持ち去ったのでしょう。

ですが彼の「一旦持ち帰る」という行動によって、この案件について二通り解釈できるんですよね。

それは、
①調べるのに時間が掛かるから鞄を持って帰った。
②他の重鎮に知られたくない何かがあるためそう言い繕った。

①なら特に不思議ではないですが(いやあの鞄に心当たりありそうな時点で怪しいですが)、②だとますますジョゼフの行動が不審に見えてきます。

というより、これまでのジョゼフの重鎮の筆頭といった雰囲気や、未だに顔を出していないという点において彼は重鎮の中でも異質の存在です。もしかしたらジョゼフは「3階」の中でも特異な地位にある、そんなシャドーなのかも知れませんね。


・沈黙の偉大なるおじい様

前回の偉大なるおじい様が、ジョゼフと同じ「戻れ」という台詞を言ったこと、今回の偉大なるおじい様がジョゼフの台詞に対して意味ありげな沈黙をしていることについて、SNSなどではこんな考察が見受けられました。

曰く、「偉大なるおじい様=ジョゼフ」説です。

これについて私はまだ判断を下していませんが、実を言いますとその可能性はあると考えています。

なぜかと言いますと、偉大なるおじい様の台詞とジョゼフの台詞が矛盾したことが一度もないからです。

因みに、「偉大なるおじい様=ジョゼフ」説のさらに上をいくものとして「偉大なるおじい様=重鎮達の傀儡」説も見受けられますが、これについては可能性は低いと見てます。根拠はありませんがライアンやドロシーの言動行動を振り返るとそうは見えないな、というのが理由です。(できればもっと明確な考察が出来たら良かったのですが……)


話を戻しましょう。

「偉大なるおじい様=ジョゼフ」について、これを最初は否定しようと思って私はアニメ1期の最終回を視聴しました。最終回にて、重鎮達の考えと偉大なるおじい様の考えが違っていたのを思い出したからです。

詳しく書くとネタバレになるので簡単に書きますが、アニメでエドワードはルール違反を犯し重鎮達に尋問されています。その際に重鎮から下されたのは、館からの「追放」という処分でした。この重い判決を聞いたエドワードら三人は苦渋の表情を浮かべました。

しかしそれを聞いていた筈なのに、偉大なるおじい様から下されたのは「厳重注意」という軽い罰でした。

エドワードはホッとしてその場を去るものの、重鎮達は動揺しておじい様に語り掛けます。ライアンは「処分が甘いように感じた」と直球でおじい様に述べます。ですが偉大なるおじい様は、シャドーハウスのこれからが楽しみだといった様子でこのシーンは終わりを迎え、エピローグへと移りました。


以上が最終回での一連のシーンです。

この時のやり取りが記憶にあったので、アニメはソウマトウ先生も監修されていますし考察の材料にしても問題はないと思って該当場面を確認したわけです。

ですが意外なことに、偉大なるおじい様が重鎮達の決定に反する判決を下した際、明確に驚いているのはライアンとドロシーだけなんですよね。ソフィはリアクションをいないものの、偉大なるおじい様の言葉を聞いている横顔を見る感じですとやや驚いている風にも見えます。

そして肝心のジョゼフはというと、ここでは感情が全く読み取れません。

「偉大なるおじい様=ジョゼフ」説を否定しようとしたのに、逆に補強する結果しかなかったのです。

よって、絶対とは言い切れないものの「偉大なるおじい様=ジョゼフ」説は割とあり得そうなことが分かって頂けると思います。

私としてはこの説はまだ疑っていますが、いずれにせよ今回の第185話と併せて考えるとジョゼフは重鎮の中でも特別な地位にいるのは間違いないでしょう。

偉大なるおじい様の側近中の側近の彼は一体何者なのか、これからの物語にも目が離せません。


ただ、上記で述べたように重鎮と偉大なるおじい様のこうした関係が本当だとしたら、ケイトにとっては意外と追い風になると私は思います。

なぜなら、一見盤石に見えるシャドーハウスですが、実は大人たちの棟の結束はそこまで強くないかも知れないからです。

第120話でケイトは「大人側が一枚岩ではない可能性がある」「そこに付け入る隙があるかもしれない」と語っていました。大人たちの棟の2階も3階も同じように一枚岩でないのならば、ケイトの言う通りです。


新人お披露目編を経てケイトは、新人達5対10名を仲間にすることに成功しました。

それこそ思い返せば、今回ケイトに冷静になれと忠告したダグラスだって第120話時点ではまだ仲間ではありません。そのことを思えば、これまでのケイトが歩んできた道のりの中でどれほどの仲間ができたことでしょうか!

それはもちろんケイトだけではなく、従者のエミリコの役割も大きいです。

ケイトとエミリコという強固な絆で結ばれた二人だからこそ、こんなにも多くの仲間ができたのです。

その信頼関係の深さは、重鎮を始めとする大人たちは到底及ばないでしょう。

悔しいですが、あのいけ好かない男の台詞を流用して記事を終えたいと思います。


窮地に立たされた者を救おうとするその姿勢!ケイトにはリーダーの資質があります!!


今まさに窮地に立たされるルイーズとルウ。

その救出作戦が、頼もしい仲間たちと共に作戦続行です!!