正月休みが終わり、次の大型連休はゴールデンウィークかとずっと待ちわびていたのに、いつの間にかもう5月下旬です。
普段連休とは縁のない生活を送っているものですから、社会人になってから何年も経つのに未だに大型連休が終わるたびに「次の休みは○○かあ」などど考えてしまいます。今もまさに、早くお盆が来ないかなあと思っているところです。
ただ、そんな怠け者ではあるものの一応は有意義なゴールデンウィークを過ごしました。
その一幕がこちらです。

実は毎年ゴールデンウィークになると贔屓の球団(NPB)を応援しに行っているのですが、この日はたまたまポケットモンスター(いわゆるポケモン)とのコラボデーで、球場の至る場所にピカチュウがいました。
あまりゲームに詳しくない私でも、流石にピカチュウは知っています。日本が誇るクールジャパンの大スターです。この日は贔屓も大勝し、ピカチュウの愛らしい姿も堪能できるなど最高の一日でした。いやあ、楽しかったなあ(自慢)
ただ、ファンからすれば応援しているチームが勝てば「楽しかったー!」で済みますが、当事者の選手や監督・コーチ陣はそういうわけにはいきません。それこそ大勝ともなれば、実力以上の要素が絡み合った結果であることが多いです。
プロ同士の戦いである以上、そこに実力の違いはほとんどなく、あらゆる角度から戦いを分析して次へと備えなければいけません。
プロ野球は年間143試合のペナントレースを勝ち抜いたチームが優勝する仕組みですが、優勝チームは概ね勝率6割後半、最下位チームは勝率3割台で決着します。
2勝1敗で勝ち進められれば優勝、1勝2敗で負け続けたら最下位という事実を指して「優勝チームも最下位チームも1勝の差しかない」とはよく言われますが、それだけ僅差の戦いが半年間続いていくわけです。やはりそこはプロ、厳しいですね(だからこそ興行として面白く、成り立っているともいえます)
ところで、プロ野球の勝ち負けについてこんな格言があります。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
これは肥前国平戸藩第9代藩主の松浦清の言葉と伝えられていますが、現在では元プロ野球選手の野村克也氏が用いたことで有名です。
意味としては、この言葉の通りです。
実力通りに試合に勝つときもあれば、イレギュラーや相手のミスによって勝利が転がり込むこともあります。
その反面、負ける時というのは実力通りのこともありますし、例え偶然が作用した場合でも敗因が自分たち自身にあるケースがほとんどです。
仔細に振り返れば、細かいミスの積み重ね、事態を甘く見た采配、散漫なプレーが取り返しのつかない結果へと繋がってしまうといった事例が多くを占めます。私も長年プロ野球観戦をしていますが、理由のない敗戦はほぼ見たことがありません。今思い出しても3試合程度です。それだけ「敗因」には何らかのはっきりした理由があるものなのです。
それはもちろん、プロ野球だけではありません。
スポーツ、或いは歴史上の戦争や合戦でも同様です。そういった事例は枚挙に暇がありません。
そんな戦いが、此度シャドーハウスでも起こりました。
策を講じて戦いに挑む当事者たち。
勝敗を分けたのはほんの僅かな差でした。
普段連休とは縁のない生活を送っているものですから、社会人になってから何年も経つのに未だに大型連休が終わるたびに「次の休みは○○かあ」などど考えてしまいます。今もまさに、早くお盆が来ないかなあと思っているところです。
ただ、そんな怠け者ではあるものの一応は有意義なゴールデンウィークを過ごしました。
その一幕がこちらです。

実は毎年ゴールデンウィークになると贔屓の球団(NPB)を応援しに行っているのですが、この日はたまたまポケットモンスター(いわゆるポケモン)とのコラボデーで、球場の至る場所にピカチュウがいました。
あまりゲームに詳しくない私でも、流石にピカチュウは知っています。日本が誇るクールジャパンの大スターです。この日は贔屓も大勝し、ピカチュウの愛らしい姿も堪能できるなど最高の一日でした。いやあ、楽しかったなあ(自慢)
ただ、ファンからすれば応援しているチームが勝てば「楽しかったー!」で済みますが、当事者の選手や監督・コーチ陣はそういうわけにはいきません。それこそ大勝ともなれば、実力以上の要素が絡み合った結果であることが多いです。
プロ同士の戦いである以上、そこに実力の違いはほとんどなく、あらゆる角度から戦いを分析して次へと備えなければいけません。
プロ野球は年間143試合のペナントレースを勝ち抜いたチームが優勝する仕組みですが、優勝チームは概ね勝率6割後半、最下位チームは勝率3割台で決着します。
2勝1敗で勝ち進められれば優勝、1勝2敗で負け続けたら最下位という事実を指して「優勝チームも最下位チームも1勝の差しかない」とはよく言われますが、それだけ僅差の戦いが半年間続いていくわけです。やはりそこはプロ、厳しいですね(だからこそ興行として面白く、成り立っているともいえます)
ところで、プロ野球の勝ち負けについてこんな格言があります。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
これは肥前国平戸藩第9代藩主の松浦清の言葉と伝えられていますが、現在では元プロ野球選手の野村克也氏が用いたことで有名です。
意味としては、この言葉の通りです。
実力通りに試合に勝つときもあれば、イレギュラーや相手のミスによって勝利が転がり込むこともあります。
その反面、負ける時というのは実力通りのこともありますし、例え偶然が作用した場合でも敗因が自分たち自身にあるケースがほとんどです。
仔細に振り返れば、細かいミスの積み重ね、事態を甘く見た采配、散漫なプレーが取り返しのつかない結果へと繋がってしまうといった事例が多くを占めます。私も長年プロ野球観戦をしていますが、理由のない敗戦はほぼ見たことがありません。今思い出しても3試合程度です。それだけ「敗因」には何らかのはっきりした理由があるものなのです。
それはもちろん、プロ野球だけではありません。
スポーツ、或いは歴史上の戦争や合戦でも同様です。そういった事例は枚挙に暇がありません。
そんな戦いが、此度シャドーハウスでも起こりました。
策を講じて戦いに挑む当事者たち。
勝敗を分けたのはほんの僅かな差でした。
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前回、マリーローズとバーバラが遂に手を携えたわけですが、マリーローズといえばやっぱり「ダンス」のイメージが強烈ですよね。
第44話の初登場時はローズマリーとダンスしながらケイトに近づいてきましたし、第54話ではマリーローズに聞き込みをするためケイトは趣味の部屋を訪れていました。当然会話だけにとどまらず、ケイトはマリーローズのダンスレッスンを受けています。余談ですが、このエピソードでは一コマだけですが、エミリコとローズマリーがダンスをしている貴重なシーンもありました。(カメラもっと左映して!!)
また、記憶に新しいのは第225話です。
コールマインに左遷させられたエドワードら3名の前に、姿を現したマリーローズ&ローズマリー。
アイリーンはすすバトで先制攻撃を試みますが、マリーローズとローズマリーはダンスしながら華麗に避けています。
戦いにおいても優雅に踊る、ダンスこそが己そのものだといわんばかりの麗人。
それこそがマリーローズなのです。
その本領発揮といえば、第70話から第74話にかけて繰り広げられた、ケイトとジョンを相手取ったエピソードでしょうかね。
深夜のこどもたちの棟にて生起した一戦。
マリーローズとローズマリーは、初手でエミリコとショーンを行動不能に陥らせると、大量のこびりつきを操って逃げ惑うケイトとジョンをすぐさま拘束しました。
結局のところは「入れ替わり作戦」によってケイトに逆転を許してしまいましたが、終始こびりつきと共に舞いながら戦うマリーローズとローズマリーは強者そのものでした。
それどころか、今読み返すと屋外ということもあって、第二の“お披露目”の感もありますね。マリーローズ自身も「班長として最後の授業(レッスン)だ!」と言っていましたが、随所でケイトとジョンにアドバイスをしながら攻撃していく様はまるで鬼教官のようです。
後の話になりますが、ここでマリーローズが与えた
「年長者を侮らない」
「敵に情けをかけないこと」
「真の能力は出来る限り隠しておくもの」
という3つのアドバイスは、ジョンにとって印象深いものだったようです。ジョンは強敵に立ち向かった際、マリーローズのアドバイスの重要性をこれでもかというくらい痛感していました。(役に立ったとは言い難い)(第142話参照)
さて、ところでマリーローズがよく口にする「レッスン」
今回の第239話でも出てきましたね。レッスンのお相手はバーバラ、内容はすす能力についてです。
よくよく思い出すと、バーバラって星つきリーダではあったもののすす能力については知らないんですよね。修練の間に出入りしてはいましたが、あれはすす能力のためではなく、バーバラの大量の煤を処理するために利用していただけです。
すす能力の有無の口外は、星つきであろうとも例外ではなかったことを改めて認識しました。ベンジャミンもスザンナもオリバーもあれだけ傍にいてよく隠し通せたなと、今更ながらに感心です。
そして、戦いの中でもダンスを踊り、そしてレッスンを欠かさないマリーローズにとって、かつてのクリストファーが指揮していたこどもたちの棟はさぞかし居心地が良かったのだろうなとも思いました。
クリストファー(初代)がいた頃のこどもたちの棟は、「授業」によって棟全体の成長を促し、こどもたちが生き生きとしていた時代だからです。
恐らくマリーローズはそんな中で毎日のようにローズマリーとともに踊り、そして「授業」(レッスン)を熱心に行っていたことでしょう。そんな当時の暮らしが、マリーローズの今現在の行動の端々に見えて仕方ありません。もしかしたらマリーローズにとって、あの頃の暮らしが一番幸せだったのかも知れませんね。
ただ、それは過去の話。昔の幸福に浸っている場合ではありません。
なにせ今戦っている相手はライアンですからね。
シャドーハウスという館の首脳陣にして、多くのこどもたちを不幸にしてきた「大人」の一員。同時に館随一の実力者。
ならば今回はマリーローズこそが挑戦者です。全力でいかねば太刀打ちできません。
実際に、バーバラに協力を仰ぐことでようやくライアンと五分五分といった風に戦いは推移していきました。
そんな中、ローズマリーの発言によって戦況が動きます。
彼女が取り出したるは、ライアンのちぎれた耳。
ローズマリーファンの私にとって、グロテスクなものを手にしても動じない様子や、それを観察して的確な推理をする冷静さ、決意を秘めた力強い瞳に魅了されてしまい、このページだけで何時間も語れそうですが、今はよしておきましょう。
それよりも重要なのが、ローズマリーがここで囮を申し出たことです。
膠着する戦い。しかし相手が格上ならば、時間が経てば経つほど不利になるのは目に見えています。
しかし「隙」を見出せたなら話は別です。言い方を変えれば「油断」でしょうか。
前回の第238話でライアンは“生き人形”(=ローズマリー)のことを「弱くて足手まとい」と言っていましたが、裏を返せばライアンは“生き人形”(=ローズマリー)のことを甘く見ていることになります。
きっとローズマリーは、自身の姿を見せることでライアンの油断を誘い、「隙」を作ろうと考えたに違いありません。いや確実にそうでしょう。
「足手まといでないことを証明してみせましょう」
このコマでのローズマリーの瞳の強さは、主人のために決意を固めた意志の強さであるとともに、敵に一矢報いるべく執念を燃やす熱さでもあると思います。一連のシーンを読みながら、ローズマリーという少女の奥深さにさらに魅せられてしまいました。
さて、ローズマリーについてついつい長く語ってしまいましたが、ここからはざっくりと書いていきましょう。
ローズマリーの発言によって戦況は動き、バーバラの大量の煤をマリーローズが「亡霊化」することでライアンの身体を四肢散り散りにしたことで、一気に勝負は決まりました。
これでは流石のライアンも再生は出来ません。マリーローズ側の作戦勝ちです。
ライアンの敗因は「隙」(油断)。マリーローズの勝因は仲間との連携と、相手の甘さです。
そうして戦いは幕を閉じました。
ただ、勝ったとはいえマリーローズ側の被害は甚大でした。そして、最終ページでそれらの犠牲が無駄だったことが明らかになります。
あれだけ細かく千切られてなお、ライアンの身体は再生しつつある様子が描かれたからです。
それに対して、一帯には悲惨な光景が広がっていました。
マリーローズの問いかけに返事をしないまま横たわるバーバラ、窓ガラスに引っ掛かったまま動かないバービー、瓦礫の中で声をも発しないエドワードとアイリーンとジェラルド……
そして何よりも、苦悶に満ちた表情を浮かべ、大量の血を流しているローズマリーがいます。
その腹部には、瓦礫の破片が刺さっているのがはっきりと描かれていました。普通に考えれば一刻を争う事態、或いは手の施しようのない致命傷の可能性もあります。
もはや、ここに挙げた全員の最悪な結末を覚悟せねばならない、信じたくない事実がそこにありました。どうか、どうかエヴリンはじめ、救護班が駆けつけてくれと願わずにはいられません。
しかしながら、ここで思い出したことがあります。
それは過去のエピソードで、奇しくも「敗因」という語句が登場した第74話の台詞です。
「許されないことを…してきたんだよ」
台詞の主はマリーローズ。
ケイトとジョンとの戦いに敗れたマリーローズは、時間稼ぎのためにイザベルとミラベルとベルとベルを巻き込んだことを述べ、結果「処分」を受けても仕方ないと語っていました。
「処分」
それは「死」を意味します。
それだけの十字架を既にマリーローズとローズマリーは背負っていたのです。
だとしたら、その報いがとうとうきてしまったのかという悪い想像が頭をかすめて仕方ありません。
名状しがたい光景を前に意識を失うマリーローズ。
次に目を覚ました時、その瞳には何が写っているのでしょうか。
前回、マリーローズとバーバラが遂に手を携えたわけですが、マリーローズといえばやっぱり「ダンス」のイメージが強烈ですよね。
第44話の初登場時はローズマリーとダンスしながらケイトに近づいてきましたし、第54話ではマリーローズに聞き込みをするためケイトは趣味の部屋を訪れていました。当然会話だけにとどまらず、ケイトはマリーローズのダンスレッスンを受けています。余談ですが、このエピソードでは一コマだけですが、エミリコとローズマリーがダンスをしている貴重なシーンもありました。(カメラもっと左映して!!)
また、記憶に新しいのは第225話です。
コールマインに左遷させられたエドワードら3名の前に、姿を現したマリーローズ&ローズマリー。
アイリーンはすすバトで先制攻撃を試みますが、マリーローズとローズマリーはダンスしながら華麗に避けています。
戦いにおいても優雅に踊る、ダンスこそが己そのものだといわんばかりの麗人。
それこそがマリーローズなのです。
その本領発揮といえば、第70話から第74話にかけて繰り広げられた、ケイトとジョンを相手取ったエピソードでしょうかね。
深夜のこどもたちの棟にて生起した一戦。
マリーローズとローズマリーは、初手でエミリコとショーンを行動不能に陥らせると、大量のこびりつきを操って逃げ惑うケイトとジョンをすぐさま拘束しました。
結局のところは「入れ替わり作戦」によってケイトに逆転を許してしまいましたが、終始こびりつきと共に舞いながら戦うマリーローズとローズマリーは強者そのものでした。
それどころか、今読み返すと屋外ということもあって、第二の“お披露目”の感もありますね。マリーローズ自身も「班長として最後の授業(レッスン)だ!」と言っていましたが、随所でケイトとジョンにアドバイスをしながら攻撃していく様はまるで鬼教官のようです。
後の話になりますが、ここでマリーローズが与えた
「年長者を侮らない」
「敵に情けをかけないこと」
「真の能力は出来る限り隠しておくもの」
という3つのアドバイスは、ジョンにとって印象深いものだったようです。ジョンは強敵に立ち向かった際、マリーローズのアドバイスの重要性をこれでもかというくらい痛感していました。(役に立ったとは言い難い)(第142話参照)
さて、ところでマリーローズがよく口にする「レッスン」
今回の第239話でも出てきましたね。レッスンのお相手はバーバラ、内容はすす能力についてです。
よくよく思い出すと、バーバラって星つきリーダではあったもののすす能力については知らないんですよね。修練の間に出入りしてはいましたが、あれはすす能力のためではなく、バーバラの大量の煤を処理するために利用していただけです。
すす能力の有無の口外は、星つきであろうとも例外ではなかったことを改めて認識しました。ベンジャミンもスザンナもオリバーもあれだけ傍にいてよく隠し通せたなと、今更ながらに感心です。
そして、戦いの中でもダンスを踊り、そしてレッスンを欠かさないマリーローズにとって、かつてのクリストファーが指揮していたこどもたちの棟はさぞかし居心地が良かったのだろうなとも思いました。
クリストファー(初代)がいた頃のこどもたちの棟は、「授業」によって棟全体の成長を促し、こどもたちが生き生きとしていた時代だからです。
恐らくマリーローズはそんな中で毎日のようにローズマリーとともに踊り、そして「授業」(レッスン)を熱心に行っていたことでしょう。そんな当時の暮らしが、マリーローズの今現在の行動の端々に見えて仕方ありません。もしかしたらマリーローズにとって、あの頃の暮らしが一番幸せだったのかも知れませんね。
ただ、それは過去の話。昔の幸福に浸っている場合ではありません。
なにせ今戦っている相手はライアンですからね。
シャドーハウスという館の首脳陣にして、多くのこどもたちを不幸にしてきた「大人」の一員。同時に館随一の実力者。
ならば今回はマリーローズこそが挑戦者です。全力でいかねば太刀打ちできません。
実際に、バーバラに協力を仰ぐことでようやくライアンと五分五分といった風に戦いは推移していきました。
そんな中、ローズマリーの発言によって戦況が動きます。
彼女が取り出したるは、ライアンのちぎれた耳。
ローズマリーファンの私にとって、グロテスクなものを手にしても動じない様子や、それを観察して的確な推理をする冷静さ、決意を秘めた力強い瞳に魅了されてしまい、このページだけで何時間も語れそうですが、今はよしておきましょう。
それよりも重要なのが、ローズマリーがここで囮を申し出たことです。
膠着する戦い。しかし相手が格上ならば、時間が経てば経つほど不利になるのは目に見えています。
しかし「隙」を見出せたなら話は別です。言い方を変えれば「油断」でしょうか。
前回の第238話でライアンは“生き人形”(=ローズマリー)のことを「弱くて足手まとい」と言っていましたが、裏を返せばライアンは“生き人形”(=ローズマリー)のことを甘く見ていることになります。
きっとローズマリーは、自身の姿を見せることでライアンの油断を誘い、「隙」を作ろうと考えたに違いありません。いや確実にそうでしょう。
「足手まといでないことを証明してみせましょう」
このコマでのローズマリーの瞳の強さは、主人のために決意を固めた意志の強さであるとともに、敵に一矢報いるべく執念を燃やす熱さでもあると思います。一連のシーンを読みながら、ローズマリーという少女の奥深さにさらに魅せられてしまいました。
さて、ローズマリーについてついつい長く語ってしまいましたが、ここからはざっくりと書いていきましょう。
ローズマリーの発言によって戦況は動き、バーバラの大量の煤をマリーローズが「亡霊化」することでライアンの身体を四肢散り散りにしたことで、一気に勝負は決まりました。
これでは流石のライアンも再生は出来ません。マリーローズ側の作戦勝ちです。
ライアンの敗因は「隙」(油断)。マリーローズの勝因は仲間との連携と、相手の甘さです。
そうして戦いは幕を閉じました。
ただ、勝ったとはいえマリーローズ側の被害は甚大でした。そして、最終ページでそれらの犠牲が無駄だったことが明らかになります。
あれだけ細かく千切られてなお、ライアンの身体は再生しつつある様子が描かれたからです。
それに対して、一帯には悲惨な光景が広がっていました。
マリーローズの問いかけに返事をしないまま横たわるバーバラ、窓ガラスに引っ掛かったまま動かないバービー、瓦礫の中で声をも発しないエドワードとアイリーンとジェラルド……
そして何よりも、苦悶に満ちた表情を浮かべ、大量の血を流しているローズマリーがいます。
その腹部には、瓦礫の破片が刺さっているのがはっきりと描かれていました。普通に考えれば一刻を争う事態、或いは手の施しようのない致命傷の可能性もあります。
もはや、ここに挙げた全員の最悪な結末を覚悟せねばならない、信じたくない事実がそこにありました。どうか、どうかエヴリンはじめ、救護班が駆けつけてくれと願わずにはいられません。
しかしながら、ここで思い出したことがあります。
それは過去のエピソードで、奇しくも「敗因」という語句が登場した第74話の台詞です。
「許されないことを…してきたんだよ」
台詞の主はマリーローズ。
ケイトとジョンとの戦いに敗れたマリーローズは、時間稼ぎのためにイザベルとミラベルとベルとベルを巻き込んだことを述べ、結果「処分」を受けても仕方ないと語っていました。
「処分」
それは「死」を意味します。
それだけの十字架を既にマリーローズとローズマリーは背負っていたのです。
だとしたら、その報いがとうとうきてしまったのかという悪い想像が頭をかすめて仕方ありません。
名状しがたい光景を前に意識を失うマリーローズ。
次に目を覚ました時、その瞳には何が写っているのでしょうか。
