前々回の記事(第29話 不完全な地図)の冒頭で、地図と迷路は相反するものという話をしました。

かなり昔に読んだ本の内容だったため記憶はあやふやだったのですが、思い出してみると不思議なもので、久々にその話が載っていた本を読みたくなってきました。

そこで試しに実家の本棚を漁ってみたところ、幸いすぐに見つかりました。

題名は、
「反世界 もう一つの世界はあるか」(産報デラックス刊行)
という本です。
DSCN5248

昭和53年に発行された本で、宇宙や物理についての最新研究を学者・有識者がオムニバス形式で持論を述べています。
他にもショートショートが収録されていたりと、時代を感じさせる部分もあります。

件の迷路の話は、桑原茂夫という文学研究家の方が書いた評論に書かれています。
見開き2ページくらいのエッセイなのですが、それについて読んでいくと、当時は気に掛けていなかった文章に目が留まりました。

迷路に魅入られ、数々の名作を残した奇才。
グレッグ・ブライトという男の生き様です。
続きを読む