来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

バーバラの秘策①

ここ数話は、イケメン・クリストファーが登場したとあって、心射抜かれている方がSNSで結構見受けられますね。(イケメンなのは生き人形の方だけども……)

またバーバラによる過去回想編ということもあって、これまで謎に満ちていたシャドーハウスの正体がほんの少しですが明らかになってきました。

いくつもの伏線が回収される様子が実に小気味いいです。


ただ忘れてはいけないのが、そうやって謎が解けたと思ったらまた新しい疑問が出てくるのがシャドーハウスの真骨頂だということです。これまでもずっと、それを繰り返しながら物語が紡がれてきました。

今回作成した記事も、回想エピソードのインパクトに圧されてスルーされそうな描写でしたが、そのさりげなさが逆に「これは怪しいぞ……!」と思わせるに十分なシーンでした。


この記事では、第77話のバーバラが何らかのトラップを仕掛けたという前提で進めていきます。

ネタバレがありますのでどうぞご注意下さい。


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第77話 答えのない選択

悲劇に直面した時、人間が最初に抱く感情は“驚き”(驚愕)だそうです。

いきなり悲しみに陥るわけではないということですね。
次いで“疑問”、その次に“戸惑い”、そしてようやくその先に“悲しみ”が待っています。

場合によっては“悲しみ”ではなく“憎しみ”または“怒り”へと転じることもままありますが、一見直情的とも思える“悲しみ”は、いくつものプロセスを経て完成される理屈っぽさを内包した感情ということでしょう。

言い換えれば、理由なき悲しみはほぼ存在しえないといったところでしょうか?


この話はかなり前にラジオで聞いたのを記憶のまま書いているだけですので、現代の心理学や脳科学では正しいのかは分かりません。

ただ自分自身のこれまでを振り返ると、あながち間違ってはいないのかなと思います。

非情と思われることは承知ですが、これまで“悲しい”と感じた時のことを思い返すと、必ずその対象に何らかの感情移入(特別視)がありました。思い入れがあるからこそ“悲しい”と感じたわけです。その逆のパターンはまず思い出せません。


もっとも、何の思い入れのないものに対し“悲しみ”を覚える人の方が稀でしょう。
見聞きしたことのない遠い国の悲劇を悲しむ時だって、無意識の内にその国に住まう人々に対して共感性を抱いている筈です。

結局“悲しみ”とは、何もないところから生まれる感情ではないのです。


今回の第77話では、連載以来最大級といえる悲劇が発覚しました。

多くの輝きを見て、思い出を共有した者だからこそ感じる衝撃と驚愕。

それに比肩しうるエピソードは、一年前に発表されたあの回ぐらいしか私には思い当たりません。続きを読む

第76話 消えない傷

ここ数日ネット回線が不具合でして、更新が滞ってしまいすみません。

ツイッターを覗くくらいなら支障がないのですが、ブログの管理画面を開こうとすると何故か繋がらないんですよね。(この記事も一瞬繋がったのでなんとか更新出来ました)

もしかしたら単に通信制限食らっているだけかも知れませんので、取り敢えず月末が過ぎるまで我慢しようと思います。


さて、いつもならシャドーハウスに関係ありそうでなさそうな話からあらすじ紹介に入りますが、今回はその余裕がないのでいきなり本題に入ります。


こどもたちの棟のリーダーから語られる回想編。

彼女を郷愁に誘ったのは、未だ掴むことのできない憧憬の追憶でした。続きを読む
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