来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

【実史版】これまでのシャドーハウスの歩み

此度発売されたヤングジャンプ2024年33号を皆様はお買いになりましたでしょうか?

もちろん私は買いました!

なんといっても第200回、しかもカラー扉つきですからね。

ソウマトウ先生のツイッターでも告知されておりましたが、既刊単行本の表紙を用いたカラー扉はシャドーハウスの歴史そのものでした。しかもその中央に、抱き合うケイトとエミリコのシルエットが描き下ろされているとあれば思いこみ上げぬ読者などいないでしょう。いや、いません!(断言)

思えば、第1回の見開きカラー扉絵ではやや距離を置いて真正面を向くケイトとエミリコが描かれていましたね。

それが今となっては、向かい合って抱きはしゃぎ回る二人がいるなんて尊い以外の言葉が見つかりません。これまで歩んできた二人の道のりを思い出し胸詰まりました。

第1話

第200回扉絵



さて、ところで今回のエピソードの最後にはこんなおまけページがありました。

「第200回 シャドーハウスの歴史」

これはケイトが書いていたノートをエミリコが読み進めながら、それぞれの記述にエミリコがコメントをしてシャドーハウスの内容を振り返るコーナーです。

こういうフィクションのキャラクターが物語を俯瞰して読者目線で語っていく、みたいなの結構好きなので今回読めて嬉しかったです。(小説家の乙一氏なんかは初期の頃、あとがきで登場人物がテーブル囲んで本編の感想を言い合うみたいなことしてて面白かったのを思い出しました)

ということで、今回のヤングジャンプは買いだと思います!

もしかしたら単行本にも収録されるかもしれませんが、そうとは言い切れませんからね。これまでにも「影館通信」とかアニメの告知といった単行本に載らなかった内容も多々ありますから後悔しないためにも買えるうちに買った方が上策です、はい。(何を隠そう私も第100回の時買い損ねてます)


ところで、此度掲載されたのはシャドーハウスという「物語」の歩みです。第200回の節目ということで読者向けに振り返りの場を提供して下さったのでしょう。ありがたい限りです。

ただ、シャドーハウスの歩みにはもう一つあります。

それはシャドーハウスという「作品」そのものの歩みです。

本ブログではこれまで「連載開始からの1年の軌跡」「シャドーハウス2年目の軌跡」や「令和四年 新年のご挨拶&写真で振り返る令和3年のシャドーハウス」「新年のご挨拶&写真やツイッターで振り返る令和4年のシャドーハウス」「写真やツイッターで振り返る令和5年のシャドーハウス」といった形で一年ごとのできごとをまとめてきました。

しかし、6年間分のできごとを一気に並べたことは今までありません。(というか連載終了してから発表しようとしてました)

でもせっかく公式側が第200回を記念して「物語」の振り返りをして下さったのですから、良い機会ですので本ブログでも連載開始以来の歴史をご紹介したいと思います。

平成末期より紡がれてきた「類似作品不在」の軌跡

それでは続きよりどうぞ!続きを読む

祝!連載200回!!

連載6年目にして、遂にシャドーハウスは第200回を迎えました!
おめでとうございます!!

振り返れば、第100回を迎えたのは連載3年目の2021年でした。そう考えるとコンスタントに連載が続いていることが分かりますね。その間に累計売上300万部を売り上げ、二度のアニメ放映が実現しました。きっとこれからも、多くの人々を魅了し続けることは間違いありません。


さて、そんなシャドーハウスの魅力を挙げればキリがありませんが、一つ取り上げるとしたら「キャラクターの魅力」になるでしょうか。

個性豊かなキャラクター達、しかも半数が顔の見えない「お影様」(シャドー)であるにも関わらず、彼ら彼女らは読者の心を惹きつけてやみません。

ソウマトウ先生は過去のインタビューで「表情以外で感情を表現できないかなと思った」(コミックナタリーより)と語っておられますが、まさにその狙いが的中した結果と言えましょう。

各シーンにおける細かい動作や心象描写によって、シャドーの表情を、そして生き人形の感情を読み取ることができるのが本作品の大きな特長です。その特色を全面に押し出すかのように、連載開始当初は“類似作品不在”という触れ込みで大々的にキャンペーンされていました。

しかし、6年経った今でもシャドーハウスに追従する作品は現れていません。

それは誰にも真似できぬ領域にソウマトウ先生が辿り着いているからでしょう。これからもきっと、唯一無二の作品であり続けることと思います。

改めまして、ソウマトウ先生どうもおめでとうございます!


ヤングジャンプ本誌では、第200回のエピソードの最後に「最終章」と明記されていました。

言葉をそのまま受け取れば物語が佳境に差し掛かっているということになります。

今まで作品を追ってきた身からすると寂しくなる文言ではありますが、それでも第200回を迎えてもなおシャドーハウスには明かされていない謎が多くますし、何よりもどのキャラクター達もまだまだ動き足りないという風に感じられるのは私だけでしょうか?

ならばこれからもシャドーハウスがますます活躍の場を得られるようファンとしては応援していきたいですし、そうした中で最高の展開を、最高の結末を目にするために精一杯シャドーハウスを追って行けたらと考えています。

果たして今後、ケイトとエミリコの闘いはどこまで続いていくのか一読者の私には分かりませんが、彼ら彼女らの素晴らしいエピソードの一つ一つを漏らさぬよう読んでいきたいです。



第199話 生い立ち【感想】

またも既視感のあるタイトルがお目見えしました。


「生い立ち」


前回の第198話「独白」同様、これも過去に用いられたことのあるサブタイトルです。第108話のことでした。

何と言いますか、2度も続けてくるとは予想外でしたね。こうなってくると次回も同じサブタイトルが来るんじゃないかと思えてきます。

最も、それだと新鮮味がなくなるので流石に3回続けてはないでしょうけどね。

でもそうですね、もしも私がサブタイトルを付けられるとしたら、第107話「独白」第108話「生い立ち」第109話「シャドーハウス」に対抗して第200話には「ミラーハウス」と付けてみたいです。これなら少し変化球にしつつも、過去のエピソードと対の副題になりますし、何より節目にふさわしいサブタイトルになるのではないでしょうか?

一読者という立場ではありますが、こうして次の展開やサブタイトルを想像するのはなんとも楽しいものです。


しかし、そんな簡単に展開を予想できるはずがないのは皆様も承知かと思います。それこそがシャドーハウスの魅力の一つだからです。それどころか丁寧に綴られてきた伏線が、あっと驚く新事実によって回収されることは何度もありました。それこそがこの作品の醍醐味なのです。


今回のエピソードも例に漏れませんでした。

「希望の子」と呼ばれた美少年。

彼の狂気は幼少期から育まれてきたことが分かりました。続きを読む
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