来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2020年06月

祝!フランス語版単行本1・2巻発売!!

既に先月から発表されていましたが、本日はシャドーハウスの単行本1・2巻の発売日です。欧州進出万歳!

海外展開は韓国に引き続き2か国目ですが、ヨーロッパ方面では初めてです。

欧州をモデルにしたシャドーハウスが現地の方々にどう写るのか楽しみですね。フライング気味に一昨日入手された方もいるようですが、是非とも感想を聞いてみたいです。
(英語分からないけど……)

実店舗では分かりませんが、各通販サイトでも取り扱いはあるようなので国内でも購入可能です。
単行本の帯が青色で結構格好良いデザインですので、もしも見かけたら買おうかなと思います。


ちなみにツイッターでソウマトウ先生もリツイートしていましたが、フランス版のPVも制作されています。国内では2巻発売時に牛丼氏によるPVが公開されていましたが、それぞれの違いを見ながら楽しんでみては如何でしょうか?

また、単行本発売に先立って出版社のグレナ社のPR記事やサブカル系サイトの宣伝記事が掲載されていますので、語学が堪能な方は覗いてみると面白いかも知れません。
(私は英語分からないけど!)


以下にグレナ社のページやPVのURLを貼り付けておきますので、興味ある方は是非御覧下さい。


そして最後に……


ソウマトウ先生、黒に引き続いての欧州進出おめでとうございます!



グレナ社シャドーハウスHP→ShadowsHouse-Tome1
フランス語版PV(YouTube)→ShadowsHouse-Trailer
フランスのサブカルサイトの宣伝記事→Neoanderson N-GAMESの記事
※グレナ社のHPと内容は同じです。

【第66話感想】禁じられた恋 ~マーガレット策士編~

全然関係ないのですが、本日(6/14)20:00からニコニコ動画で名取さなさんが「名取さなとエドワード・ゴーリーの絵本を読もう」という企画で生放送を配信していますね。

今私もそれを聞きながらこの記事を書いています。


名取さなさんといえば、昨年10月にシャドーハウスを宣伝してくれたVtuberです。
当時まだそれほど知られていなかったシャドーハウスですが、彼女が読者であることを明言してくれたおかげで作品が広まるきっかけになりました。

インフルエンサーに紹介されたことでツイッターでも『ぷちバズり』状態となり、ようやくシャドーハウスに光明が見えた初めての出来事でした。ソウマトウ先生も可愛いコラボイラストを描いてくれていましたので、見たことのない方は先生のTwitterかpixivFANBOXで見てみて下さい。

pixivFANBOXの方は支援者以外も閲覧できる全体公開記事でしたので、これで興味を持った方は是非先生への応援をお願い致します!(月¥200~¥1000までの3プラン)
ちなみにリンクはブログの左側にあります。


さて雑談はここまでにして、本題に入りましょう。

前記事で書いた、第66話でのパトリック組と一組の少女との邂逅。
もう一つの視点から見たこの場面について語っていきたいと思います。





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【第66話感想】禁じられた恋 ~マーガレット純情編~

いつもでしたら各話の感想はあらすじ紹介と一緒に書いているのですが、今回は別記事でも書いていきたいと思います。

何と言いますか、全ての感想を交えると普段から冗長な記事が更に長くなりそうだったもので……。
(第67話のあらすじ紹介はまだお待ち下さい!)

もう読んだ方ならわかって頂けると思いますが、第66話は読んでいる途中も「~~~~~~~~~~!!」みたいな感じだったのに、ラスト3ページで「…………………!!!」となり、読み終わった後といったら「△〇×□*q/w-r☆◇w■y\[@;.~~~~~~~!!!(ジタバタ)」、みたいになってしまいました。(伝われ!)

シャドーハウスを読んだ時はいつも心地よい余韻に浸るのが常ですが、今回はもう1週間以上経つというのに未だに興奮から抜け出しておりません。
この感覚は第41話以来でしょうか。第50話も非常に爽快なラストでしたが、それとは少し趣の違った感情が私を支配しています。


以前SNS投稿された私の好きな感想に

「新情報が提示されるたびに作品の雰囲気がガラッと変わり、物語が一段上のレイヤーに移行したのがわかる。すごい。」

と書いた方がいたのですが、まさしく第66話はその通りの内容でした。

個人的には、第19話・第43話と並ぶシャドーハウスのターニングポイントだと思っています。


さて、ついつい興奮しすぎて書きすぎてしまいましたが、今回の主題はそんな第66話のちょうど真ん中で展開された、とある少年ペアと少女ペアとの交流に注目して書いていこうと思います。

相変わらずのネタバレ記事ですので第66話を読んでいない方はご注意下さい。


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第66話 婚姻について

花は生活に彩りを添えてくれます。

生物学的に『花』とは種子植物の繁殖機能を備えた器官となりますので、マツやヒノキ、苔やシダといった植物の地味な生殖器官も厳密にいえば『花』です。

花粉症の季節が迫ると、花粉をふんだんに湛えたスギの花がテレビ等で放映されますので見たことがある人も多いでしょう。
あの茶色くて丸い実のようなものがスギの花です。一般的にイメージする花とは結構様相が違いますね。


我々が思い描く『花』が地球上に誕生したのはジュラ紀、今から約1億4000年前です。白亜紀以降、地上に広く分布し始めました。
それまで繁栄していた『裸子植物』と対比して、このグループを『被子植物』といいます。

構造上の違いは挙げると長くなりますので割愛しますが、この二つのグループの何よりの相違点は『花』の形態です。

花粉の輸送を風や水に頼った裸子植物に対し、被子植物は虫や動物に花粉を運搬させるため、目を引くよう色は煌びやかに、そして香り高い『花』を付けるようになりました。

運任せの裸子植物に比べて、生存戦略に磨きをかけていった被子植物は勢力を拡大します。比例して、花の形態も多様化の一途を辿りました。

悠久の時を経て、その生存戦略が繁栄を遂げた一種族の目に留まり、更なる多様化へと突き進んでいくとは進化の過程は面白いものです。


そして現在。
花は鑑賞・装飾・贈呈に欠かせない人間生活の必需品です。

昨年、平成時代最大の流行歌としてSMAPの「世界に一つだけの花」が話題となりましたが、これも私達の生活に花が身近な存在だったからだと思います。

つい最近、相次ぐ式典の中止により苦境に立たされた花屋を救おうと、多くの方々が声を上げていたのも記憶に新しいですね。


シャドーハウスも至る所に花が登場します。

ケイト嬢のシンボルは赤薔薇ですし、ルイーズやバーバラも花の装飾品を身に着けています。
そういえば、エドワードのスーツの柄もスズラン(?)ですね。
(まだ未確定)

マリーローズやローズマリーのように花の名を持った人物もいますし、直接の由来ではないもののベンジャミンとオリバーの名前も植物と関係があります。

お披露目ではシロツメクサがエミリコの象徴として扱われていました。


物語に頻繁に登場する『花』。

今話ではこの『花』が、とあるシャドーの運命を翻弄します。


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第65話 お呼ばれについて

‟If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.”


これは20世紀初頭に活躍した小説家・レイモンドチャンドラーの作品に登場する主人公の台詞です。

日本語では、
「強くなければ生きていけない 優しくなければ生きる資格がない」
と訳されており、様々な場面で引用されることの多い言葉です。

大抵、力を持った者が自らを律するために用いるか、粗暴な者を諫めるためにその人物の師が発することが多いような気がします。
ちなみに私がこの言葉を知ったのは高校の時、とあるノンフィクション作品でした。

ただ原文が英語であるが故、訳し方によってニュアンスが若干異なる場合もあるようです。
様々な意味合いに取れることも、名台詞たる所以なのかも知れませんね。


この言葉が登場したのは「プレイバック」という小説の作中においてです。
1958年の発表ですから、かれこれ52年前になります。

ところが多くの価値観がひしめき合う現代においては、ますますこの言葉の重みが感じられる毎日です。半世紀以上経った今も名言として残っているのは、我々が無意識の内に身につまされることを実感しているからでしょう。

残念ながら、この言葉は今後も色褪せることなく受け継がれていくことと思います。


一見シャドーハウスとは無縁そうなこの台詞。
しかし今回のお話では、それを想起させるような生き様を貫く一人の少年がいました。

我々が生きる世界と似た言葉が、同じ重みを持つシャドーハウスの世界。

深く知れば知るほど、単純な勧善懲悪に与さない魅力を持つ登場人物が目白押しです。



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