エミリコがシャドーハウスにやってきた経緯①の続きです。

第102話のとんでもない謎に対し、トンデモ説をぶつけたのが前回の記事でした。

そして前記事では、謎多き存在となったエミリコの正体について、できるだけこれまでの描写に矛盾がないよう、三つの要素からなる一つの仮説を述べました。

今回の記事では、その三要素を網羅しながら一つのストーリーを作ってみましたので、お時間ありましたら試しにご覧になって下さい。

例によって102話までのネタバレを含みますのでご注意を。
では続きからでお願い致します。



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前記事で書いたシャドーハウス以前のエミリコについての三要素とは、以下の通りです。

①エミリコは『村外で療養していた病弱な容姿の似た少女の代わりにシャドーハウスに連れて来られた少女』

②ケイトは『エミリコが身代わりとなった少女に擬態した“特別なモーフ”』

③エミリコの特徴的な口調や身体能力は彼女自身の過去に、ケイトの秘密もエミリコが連れて来られた経緯にある



そしてさらに、エミリコが身代わりとして守った「ケイト」と呼ばれていた少女は、健康面で不安面があり、そのこともあって学校に通っていなかったと考えました。


以上を鑑みまして私が考えたのは、こんなストーリーです。
(※妄想含)(※※めっちゃ長いです)




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「ケイト」は病弱な少女だった。だから学校にも行けず家にずっといた。
「ケイト」を苦しめていたのは村中を覆う「黒い煙」だった。
だから療養のため両親は山へと「ケイト」を連れて行った。
両親は仕事があるのでミラーサイドを離れることができない。
そこで容姿の似た少女をお世話係として付いて行かせた。

「ケイト」とお付きの少女は姉妹のように暮らしていた。
身分の違いこそあれ幼い頃からそうだった。
お付きの少女は「ケイト」とは反対に身体が丈夫だった。
ずっとベッドにいる「ケイト」を楽しませようと色々な芸を覚えた。
客人が来た時は喋るのが苦手な「ケイト」に代わって腹話術で会話した。
朝になれば勢いよく起きて鳥が鳴いていることを「ケイト」に教えたりした。

ケイトはそんな少女に対し姉のように接していた。
学のない彼女のために時々文字を教えたりもした。
身だしなみを気に掛けない少女に苦言を呈したこともある。
来客のない山小屋だというのにおめかしをしてあげたこともあった。
とにかく明るい彼女が「ケイト」は好きだった。
山の中での生活はミラーサイドとは違って清々しい日々だった。

そんな二人に仲間ができた。
仲間と言っても人間ではない。
「モーフ」という少し変わった生き物だった。
「モーフ」は「ケイト」の目の前で変身を披露した。
お付きの少女が連れてきたその生き物を「ケイト」は気に入った。
いつの間にか二人と一匹は一緒に暮らすようになった。

そんなある日両親から連絡が来た。
“献上品”として村に帰ってこいという知らせだった。
肩身の狭い両親を思い「ケイト」は村へ戻ろうとした。
しかしお付きの少女が「ケイト」の身体を案じそれを引き止めた。

お付きの少女には一計があった。
「ケイト」の代わりに自分が行けば良いのだ。
それに自分には学がない。十中八九シャドーハウスに行く心配はない。
しかも幸い「ケイト」と自分は容姿が似ている。
髪を下ろせばそっくり瓜二つだ。
髪止めを解いて少女は言った。

「行ってきます、ケイト様!」

少女には誤算があった。
この日シャドー家が重視していたのは学問ではなかった。
体力、計算能力、立ち回りのうまさ、誰もを魅了する笑顔……。
そして五番目に芸達者な少女が選ばれた。
「ケイト」として並ばされた少女。
場の空気に逆らうことはできず珈琲を飲み下した。
そこからの記憶はない。


「ケイト」にも一計があった。
どうやらこの「モーフ」姿だけでなく内面も擬態できるらしい。
ならば使わない手はない。
私の思考を吹き込めばコピーができる。
それなら万が一のために少女のことを助けてあげられるかも知れない。
本物の私ではないけれど、それでもあの子のために。

「あの子にはあの子らしくいて欲しいの」

「モーフ」は少女の元へと行くために山小屋を出ていく。
その手には“縫いぐるみ”が握られていた。
それは特技の少ない「ケイト」がくれた、最初で最後の贈り物だった……。


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……。

うわ~っ、長い長い長いっ!しかも妄想要素満載で結構恥ずかしい!
これを普段のブログの文体で書いたらもっと長くなるのは明白ですが、これじゃあもう私的二次創作小説状態じゃないですか!人様にお見せして良いものじゃない!!


ただ、今までのケイトとエミリコの描写を考えると、これくらい複雑な経緯がないと説明できないんじゃないかなと思うんですよね。

例えば、エミリコサーカス団説を採用すると第80話の「夢」の内容が説明できないですし、じゃあなぜ身体が丈夫で学校行っていない、しかも麓の村でない場所に住むエミリコがシャドーハウスに来たのか分からなくなります。

そもそもケイトだって「特別なモーフ」という特殊な出自ですし、SNSでは『ケイト二週目説』なんてものがあったりする程です。
(ケイトがシャドーになるのは二度目、という説)

しかしその割には「お披露目」や「一体化」については知らなかったですし、「星つき」制度も把握していないなど知識に偏りがありますから、そうすると何らかの事情で予め外部の知識を持ってシャドーハウスに来た「モーフ」と考えた方が都合が良いです。
(これについては似た説を“シャドーと生き人形の邂逅②”という記事で書いています。)

また、よく話題になるエミリコの敬語口調やケイトの「大切なもの(縫いぐるみ)」、前回の記事で書いた「エミリコの名前≠ケイト」、アニメ1話の同期が並んで珈琲を飲んでいる描写と髪を下したエミリコ、ジョンから指摘された「妹のよう」という評価、所々に疲れやすい描写のあるケイト…………。


これらの劇中のシーンを全てひっくるめると、上に書いたようなストーリーでしか私には説明できませんでした。(一応全部盛にしたつもりですが、もしかしたら抜けている描写があるかも)

これらを矛盾なく作品に組み込むとしたら、今後のストーリーは一体どうなっていくのか……。

ソウマトウ先生の脳内にはどんな筋書きがあるのか一読者ではもはや想像すらできません。

その謎を解く旅はこれからも長くなりそうですね。


あ! 最後に言い忘れましたが上記の「ケイト」の愛読書は、アニメ第1話でケイトが手にしていた「エミリー」が登場する本ってことにしておいて下さい!!