先週、プロ野球日本シリーズの組み合わせが決まりました。

パ・リーグはクライマックスシリーズで激戦を制したオリックスバファローズが三年連続での進出、セ・リーグはシーズン中の強さを遺憾なく発揮した阪神タイガースが9年ぶりの日本シリーズ進出となりました。

両チームともペナントレースを独走で優勝したチームでしたのでやはり強かったですね。クライマックスシリーズに関して世間では賛否両論あるようですが、私はどちらかと言えば賛成派なのでシーズン終盤から先週までたっぷり楽しむことができました。

オリックスバファローズが2年連続の日本一になるのか、はたまた阪神タイガースが38年ぶりの日本一となるのか。

来週から始まる日本シリーズが楽しみであります。


ところで、阪神タイガースが最後に日本一になった1985年に、とある「事件」があったのをご存じでしょうか?

実は、阪神タイガースが長らく日本一になっていない理由について、その出来事が深く関わっているというのです。

その「事件」とはこちらの“人物”にまつわる出来事です。

カーネルサンダース

皆様ご存じ、ケンタッキー・フライド・チキンのカーネルサンダース像、通称「カーネルおじさん」です!

写真は先日秋葉原に行った際に撮ってきたものです。時期が時期ですのでハロウィン仕様になっておりました。なんか威圧感あるなあ……。

さて、カーネルサンダース像と阪神タイガースの関係は検索すれば幾らでもヒットするのですが、かいつまんで説明すると以下の通りです。


『1985年に日本一になった際、熱狂したタイガースファンが道頓堀にカーネルサンダース像を投げ込んでしまい行方不明になってしまった。すると翌年以降、あれほど強かった阪神タイガースは長期に亘って低迷が続く暗黒時代となった。その原因は、川底に沈むカーネルサンダース像の“呪い”である』


要するに都市伝説の類ですね。因みに1992年は一応2位になっていますので、ずっとBクラスが続いていたというわけではありません。(もっとも1992年のセ・リーグは大混戦だったんですけどね。この年の日本シリーズも語りたいところですが語ると止まらなくなる…)

しかし事実はどうであれ、2003年にリーグ優勝をするまで20年近い間低迷期が続いたのですからファンの方々としては理由付けがしたかったのでしょう。その後阪神タイガースは連年優勝争いに加わるようになりますが、それでも日本一に手が届かないのは「呪い」のせいではないかと今も言われています。

在阪チーム同士の闘いとして注目を浴びる今年の日本シリーズ。

オリックスバファローズが阪急時代以来となる連覇か、はたまた阪神タイガースが「呪い」の呪縛を解く悲願の日本一となるか。いずれにせよ熱い試合を期待したいです。


さて、シャドーハウスと関係ない話題を長々と取り上げましたが、それには理由があります。

なぜなら第177話では「呪い」という語句が登場したからです。

西洋風の世界観からは想起しえない「呪い」

その言葉を放ったのは、「呪い」の名を持つ少女たちでした。
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のっけから過去記事について振り返りますが、以前投稿した「“新たな五対”の名前考察」で取り上げたロロルとルルの名前の由来について此度真実が判明しました。


なんとロロルの名前、「呪い」から付けられた可能性大です!


可能性大、と書いているのは確定ではないからです。正答についてはソウマトウ先生が公表するまで不明です。

ですがラストのルルの「呪われてしまえ!」という台詞から推測するに、ほぼ間違いはないでしょう。考察記事では一応触れてはいましたが早々に候補から排除してしまっていましたよ。まさか西洋風世界観のシャドーハウスで「呪い」なんて語句が登場するとは思っていませんでした。いやあ、やっぱり予測するのが難しい作品ですねシャドーハウスは。楽しいです。


楽しいといえば、新発明の「オリバー4号」を説明するオリバーとオリーも実に楽しそうです。

先週発売した単行本15巻にも「オリバー3号」が登場しますが、それと同じタイミングでの4号登場には笑わせられました。これもソウマトウ先生の計算でしょうか。これまでと同じく、発明品について語るオリバーとオリーは常に生き生きしています。

星つきが新人たちと直接対峙するというイレギュラーな展開にも関わらず、流石はこの二人ですね。お披露目であろうがなかろうが全くブレることがありません。


さて、そんな賑やかな紙面ですが、今回の注目はオリバーのすす能力が明かされたことと「媒介」の詳細が語られたことです。

オリバーのすす能力は、どうやら発明品を動かす能力のようです。

今話のオリバーの台詞に「一号機は蒸気を動力に」とありましたが、オリバー2号の成功に歓喜していた第56話では「機械の操作に僕(オリバー)のすす能力が必要なので」と言っているシーンがありました。

当時からこの描写を根拠に、オリバーのすす能力は機械を動かす類ではないかという考察が見受けられましたがその通りだったようですね。なんともオリバーらしい能力であります。


そして、第172話で初めて現れた「媒介」についてはオリバーはこう説明しています。


「すす能力をより強く操るために必要な物やイメージのこと」


なんか分かるような分からないような……。

これだとマチルダの場合「媒介」は何を指すのでしょうかね?

普通に考えれば指揮棒ですが、「兵隊さん」というイメージが「媒介」とも捉えることも可能です。何せ煤を兵隊にしているわけですからね。マチルダにとって、命令を忠実に聞く=兵隊、みたいなイメージがあるとすれば、それが具現化したのが第172話の能力なのかも知れません。

「媒介」については恐らく今回のお披露目でキーワードになるでしょうから、それを踏まえて考えていければと思います。


ただ、解説がまだ不十分ながら「媒介」という概念って面白いですね。

これまで描かれたすす能力にも当てはめて考えると、エドワードならこれはもうピアノでしょう!間違いありません。(間違ってたらどうしよう)

アイリーンは鳥でしょうかね。ジェラルドはまだ分からないなあ…。

イメージでいいというのであれば、ジョンだったら『ケイトに格好いいところ見せたい』みたいな願望でしょうか。あれ、そうするとパトリックの場合やっぱりエミリコ……!?

想像がどんどん膨らんできますね。前記事のコメント欄ではシャーリーの話題に触れておりますが、シャーリーにとっての「媒介」はもしかしたらラムのリボンだったかも知れません。ああ、考察(妄想)が止まらない……。


ところで、想像が止まらないと言えば、今回のお話を読んで私が特に気になったのはルルの過去でした。

ルルはラストで「呪われてしまえ!」とオリバーに言い放っていますが、正直このシーンを見た時、私はルルに対して痛々しさや憐み、気の毒さを彼女に感じました。

少し言葉を選ばなければいけないのですが、嫌いな人物に対して嫌いだとはっきり言うのはまだ理解できます。誰しもがそう思うことはあるでしょうし、言葉にすることもあり得ます。

そして、そうした時悪態をつくのは自然な流れです。その時どんな言葉を選ぶのかは人それぞれです。


ただ、普通に生活してて「呪われてしまえ!」という台詞ってなかなか出てこないと思うんですよね。こんな言葉が出てくるということは、“呪い”という言葉や行為が身近にないとまず出てこないでしょう。

ということは、ルルは村時代に“呪い”という言葉を常用していたか、それを身近に感じるような境遇にいたと推測されます。そうであればラストの台詞にも納得です。


しかし「呪い」という言葉が身近な環境って相当歪んでいますよね。

なるたけいい方向で考えるなら、ルルの家族は呪術師で「呪い」というものが身近だったとかでしょうか。

悪い方向で考えるなら、ルルは常に周囲に対して怨嗟を向けるような環境で過ごしていたとかでしょうか。いやだなあ、あまり考えたくない……。


ですがいずれにせよ、ルルの村時代は孤独だったのかも知れません。上記の通りであれば周りから疎まれていたのは確実でしょう。

ルルはとかくロロルに対して過保護な傾向が伺えますが、それも村時代の名残だとしたら彼女の気持ちも分かります。ようやく出会えた共に過ごす存在と離れたくない、という意志がそうした行動に駆り立てているとすれば理解できます。

今回の終盤、「私からロロル様を引き離したら悪いことが起きますよ」と主人の肩を抱くルルが描かれていましたが、私にはぬいぐるみを取られないように抱きしめる幼女のように見えました。ならば無理矢理互いを引き離したオリバーに「呪われてしまえ!」と言い放つのはおかしくも何ともありません。ルルからしたら当然です。やはりルルが気の毒だなあ…。


しかし、そこまで考えたところで、今回のお披露目でロロルとルルの相手となったのがオリバー組で良かったのではないかとも思いました。

なぜなら、オリーもまた寂しい過去を持っているからです。

第138話でオリーは村時代の思い出について「楽しいものではない」と語っています。そして、変わり者扱いされて友達もいなかったと続けました。彼も孤独だったのです。


そうとあれば、ルルの心を開かせるにはオリバー組はうってつけです。マッドサイエンティストな面が強調されがちですが、洗脳から解けた今だったらロロルとルルをうまく説得できると私は考えています。


科学と呪術。


一見すると、相容れない者同士の闘いに見えます。

しかしその垣根が取り払われたならば、うまくは言えませんが何だか大きく情勢が動く気がしてなりません。