こちらの画像は、昨年の春に青森県五所川原市金木町に行った際に撮ってきた壁掛式電話機です。

こういった型式の電話機を骨董市や博物館などで見たことがあるという方は多いでしょう。ただ、実際に使った経験があるという人は少ないかと存じます。
もっとも固定式電話機さえも使われなくなっているご時勢ですからね。私も黒電話はギリギリ使ったことがありますが、流石に壁掛式電話機を使う機会には未だ恵まれておりません。(多分これからもないかな……)
さて、上でご覧頂いた壁掛け式電話機。東北地方出身の方は地名を見てピンときたかも知れません。
そう、この電話機が置いてあるのはこちらの歴史建造物です!

国指定重要文化財「斜陽館」です!
文豪・太宰治の生家として知られるこちらの建物。見れば分かる通り豪邸です。悲壮感漂う作品を数多く残した太宰治ですが、その作風とは裏腹に、県下有数の富豪の元に生まれるという恵まれた環境で誕生しました。
その後の彼の人生については様々な媒体で語られているので省略しますが、もしも青森県を訪れる機会があれば寄って頂きたい場所です。読書家の方はもちろん、太宰治の資料や建物自体にも見所満載ですので十分楽しめると思います。
ところで、上記の電話機の話題をなぜ出したのかと言いますと、この電話機も太宰治の実家・津島家の財力を物語っているからです。
大正9年(1920年)に金木町で町制が施行した際、その記念事業として電話線が架設されたのですが、その時津島家にも早々取り付けられたのが写真の電話機だったそうです。
当時の当主・津島源右衛門は衆議院議員や金木銀行(現在の青森銀行)の頭取などを務めており、電話機を持っていてもおかしくないと言えばそうなのですが、しかし世間一般にはまだまだ「電話」が馴染みのない時代です。そのような中でいち早く最先端の通信機器を備えた津島源右衛門には、先見の明があったといえるでしょう。
現に、今では固定式電話機はスマートフォンへと形を変えて、私たちの生活に欠かせない必需品となっています。
さて、そんな風に現代社会では「電話」という形で通信機器は普及していますが、シャドーハウスの作中にそういった機械は見受けられません。ただ単に描写されていないだけかも知れませんが、アイリーン嬢が「すすバト」という回りくどい通信手段を用いているのを見ると、電話機は存在していないとみて間違いはないと思います。明治時代の我が国と同様、シャドーハウスにおいて通信機器はまだ未発達なのです。
ところが、今回の物語ではそれを一気に解決する「すす能力」が登場しました。
「電話」を模倣した能力を開花した人物の本性は、その能力を持つに相応しい性格をしていました。

こういった型式の電話機を骨董市や博物館などで見たことがあるという方は多いでしょう。ただ、実際に使った経験があるという人は少ないかと存じます。
もっとも固定式電話機さえも使われなくなっているご時勢ですからね。私も黒電話はギリギリ使ったことがありますが、流石に壁掛式電話機を使う機会には未だ恵まれておりません。(多分これからもないかな……)
さて、上でご覧頂いた壁掛け式電話機。東北地方出身の方は地名を見てピンときたかも知れません。
そう、この電話機が置いてあるのはこちらの歴史建造物です!

国指定重要文化財「斜陽館」です!
文豪・太宰治の生家として知られるこちらの建物。見れば分かる通り豪邸です。悲壮感漂う作品を数多く残した太宰治ですが、その作風とは裏腹に、県下有数の富豪の元に生まれるという恵まれた環境で誕生しました。
その後の彼の人生については様々な媒体で語られているので省略しますが、もしも青森県を訪れる機会があれば寄って頂きたい場所です。読書家の方はもちろん、太宰治の資料や建物自体にも見所満載ですので十分楽しめると思います。
ところで、上記の電話機の話題をなぜ出したのかと言いますと、この電話機も太宰治の実家・津島家の財力を物語っているからです。
大正9年(1920年)に金木町で町制が施行した際、その記念事業として電話線が架設されたのですが、その時津島家にも早々取り付けられたのが写真の電話機だったそうです。
当時の当主・津島源右衛門は衆議院議員や金木銀行(現在の青森銀行)の頭取などを務めており、電話機を持っていてもおかしくないと言えばそうなのですが、しかし世間一般にはまだまだ「電話」が馴染みのない時代です。そのような中でいち早く最先端の通信機器を備えた津島源右衛門には、先見の明があったといえるでしょう。
現に、今では固定式電話機はスマートフォンへと形を変えて、私たちの生活に欠かせない必需品となっています。
さて、そんな風に現代社会では「電話」という形で通信機器は普及していますが、シャドーハウスの作中にそういった機械は見受けられません。ただ単に描写されていないだけかも知れませんが、アイリーン嬢が「すすバト」という回りくどい通信手段を用いているのを見ると、電話機は存在していないとみて間違いはないと思います。明治時代の我が国と同様、シャドーハウスにおいて通信機器はまだ未発達なのです。
ところが、今回の物語ではそれを一気に解決する「すす能力」が登場しました。
「電話」を模倣した能力を開花した人物の本性は、その能力を持つに相応しい性格をしていました。
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冒頭に書いた「寂しがり屋」の少年とは、オスカーのことです。
その能力については第174話のラストで既に描かれていましたね。
「音声の送受信」
それがオスカーのすす能力でした。
しかしダニーから「寂しがり屋」と煙たがられていますが、オスカーが寂しがり屋とは少し意外でした。
これまで描かれてきたオスカーと言えば、眠れないからといってお披露目の集合時刻の4時間前にスタンバイしていたり、誰かが何か意見を言ったりすると「天才かっ!」と相手を認める、元気印な少年です。それが今回のエピソードでは、ダニーと交信を続けていくにつれてどんどんテンションが下がっていました。その様子を聞くダニーも、流石に苛立ちを隠せませんでした。
ただ、もしかしたらこれらのオスカーの行動も「寂しがり屋」の裏返しだったのかも知れませんね。
よく考えてみたら、常に「天才かっ!」と誰かのことを肯定するということは、その逆に自身のことは取るに足らないと捉えている可能性はあります。
また、お披露目の前夜に目が冴えていたのも、翌日に同期の皆に会えるのを楽しみにしていたとすれば納得です。さながら遠足前日の子供のようです。
そうすると案外オスカーはネガティブな面があるのでしょうね。
そうした性格のオスカーが開花させた能力が「音声の送受信」とは何だか示唆的です。シャドーは“生き人形”の外見・内面をコピーしていますが、彼等自身から発出されるすす能力はシャドー自身の内面や願望が具現化されたものなのかも知れません。
……う~む、過去記事ではすす能力に関して「怒りや不安をコントロールできるかどうかですす能力の有無は決まる」(怪しい動体「こびりつき」の考察)なんて書きましたが、実態はもっとシンプルなのかも知れませんね。
シャドーが“生き人形”のコピーだとしたら、すす能力はシャドーの内面の発露。
こういった可能性もあるでしょう。
今まで様々なすす能力が描かれてきましたが、上記のような観点から考え直すと新たな考察ができる気がしてきました。この点については単行本を読み返しながらじっくりと考えていきたいと思います。
しかし、作中にはすす能力を分析するスペシャリストがいます。
救護班のスザンナです。
第48話~第50話でも描かれていましたが、彼女はすす能力について講義する際「私この授業大好きよ!」「テンション上がっちゃうわ!」と高揚していました。更に第50話では「すす学習意欲が高い子は大好きよ!」とケイトをさすっています。
そんな彼女のことですから、今まで見てきたすす能力の種類は膨大でしょう。すす能力とそれを発現するシャドーの関連性を見出していることだってありえます。星つき退任以来中々出番がないスザンナですが、是非とも彼女の見解を聞きたいところであります。
ただ、ないものねだりしても仕方ないですね。
ですがそう考えていたところで、丁度すす能力を分析するもう一人の専門家が現れました。
同じく救護班所属のエヴリンです。戦闘態勢のケイト・オリバーと違い、こちらはダニーのすす能力の能力値を計測する試験となりました。(スザンナだったら大喜びだっただろうなあ……)
さて、このエヴリンの試験。
感情コントロールテストでダニーを動揺させるためにエヴリンが放ったのが、「お馬鹿さん」という言葉だったのが非常に上品で可愛らしいなあとか色々語りたいことがありますが、注目したいのは試験の内容が細かいところでしょうか。
ダニーに渡された用紙には、
・10Mすす飛ばし(操作スピード)
・物運び(器用さ)
・1M旋回
・すす飛ばし(遠隔操作)
・すす出し量(体力)
・発動時間(持続力)
・感情コントロール
・発動するまでの時間(瞬発力)
・イメージ力(個別能力測定)
・ブロック壊し(強さ)
の10項目が書かれています。ダニーの言う通りまるで体力測定のようですね。学生時代を思い出してしまいました。
これらの中には過去のエピソードで触れられたものも多く見受けられます。
物運び・すす飛ばし・ブロック壊しは第49話でケイトやジョンの授業でスザンナが試験していましたし、すす出し量の多さは何度も重要視されています。
それと思い出されるのは第127話でケイトとイザベル・ミラベルが披露していた「すす飛ばし」でしょうか。
当時は「すすを操ること」「基礎」というケイトの説明しかありませんでしたが、試験項目に当てはめるなら第一項目の「すす飛ばし」が該当するかと思います。ケイトの台詞通り、基本中の基本があの能力だったのでしょうね。
(話逸れますが、飛んでいく煤を眺めるエミリコとミアとベルが可愛すぎて切なくなりました。もうこの光景は見られないのか否か……)
感情コントロールは括弧書きはありませんが、エヴリンは「すすを無駄に出さない訓練」と言っています。
これも中々重要ですね。第73話のジョンのように、愛する人のためにこびりつき一匹に全力を出す真似はしてはなりません。いざという時のために体力を温存するのは人間でも大切なことであります。
ところでこの「感情コントロール」
エヴリンが用意していた「動揺する言葉」が「お馬鹿さん」以外にどれだけあったか、なんてことも気になりますが(もしアニメで放映されたらダニーには10個ぐらい我慢して欲しい)、一つ思ったのが「集中力」も試されているのかなとも感じました。
思い返せば、第49話でケイトはすすの遠隔操作中に、ジョンから「さすが俺の婚約者だ!」とエール(?)を飛ばされて失敗していました。ケイトの計算通りでないとしたら、あの失敗は間違いなくジョンがケイトを動揺させたせいでしょう。
当時のケイトは「すごく集中力が要るの変なこと言わないでくれる?」とジョンに説教していましたが、すす能力の操作に集中力が不可欠であることがここから分かります。エヴリンの試験の「感情コントロール」はそういった部分も考慮した試験だったのかなと思いました。
けれどもエヴリンの「お馬鹿さん」はよく考えると中々辛辣でもあります。
第169話で描かれていたダニーのステータスグラフを見ると、「教養」の数値がかなり低いからです。
それを念頭に読み返すと、「お馬鹿さん」はダニーを動揺させるにもってこいだとエヴリンは考えたのでしょう。実に勤勉な彼女らしい一言でした。
そして一連のダニーの試験において最も驚いたのが、ここですす島の情報が描かれたことです。
オスカーは「シャドーハウスヒル」という島一番の観光地出身、対してダニーは「コールマイン」という炭鉱の町が出身とのことです。
これはこれは凄い情報です。今回書かれた情報だけで多くの考察ができます。
例えば、ダニーの出身地「コールマイン」は同名の会社が北海道釧路市にありますが、炭鉱絡みということは石炭の生産が主力産業だったということでしょう。
現在は鉄道が廃線となるくらいに寂れてしまっているそうですが、その炭鉱が枯渇していないとしたら、寂れた原因はシャドーハウスの「すす炭」が原因であることは確実でしょう。そのためダニーは、わざわざ馬車で選別会場へ行かねばならなかったのです。
それに引き換え、オスカーの出身「シャドーハウスヒル」は館と湖が一望できるとのことですから、風光明媚なのでしょう。なるほどそれなら島一番の観光地にもなります。
さらにシャドーハウスヒルの説明書きのところに、「ミラーサイドからは館は近すぎて見えない」とあります。
ここで思い出して頂きたいのが、第174話のキャンディのモノローグです。
彼女はシャドーハウスに潜入するためにサーカスを抜け出したと言っていますが、そうとなれば館が見える場所に行くのは当然です。そこでキャンディは手始めに、シャドーハウスヒルへ向かったと推測できます。
そして第46話(だい46わ)でオスカー達が参加した選別会の様子が描かれていますが、あの選別会場はミラーサイドにある選別会場と同じ建物です。テイラーは第117話でミラーサイドの選別会場を「歴史ある選別会場」と言っていましたが、シャドーハウスヒルのような町でも選別会に参加するためにはミラーサイドへと足を運ばないといけないとあれば、自慢したくなるのも分かります。だからこそテイラーは自画自賛していたのです。
そしてエミリコ達が参加した選別会には子供しかいなかったのに、オスカー達が参加していた選別会に大人がいたのは、ミラーサイドへの送迎のために付いて行ったと解釈すれば辻褄が合います。だからエミリコはあの時、選別会に紛れ込むことができたのです。
なんと今回描かれた地図と情報によって、これまでの描写が次々とパズルのように嚙み合っていくではありませんか!
流石ソウマトウ先生です、流石シャドーハウスです。
やはりこう見ていくと楽しいものです。何年経っても考察しがいのある作品、それがシャドーハウスです!
さてさて、これら以外にもダニーの「生まれた時から彼女持ちはズルすぎるだろ!」というパワーワード(シャドーならではですよね。年齢=彼女持ち年数は強すぎる)や、オスカーとダグラスの対決と他にも見るべきシーンが目白押しでしたが、少し頭を使い過ぎたのでここで感想を終えたいと思います。(冒頭にて通信機器について話していたのに申し訳ありません)
持ち前の強気でブロックを粉砕したダニー、弱いなりに知力を振り絞ってスタンプをゲットしたオスカー。
男子組の続いて女性陣側はどんな名勝負が描かれるのか。そしてどんな新情報がその過程でもたらされるのか。
これからも過去のエピソードを見返したくなるシーンを楽しみにしています。
冒頭に書いた「寂しがり屋」の少年とは、オスカーのことです。
その能力については第174話のラストで既に描かれていましたね。
「音声の送受信」
それがオスカーのすす能力でした。
しかしダニーから「寂しがり屋」と煙たがられていますが、オスカーが寂しがり屋とは少し意外でした。
これまで描かれてきたオスカーと言えば、眠れないからといってお披露目の集合時刻の4時間前にスタンバイしていたり、誰かが何か意見を言ったりすると「天才かっ!」と相手を認める、元気印な少年です。それが今回のエピソードでは、ダニーと交信を続けていくにつれてどんどんテンションが下がっていました。その様子を聞くダニーも、流石に苛立ちを隠せませんでした。
ただ、もしかしたらこれらのオスカーの行動も「寂しがり屋」の裏返しだったのかも知れませんね。
よく考えてみたら、常に「天才かっ!」と誰かのことを肯定するということは、その逆に自身のことは取るに足らないと捉えている可能性はあります。
また、お披露目の前夜に目が冴えていたのも、翌日に同期の皆に会えるのを楽しみにしていたとすれば納得です。さながら遠足前日の子供のようです。
そうすると案外オスカーはネガティブな面があるのでしょうね。
そうした性格のオスカーが開花させた能力が「音声の送受信」とは何だか示唆的です。シャドーは“生き人形”の外見・内面をコピーしていますが、彼等自身から発出されるすす能力はシャドー自身の内面や願望が具現化されたものなのかも知れません。
……う~む、過去記事ではすす能力に関して「怒りや不安をコントロールできるかどうかですす能力の有無は決まる」(怪しい動体「こびりつき」の考察)なんて書きましたが、実態はもっとシンプルなのかも知れませんね。
シャドーが“生き人形”のコピーだとしたら、すす能力はシャドーの内面の発露。
こういった可能性もあるでしょう。
今まで様々なすす能力が描かれてきましたが、上記のような観点から考え直すと新たな考察ができる気がしてきました。この点については単行本を読み返しながらじっくりと考えていきたいと思います。
しかし、作中にはすす能力を分析するスペシャリストがいます。
救護班のスザンナです。
第48話~第50話でも描かれていましたが、彼女はすす能力について講義する際「私この授業大好きよ!」「テンション上がっちゃうわ!」と高揚していました。更に第50話では「すす学習意欲が高い子は大好きよ!」とケイトをさすっています。
そんな彼女のことですから、今まで見てきたすす能力の種類は膨大でしょう。すす能力とそれを発現するシャドーの関連性を見出していることだってありえます。星つき退任以来中々出番がないスザンナですが、是非とも彼女の見解を聞きたいところであります。
ただ、ないものねだりしても仕方ないですね。
ですがそう考えていたところで、丁度すす能力を分析するもう一人の専門家が現れました。
同じく救護班所属のエヴリンです。戦闘態勢のケイト・オリバーと違い、こちらはダニーのすす能力の能力値を計測する試験となりました。(スザンナだったら大喜びだっただろうなあ……)
さて、このエヴリンの試験。
感情コントロールテストでダニーを動揺させるためにエヴリンが放ったのが、「お馬鹿さん」という言葉だったのが非常に上品で可愛らしいなあとか色々語りたいことがありますが、注目したいのは試験の内容が細かいところでしょうか。
ダニーに渡された用紙には、
・10Mすす飛ばし(操作スピード)
・物運び(器用さ)
・1M旋回
・すす飛ばし(遠隔操作)
・すす出し量(体力)
・発動時間(持続力)
・感情コントロール
・発動するまでの時間(瞬発力)
・イメージ力(個別能力測定)
・ブロック壊し(強さ)
の10項目が書かれています。ダニーの言う通りまるで体力測定のようですね。学生時代を思い出してしまいました。
これらの中には過去のエピソードで触れられたものも多く見受けられます。
物運び・すす飛ばし・ブロック壊しは第49話でケイトやジョンの授業でスザンナが試験していましたし、すす出し量の多さは何度も重要視されています。
それと思い出されるのは第127話でケイトとイザベル・ミラベルが披露していた「すす飛ばし」でしょうか。
当時は「すすを操ること」「基礎」というケイトの説明しかありませんでしたが、試験項目に当てはめるなら第一項目の「すす飛ばし」が該当するかと思います。ケイトの台詞通り、基本中の基本があの能力だったのでしょうね。
(話逸れますが、飛んでいく煤を眺めるエミリコとミアとベルが可愛すぎて切なくなりました。もうこの光景は見られないのか否か……)
感情コントロールは括弧書きはありませんが、エヴリンは「すすを無駄に出さない訓練」と言っています。
これも中々重要ですね。第73話のジョンのように、愛する人のためにこびりつき一匹に全力を出す真似はしてはなりません。いざという時のために体力を温存するのは人間でも大切なことであります。
ところでこの「感情コントロール」
エヴリンが用意していた「動揺する言葉」が「お馬鹿さん」以外にどれだけあったか、なんてことも気になりますが(もしアニメで放映されたらダニーには10個ぐらい我慢して欲しい)、一つ思ったのが「集中力」も試されているのかなとも感じました。
思い返せば、第49話でケイトはすすの遠隔操作中に、ジョンから「さすが俺の婚約者だ!」とエール(?)を飛ばされて失敗していました。ケイトの計算通りでないとしたら、あの失敗は間違いなくジョンがケイトを動揺させたせいでしょう。
当時のケイトは「すごく集中力が要るの変なこと言わないでくれる?」とジョンに説教していましたが、すす能力の操作に集中力が不可欠であることがここから分かります。エヴリンの試験の「感情コントロール」はそういった部分も考慮した試験だったのかなと思いました。
けれどもエヴリンの「お馬鹿さん」はよく考えると中々辛辣でもあります。
第169話で描かれていたダニーのステータスグラフを見ると、「教養」の数値がかなり低いからです。
それを念頭に読み返すと、「お馬鹿さん」はダニーを動揺させるにもってこいだとエヴリンは考えたのでしょう。実に勤勉な彼女らしい一言でした。
そして一連のダニーの試験において最も驚いたのが、ここですす島の情報が描かれたことです。
オスカーは「シャドーハウスヒル」という島一番の観光地出身、対してダニーは「コールマイン」という炭鉱の町が出身とのことです。
これはこれは凄い情報です。今回書かれた情報だけで多くの考察ができます。
例えば、ダニーの出身地「コールマイン」は同名の会社が北海道釧路市にありますが、炭鉱絡みということは石炭の生産が主力産業だったということでしょう。
現在は鉄道が廃線となるくらいに寂れてしまっているそうですが、その炭鉱が枯渇していないとしたら、寂れた原因はシャドーハウスの「すす炭」が原因であることは確実でしょう。そのためダニーは、わざわざ馬車で選別会場へ行かねばならなかったのです。
それに引き換え、オスカーの出身「シャドーハウスヒル」は館と湖が一望できるとのことですから、風光明媚なのでしょう。なるほどそれなら島一番の観光地にもなります。
さらにシャドーハウスヒルの説明書きのところに、「ミラーサイドからは館は近すぎて見えない」とあります。
ここで思い出して頂きたいのが、第174話のキャンディのモノローグです。
彼女はシャドーハウスに潜入するためにサーカスを抜け出したと言っていますが、そうとなれば館が見える場所に行くのは当然です。そこでキャンディは手始めに、シャドーハウスヒルへ向かったと推測できます。
そして第46話(だい46わ)でオスカー達が参加した選別会の様子が描かれていますが、あの選別会場はミラーサイドにある選別会場と同じ建物です。テイラーは第117話でミラーサイドの選別会場を「歴史ある選別会場」と言っていましたが、シャドーハウスヒルのような町でも選別会に参加するためにはミラーサイドへと足を運ばないといけないとあれば、自慢したくなるのも分かります。だからこそテイラーは自画自賛していたのです。
そしてエミリコ達が参加した選別会には子供しかいなかったのに、オスカー達が参加していた選別会に大人がいたのは、ミラーサイドへの送迎のために付いて行ったと解釈すれば辻褄が合います。だからエミリコはあの時、選別会に紛れ込むことができたのです。
なんと今回描かれた地図と情報によって、これまでの描写が次々とパズルのように嚙み合っていくではありませんか!
流石ソウマトウ先生です、流石シャドーハウスです。
やはりこう見ていくと楽しいものです。何年経っても考察しがいのある作品、それがシャドーハウスです!
さてさて、これら以外にもダニーの「生まれた時から彼女持ちはズルすぎるだろ!」というパワーワード(シャドーならではですよね。年齢=彼女持ち年数は強すぎる)や、オスカーとダグラスの対決と他にも見るべきシーンが目白押しでしたが、少し頭を使い過ぎたのでここで感想を終えたいと思います。(冒頭にて通信機器について話していたのに申し訳ありません)
持ち前の強気でブロックを粉砕したダニー、弱いなりに知力を振り絞ってスタンプをゲットしたオスカー。
男子組の続いて女性陣側はどんな名勝負が描かれるのか。そしてどんな新情報がその過程でもたらされるのか。
これからも過去のエピソードを見返したくなるシーンを楽しみにしています。
